どんなアルバイトをしていても、自分より後に入ってきた後輩の方が仕事ができて、自分の立場がなくなることはありませんか?
挙句の果てに、職場で居心地が悪くなったのを理由に勝手に辞めて、またそれを別のアルバイトで繰り返し…。
短期間でアルバイトを転々としてしまうという人も中にはいるのではないでしょうか。
しかし、そんなことをしても本質的には何も変わらず、目的のない「逃げ」は何も身になりません。
では、どうやって目の前の現実に立ち向かっていけばいいのでしょうか。
ここでは、自分より後輩が仕事のできる現実との向き合い方や仕事に対する考え方を説明します。
この内容を読めば、明日から優秀な後輩スタッフへの向き合い方のコツが少しはわかるようになるので、ぜひ参考にしてみましょう。
アルバイトで後輩に抜かされた時の接し方や気持ちの保ち方
自分よりも優秀な人は多いと認識する
どう考えてもあなたより、頭が良くて物覚えがよく、仕事の能力が高い方は、年下、後輩にかかわらず存在するのは、まぎれもない事実です。
実際、プロ野球中継を見ているとベテラン選手を追い抜いて、若い選手が1軍にあがり、プレイしているなんてことは当たり前の光景でしょう。
年齢に関係なく、あなたより仕事を覚える才能を持っている人、頭の使い方が違う人はたくさんいるのだということを「想定内」にしておき、そのようなことで動揺しないということをまずは認識しましょう。
アルバイトの世界もやはり同じで実力がある、ないという2つの軸で測るのであれば、自分より実力のある人間は年齢にかかわらずゴマンといます。
いい悪いは別として、まずそこを認めることから始めてみましょう。
担当業務や役割を考え直す
一方で、別に競争をやっているわけではないのも事実です。
確かに物覚えが良く、仕事が早く習得できている人間が評価されるものですが、物覚えが悪くても、仕事がしっかりできていればそれなりに評価されるのです。
それより、あなたが今のバイト先でどんな役割ができるのかを考えたほうが良いと思います。
例として、一番わかりやすいのは教育係です。何も苦労しなくても仕事を習得できる人というのは、人に教えるということができないケースが往々にしてあるようです。
なぜなら、体系的に仕事を進める、要領よく仕事をこなしていくというのは、物覚えの良い器用な何でもできる方のほうが向いているケースが多いのですが、教えるという仕事は、不器用で仕事ができない人のほうが向いています。
仕事のどこに躓くか、何が覚えられないか、というポイントは、失敗しているからじゃないと分からないことも多いのです。
また「できない」ことを想定して後輩の仕事をサポートするので「何でできない?」といった仕事をすぐに覚えない後輩に対し、苛立ちを感じることがないで仕事を教えられることができます。
このように仕事はできる、できないというのは分かれるところもありますが、本質的なところは、協力して1つのことを成し遂げるということです。
できないならできないなりにシフトに多く入るでもいいでしょう。
立ち位置を自身で作り、周囲に認めてもらう努力さえできればいいのです。
見栄や嫉妬心を捨て普通に接する
では、あなたは先輩として仕事のできる後輩に対し、どう接したらいいのかですが、結論からいえば「普通に接する」です。
もし、仕事で自分が出来ないことがあれば、率直にお願いしたり、できる後輩にあえて質問したりしてみるというのもOKです。
あなたが、「先輩だから」といって引け目に感じてしまうのは、あなたの見栄です。
後輩のできるところを率直に見習い、自身の仕事に生かしていったほうが仕事へ、また今後の人生においての実りが大きいでしょう。
繰り返しますが、仕事をするうえで優秀な後輩はどんな職場に行っても沢山います。
それでもあなたは目の前の仕事を覚え、こなしていくことで周囲から評価されることは間違いありません。
比較評価より「絶対評価」を大事にして日々アルバイトに取り組めば問題ありません。
後からバイトに入ってきた後輩が優秀な3つの理由
仕事を覚えて、ある程度慣れてきた頃には職場にまた新人が入ってきます。
先輩としては色々と面倒を見てあげたいところですが、その後輩が自分よりも優秀だったりすると、先輩としては少し焦るところもありますよね。
そんな後輩は、なぜそんなにも仕事ができるのでしょうか。
その理由について考えていきたいと思います。
1.そもそもの学習能力や意欲が高い
人間には様々な才能があり、生まれ持った能力に年齢の差はありません。
勉強でもスポーツでも、成長差の大きく出る子どもの頃は年齢の違いが大きいですが、能力の高い人間はいずれ頭角をあらわしてくるものです。
さらに仕事への意欲も高いのならば、優秀であるのも当然と言えるでしょう。
2.仕事内容が元々の性格や気質に合っていた
人には向き不向きがあり、たとえ何らかの優れた才能があったとしても、場所によってはうまく生かせないこともあります。
しかし逆にぴったりと自分に合った仕事が見つかれば、驚くほど優秀な働きをすることもあるのです。
たとえば社交的な性格ならば接客業にハマったり、地道な作業が得意ならば、工場の仕事などで輝く人もいます。
3.教育環境が整ってから入社した
