意を決しての転職活動を進めてみたはいいものの
「面接に落ちる…。なかなか内定まで漕ぎつけないのはなぜだろう?」
「やっぱり自分には今の会社に居続けるしか道はないのか…」
と落胆している方も中にはいるはずですよね。
「そもそもエンジニアの仕事なのに、面接や書類審査で判断されるのはよくわからない。」
確かにそれもあなたの言う通りです。
しかし、エンジニアの仕事でも大抵はチームでコミュニケーションを取りながら、仕事をすることが多いから、面接でもうまくチームの中で仕事がやっていけるのかを見ていると思います。
今回は、ITエンジニアが面接に落ちる理由や不採用にならないための面接対策について、採用担当者の本音も踏まえて詳しく見ていきましょう。
このページを見れば、今まで不遇の転職活動を過ごしてきたあなたにも、きっと面接の突破口が見つかるようになります。
次の面接で実践して、内定をぜひとも勝ち取りましょう。
【採用担当者に聞いた】ITエンジニアが面接で落ちる5つの理由
ITエンジニアは求職者も求人も多く、転職が活発な職種の一つです。
しかし希望する条件に合う会社を見つけて応募し、書類選考は無事通過したものの、面接で不合格となってしまったという経験を持つ人も少なくありません。
一体どこに問題があったのか、私がこれまで数多くの採用担当者と接して、その都度聞かされてきた「ITエンジニアが面接で落ちてしまう5つの理由」について紹介します。
1.転職理由が曖昧
まず面接で落ちる理由で「転職理由が曖昧だった」というのが意外にも多いです。
相手の企業によく思われることばかりを考えて、転職理由を表面上だけの耳障りのいい取り繕った内容になっていないか、振り返ってみましょう。
取り繕った転職理由だと深く追求されると困ってしまうことになるから、しっかりした答えを考えましょう。
2.コミュニケーション能力が不足している
エンジニアであっても、チームの中で仕事をしているわけなので、業務を円滑に進めるためには、周りとのコミュニケーションは必要不可欠です。
面接では
「今の同僚と良い関係を築けるだろうか?」
「チームでの情報共有や気軽な相談も問題なくできるだろうか?」
「顧客との交渉事はうまくこなせるだろうか?」
といったコミュニケーション能力があるかどうかも見られています。
周囲のメンバーとうまく仕事をすすめることができるコミュニケーションがあれば、全社レベルで従業員の定着率が高まったり、ストレスの軽減にもつながります。
顧客先の満足度も上がる要因にもなるのでメリットが大きいです。
上司への不満を言ったり、周りを否定するような発言はやりにくいと思われてしまうので控えましょう。
3.応募先の情報を把握していない
これは一度にたくさんの求人に応募している人に多い傾向にあります。
・志望動機がテンプレートで固めたような内容になっていないか
・「別にどこでもいい」と思っているんじゃないか
そういうことを採用担当者はすぐ見抜きます。
「企業サイトの事業内容や採用ページをしっかり調査しておく」でも詳しく解説しますが、転職先で求められる人材になるためには企業情報を細かいところまで把握しておくのが大切です。
4.やる気や意気込みを感じられない
会社側としては当然、自社に利益をもたらす人材を求めています。
たとえスキルや才能に優れていたとしても、その力が仕事において十分に発揮されなければ採用する意味がありません。
採用担当者にとってそれを判断する大きな材料が面接で見られるやる気です。
業務や自社に対する情熱が相手から感じられなければ、採用にも躊躇してしまいます。
面接の限られた時間の中で、やる気や意気込みをしっかりとアピールすることが大切です。
5.「すぐに辞めちゃいそう…」と思われる
面接においては転職理由などについても聞かれますが、その内容にも具体性や説得力が必要です。
身勝手な理由は論外ですが、話す内容が抽象的であったり曖昧でも、採用担当者に対しては説得力を持ちません。
はっきりしない理由で転職してくるということは、せっかく採用してもまたすぐ辞めてしまうのではないかと思われてしまうのです。
なぜ転職をしようと考え、どうしてこの会社を選んだのか、はっきりと説明できるようにしておくことでより説得力が増し、長くしっかりと働いてくれるだろうという印象を持ってもらうことができます。
採用担当者がITエンジニアに求めている4つのこと
IT関連の事業はこれからも拡大していくことが見込まれ、その基礎となるITエンジニアの需要は未だ高い水準をキープしています。
しかしだからと言って、企業が求めるものを備えていなければ、誰もが必ず採用されるというものではありません。
各企業の採用担当者がITエンジニアに求めているものを紹介します。
1.経験や技術的に仕事内容と合致するか
たとえ高い技術や経験を持っているITエンジニアでも、それが会社の求めているものと合致しなければ、使われない技術に高い給料を払うことになってしまいます。
そのため仮に優れた人材であっても、それが仕事内容と合わなければ残念ながら不採用となってしまいます。
