介護士の仕事場というと、高齢者や障がい者の介護施設が主な仕事場です。
あまり一般的ではないのですが、大きな病院ですと「看護助手」として介護福祉士を募集している所もあります。
病院で働く介護士の仕事とは?通常の介護士と何が違う?
看護師は医者から指示された医療行為と日常生活介護も行いますが、大きい病院となると患者も多くなってしまい日常生活介護まで手が回らないことが多いです。
その看護師の補助をするのが介護福祉士の仕事です。
「看護師の補助って、具体的にどんな事するの?」と思う方も多いでしょう。
介護福祉士はもちろん介護しか行えません。
なので、病院の介護士も、オムツ交換・トイレ介助・食事介助・入浴介助など、施設と仕事は大きく変わりません。
病院で働く介護士の主な仕事内容
- 三大介護が中心(食事、入浴、排泄)
- 通常の介護施設と殆ど同じ(リネン交換、口腔ケア、体位変換等)
- 看護助手、看護補助(医療行為以外の業務サポート)
- 介護施設で行われるレクリエーション等は基本なし
看護助手、看護補助の仕事って?
- 院内整備や備品の管理
- 診察の手伝い
- 器具洗浄や殺菌作業
- 簡単な事務補助(介護記録の作成やカルテ整理等)
※病院によって多少異なります。
介護士と看護師の仕事の違い
基本的な仕事は施設と一緒ですが、この違いが重要!優先順位の違い
病院で働く介護士と通常の介護士の大きな違いは、患者がその場で受ける事柄の優先順位にあります。
施設では生活を送ることを主としていますので、生活が優先されます。
病院では患者は治療に来ていますので、医療が何より優先されます。
ここが施設と病院の大きな差です。
通常の介護では生活が優先。病院では治療が優先。
たとえば、施設に入居している糖尿病の利用者が、「面会に来た孫が買ってきてくれたお菓子を一緒に食べたい」と言いました。
折角お孫さんが持ってきてくれたお菓子だし、少しならいいですよ。
という答えになることが施設では多いと思います。
では、病院はいかがでしょうか。
糖尿病はあるけれど違う病気で入院しています。
血糖値は安定しているけれど、食事は糖尿病食、お菓子の差し入れは殆どの場合はNGです。
病院は治療する場なので、病院に入院して病気が悪化してはいけないからです。
ですので、このような場合に病院で務めている介護士が「ちょっとだけなら…」という判断は絶対に下せません。
すべて看護師・医師に通して許可がなければいけません。
長い病院生活でちょっと位いいのでは?とお思いの方は、病院勤めは難しいです。
介護士は、あくまで看護助手として動くので看護師に指示されていない事柄はほぼ行えません。
介護士の判断で行って、何かあってからでは遅いからです。
利用者の気持ち・生活を優先する施設との大きな違いが、病院にあります。
また、高齢者だけでなく、若い患者や障がい者を相手にすることもありますので、幅広い知識が必要です。
夜勤や勤務形態・お給料はどう違うの?
