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介護士が辞めたいと思う時とその理由とは?様々なストレスと戦うための心構えと対策方法

肉体的にハードなのに給料的に安いイメージの介護職。実はストレスによって精神的にも悩む事が多いです。だれもが「もう、やめてやる!」と思う時はどういった時なのでしょうか?

介護の仕事は、社会的意義も高くやりがいのあるものですが、一方で常日頃から肉体的にも精神的にも様々な負担がかかってきます。

「仕事がハードすぎて辛すぎ…」
「もう介護士なんて辞めてやる!」

と思った瞬間は多々あるのではないでしょうか。

そこで今回は介護士を辞めたいと思う理由や、業務で抱えるストレスの種類、その解消法について紹介していきます。

この記事を読むことで、ご自身が介護職を続けるべきか辞めるべきかが分かるようになるので、ぜひ読み進めてください。

介護士が「辞めたい」と思う理由8選

様々な理由から「辞めたい!」と悩むことは多いでしょう。

それはどんな職業でも同じかもしれませんが、介護職に関してはそれ以上です。

介護職の辞めたくなる理由は以下の8つが考えられます。

介護士が辞めたいと思う理由TOP8
  1. 長時間勤務が続き、なかなか休めない
  2. 理想の働き方ができない
  3. そもそも仕事内容が思っていたのと違かった
  4. 多忙を極め、スタッフ同士がイライラして人間関係にひびが入る
  5. キャパ以上の仕事によって腰痛などの体調不良に陥る
  6. 体力には自信があったが精神的に辛い
  7. 激務なのに給料が低い
  8. 昼夜問わず働くため生活リズムが乱れる

では、上記した理由についてそれぞれ具体的に見ていきましょう。

1.長時間勤務が続き、なかなか休めない

介護の現場では、慢性的な人手不足が問題となっています。

人手が不足すると、休みが取りにくいケースや長い時間勤務に当たらないといけないなど、労働環境が悪くなってしまいます。

シフトでの休日なども取得しにくく、休み無く働かなくてはならない場合もあり、介護現場では慢性的な人手不足により休息が取れない事が問題に挙げられます。

2.理想の働き方ができない

手厚い介護をしてあげたくても、人手不足や業務負荷が高く自分の考えている働き方が出来ないケースも多いです。

時間をかけて手厚い介護をしたいと考える人は、実際の現場で働く環境とのギャップが大きく感じられます。

介護現場での理想の介護と、実際の介護側での働き方のギャップに悩まされる方が多いのも事実となっています。

3.そもそも仕事内容が思っていたのと違かった

実際に介護の現場で働き始めて思っていた仕事内容や環境と違ったと感じる人も多いです。

介護は重労働となる場面も多く、身体的にも非常に負担がかかります。

想像よりも遥か上を行く過酷な労働負荷だったり、精神的な面での心労も重なるといったケースも。

自分自身が介護の現場で働いているイメージと、実際に働いた時のギャップが大きいことが介護職を辞めたくなる一つの理由になります。

介護の大変さを身をもって感じる人が多いです。

4.多忙を極め、スタッフ同士がイライラして人間関係にひびが入る

人が足りずに毎日、業務に追われたり多忙が続くと、スタッフの間でも関係が悪化してしまう事があります。

忙しさに追われて、イライラしたりコミュニケーションが上手く取れない悩みなどが代表的です。

また、介護に慣れている人と介護経験のない人とでは、介助の手際や大切な部分への認識が異なります。

その違いが、職員の経験値バランスによって偏った負担となり、余計に職員同士の関係性が悪くなるといったことも多いのです。

5.キャパ以上の仕事によって腰痛などの体調不良に陥る

介護士が仕事を辞めたいと思う理由として多いのが、「キャパ以上の仕事によって腰痛などの体調不良に陥る」ということです。

介護職というのは、想像以上に重労働となります。

女性の場合自分よりも重たい男性の介護をすることも珍しくないので、かなり身体に負担がかかるのです。

それにより、腰痛や肩こりなどがひどくなることも考えられます。

体調不良が続くと、日常生活を送るのが難しくなることから、仕事を辞めたいと思うのです。

6.体力には自信があったが精神的にやられて辛い

元々スポーツ部に所属していて体力的には自信があったけど、実際に介護の仕事をしてみると精神的な部分で辛いということもあるのです。

体力だけでなく、精神力も必要な介護職なので、入所者から厳しい要求や理不尽なことを言われ精神的に追い詰められてしまい、それによって退職したいという気持ちが強まるのです。

