急性・重症患者看護専門看護師は危機的状況にある患者に最適な医療サポートを実現するための支援が求められます。 ひとつ間違えるとその後の症状、場合によっては命に関わる可能性もあり、一刻を争う現場で適切な判断と技術、スキルが求められます。もちろん現場でのチームワークが大切なので、十分なコミュニケーション能力も必須。
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急性・重症患者看護専門看護師資格の概要
基本的には医師や看護師をはじめとした様々な医療スタッフ、そして患者の家族との間に入って最適なケアを提供できるように環境を整えていくことが最大の役割になります。 特に患者の家族側は思わぬ事態に身体的・精神的負担が大きい状態なので、これらのケアもまた急性・重症患者看護専門看護師が担当する部分。 とにかく責任のあるポジション、そして重大な判断を求められる機会が多く、同時に強いやりがいと待遇が得られる傾向にあります。
急性・重症患者看護専門看護師の役割と仕事
危機的状況にある患者は迅速かつ細心の注意を払った上でベストな対応を実行する必要があります。そして患者は様々な状況で訪れるため、あらゆるパターンに対応できる幅広い知識と高い技術が求められます。 現場におけるチームワークを取り持つのも重要な役割で、いかにスムーズに治療を進められるか、ベストを尽くすせるかのキーマンになりうる存在です。 同時に教育係や責任者としてのポジションも求められます。
急性・重症患者看護専門看護師になるには
大前提として日本の看護師免許を所有している必要があります。その上で以下の条件を満たして初めて認定審査資格が与えられます。
- 日本の看護師免許を有している
- 急性・重症患者看護専門看護師<の教育課程を修了
- 常勤、非常勤を問わず実務経験が5年以上
- 実務経験5年以上のうち、3年以上は急性・重症患者看護分野の実務経験があること
急性・重症患者看護専門看護師の教育課程を実施している大学院は全国に21箇所あります。中には平日夕方以降、土曜日に講義を開いているところもあるので、看護師として働きながら単位取得を目指すこともできます。 上記した条件を全て満たした上で、急性・重症患者看護専門看護師認定審査が受けられます。 審査の難易度自体はあまり高くなく、合格率はおよそ8割から9割程度。受けた人はほぼ合格していると言えます。しかし、受験できる段階までのステップが長く、ここが最大の難関。やはり誰でも取得できるとは言いがたいでしょう。
急性・重症患者看護専門看護師が活躍できる場所
主に救急医療を行う病院が活躍の場所になります。総合病院、医療センター、循環器医療センター、救急救命センターなど。 救急救命だけでなく、集中治療室での活躍も挙がっているため、今後ますます活躍の場が広がるのではないかとも言われています。 また指導者としても高く評価されており、大学・大学院の教員として働く人も多いです。
急性・重症患者看護専門看護師資格のまとめ
医療の高度化・先進化によって以前と比べてずっと救急医療の実績が高まっています。とはいえ適切な技術と知識、そして判断があってこそ初めて効果を挙げるもの。いかにして最良なケアを提供できるかは急性・重症患者看護専門看護師の存在が大きいのは間違いありません。 主な職場は救急医療関連になりますが、一般病棟での急変にも対応するパターンも。特に少子高齢化が進んでいる現代では対応しなくてはならない場面が増えてくるものだと想定されます。