病院勤務なので、日勤の他に夜勤はあります。
病院特有の勤務「準夜勤」という勤務もあります。
夜勤は大体ワンフロアーで介護職が1人の所が多いですが、他に看護師もいますので施設の1人夜勤に比べて休憩時間はしっかりと取れます。
また、医療の専門職がいますので、気持ち的には安心ですね。
補足ですが給料は施設とほとんど変わらないです。
月に4回夜勤があっても、15~16万円の所がほとんどです。
休憩がとれるかとれないかで仕事に対するモチベーションが変わってきますね。
2019年10月以降は勤続年数10年以上の介護福祉士は賃上げされる
超高齢化社会に伴い、介護福祉士をはじめとした、介護職員のニーズが大幅に拡大している背景を受け、国から「加算案」が提出されています。
具体的には、勤続10年以上の介護福祉士に対して、平均月額8万円相当の賃上げを行う!という内容です。
国は8%から10%に引き上げられる消費税1,000億円を投入することで実現しようと考えています。
介護サービス事業所における勤続年数10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当の処遇改善を行うことを算定根拠に、公費1000億円程度を投じ、処遇改善を行う。
介護業界は必要とされているにもかかわらず、徐々に減少しているのが問題視されており、介護士の離職率を食い止めるための処遇改善策といえるでしょう。
2015年度は約16万人の介護福祉士受験者数があったにもかかわらず、翌年2016年度は約8万人と半分まで減ってしまっています。
さらに、介護職員・訪問介護職の採用率が低下しているのも現場の人手不足に拍車をかける結果に。
こういった要素もあり、介護業界は
- 仕事が少ない
- 離職率が高い
- 割に合わない
といったネガティブな印象が広がっているのも事実です。
今回のベテラン介護士への賃料アップは離職率の低下を食い止め、介護の現場で新たに活躍する人材を増やす1つの好材料となりうるでしょう。
ただし、病院の身体介護は介護保険事業ではないため、同様の業務内容でも処遇改善加算の対象外となる点は考慮しなくてはなりません。
とはいえ、医療法人が母体なので、長期的に見て安心・安定が得られるメリットはあります。
また今回のベテラン介護士に対する賃上げを受け、同様の処遇を考える病院も増える可能性も。
活躍する場面がいずれにせよ、ベテラン介護士にとってこのニュースは待遇の改善に繋がることは確かとなるでしょう。
介護経験がなくても働ける?資格は絶対?
病院で介護士が働く時、介護経験が必ず必要だということはありません。
ただ、もちろん資格があるのとないのとでは、いろいろなところで差も出てきます。
典型的な部分でいうと、処遇面です。
資格があるほうが自分の給料を上げる交渉材料になるのは言うまでもありませんし、経験・資格の有無で比較され、処遇に差をつけられることもあるでしょう。
また、病院によっては、下記のような独自の採用基準を設けているケースもあります。
- 介護資格を持っている方
- 介護経験が〇年以上
つまり、基本的には資格がなくても病院で介護士として勤めることは可能ですが、もし希望する病院がある場合は、その採用基準をきちんと把握することが大切となるでしょう。
病院で介護士が働くメリットは?
前記の通り病院で出来る介護は限られており、自分の思うような介護が行えません。
介護福祉士にとってのメリットが少ないように思われますが、メリットはあります。
看護助手として働きながら、看護師を目指す人も少なくありません。
施設では医療といっても高齢者しかいない為、知識は偏りがちですが、病院では老若男女の患者がおり、急性期・回復期・ターミナル期と様々な事例が見られます。
傍には、日々医療業務を行う医師や看護師も常にいます。働きながら学ぶのには最適な環境でしょう。
また、高齢者施設は高齢者がいなければ続けられませんが、病院には常に沢山の患者がいますので、将来の心配をする必要はありません。
介護福祉士がいれば看護師も医師も医療に専念できますので、病院にとっては必要な職種でもあります。
病院で働く介護士の悩み