7.激務なのに給料が低い

かなり大変な仕事の割には、給料が低いというのが介護職の実情。

そのため、仕事内容、大変さに見合わないので辞めたいと思う方も少なくありません。

高齢化社会でますます介護職の需要が高まっていますが、実際は給料面、待遇がまだまだ改善されていないのです。

8.昼夜問わず働くため生活リズムが乱れる

介護職は夜勤も頻繁にある仕事です。

そのため、かなり不規則な生活となり、生活リズムが崩れて自律神経を乱しやすいと言えます。

ですので、規則正しい生活を送りたいという方の場合、介護職は難しいと言えるのではないでしょうか。

辞めたいと思う瞬間は、色々な出来事が積もり積もった瞬間に爆発するようにやってきます。

現場で体も心もすり減ってしまって、介護の仕事にやりがいを感じている人でも辞めたいと思う人は多いです。

何とかうまくストレスを解消しないとご自身の体調を崩すことになりかねません。

あなたはどんなストレスを抱えてる?

実際の現場の介護士が抱えるストレスはどういったものがあるのでしょうか。

介護施設の種類によって違ってきますが、現役の介護士さん、元介護士さんに実際のストレスの原因について聞いてみました。

職員同士の人間関係のストレス

【体験談】女性特有の陰湿ないじめに合い…(女性・27歳)
ホームヘルパー二級の資格をとり介護施設で働くようになりました。

パートで働いていました。

人間関係で悩むようになったのは腰を痛めて労災を使ってからです。

社員の方とうまが合わなくなり辞めました。

違う介護施設で働くようになっても人間関係で悩みました。

人付き合いが苦手なのもあって職員とのコミュニケーションがうまくできませんでした。

介護の現場を転々としてました。

とあるデイサービスで働いた時には女性特有の陰湿ないじめにもあいました。

うつ病も良くならず通院しながら働いてました。

女性の多い職場なのでほんとに嫌でした。

今は介護と全然違う職場で働いてます。

あんな思いはもうしたくありません。

【体験談】年甲斐もなく陰口をたたく中高年の職員(女性・24歳)
介護の仕事を始めて3年が経ちますが、職場のギスギスした人間関係に嫌気がさしているところです。

介護福祉士として老人保健施設で働いているのですが、何故か人間関係が悪いんですよ、うちの職場。

比較的中高年の職員が多いのですが、年甲斐もなくそれぞれの陰口をたたく始末。

日頃の介護業務からくる、肉体的ストレス、精神的トレスが背景にあるのかなとも思いますが、それにしても目に余ることがあります。

施設長が代わって、最近少しずつ雰囲気が良くなってきていますが…。

どの職場でも大なり小なりありそうな、ギスギスした人間関係。

少しでも円滑な人間関係になるようなコツがあれば、誰か私に教えてください。

【体験談】職員の入れ替わりが多く、そのうち居場所がなくなり…(女性・32歳)
私が働いていたのはグループホームでした。

ご存知と思いますが、デイサービスや特別養護老人ホームなどに比べると人数も少なく、決まった人しか出入りしません。

そのため、あからさまに仲のいいグループがあります。

入社したてはこっちに来ないでというような雰囲気で、正直最初から辞めたいと思いました。

しかしここで辞めたら負けだと思い、仕事さえしっかり覚えれば仲良くなれるかもと頑張りました。

働いているうちに分かってきたのですが、新人に対する態度がみんな酷かったです。

まるで見下すかのような態度で、あまり見ていて気持ちいいものではありませんでした。

しっかり教えて貰っていないのに、こんな事もできないのかという説教を受けたりもしていました。

新人同士仲良くできたらいいのですが、入れ替わりも激しく人手不足もあり、居場所がないような感じでした。

さすがに慣れてくると色んな人と親しくなれましたが、新人が辞める理由はそこにもあったんじゃないかと思いました。

この負のスパイラルを解消する必要がありそうです。

介護の現場では人間関係でストレスを感じている職員が非常に多いです。

