残念な事ではありますが、バイト中にセクハラを受けてしまったという体験談は珍しくありません。
お客さんからセクハラを受けることもあれば、上司やバイト仲間からのセクハラ被害に遭っている方もいるのです。
当然ながらこれは黙って見過ごしていい問題ではありません。
セクハラをされている方に非はないので、できることならはバイト辞めずに済む対策を取りたいところですよね。
何の対処もせずに放置しているとどんどんセクハラが悪化してしまうこともあります。
この記事を読めば、アルバイト先でセクハラされてしまった際の具体的な対処法等についてわかるようになるので、ぜひ最後までお読みください。
アルバイト先でセクハラされてしまったら
何より重要なのが、嫌がっていると伝えるということです。
「やめてください」と言ったとしても、冗談で言われていると勘違いしてしまう方がいます。
自分が「不快に感じている、やめて欲しい」ということをしっかり訴えましょう。
笑いながら伝えてしまったとしても本気にしてもらえないので、目を見てしっかりと伝えることが大切です。
信じられないかもしれませんが、セクハラをされている本人も喜んでいると本気で勘違いしている男性がいます。
そういった方が相手である場合には、周りに相談することも考えてみましょう。
まずは職場で仲の良い同僚に相談してみると良いですね。
自分1人ではセクハラをしている方に対して強く言えないという方も、仲間に一緒に訴えてもらうと安心できます。
これは、相手が上司だった場合も同じです。
お客様からセクハラされる場合
セクハラをしてくる相手がお客さんという方は、上司にしっかり相談をしましょう。
毎回同じお客さんがセクハラをしてくる場合にはそのお客さんの接客から外してもらうというのも一つの方法です。
厄介なことに、中にはセクハラかどうか判断が難しいケースもあるようです。
例えば、すれ違うときにお尻をさわられるというもの。
必ずさわらなければならないような細い通路ではないものの、決まってお尻に手が触れ、「これはセクハラなの?」と悩んでしまう方もいます。
相手がお尻をさわられていることを気づいていない、と思い込んでいる男性もいるようなので、その男性が後ろを通る前に気づけるように心がけ、視線を向けるなどすると効果的です。
直接体をさわられるセクハラのほかに、言葉のセクハラもあります。
どこからがセクハラなのか…と悩んでしまうこともあるかもしれませんが、不快に感じる発言があればセクハラだと判断しましょう。
セクハラされやすい人の6つの特徴
セクハラは許されることではありませんが、それを許してくれそう、セクハラしても大事(おおごと)にならなそうな雰囲気を持った人がいます。
今から紹介する6つの特徴を知っておけば、予防にも繋がります。
詳しく見ていきましょう。
1.真面目でおとなしい人
真面目でおとなしそうな人は、セクハラをしても訴えること、アピールすることができないと見られています。
だからちょっとくらい触っても、文句を言わなそうとか、自分ひとりで我慢してくれそうと思われがちです。
だからセクハラしてもバレないと狙われやすいです。
2.ガードがゆるい、人当たりのよい人
人当たりが良いと人の輪を乱すのが苦手で、多くの人に対して差しさわりがないようにと対応します。
ですからセクハラを受けたとしても、トラブルにするよりも流してしまった方がいいと感じます。
人当たりがよいのは人間関係だとプラスになりますが、別の言い方をするとガードが弱いのでセクハラしやすいスキを与えてしまいます。
3.露出度の高い服装をよくする人
ファッションでもセクハラしやすい人と認定されてしまいます。
それが露出度が高い服をよく着る人です。露出度が高いとガードが低い、性別を過剰にアピールしているととらえられてしまいます。
その結果セクハラを助長してしまう可能性があります。
胸元が開いていたり、体のラインを強調するのは避けた方が良いでしょう。
4.プライベートな話や身の上話をよくする人
自分の話を込み入ったところまでしてしまう人は、相手にとって距離感を感じさせないのでセクハラ対象になりやすいです。
プライベートなことも躊躇なく話すことは、ガードが低いと思わせます。
また、自分にいろいろなことを話してくれる、つまり自分に壁がない近い距離だと感じます。その結果、セクハラしやすい環境になります。
5.空気の読める人
空気を読みすぎる人は他人や周囲を優先させてしまいます。
セクハラされて、そのことを大事にすると場の雰囲気が悪くなったり、自分も居づらくなります。
これを察知してセクハラされても声を上げない対応が、ちょっとくらいのセクハラなら大丈夫と思われてしまいます。
6.ボディータッチをよくする人
ボディータッチは誤解を生みやすいです。