介護士の扱いという一言につきます(勤続2年/女性)
看護師じゃなくてもできる医療行為以外の作業をする人と思っている看護師や医師が多く、実際にそのような扱いを受けてしまうことがありました。
現在は、介護士も研修を修了していれば、痰吸引などもできるようになっていますが、あまり職場にそのような理解はなく「介護士ってそういう仕事じゃないでしょ?」というような意識が消えませんでした。
原因は管理者側の知識と理解の不足ということにあったと思いますが、この解決はなかなか難しく、職場によっては理解もあり、また手当として出ているところもあることを聞き、私の場合には転職する形で解決しました。
看護師さんとの連携が上手くとれない(勤続3年/女性)
私たちの職場は難病患者さんの病棟なので、看護師じゃないと触れない医療機器もあるため、看護師と介護士がペアになって、患者さんのケアに回ります。
基本的には患者さんそれぞれのケア手順などが決まっており、2人でそのようにケアをするのですが、中には、患者さんが本意としないのに、手順を変えてやろうとする方もいらっしゃり、その看護師本人に、そのやり方は患者さん本意ではないので、従来手順でやって欲しい旨を伝えても、看護師自身のキャリアを誇示して、なかなか言うことを聞き入れてくれない看護師さんは、本当に困ります。
あとは、ケア時間外の患者さんからの要望に対し、看護師の手を借りなければ出来ないケアの際、それを依頼すると、あからさまに嫌な顔をされることもあり、結局、そう言うタイプの看護師さんは、介護士、看護師、看護師長等から注意を受けても、全く変わることがないので、困っています。
一番辛いのは医師や看護師の雑務(勤続2年/男性)
「介護=素人でも出来る」という昔ながらのイメージは未だに拭いきれていない。
日々の業務内容は食事、排泄、入浴介助がメイン。
後はベッドメイキング等々。
本当に雑務に追われる日々である。
身体的に辛いことは勿論だが、何かと言えば看護師から「介護さーん」と呼びつけられ、次から次へと注文されることは精神的ストレスを増長させている。
介護をするのであれば、やはり介護保険施設で行うことが妥当と考える。
その反面、稀に入院患者さんやその御家族から「貴方が居たから救われた」という言葉を頂く。
短いその言葉から得られるパワーは計り知れず、まだ病院で働き続けようと気持ちを奮い立たせている。
未経験なのに資格をとった途端…(勤続3年/女性)
もともと看護助手で病院に採用されました。
病院には介護士がいなかったので、上司から補助金を出すので、介護士の資格を取るように言われ、資格を取りました。
介護士として働きだしましたが、資格を取ったとたん、看護師から介護について細かくチェックされるようになりました。
資格を取る勉強はしましたが、未経験で実績もなく、他に相談できる人もいませんでした。
資格を取ったとたん、責任的なことで看護師から責められることもあり、いきなり一人で業務をこなしていくのが大変でした。
落ち度があればすぐ看護師に責められる状況で、ミスをしたら怒られると思い、だんだん仕事をしていくのが辛くなりました。
上司もなんとなく状況に気付いていたと思いますが、何も対策は取ってくれなかったので、その職場は退職しました。
常に労働環境への不安が付きまといます(勤続4年/女性)
介護士は、病院だと主に看護師の補助業務を行いますが、何でも屋となっていることも多く、掃除から患者さんの介助、買物代行、話し相手、書類作成等の事務作業、備品の補充、院内メッセンジャーなど人ができることは何でもやるという状況です。
バイタルチェックから電子カルテの入力まで行う事もあり、患者さんの状態が悪化しても看護師さんは直接関わっていないため、気に留めないという事が現実に起こっています。
そのまま夜の申し送りにも送られることはありません。
その為に問題が起こることもあります。
介護士や助手同士の暗黙の申し送りというものが存在し、具合の悪い患者さんのことを看護師さん抜きで申し送っていました。
介護士から、夜勤の看護師さんに(ちゃんとした人に)そっと伝えて毎回事なきを得ていました。