仕事のストレスからか職員同士の言い合いが多くなってしまうことも…。

仕事でも疲労が蓄積し、人との揉め事でも精神的にも疲れ、ホントにしんどいようです。

利用者とのトラブルでのストレス

【体験談】男性利用者が痴漢まがいのことをしてきて…(女性・35歳)
私はショートステイとユニット型の特養・通所リハビリテーションでの勤務経験者です。

介護をしていれば利用者とのトラブルも当たり前のような…。

私の体験になりますが、ショートステイだと1泊で帰る利用者も居たり、「家に居てほしくない」との家族からの希望で1週間位泊まる利用者もいました。

「家に居てほしくない」と思われている利用者は厄介中の厄介です。

男性利用者の場合に困るのがスケベ親父…。

夜勤中に卑猥な言葉を浴びせられたり、身体を触られたりする事も多々あり、それ以上のトラブルが起きないように常に利用者との戦いです。

ユニット型では多くの方が認知症です。

ある利用者の入浴準備のため、本人の了解のもと衣類ダンスを開けていると、その利用者本人から突然<ドロボー!>と大きな声で叫ばれました。

もちろん、他の職員は何事かと思い駆けつけてきましたが、私が説明すると理解してくれましたが笑

通所リハビリテーションでは、若くして脳梗塞などになってしまった利用者もいます。

そうゆう人の入浴介助はとても厄介です。

私がシャワーのお湯の温度を確認し、「ちょうどいい!」と言われたので一声かけてから体にゆっくりとかけると「あっちーなー!」と怒鳴る人もいました。

認知症状はない方だったので、自分のちょっとした機嫌ってゆうのもあるみたいですね。

【体験談】突然杖で殴りかかってきた(女性・46歳)
以前、訪問介護で働いていた時に、気に入らない事があると、杖で殴りかかってくるおじいさんがいて、怖かったです。

脳梗塞で半身付随だったので、普段は杖を付きながらゆっくり動いてる方でしたが、物に八つ当たりしたり、暴力的な行動は嫌な気分になるし、傷つくからやめて欲しいです。

そこに訪問したくないと、サービス提供責任者に相談してみても、他に入れる人もおらず、我慢するしかありませんでした。

でも、介護士も人間です。

叩かれれば痛いし、泣きたくなる時もあります。

面倒みてもらうんだから、もう少し可愛らしく年老いてって欲しいもんです。

自分が年取った時にはもっと優しい人でいたいけど、似たような経験してる人はどのくらいいるのかな?

【体験談】しょっちゅう怒鳴ってくる男性(女性・42歳)
私は以前、介護職のなかでも珍しい訪問入浴サービスの仕事をしていました。

その仕事をしている中で利用者の方とのトラブルがあり、前のお宅の入浴が長引いてしまい訪問時間が10分程遅れたときでした。

最初の契約で15分以内はご了承ください、と伝えてあったのですが、「オレはそんなこと聞いてない!」と言って怒鳴られたことがありました。

それ以外にも、「お湯の温度は40.5度だ!」と言って少し高いと「やけどしたらどうするつもりだ!」逆に低いと「オレの年齢を考えろ、寒くて死んじまう!」と怒られることがしょっちゅうした。

「お前らのところはもう使わない!」と言われて利用者の奥さんも交えて話し合いになって、どうにか治めてもらうということがありました。

【体験談】利用者とその家族の人と顔を合わせるのがストレス(女性・33歳)
ストレスが溜まる原因は色々とありますが、私の場合ですと、利用者とその家族の人と顔を合わせるのがストレスの原因になっています。

もちろん、ほとんどの方は本当に良い人ばかりで仕事もしやすいのですが、やはり私も人間なので、苦手だなーと感じる人も当然います。

無茶なことを言ってくる人もいれば、ことあるごとに「お金を払ってるんだから!」と高圧的な人もいます。

こちらの決まりについて、いくら伝えても守ってくれない人もいます。

そういった人たちでも、お客様はお客様ですし、私もニコニコと対応していますが、作り笑顔がひきつるぐらいのことをされることもあって、平常心を保つのもなかなか大変だったり。

