「残業が理由で転職しようかな」と思ったら
IT業界、特にエンジニア職は転職を考えている求職者にとって、超売り手市場になっている現在。
WEBや公共交通機関には、転職を勧めるかのような広告が沢山掲載されています。その広告のキャッチコピーは、年収UPや残業減少など、待遇や福利厚生面の向上を狙った内容が多く見受けれます。
そんな中、政府からは働き方改革や残業の抑制を進めていく方針が打ち出されました。最近の報道や広告を見て、今の会社での待遇面、特に残業時間を理由に転職を検討している方も増えているのではないでしょうか?
ただし、転職を考えてはいるが、残業の無い会社があるのか、と疑問をお持ちの方もいるでしょう。今回は残業を理由に転職を考えた時に、どのようにして進めていけばいいのかをご紹介します。
まずは企業情報を集めることから
転職を考えた時、まずは求人先の企業情報を調べることから始めましょう。IT業界での仕事を継続するのであれば、志望する業界や職種はおおよそは絞れているのですから、あとは待遇面や福利厚生などをしっかりチェックしていきましょう。
出来るだけ残業が少ない企業を探している方は、その企業が提供している開発サービスが以下の3つのカテゴリーのどれに当てはまるかを確認しましょう。
請負開発
お客様から依頼されてシステムやソフトを開発するサービス。お客様からの納期や、急な要件変更などで残業が発生する可能性があります。
ただし、自社内で人的リソースをコントロール出来るため、残業が発生しても比較的少なくすむ傾向にあります。お客様からの急な依頼があっても、社内で複数名で対応出来る点は働く側としては大きなメリットになります。
客先常駐型開発
依頼を受けているお客様先で開発を行うサービス。
企業間の契約内容にもよりますが、お客様の要望により一日の作業(勤務)時間が長くなるケースがあります。その日予定していた作業が終了しない場合は、長時間残業になる可能性も。
自社ソフト開発
自社で開発したシステムやソフトを販売、メンテナンスしているサービス。自社のサービス向上や拡充に関わるため、時間や人的リソースを社内でコントロールすることが出来ます。比較的残業が少ないケースが多く、福利厚生も充実している企業が多いです。
好条件の求人を探すための方法は?
上記を踏まえた上で、ご自身の経験やスキルと照らし合わせて、企業を選定していきましょう。
求人を出している企業を調べる方法は様々です。多くの方はハローワークや求人誌、転職エージェント等を利用されているかと思います。その中でも1番手軽に調べる事が出来るのは、転職エージェントに登録し、求人を調べていく形です。ハローワークにも求人は沢山掲載されていますが、求人を出している企業情報の内容に関しては、転職エージェントと雲泥の差があります。
転職エージェントに記載されている求人内容は、エージェントの担当者が求人企業にしっかりとヒアリングを行って作成しています。求職者が気になる情報だけでなく、経営者の考え方まで記載されているケースも多いです。その会社の考え方を理解できるので、ぜひ活用をお勧めします。
掲載されている求人内容から、ご自身の希望条件で絞り込みを行った上で、その企業がどのような形で開発業務を行っているかを調べていくとスムーズに選定していくことが出来ます。
さらに、転職エージェントに登録すると、自分の希望条件に合致する求人内容をエージェントから知らせてくれます。自分で探す手間が省けるのも、お勧めする理由の一つです。
自分だけで転職活動するのも限界がある
ここまで、残業が少ない会社に転職するためのヒントをご紹介してきました。「企業の見分け方、調べ方までは何となく分かったけど、本当にそんな調べ方だけで転職は成功するの?」という疑問を抱く方も多いでしょう。
企業HPやWEBの求人内容において、活字ではその会社のサービスや残業の多い少ないを知る事が出来ても、直接その会社に「残業ありますか?」と聞く事は難しいです。ですが、転職エージェントを利用する場合、担当者が求人企業に様々なヒアリングを行っており、その企業の雰囲気や採用実績などを把握しているため、転職者にとって有意義な情報を持っています。
いざ、企業に応募する際、転職の理由が残業が多く、残業が少ない企業に転職したい、という理由だけではさすがに企業側に良いイメージを持たせることは難しいでしょう。転職エージェントを利用すれば、転職理由のアドバイスや職務経歴書などの書類作成のアドバイスもしてくれるので、転職活動をスムーズに進めることが出来ます。
転職したら残業がゼロ、というのは職種上難しいかもしれませんが、企業側もこれからしっかり対応していかないといけない事案なのは間違いありません。利用できるツールやサービスを使って、実りある転職活動を送れるようにしましょう。