特別養護老人ホームというと、高齢者施設の代表的な施設の一つです。
老人保健施設とちがい、入所期間も決まっておらず無期限で入居できる施設なので、利用者の介護度が重度になると検討事項に入れられることが多い施設です。
こちらでは、特別養護老人ホームでの、介護職の役割をお話しします。
身体介護が多いけれど、利用者の日々の生活に密接に関わっていける仕事
終の棲家といわれている特別養護老人ホームは、介護度も重度の利用者が多いです。身体や精神に障がいがあることで家族が介護することが難しくなった高齢者が入居されるので、身体介護(排泄介助・食事介助・離臥床介助・入浴介助)が主な仕事だといわれています。
身体介護は介護職にとって、基礎的な仕事の一つ。毎日繰り返し行うことで上達は早くなります。一人ひとりの利用者によって介助方法は異なりますので、沢山の利用者と接することで、臨機応変な対応方法も身に付き、一人前の介護士に早く近づけることでしょう。
ただ、ルーティンになりがちな仕事内容なので、自身の介護に対する思いがなければ身体的にも厳しく、心が折れてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
また、「終の棲家」の名前の通り、この施設で最期を迎えられる方もたくさんいます。人生に一度しかない最期の時に関わる、介護業界にとっても重要な仕事です。
職員の日々の取り組み方で、いかに利用者が「最期をここで迎えられてよかった」家族が「ここで看取ってもらえてよかった」思ってもらえるかが変わってきます。
24時間勤務、3~4交代制の変則勤務
主に、早番・日勤・遅番・夜勤がある施設が多いです。夜勤は月4~6回。
正社員とパートの割合にもよりますが、パートが多い施設ですと夜勤が続きがちで自身の体調管理も重要になってきます。
「夜勤が続くと体がしんどくなってくるカモ。体調管理も仕事の内、どの仕事でも必要なことカモ。」
利用者を長い目でゆっくり見ていきたいという方におすすめ
従来の特別養護老人ホームは多床室が多く、画一的な介護が多くみられました。しかし、2002年から新規開設を始めた施設は「新型特養」といって、全室個室のユニット式となっています。
10人で1ユニットは小規模で、従来の特別養護老人ホームではなかなか実現できなかった、利用者に寄り添い、生活面を長い目で見ていけるようになってきています。
利用者の入れ替わりがあまりなく、生活に寄り添った介護をしたいという方は2002年以降に新規開設した特別養護老人ホームがおすすめです。
自宅で家族が介護を出来なくなり入所された利用者の中には、「家から追い出された」と悲しむ方もいます。そんな利用者に、生活に寄り添い、少しでも長く楽しい生活を支えていけるのが特別養護老人ホームの良いところ。人とか関わるのが好き、高齢者が好き、人の役に立ちたい、そんな人にはとてもいい施設ですね。
体力がいる仕事だから、特に男性の介護士が重宝されて安定して働ける場所です。