まあ、そういう時は気の合う職員と飲みにいって、憂さ晴らしといった感じですね。

介護の仕事をしていると、やはり利用者とのやり取りで生まれるトラブルにストレスを溜めてしまう人が多いです。

利用者に無理を言われたり、暴言を吐かれたり…理不尽な思いをすることもままあります。

金銭的な不満からのストレス

【体験談】長期休暇中も仕事、仕事…なのに貯金ができない(男性・26歳)
お正月、お盆、ゴールデンウィークなど、長期間のお休みも仕事してるのに、時給も安く、賞与も安い。

仕事大変なのに、時給が低いから、沢山働いても貯金も出来ないし、なかなか遊びにも行けない。

仕事大変なのはしょうがないけど、もう少し給料高くして欲しいです。

そしたら、多少キツくても頑張れるし、嫌な事があっても、我慢出来るかなー。

パート勤務でも、ボーナス貰えるだけ幸せかもしれしれないけど、年2回で1回あたり2万6000円くらいだから、かなり少ない。

賞与と言うより寸志かなー。

介護関係も、施設とかデイサービスとか、グループホームとか色々あって給料もだいぶ違いがあるみたいなので、そういうのも良く見極めるべきだと思う。

【体験談】40代で手取りで25万はキツいです(男性・42歳)
仕事自体は楽しくてやりがいも感じられる、自分に合ってると思っているんですが、正直金銭面ではかなりきついですよ。

今、職場が人手不足なので率先して休みの日も職員が足りない時間帯だけ出たりしてますが、それでも手取りで25万くらい。

夜勤の回数が減ったら手当が付かなくなって、もっと少なくなるので家族4人ぎりぎりの生活してます。

実家暮らしで若ければこのくらいもらえていたら結構満足してると思いますが、家族を持っているなら同居、もしくは共働きじゃないと苦しいかな~と思います。

我が家の場合は妻が持病があって働けないので正直かなり質素な暮らしになってますね~。

子供にもあまりお金をかけてやれないのでかわいそうだなって思うこともしばしば。

時々何か他の仕事に転職すべきかって考えちゃいますよ。

でも何も手に職の無い40代で何ができるんだろうって思ったら、やっぱり踏み切れません。

金銭面以外の不満は特段無いので特にそうなのかな、とも思います。

【体験談】今は独身実家暮らしだけど将来が不安(女性・25歳)
介護福祉士として特別養護老人ホームで働き始めて5年目。

目下の悩みは給与が低い事です。

笑わないでください。

本当に私の職場の給与は低いんですよ。

年収300万ちょっと、今は独身実家暮らしなので、あまり困ることもなく暮らせていますが、これが結婚、出産などのライフイベントを重ねた時にどうなるんだろうという漠然とした不安が常に付きまといます。

よくテレビなんかでも介護職の賃金向上をって、色々な偉い人たちが言っていますが、早く実現してほしいものです。

まぁ他力本願でも、どうにもならないような気がするので、より給与の良い仕事を日々アンテナ髙くして探しているところです。

介護の仕事自体はとてもやりがいがあり、社会的役割も大きいと思うんですけどね。

給与だけ何とかならならないかなと思うわけです。

【体験談】このままでは家計が火の車になるのが目に見える(女性・27歳)
介護福祉士として、地方の介護老人保健施設で働き始めて3年目になる27歳の女性です。

利用者さんの「ありがとう」が嬉しくて、やりがいを持って取り組んでいる今の仕事ですが、幾何かの不安があります。

それは、そろそろ結婚や出産を考えたりしているのですが、彼も介護職という事もあり、少し二の足を踏んでいるところです。

何故かって、給与があまり高くないんですよ私たち。

職場やキャリアによるところも大きいかとは思いますが、私と彼の給与を併せると、年収にして約500万ほどです。

もちろん、共働き前提で暮らしていくなら、普通の暮らしができる金額だと思いますが、例えば私が出産などライフイベントで働かない時期が出て来ると、家計が火の車になるのが目に見えているのです。

そこが、私の今一番の悩みです。

ライフワークバランスとはよく言いますが、なかなか私たちの場合、そのバランスを取ることが難しいのです。

介護職の金銭的な苦労については、色々な媒体で目にすること、耳にすることがありますが、現場にいる私たちにはあまり改善されているような感覚が持てないのが現状です。

少しでも金銭的な苦労が減れば、もっともっと介護職に進む人が増えると思うのは私だけでしょうか。

【体験談】社員をありがたいと思わない会社はダメ!(女性・25歳)
デイケア勤務5年目なんだけど、本当に給料安すぎる!!