体に触れることは行為を持っていると勘違いされやすいです。
コミュニケーションのつもりでも、好意を持たれていると感じてしまいます。
相手がタッチしてくるなら自分もと、セクハラを招いていしまうことになりかねません。
まだまだ日本では体に触れることは、安易にしないほうが無難です。
自分でできるセクハラを防ぐ対策・対処法6選
勤務先などで受ける可能性のあるセクハラですが、それぞれ自ら対策を講じる事でセクハラを受けるリスクを軽減出来ます。
6つほどありますので具体的に見ていきましょう。
1.職場に適切な服装を身につける
職場では、肌の露出が多い服装を避ける事が対策へと繋がります。
ノースリーブやスカートといった露出の多い服装を避けるだけでも、セクハラ対策として十分な効果が得られます。
2.自分の気持ちをしっかり伝えられるようにする
相手に対して、自分が思っている事や考えている事をしっかりと伝える事がセクハラ対策に効果的です。
自分が嫌な思いをしている旨を相手に直接伝える事で、セクハラが酷くなる前に抑えられます。
3.事務的でビジネスライクな話し方を徹底する
会社の職場では、普段も話し方を変えてビジネスライクな話し方がセクハラ対策として効果的です。
ビジネスライクな話し方を常に意識していれば、周りに対して隙の無いイメージを与えられセクハラ対策に繋がります。
4.勤務先ではプライベートな話や個人的な事情を話さない
会社でプライベートの内容を話し過ぎると、ガードが緩い印象を持たれます。
友人や家族、恋人の事などオープンに話していると、セクハラを受ける対象となりやすいです。
プライベートの話を避ける事もセクハラ対策へと繋がります。
5.不快感を態度で示す
セクハラは、セクハラをしている本人が気づいていないというケースが多いです。
相手に嫌がっている事を分からせるためにも、不快感を示したり態度で表す事がセクハラ対策となります。
6.きっぱり「嫌です」と伝える
セクハラをしてくる相手に対して、面と向かってはっきりと嫌である事を伝えると最も効果が大きいです。
セクハラという認識を持たずに接してくる相手も多いため、正面からきっぱりと嫌ですと伝える必要があります。
それでもセクハラがまったく収まらない時の対処法4選
セクハラの事実を隠して一人で抱え込んでいると、状況が悪化する危険が高まります。
悪化しないための対処法を4つ紹介しますので、誰かに相談するなどして、問題を解決していきましょう。
1.同僚に相談し、セクハラの事実を周知する
相手方に直接言いにくい場合などには、同僚に相談してみるのも有効です。
自分の悩みを打ち明けることで、精神的にも楽になれます。
また、相手方も雰囲気を察知して、それ以降はセクハラ行為が収まる可能性もあります。
2.上司へセクハラの実態を伝える
相手方に直接的に働きかける方法として、上司に相談するのも良い方法です。
この場合でも誰かに相談することで、気持ちがスッキリします。自分からは注意しにくい相手方でも、上司を通じて指摘してもらえます。
相手方のタイプにもよりますが、セクハラが収まっていく可能性はあります。
3.本社の窓口や労働局に相談する
自分の所属する会社でセクハラ問題を指摘すると、その後の仕事に影響が出る心配があります。
そのような場合には、外部の組織に相談するのも良いです。
例えば本社の相談窓口や、労働局などが相談に乗ってくれます。
セクハラ問題に関する専門的な知識を持っているので、対応方法のアドバイスをしてくれます。
労働局へは、以下のリンク先から相談できるので、セクハラに悩んでいる方は検討してみましょう。
→総合労働相談コーナー | 東京労働局
4.弁護士に相談してセクハラ加害者への損害賠償を検討する
セクハラを含むハラスメントに関することは、大きな社会問題にもなっています。
精神的な苦痛を伴うことで、人生自体を狂わされることもあります。
そのため、法的な手段をとることもできて、損害賠償の対象になります。
弁護士依頼するのが一般的ですが、相談だけなら無料のところも多いです。
当然のことではありますが、秘密厳守なので周囲に知られることもありません。
依頼後は弁護士が相手方と対応してくれるので、精神的な負担も軽減されます。
最後の手段として、念頭に置いておくと良いです。
バイト先のセクハラまとめ:エスカレートする前に対策を取ろう
以上バイト先でセクハラを受けた際の効果的な対処法について紹介しました。
セクハラで最も怖いのが、徐々に行動や発言がエスカレートしてしまうということです。
エスカレートしてから対策を取っても精神的なストレスがどんどん積み重なる形になるため、早めの対策を心がけましょう。
精神的に辛いようであれば別のバイト先を探すことも検討してみましょう。