上司に言ってもそんなはずないの一点張りのため、更に上の部長や院長に言いに行く人もいました。
病院全体で改善しようとなりましたが、結局看護師さん本人の自覚次第なので、不安な夜勤がなくなることはないです。
病院で働く介護士が嬉しいと感じる瞬間
なんと言っても人の役に立つという喜び(勤続4年/女性)
お給料も大事ですが、「誰の役に立っているのか」「何のためか」も分からない仕事とは違います。
自分の行動一つ一つが誰かを助けて、心から感謝される動きとなります。
だからこそ、介護士は患者さんの気持ちを汲んで、察して、さり気なく、ありがとうと言わせないように、一生懸命働きます。
向き不向きがはっきりしていて、合わない人はどんなにいい人でも、1週間続かないです。
ただ、人の役に立ちたい、人を助けたいと純粋に思う人であれば、患者さんの反応があるだけで、日々の仕事に満足して頑張ることができます。
忙しい仕事ですが、体力維持と運動不足解消にもなり、人間らしく生きていると実感できる仕事でもあると思います。
患者さんの変化を感じた瞬間(勤続3年/女性)
病院での介護士の仕事としては、車椅子で患者様を移動させたり、毎日の清潔援助(体を拭いたり、トイレの介助をしたり)や食事の介助などをします。
そのような仕事をしている中で、初めは入浴することを嫌がる患者様と接する機会がありました。
入浴の提案をしても一向に拒否するばかりで、食事や移動動作に関しても比較的拒絶するような患者様でした。
看護師さんや家族の言うことも聞かないくらいに興奮した状態が続いていました。
その患者様に対して、私は毎日親身にその患者様の立場になって関わったり、嫌だと拒否する理由はなんなのか、どうしたら入りたいと思うのかなどを考えました。
また、それをふまえて、患者様本人と看護師さんや家族さん、他の介護スタッフと話し合い、その患者様に合わせたケア方法を考えました。
それから、日を重ねることにその患者様の態度が変わっていきました。
はじめは拒絶的だったのですが、徐々に色々な介助をすることを許可してくれるようになりました。
体に触れるのも駄目な状態だったのが、患者様の方から私たちに関わってきてくれるようになりました。
そして、一番嫌がっていた入浴も「お風呂に入ってみようかな、いいかな?」と患者様本人から希望されました。
私が見守る中で、その患者様は入浴をされ、「気持ちよかったわぁ、ありがとうな。あんたのおかげです」と感謝の言葉をいただきました。
その時は本当に嬉しく、この仕事をしていてよかったと思いました。
病院で働く介護士のストレスや不満
人手不足と労働環境(勤続3年/男性)
以前交通事故にあった時にお世話になった介護士さんがとても素敵で、その影響で介護職に転職して三年が経ちます。
実際の現場に出て見るとまず人が足りなくて、休日出勤が多いこと。
サービス残業も多く、患者様の夜中の呼び出しなどもあるため、夜勤中でも休まる暇があまりない。
また、当日に緊急搬送されて来る患者様の対応は日常茶飯事なので、肉体的にも精神的にも非常に疲れます。
特に腰や肩の痛みがひどくて、マッサージに行ってもなかなか痛みが取れないのも悩みです。今度この現場に、長くいられるかと思うと不安で仕方ありません。
介護士は看護師の雑用処理ではない!(勤続3年/女性)
病院で働いていると、看護師さんと関わることが多いです。
病院での介護士は看護師さんの業務が滞らないように仕事の手助けをしていく役割を担っています。
もちろん、介護士としての仕事もしますが、基本的には、看護師さんの雑用を任されることが多いです。
看護師さんの方が業務内容も難しく、大変なのは分かりますが、何でもかんでも、介護士にやらせたらいいというような雰囲気もあり、働いていて嫌に感じることがあります。
たとえば、自分の受け持ちの患者様の車椅子移乗など、担当看護師が近くにいるにも関わらず、私を見つけるなり「あ、ちょうどよかった。あの人が車椅子乗りたいらしいから、乗せといて」と依頼をしてきます。
他の業務が重なっていて忙しいなら分かりますが、その看護師は依頼した後、そのまま廊下で他の看護師と雑談をしていました。
それを見て私は、不満に感じました。