毎回毎回言い訳ばかりでボーナスも給料も上がらない 「処遇改善加算」はどこに消えてんの?って感じ!

介護福祉士だって自腹切って、授業のある土曜日は有休ももらえず公休で通ったのに「おめでとう良かったね」だけ!

言葉はいらない金をくれ!

うちは家族経営のとこだから施設長やその息子がいい車に乗ってゴルフ行ったり、奥様が優雅に犬の散歩してるの見るだけで本当に腹たってくる!

介護福祉士不足の中、いてくれる社員をありがたいと思わない会社なんかダメだ!

人の気持ちを理解するのが介護の基本でしょーが。

そう遠くないうちに辞めると思う。

ここで働くメリットがなにもないって致命的です。

【体験談】介護職員が貰えるはずのお金が消えた!?(女性・37歳)
歴史ある社会福祉法人で働いています。

処遇改善加算が給料のどの部分に活かされているのか、会社側が教えてくれません。

自身で要綱などを読み、施設長に確認しても「計算しているのは理事だから、私も分からない」とはぐらかされてしまいました。

本来であれば、どの部分が元々の給与でどの部分が処遇改善加算を原資とした賃金上昇なのかを明示する必要があるはずです。

例えば、給与明細に明記したり、雇用通知書に記載するなどです。

その後、介護支援専門員に異動を命じられましたが、どのくらい給料が下がるのか聞いたところ、何も下がらないと言われました。

私自身としては安心しましたが、それじゃあ介護職員が貰えるはずのお金はどこに消えているの?