アルバイトだけでなく、職場そのものにも「伸びしろ」があることもあります。
たとえば会社やお店をはじめたばかりの頃だと、まだ誰もが仕事に慣れていなくて、新人の教育についてもおぼつかないといったことは珍しくありません。
そのため、先輩が入った頃はまだ新人の伸びが悪く、しかし教育体制も整った後にやってきた新人にとっては、仕事が覚えやすくなっているといったこともあるのです。
仕事ができる人になるために努力すべき4つのこと
そんな後輩に負けないためにも、より積極的に仕事を覚えて、できる先輩としての姿を見せていきたいものです。
そのための努力の方法が4つありますので詳しく紹介します。
1.5分前行動を徹底する
学校でも幼い頃から5分前行動を言われてきた経験を持つ人は多いと思います。
子どもの頃はただ従うだけで、深く考えたことはなかったかもしれませんが、これはとても大切なことです。
全ての行動で5分前、つまり時間の余裕を持って行動をすると、ちょっとした予想外の出来事にも対応しやすく、心にも余裕が生まれます。
2.仕事の取り組み方を見直す
たとえば休憩時間。仕事の合間に休むことは当然の権利ではありますが、だからとスマホの画面をずっと見て、SNSのチェックやゲームにばかりにかまけてはいないでしょうか。
仕事の良し悪しはそういったところでも差が出てくるものです。
仕事中にはできなかった確認事項や、伝達、うまくいかなかった作業の練習など、できることはたくさんあるはずです。
3.メモを取って不明点があれば周囲の人に聞く
メモ取りというのも誰もが口にしますが、なかなか実行できないことの一つですよね。
しかし小さな物事というのはすぐに忘れてしまうもので、タイミングがあれば聞こうと思っていたことも、思い出せないのでスルーしてしまうなんていうのもよくあることです。
わからないことはきちんと確認しておくというのは、仕事を覚えていく上でも大切なことです。
4.帰宅してからメモを見直す
そして最後は復習。
休憩時間と同じように、仕事の時間外でも自分の成長のために使える時間はあります。
わからなかったことや気になったことをメモに取っておき、それを後から見返すことでより次の仕事に生かすことができるのです。
一つ一つをきちんと確認しておくことは、遠回りに見えて実は近道であることが多いのです。
仕事のできる後輩がいる環境が辛い場合の対処法4選
アルバイト先に有能な後輩がいる場合、周囲が自分と比較したり、不甲斐なさを感じて辛い気持ちになることがあるかもしれません。
そのような辛い場合にどうしたらよいか、4つの対処法について解説します。
1.自分にできる職場への貢献度とは何かを考える
基本的なことですが、まずは自分の仕事の取り組み方から一つ一つ見直していくのが大切です。
仕事に対する向き合い方の中で、自分がまだやれていないことがあるかもしれません。
例えば、仕事中に上手くいかなかった点をメモに取って復習し、再確認するというのもその一つです。
仕事の要領で後輩に敵わないとしても、今自分にできる職場への貢献度とは何かということを考えてみましょう。
2.努力しても辛い場合は思い切ってバイトを辞める
やれることはやったけれども、後輩と比較してどうしても仕事がうまくいかない現状が辛いという場合は、思い切ってアルバイトを辞めるというのも手段の一つです。
限界を感じて辛い気持ちであるにも関わらず、無理して仕事を続けることは、あなた自身やバイト先双方に悪い影響があるでしょう。
どうしても辛い場合は、その場所から逃げる決断をするのも大切なことです。
3.改めて自分の得意な分野の仕事を探す
今の仕事が上手くいかず、自分の能力に自信を無くしてしまうかもしれません。
しかし、世の中にはたくさんの職種のアルバイトがあります。
現在の仕事で行き詰まりを感じているのならば、そんな時こそ改めて自分自身を見つめ直し、自身の長所を活かせる得意な分野の仕事を探してみるのもよいでしょう。
4.精神的に潰れてしまうのは絶対に避ける
絶対にやってはいけないのが、身体的にはもちろんですが、精神的に限界にきているのにも関わらず無理にアルバイトを続けることです。
あまりに辛く思い悩むあまり、心身ともに危険な状態になってしまっては元も子もありません。
上でも述べましたが、限界を感じる前に思い切ってバイトを辞めるというのも重要な選択です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
上述のように、年齢に関係なく自分より仕事ができる、物覚えが良い後輩はたくさんいます。
それは正社員の世界も同じです。
追い抜かれたあなたはおそらく辛いし、居場所がないと感じるかもしれません。
そうだったとしても、自分があえてできないことを認め、自分の役割や立ち位置を見つけられたら周囲からは認められます。
なぜなら、仕事は一人のエースが仕事を全部やるのではなく、協力して1つの目的を達成させるものだからです。
「縁の下の力持ち」も人間関係を維持する「橋渡し役」もバイト先においては重要な役割を担っているのです。
そのために、もし、今バイト先で仕事のできる後輩に引け目を感じたり、嫉妬をして陥れようと思ったりする人がいるならば、考え方を改めましょう。