平均時給 | 平均年齢 | 男女比 |
---|---|---|
948円 | 21歳 | 4:6 |
カラオケは客として利用すると、フロントでの受付と会計、電話対応などの接客だけで、人と接する時間はそれほど多くないように感じます。
高校生の募集も多いことから、比較的簡単な仕事内容なのかと推測してしまいますが、その仕事内容は意外とハード。
混雑時間にはひっきりなしに来店する客の対応に追われ、飲食物のオーダー、フードの運搬など、客として来店するだけではわからない仕事がたくさんあります。
ここではカラオケのアルバイトのリアルをご紹介します。
お客さんの部屋に料理やドリンクを運ぶだけの「デリバリー」のみの働き方もあるカモ。
接客があんまり得意じゃない人も余裕カモ。
カラオケのアルバイトとは
来店したお客様の受付、ドリンク、フードメニューのオーダー、会計といった接客業務のほか、使用後の個室の清掃、簡単な調理などの仕事もあり、その業務範囲は多岐にわたります。
覚えてしまえば簡単ですが、マニュアル通りにはなかなかいかないことも。ドリンクを運ぼうとしたら新たな客が来店したり、会計待ちができてしまうなんてこともよくあります。
また、接客以外の清掃や調理などの仕事もこなさなければならないことから、優先順位を即座に考えられる臨機応変さが求められます。
アルバイトの年齢層は曜日や時間帯によって異なります。平日昼間は主婦やフリーターが多く、平日夜と土日は高校生や大学生が多い傾向にあります。
平日昼間などの客が少ない時間は、これらの仕事を少人数で行わなければならないこともあるようです。
客が少ないときは一人で回せても、平日でも予想以上の来店もありますし、お昼は高齢者が多いためにリモコンの使い方を説明するという、平日昼間ならではの仕事もあります。
夕方から夜にかけては学生や社会人が来店し、アルコール類のオーダーも増えてくるとオーダーや運搬作業に追われます。
お店によってはビールやカクテルなどの作り方を覚えなければならないところもあるようです。
料理は飲食店で提供されるような本格的なものではなく、レンジで温めるだけのものや、盛り付けるだけの簡単な作業で完成するメニューが多いので調理の技術はさほど必要ではありません。
カラオケバイトの体験談
[d_box type=”clip” color=”red”]アキナさんのお仕事体験談(女性/アルバイト歴1年)
バイトをはじめたきっかけ
よくカラオケを利用していて、カラオケが好きだったので、そこでバイトしようと思いました。カラオケ店の雰囲気も良くて深夜帯の時給もなかなか良かったからです。
身に付いたスキル
コミュニケーション能力が身につきます。仕事仲間と意思疎通をしながらやることが作業効率をアップさせるコツです。
掃除のスキルも身につきます。バイトをしてから自分の部屋が汚いのが嫌になって、自分の部屋の掃除をするようになりました。
仕事内容は、簡単な料理や、ドリンクを作ったり、接客をしたり、フードとドリンクを部屋に持って行ったり、お客さんが、帰った後の部屋の掃除などをします。
料理はマニュアル通りに作るので難しいことはないですが、比較的簡単にできるものを調理する感覚です。
ルームの清掃は、手際良くやらないと次のお客さんが待っていたりするので、なるべくテキパキと清掃するように心掛けます。
つらかったことや楽しかったこと
混む時間帯とそうでもない時間帯があり、要領よくメリハリをつけて仕事をする必要があります。時間帯によって酔っ払いに絡まれることがあります。
3年間カラオケ店でバイトをしていましたが、個人的には忙しい方が体も動かせて、時間も早く過ぎていくので、暇な時間をダラダラ過ごすよりは適度に忙しい方が好きでした。
お客さんが居ない時はバイト仲間と会話ができたし、結構楽しく働けたと思っています。
バイト仲間はいい人ばかりだったので辛いこともありましたけど、楽しかったです。やっぱりバイトを長く続けるには、職場の雰囲気は大切だと思いました。
これからその業界でアルバイトしようとしている人へのアドバイス