闇が深まった瞬間でした。

一生懸命働いても、給与額がそれに見合っていないと、そのうち働く意義を見失って「もう辞めたい…」という残念な結果になってしまいます。

人手不足と言われて久しい介護業界ですが、

「時間外労働も含めてハードに働いた割に給与額はすずめの涙…」
「人の命に関わる職務なのになんでこんなにも給料が低いの?」

というように給料に対して不満を持つ介護士はいつの時代も多いです。

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病気や体調不良など体力的なストレス

【体験談】自腹で腰痛の手術を受けることに(男性・43歳)
移乗動作の介助が多く、腰痛になってしまいました。

腰を痛めながらの介護職となると、非常にストレスになってしまいます。

私は仕事を続けたい気持ちもあったのですが、腰痛がひどく退職しました。

業務中にギックリ腰になったときは労災で受診できる職員がいる一方、蓄積された疲労と負担によってヘルニアになった職員は認めてもらえず、自腹で手術を受けていました。

しまいには、身体介護の仕方が下手だからと言われている職員までいました。

何で腰を痛めながらも安い給料で大変な思いして仕事しているのに、怒られないといけないんでしょうね。

やる気なくします。

【体験談】コルセットが欠かせない状態になった(男性・40歳)
介護職をしていて一番のストレスは私の場合、肉体的なストレスですかね。

だって、夜勤を月に何度もこなして、基本肉体労働でしょ。

身体介助だけをとってみても、食事、入浴、排せつ、移動とか果たすべき役割はたくさんありますよ。

もちろん好きで介護職に就いているので、精神的ストレスは今のところあまりありません。

でも体は正直で、腰痛、肩痛最近は痛みとの戦いで、飲み薬、湿布、コルセットが欠かせない感じです。

もともとバレーボールを小学校から大学までやっていたので体力には自身があったんですけどね。

5年後、10年後、自分も年を取ることを考えると余計不安です。

だから最近では肉体的ストレスを抱えにくい、介護以外の仕事を探しています。

介護職とストレスって結構リンクしているような印象を持ちませんか。

もちろん人それぞれ、勤めている職場の仕事内容や、人間関係、個人のストレス耐性などの影響で、個人差はあります。

しかし、多かれ少なかれ介護職の方はストレスにさらされながら仕事をしているのです。

やりがいのある介護の仕事だから、少しでもストレスの原因を軽減して、より魅力ある仕事にしていかないといけないですよね。

介護報酬改定で介護士の待遇改善が叫ばれているけど、それでもまだまだ仕事の内容を考えると高くはないです。

高齢化社会が進む中、必要不可欠の仕事なんだから、介護士さんの現場の声を聞かせてもらいながらいろいろ考えていきたいです。

介護士のおすすめストレス発散方法6選

介護士は仕事の中でも、ストレスによって健康が損なわれる人間の割合が高い仕事です。

ここでは、そんな介護士さんのためにおすすめのストレス解消法を6つ紹介します。

ストレスと上手く付き合い発散していく事で、プライベートも仕事も充実させられるようになりますよ。

1.休日は介護の勉強や書籍から離れる

休日は、言葉の通り、心身を休める日にするべきです。

介護士は常に勉強をして、利用者にとってベストな介護を行っていく事が理想ではありますが、実際に休日まで勉強をするために書籍等を読んでいるとストレスは溜まるばかりです。