希望する会社をきちんとリサーチし、求められているものと自分の持つものがしっかりと噛み合っているかどうかを知っておくことは大切です。
2.即戦力になるのか
企業は基本的には自社の社風や理念、事業内容に合った無駄のない人材を雇いたいと考えているものですが、そのような人材が簡単に見つかるものではありません。
だからこそ新卒を多く採用し自社向けの人材として教育していくわけですが、その教育にもお金と時間がかかり、また必ずしもうまく育ってくれるとは限りません。
そこで既に技術と経験を持っている人材を途中採用するという形もとるのです。
そのため採る人間は、少なくともすぐに前線で働くことのできるような、即戦力でなければ困るわけです。
3.志望している仕事の背景を理解しているか
前述したように、転職でITエンジニアを採用する場合には、多くの企業が即戦力であることを求めています。
それはただ目の前の業務をこなせるというだけでなく、その仕事の持つ背景や、業界での慣例などもあわせてすぐに馴染むことのできる経験を有していることも含まれています。
たとえばプログラミングにおいて顧客の要望、納期はとても重要ですが、それを踏まえた上で先を見越した作業が行えるかどうか。
そうしたことをわざわざ教育しないでもすんなりと理解できる力を持っているかどうかが求められています。
4.技術習得に前向きで向上心があるか
ある程度の技術や経験を持っていたとしても、ITの世界は日進月歩であり、日々新しい技術が導入されています。
そうした中で古い言語しか扱えないエンジニアはすぐに置いて行かれて過去の人にもなってしまいます。
そうならないためにも常に新しい情報を集め、技術を学んでいく前向きさはITエンジニアには強く求められているものです。
いつも向上心を忘れず、技術習得に貪欲であることが見られているという点も心にとどめておきましょう。
ITエンジニアが不採用にならないための面接対策7つ
落とされてしまう理由についてある程度分かったところで、次は不採用にならないための対策について紹介しましょう。
ネガティブ要素を廃した次は、ポジティブ要素を加えていきます。
どのような態度が採用されやすいか参考にしてみてください。
1.転職理由と志望動機、これまでの経歴に対する理由付けをする
まず、転職理由や志望動機は明確に裏付けもしっかり用意しておきましょう。
今までの経歴・キャリアに対し、理由を説明できるようにしておくのです。
前述した落ちる理由の一つとして「転職理由があいまい」という点がありましたよね。
取り繕った理由や動機は深く追求されて、あいまいな返事しかできなくなってしまうから、転職理由や志望動機はその裏付けもしっかり用意しておきましょう。
特に志望動機はどこでも同じ内容のテンプレートを用意するのではなく、1社1社それぞれの特徴と背景を踏まえて内容は沿うようにしましょう。
2.企業サイトの事業内容や採用ページをしっかり調査しておく
次に、面接を受けるまでに最低限、どのような人物像が転職先に求められているのかを企業サイトを見てしっかり調べておきましょう。
企業サイトの
- 事業内容
- 理念・ビジョン
- 社長メッセージ
- 採用ページ
等には隈なく目を通すことで、企業が求めている人材を理解し、あなたのキャリアビジョンや志望した理由とリンクさせて話せるようにしておくことが大事です。
企業側は「数ある企業から何故当社をを選んだのだろう?」を知りたがっています。
そのことによって、長期的に成果を上げてくれる意思を持った人材なのかを見ています。
志望動機は相手企業の特徴や今回募集することになった背景としっかり沿うように答えられるようにしておくと良いでしょう。
3.素直さや協調性をアピールする
他には、いくら経験があって腕に自信があっても、新しいこと、知らなかったことに対して貪欲に吸収できない人材を企業は採用したくはありません。
チームで仕事をしていく以上、協調性がない人だとレッテルを貼られると、仮にあなたが採用ポジションに的確なスキルを持ち合わせていても不採用になってしまいます。
例えば、同僚から「こういうコードを使ってもいいんじゃないのかな?」と提案された時に、
・「そういうやり方も良いですね。試してみます。」と答える人
のどちらの方がチームとして仕事が進みやすいかを考えたら後者の方ですよね。
時には自分の意見を強く言うのも良いですが、面接では何でも柔軟に吸収できる素直さもアピールすることが必要になります。
自己アピールに熱を入れすぎてしまうあまり、身勝手で自己中心的な返答をしたり、不遜な態度を取らないように注意しましょう。
4.質問をされた内容に沿って明確な回答をする
簡単なことではありますが、「質問をされた内容に沿って答える。」ということを意外とできてない人もいます。
以前こういう話がありました。
その人は面接で志望動機を聞かれて、社内SEを志す理由を答ました。
でも、実は企業が知りたかったのは“何故この会社を選んだか?”を聞きたかったわけですよね。