看護師との関係(勤続3年/男性)
通常の介護保険施設などの介護士であれば、看護師よりも介護士の方が数が多いので、それほど看護師の力は強くありません。
しかし、病院は圧倒的に看護師の数が多いです。
数でも負けて、業務内容でも看護師の方が専門性が高いことから、介護士はどこか見下されている感じが否めません。
そのせいもあってか、病院で介護士をしていると、看護師からは「私は他にやることあるから排泄処理しておいて」と嫌な業務を率先して命令されることも多々あります。
完全に見下された上に、命令口調で雑務を依頼される日々に病院で働いている間はずっとストレスを感じていました。
施設の介護士と病院で働く介護士の違いは各段にあると思えた経験でした。
大変だけど必要な存在!病院に介護士さんがいて良かった体験談をご紹介
介護士さんが入職してから、良くなった事が沢山あります
看護師(女性)です。
病院に介護士さんがいて良かったと思うのはケアを任せられるからです。
病院で何年か働いていると近年より高度な医療処置が求められているのを感じます。
薬剤や医療機器をミスのないように確認して使用するには時間的な余裕が必要です。
看護師もオムツ交換に回ることがあった時代は医療に集中できないことがありました。
介護士さんが入職してからは医療処置に集中できる時間が増えました。
また病院全体で褥瘡など皮膚トラブルの早期発見が多くなったというデータがでました。
これは介護士さんが清拭などのケア時しっかり観察をして頂いているおかげです。
看護師の中には介護士さんとケアに対しての意見の食い違いがある人もいるようです。
しかし介護士さんは現代の病院に必要な存在だと私は思います。
母が淋しい想いせずに過ごせた事
患者の身内(女性)です。
母が貧血が酷くて高齢なので、大腸がんの検査をかかりつけの病院では対応できないという事で近くにある総合病院を紹介されて入院した時のことです。
私が午前中は中々出かけられなかったので、いつも昼過ぎに様子を見に行ってました。
その時、病室で母と楽しそうに話していた男性が母を担当していた介護士さんでした。
その介護士さんが、母が寝たきりにならないようにと、リハビリ室へ連れて行ってくれたり、退屈しないようにと病院内を一緒に散歩してくださっていると母から聞きました。
介護士さんは手が空いている時は話し相手になってくれたりしたので、母は楽しかったと言っていました。
看護婦さんに聞きづらいこともあの人になら聞けると喜んでいました。
母の入院は一週間位だったのですが、入院中に介護士さんがいてくださったので、母が淋しい想いせずに過ごせたと感謝しています。
父が骨折で起き上がれなくなり、病院でお世話になりました
患者の身内(女性)です。
初めての本格的な介護で、トイレももちろん行くことができないのでオムツとなりました。
でもどうしてもオムツ交換が出来ず、困っていたら介護士さんが来て進んでオムツを変えてくれました。
これからも自分たちが病室にいる間も呼んでくれればオムツ交換をするとのことで、それがとてもありがたかったです。
他にも床ずれを防ぐための注意や、軽い認知症も患っていたのでコミュニケーションの取り方も教えてくれました。
看護師さんは基本的に最低限の業務と会話しかせず、なにかあっても聞きづらかったりしますが、介護士さんは丁寧に相談に乗ってくれるので、心強い味方となっています。
患者の身内として救われました
患者の身内(男性)です。
老健施設にお世話になっていた母親ですが、食事が思うように摂れなくなり、誤嚥の恐れもあり時々むせるようになりました。
施設の担当の医者の判断で病院へ入院する事になりました。
そこで出会ったのが50歳を過ぎていると思われる介護士さんでした。
私はほぼ毎日の様に病院を訪れました。
母親の世話をし、衣類の洗濯や必要な品物の調達などするのは私一人しかいません。
相談する相手も居なく心細い思いをしましたが、この介護士さんが私の立場を理解してくださり、母親の毎日の健康状況や病院で生活する上で必要なものを親身になってアドバイスしてくれました。
