IT業界で頑張っている皆さんは、「給与がなかなか上がらない」「ボーナスが少ない」「人間関係に疲れた」等、さまざまな悩みを抱えているかと思います。1番聞く悩みとしては、残業が多いというもの。なかなか面接では言えないことも多いのではないでしょうか。
「いざ転職!でも、転職回数多いから無理カモ」って諦める前に、今回は転職回数が多くても成功するためのコツやIT転職の現状を紹介します。
IT転職の現状について
まず20代の転職と30代の転職について、比較してみましょう。
転職サイト「DODA」の情報によると、20代の転職は、初めてであれば成功したと感じる人は70%を超えるというデータがでています。ところが、転職回数が2回目だと20%、3回目で5%、4回目以上の転職では3%以下にまで下がります。
30代ではどうでしょうか?
同じく、転職サイト「DODA」のデータによると、30代で初めての転職に「成功した」と感じる人は全体の38%との事です。20代のデータと比べると、半分近くまで下がります。
また、2回目では30%、3回目で15%、4回目以上では5%まで下がります。
20代の転職では、転職回数が増えれば増えるほど、その落ち方も大きくなります。しかし30代では、初めての転職で成功したと感じる人は20代の約半分ですが、転職回数が増えでも、その落ち方は緩やかである事が分かります。
30代は1回目で成功したと感じる人の割合は低いですが、転職回数が増えても落ち率は緩やかです。とはいえ、4回目以上になるとかなり厳しい結果であることがわかります。
また、IT業界の人事担当の方に聞きましたところ、転職回数は、20代で3回、30代で5回していると、多く感じられてしまうとの事です。
転職回数も影響するのは間違いありません。
※参照:「DODA」転職は何回まで許される?転職回数と成功率の関係性
では、転職回数が多い人はどのようにすれば、より成功率を上げられるのでしょうか?
IT転職の成功例
転職に成功された方の体験談をご紹介致します。
その人は元々プロジェクトマネージャーをされていた方で、とても忙しく、残業が多かったとの事です。
子供が生まれた事もあり、家族との時間も大切にしたいという想いが、残業の少ない転職を目指すきっかけになりました。応募する職種はスケジュールをコントロールしやすい社内SEで探していたそうですが、書類審査で通過しても、どうしても面接で落ちてしまっていたとのことです。
そこで、転職エージェントに登録されました。すると、当時の担当者から「社内SEになれば、目的は達成されるかもしれません。しかし、仕事のやりがいは得られないんのではないでしょうか?」と大手SIerのプロジェクトマネージャーへの応募を提案されたそうです。
応募してみると、見事内定をもらう事ができ、今ではやりがいのあるプロジェクトマネージャーをしながら、家庭の時間も充分に持てるようになりました。
転職回数が多くても内定を取りやすくするコツ
やはり転職回数は、面接官からすると気になるところではあります。
では、どのようにすれば、転職回数をカバーできるかについて見ていきましょう。
良い例としましては、「もっとキャリアの幅を持たせたかった」というような内容です。また、大切なことは、今まで経験したことや、学んだスキルがどのようなものかを説明できることです。
さらに、その経験やスキルを、入社後どのように活かせるか話すことができれば、転職回数をプラスのイメージに変えられる可能性もあります。重要なのは、その会社にどれだけ貢献できるかです。
転職回数が多くてもしっかり説明しよう。仕事軸で考えることも大切に
以上の事から、20代と30代の転職うを比較すると、初めてであれば20代の方が断然成功しやすいが、2回目以降になれば20代も30代も同じ位厳しくなることがわかりました。
しかしながら、成功率は下がりますが、0%ではありません。転職にしっかりと妥協ぜずに向き合えば成功する可能性が上がる事もあります。
転職回数が多くても怯むことなく、自分のスキルや今後活かせることを堂々と説明する事を心がけましょう。