日頃のストレスを発散するためにも、まずは勉強や本を読む一日を止めて、好きな活動ができる一日を設ける事が大切です。

心身をリフレッシュさせる事は、仕事の効率を上げる効果もあります。

2.適度な運動をして狂った体内時計をリセットする

介護士の仕事をしていると、不規則な勤務体系のために体内時計が狂ってしまう事は珍しくありません。

そうすると、人間は精神的に衰弱しやすくなってしまうもの。

狂った体内時計をリセットする方法は、日光に当たる事が最適です。

人間の体は日光を浴びる事によって、セロトニンを分泌したり、良い事があります。

そして、体内時計も日光に当たる事によってリセットさせる事ができます。

ついでに軽い運動として、ウォーキングをしていると、体も動かす事ができてストレスを発散させられます。

運動時間は1~2時間程度で十分なので、ぜひ取り組んでみてください。

3.他人と比べない

介護士をしていると、他人が羨ましいと思う事も多くあります。

カレンダー通りの出勤、規則正しい勤務時間。

裕福な暮らしができる給与や賞与。

様々な事で比べてしまう事は人間として仕方がないものです。

しかし、比べても、ストレスの本質的な問題が解消される訳ではありません。

ネガティヴな感情に支配されてしまうだけなので、他人と比較をする事はメンタルに悪いだけです。

今、自分ができる精一杯の事をしていくだけに注力してみましょう。

4.価値観が近い先輩や上司へ相談に乗ってもらう

これは私の体験談でもあるのですが、私の場合、介護職として従事していた施設には新卒として入社しました。

当時は私以外もう1人の同期が同じ施設に配属されており、よく愚痴を言いあったり悩みについて話をしていました。

勤務時間が同じ時に、近くのガストやお寿司屋といったお店に寄っていくケースがほとんどで、今思えば、大きな支えだったのは間違いありません。

そのような親しい人に相談すると意外にもにも同じような悩みや不安を共有できるので、ストレスを解消することができます。

中途入社の場合でも親しい人は必ず1人はいるはずです。

その人と同じタイミングで勤務しているときや、帰宅タイミングが同じときに思い切って相談してみて下さい。

5.とことん掃除する、断捨離する

介護職として、日頃からの掃除や入居者の部屋の整理には慣れていると思いますが、そのせいか自分の家や部屋を掃除したり整頓する人は少ないです。

だからこそ、たまには思い切って自分の家や部屋の掃除や整理をしてみて下さい。

自分が住んでいるところが綺麗になれば心理的負荷は減りますし、何より気持ちがいいものです。

実際、心理学としても一つの良い実験結果が出ていて自己肯定感にもつながる働きがあります。

6.動物と戯れる

私が今回紹介した解消方法の中で一番よくしていた解消法がこれです。

現在、1人暮らしをしており、1か月に1回実家に帰っていました。

実家では小魚を何種類か飼っていて、帰省する度に小魚が入っている水槽を30分くらい観察したり、餌を与えてその反応を観たりしました。

「こんなので本当にストレス解消できるの?」と思うかもしれないですが意外にもできます。

介護職は肉体労働の仕事なので、普段から忙しく歩き回ります。

だからこそ、落ち着いて静かに観察しているときは、心が落ち着くので、それがストレス解消にも繋がっているのかもしれないです。

介護職を辞めるべき人の特徴

介護職を辞めるべき人の特徴は、優しすぎる人で、利用者や職員から無理を言われても自分を責め落ち込んでしまうからです。

また排泄介助などを行いますが、潔癖症の人は苦痛に感じてしまうので辞めるべき特徴です。

そして話すのが苦手な人は利用者の話し相手が仕事なので、辞めるべきです。

さらに声掛けや勝手な行動はできず協調性が必要なので、協調性が足りない人は辞めるべき特徴です。

また利用者は高齢なため相手のペースに合わせると仕事が進まない場合があり、効率を重視し速く仕事をしたい人は向いていないです。

体力も必要で、特に要介護度の高い利用者がメインの施設は毎日疲れが溜まるため、体力のない人は辞めるべき特徴です。

介護職を続けるべき人の特徴

介護職を続けるべき人は、利用者に寄り添い親身に接することができる人です。

知識や技術も大切ですが、人と接することが好きな人なら楽しく仕事ができます。

またオンオフの切り替えが上手い人は続けるべきで、これが上手い人はストレスが溜まりづらく介護職を長く続けられます。

そして介護職は、毎日予定通りに業務が行えるわけではないです。

そのためトラブルが起きたときは的確に対応し、広い視野を持ち何気ない変化に気付くことができる人は続けるべきです。

さらに介護職では業務の中でさまざまな疑問が出るため、この疑問を解消するために自分の知識や技術を向上させ成長していきたいと思える人は続けるべきです。

「今の職場は絶対辞めたい、けど介護職は続けたい」なら転職をする

介護職をしていて今の職場は絶対に辞めたくても、介護職は続けたい人も多くその場合は転職も方法です。

このときの辞めるタイミングは次を決めて転職活動をするべきで、介護職の転職はベストな時期はなく人手不足の業界なので求人はいつでも多くあるからです。

この方が、焦ることなく自分に合った転職先を探すことが可能です。

またより良い職場へ転職するには経験を積み実績を作るのも大切で、次の職場で活かせるアピールポイントを作ることが重要です。

そして介護の資格を取得してから転職するのも方法で、介護福祉士やケアマネジャーは介護士経験が必須となるため、より良い職場に転職するなら資格を取得してから転職すると良いです。

職場を変えれば労働形態や働く姿勢も変わる

介護職では職場を変えることで、労働形態や働く姿勢も変わります。

まず労働形態が変わり正社員となることで安定して働け、ボーナスも出ます。

また昇給や昇進制度が整います。

さらに転職しストレスを減らす取り組みをしているところなら、悩みに対してサポートしてくれるためストレスも減り働く姿勢も変わります。

そして福利厚生が充実しているところなら、保養所やスポーツクラブなども利用できたり、転職することで責任者や管理者となることで大幅な収入アップも期待でき待遇が良くなるため働く姿勢き変化が出ます。

もちろん職場を変えることで今まで培ってきたスキルや経験もそのまま活かしつつ、環境が変わるので気持ち良く働けます。

まとめ

どうしても人に関係する仕事なので、ちょっとした意見の違いや行動などから大きなストレスとなることがあります。

職場で自分の意見が言える状況であればいいのですが、意見が言えないような環境ではストレスは溜まっていく一方です。

ある程度の部分は仕事と割り切って続けることも重要です。

上手くストレスを発散できないと肉体的にも精神的にも参ってしまいます。

思い切って、まとまった休みを取ることでリフレッシュすることも重要です。

スタッフの関係性が悪いのは本当に働きにくいことです。

どうしても合わないと思うなら、転職という方法もよいでしょう。

ただし、転職の時は辞める時期や職場の状況を見ながら辞める計画を立てないと引き止めにあってしまいます。

また、勤続年数がキャリアに直結するという側面もありますので、それがリセットされるデメリットも考慮しましょう。