このような親切な介護士さんが病院にいたので大変助かり、介護士さんの仕事を尊敬するようになりました。
交通事故に遭って、少しの期間入院した時の話です。
家族は遠くに暮らしていて、1人で何かをやらなければいけないと思うと非常に不安な気持ちになりました。
でもそんな時に、気さくな介護士さんが病院にいてくださり、自分のことを本当に心配してくれて、痛みは大丈夫ですか?何か持って来るものはありますか?と頻繁の声をかけてくれました。
そのおかげで、退院まで、リラックスした気持ちで過ごすことができ本当にその方には感謝しています。
風呂に入るときやトイレに行く時まで丁寧に手伝ってくれまして、感謝の言葉しかありませんでした。
夜遅くに都合が悪くなった時も、すぐに駆けつけてくれましたし、相談なんかにも乗っていただいたこともありました。
明るく丁寧な対応に感謝しています
患者の身内(男性)です。
私の父は今年で70歳になりますが、前立腺肥大症による頻尿で長く生活に支障が出ています。
先日、疲れが重なったことが原因だと思いますがおしっこが出なくなり、近所のかかりつけの内科に行ったところ薬はいただきましたが処置はしてもらえず、おしっこは出ないままに帰宅してきました。
当然、苦しさは続きますので父も耐えかねて私に助けを求めてきました。
すぐに近くの泌尿器科クリニックを探し、診察時間ギリギリで父を病院に送り届けました。
処置は診察終了時間を超えていましたが、尿を取る処置をしてくれた介護士さんは明るく丁寧に対応してくれたと父は喜んでいました。
膀胱には1リッターの尿がたまっていたそうです。
すぐに対応してくれるのは介護士さんがいてくれるおかげだと感謝する出来事でした。
3つあります
患者の身内(男性)です。
僕の叔母さんが少しお世話になっていて、介護士さんがいて良かったと思った瞬間は、全部で3つあります。
一つ目は下のお世話です。
性別が違う為、介護される方もする方も気を使ってしまい、排泄があるたび非常にストレスになってしまうのが辛いです。
二つ目はお風呂や体を拭く作業です。
こちらも一つ目と同様異性である為に気を使ってしまうのと、慣れていないと変な体勢になったりさせてしまったり、どちらにも非常にストレスになってしまいます。
三つ目は身内にも言いにくいことなどがあり、第三者の方が言いやすかったりすることがある様で、介護士さんを経由して耳に入ることも何度かありました。
金銭的な問題もありますが、経験上介護士さんにお任せする方がいい場面の方が多いと感じております。
家族も含め、精神的に救われました
患者の身内(男性)です。
兄が事故に遭ってケガをして入院して自分で動くことができなかったときに介護士さんにいっぱい助けてもらいました。
食事やトイレの手伝いとか、気分転換のために病院の敷地内を車いすに乗って散歩してくれたりしました。
兄は話をすることも難しくなっていたんですが、介護士さんがいろいろ話題を見つけて話しかけてくれたりしていました。
私たち家族は兄がケガをしたことでショックを受けて落ち込んで何もできなかったのに、同情的にならずに自然に接してくれたのが本当にうれしかったです。
車いすへの移動の仕方とか、寝ているときのマッサージの仕方など、家族ができることのアドバイスもしてくれました。
家族が病院に行けない時間のこともきちんと丁寧に報告してくれることもありがたかったです。
まとめ
介護福祉士はあくまで医療職の補助ですが、必要とされる仕事病院で働く介護福祉士はまだあまりメジャーではありません。
求人もポツポツとは出ていますが、介護福祉士というと介護施設の求人が多く、その中に埋もれてしまいがちです。
また、医療現場という介護福祉士にはアウェーな場所での仕事ですから嫌厭する人が多いです。
ですが、大きな病院で沢山の患者に対し、看護師が医療に専念するには補助として必要な人手です。
介護方法にある程度制限はかかってしまいますが、その中でいかに患者と向き合い、小さな情報も見落とさない介護福祉士になれば医療職からも頼りにされる存在になることも出来ますね。
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