話をしていくうちに質問内容から脱線してしまうことはよくあります。
まずは、質問に対する明確な返答を先にする、というのを心がけましょう。
5.自分のことを一方的にアピールしない
前述したように自身の強みややる気などをアピールすることはもちろん大切なことですが、それが一方的になりすぎてしまうこともよくありません。
面接は対話という形をとることで、その人のコミュニケーション能力についても見る場となっています。
仕事においても、相手の言うことを聞かず自分の主張ばかりする人が職場で上手くやっていけるとは思えませんよね。
きちんと受け答えをしていく中で、自身のアピールポイントも挟みこんでいくのが理想的です。
6.入社後にどのようなことを実現したいのかを伝える
採用担当者が面接中に考えることは、その人が実際に入社した場合にどのような働きをしてくれるのかといったイメージです。
会社にはそれぞれ目的や目標などがあり、相手がそれを共に目指していける仲間となれるかという点を見ています。
そこで、入社後にどのようなことを実現したいのかといったビジョンを伝え、それが一致すれば、より好印象となるはずです。
逆に給料や待遇に関する質問など、自分にとっての利益しか興味がないような話ばかりをしてしまうと、悪い印象を与えてしまうので注意しましょう。
7.ネガティブな発言を避ける
最後に大事にすべきことは「否定的消極的な発言をしない。」ということです。
以前働いていた会社で、給与が上がらないとか残業が多いとか不満を持つことはあると思います。
しかし、面接ではそれは心の内に秘めておいて、せっかくなら前向きなキャリアプランを話して、採用担当者に良いイメージを持ってもらいましょう。
【転職成功率が上がる】ITエンジニア向けおすすめ転職エージェント4選
転職市場において、エンジニアの人気は年々高まっています。
ひとことでエンジニアと言っても、さまざまな種類の仕事があり使う技術も違ってきます。
ITエンジニアの方に最適な転職エージェントを利用することで、強力なサポートを受けることができ、転職成功率がアップします。
ここではそんなITエンジニア全ての方におすすめできる転職エージェントを4社紹介します。
1.レバテックキャリア
エンジニアではweb系と、システム開発系の2種類に分かれることが多いですが、どちらも網羅しているという点が強みです。
技術経験者向けの求人が多く、さらなるスキルアップを目指している方におすすめの転職エージェントです。
企業ごとの特徴をしっかりと把握しており、希望する会社の面接を突破するための対策も一緒に考えて頂けます。
正社員だけでなく、フリーランスなどの働き方を選ぶこともできます。
>> レバテックキャリアの口コミ評判を見る2.マイナビ IT AGENT
IT技術職から、ITコンサルタントまで、幅広い求人が揃っています。
ITやWeb関係の転職に詳しいキャリアアドバイザーが、経験やスキルを聞いた上で、転職に関するアドバイスをくれるといった点が心強いポイントです。
転職を成功させるためのノウハウや、履歴書・職務経歴書の添削のサービスもあるので、初めての転職でも安心して利用することができます。
>> マイナビ IT AGENTの口コミ評判を見る3.ギークリー
ITやWeb、ゲーム業界など、技術職の求人を中心に数多く揃っています。
20代から50代まで幅広い年齢層の方が利用することができます。
大手企業やベンチャー企業の求人もたくさんあるので、今までの経験を活かして、さらなるスキルアップと年収アップを求めている方におすすめです。
一部、未経験者向けの求人も掲載されています。
企業で働いている人のクチコミなども聞くことができるので、求人だけでは分からないことを知ることができる可能性があります。
>> ギークリーの口コミ評判を見る4.ワークポート
20年近くの実績を持ち、今まで50万人ほどの転職に関わったことがある経験や知識が豊富な転職エージェントです。
今までの経験や知識を活かした仕事はもちろんのこと、未経験からのキャリアチェンジの方の転職活動にも力を入れているので、他業種からITエンジニアに転職したいといった方にもおすすめです。
独自のアプリを使い、求人情報や選考状況の管理のほか、転職コンシェルジュとのやり取りもチャットでできるシステムを導入しているので、スムーズにやり取りをしながら、転職活動を進めることができるといった点もメリットの一つです。
>> ワークポートの口コミ評判を見るまとめ
今回はITエンジニアが面接に落ちる理由や不採用にならないための対策を紹介しました。
最後にもう一度、このページで紹介したITエンジニアの転職のコツをおさらいすると
- 実務能力はもちろん、コミュニ力や熱意についてもチェックされている
- 募集職種とミスマッチにならないような対策をする
- 入念に面接対策をしておく
の3つが挙げられます。
「もう不採用になるのは懲り懲り…。今度こそ面接を確実に突破したい!」
そんな方は、ぜひ当ページを参考に万全な準備をして面接に臨んでみてくださいね。