そんなに、仕事内容自体は難しくありません。一度覚えてしまえば、効率良くできるようになります。
効率的に仕事をするように考えながら、行動すると更に効率が上がるようになっていきます。人があまりいない時間は、暇のことが多いので楽です。ただし、年末年始や、連休のときはすごく忙しくなります。
コミュニケーションを取りながら連携をとってやらないと、バタバタしているのでミスをします。気をつけてください。
人と関わることが好き、またはコミュニケーション能力を磨きたいと思っている方にはおすすめしたい仕事だと思います。
シズカさんのお仕事体験談(女性/アルバイト歴2年)
バイトをはじめたきっかけ
カラオケバイトの前にはカフェ、ファミレス、本屋、居酒屋等経験があったので、掛け持ちバイトと両立して空いた時間に稼げるバイトを探していました。
出来れば髪型もネイルもある程度緩くて、シフトも好きな時間帯を選べる所が良かったということもあり、カラオケのバイトを選びました。
そんな時にカラオケバイトを見つけて、時給もシフトも条件にピッタリだと思ってここで働こうと思いました。カラオケは営業時間が長いのでその中でシフトを組みやすい事が有難かったです。
身に付いたスキル
まず、テキパキと手早く尚且つ丁寧に仕事を行う事です。カラオケには日に何人ものお客様がやってきます。受付をして部屋を案内をして、フードやドリンクオーダーを受けて部屋まで運びます。
退室後のお部屋を片付けたりもしなければなりません。沢山やる事がありますのでそれを時間内にどうやってスムーズに作業出来るか考える必要があったので、要領よくこなすというスキルが身につきました。
また、お客様の中には酔ってクレームを言ってくる方もいます。そういう方にもなるべく気持ちよく帰って頂けるように接客のスキルも付きました。
つらかったことや楽しかったこと
辛かった事は、急にお店が満室になった時です。その日はキッチン1名、カウンター2名しかいない時間帯がありました。
平日の開店からお昼頃まではいつもその位でも対応出来ていたのですが、突然何十名ものお客様がいらっしゃって、一気に部屋が埋まりました。
その対応、オーダー品を作ったり運んだり、掃除等に追われあっという間に時間が過ぎました。
人手が足りないと結構辛い事があり、幾ら接客に慣れていてもついオーダーミスしてしまったりする事もあります。普段からいつ満室になっても対応できるように、気を引き締めておかなければと感じました。
楽しかった事は、クリスマス等のイベント時です。来店も増えて大変ですが、従業員も仮装したり休憩時間に限定メニューを試飲試食できるので、自分もイベントを楽しめたことです。
これからその業界でアルバイトしようとしている人へのアドバイス
接客バイトが初めての人は、まずは丁寧な対応を心掛けるようにすると上手くいきます。
受付してオーダーを受けて部屋に運んで、お客さんが帰ったら掃除といった流れなので、バイトが初めてでも覚えやすいと思います。
そして時給も高く設定されているお店が多く、シフトも組みやすいです。大学生、フリーター、特に掛け持ちしている人にとっては働きやすいと感じます。
それに接客といっても体力的にはそこまで辛い事はありません。でも階段を使ったり、立っていることがほとんどなので、歩きやすい靴を選んでおくことが重要です。
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タモツさんのお仕事体験談(男性/アルバイト歴半年)
バイトをはじめたきっかけ
今から数年前、無職時代がありその時に繋ぎとして半年ほど某チェーン店で働いた事があります。当時は30代だったので、雇ってくれる仕事も少なくその中で夜中の時給が良くて比較的仕事も楽そうだと思い、安易な気持ちから選びました。
また、コンビニやガソリンスタンド、工場の深夜勤務よりは条件が良いと考えたのもあります。その条件は、体力的に辛くなく、また不衛生や精神的な苦労なども除外した結果がカラオケ店でした。
身に付いたスキル
多少安易な気持ちで仕事についたのですが、カラオケ店の夜中勤務は、お客の大半がお酒を飲む、または飲んでから来る客が多いです。店員に対して、態度が悪いのでそれが我慢できずに辞めてしまう人も多いのです。
私は自分で短気だと思っていましたが、実は気長だという事が分かりました。もちろん働いて得たスキルだとも言えますが、客から馬鹿にされた態度を取られても意外に平気で、難なく対応できるようになりました。
また、一度に大量のグラスやお皿を運ぶのも得意になりました。
つらかったことや楽しかったこと
24時間営業の店なので、慣れるまでは深夜働く事は眠くて大変でした。また、客の汚したトイレや部屋の掃除はあまり良いものではありません。
しかし、このような仕事は働くスタッフ同士がチームのような連帯感を作るので、そこの一員になれた事は楽しい思い出でした。仕事帰りに仲間と遊びに行ったりするのは、このような仕事の特権です。
また、常連客や羽振り良い人から差し入れなどが貰える事もあり、それも働かないと得られない事です。
これからその業界でアルバイトしようとしている人へのアドバイス
カラオケ店は若いスタッフが多いと思いがちですが、実は色々な経験をしてきた人達が働いているので、その年齢もバラバラです。だからこそ、様々な人達と知り合いに成れるチャンスでもあります。
働く場所を選んでいるのなら、まずはカラオケ店でも働いてみる事をおススメします。意外な出会いから、大きな人生勉強にもなります。
自分の考えや価値観が変わる事もあるので、悩む前に一度働いてみるべきです。また、店員をすると他人とのコミュニケーション能力も身に付くので、それは今後の全ての仕事にプラスになる能力だと言えます。
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履歴書・面接のコツ
深夜まで営業しているところが多いため、面接では長時間働けることをアピールしましょう。短時間しか働けない場合でも、忙しい時間帯に積極的にシフトに入る旨伝えることです。
金曜の夜と土日、休前日が特に忙しくなるため、学生さんは学校の授業がない平日夜か、土日に利用できることを伝えれば採用されやすいかもしれません。
接客は明るく笑顔で対応することが何よりも大切。面接でもハキハキと受け答えして暗い印象を持たれないようにします。
面接を担当する責任者の方も、簡単に辞められてしまうのが一番迷惑ですから、カラオケのアルバイトの「嫌な仕事」も伝えた上で入社意思の確認をしてくるでしょう。
というのもカラオケの場合、二次会、三次会で利用する人が多く、すでに酔っぱらって来店する客もしばしば。泥酔状態で来店する客もいれば、個室で嘔吐する客もいます。
もちろん吐しゃ物を処理するのは店員の仕事。このような嫌な仕事でも嫌がらずにできることをアピールすると良いでしょう。
仕事・職場になじむコツ
先述の通り、平日夜と土日は学生や若い人が多く、同世代なら人間関係もすぐに溶け込めます。初心者やアルバイト未経験者も歓迎していることから、仕事自体は決して難しいわけではないようです。
ですが忙しい時間帯には、何よりもチームワークが求められます。そのためには、まずは仕事を覚えて慣れることです。はじめのうちは、忙しくしている先輩たちの動きを観察したり、スムーズに仕事を進めていく方法を相談してみましょう。
カラオケのアルバイトでは、従業員割引でカラオケを利用できるという、カラオケ好きにはうれしい待遇を用意しているところもあります。
ゆえに、アルバイトをする人の中にはカラオケ好き、あるいは音楽好きな人が多いようです。職場の人とはカラオケや音楽などの共通の話題を振ることで、うまく馴染んでいきましょう。
音楽好きならチェックしたい待遇も
- カラオケ好きにおすすめ!
- 時間帯によって客層、仕事内容まで変わってくるのがカラオケのアルバイトの特徴
- 清掃作業などのできればやりたくない、または避けたい仕事もある。
従業員割引を利用してカラオケを楽しめる好待遇をフル活用しよう!
自分が希望する勤務時間帯はどのような仕事があるのか、仕事の全体像をつかんでおこう!
それでも自ら率先してやろうとする意欲を見せることで、職場の人と信頼関係を築いていこう!