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IT業界で、どうしても大手企業に転職したい人が大切にしたいポイントは?

大手企業

今や、多くの求職者が希望することで転職市場でも大人気を見せているT業界では、求職者の数よりも求人数の方がどんどん多くなっていくほど多くのIT企業が毎年設立されており、それに影響されて各企業では、深刻な人材不足に頭を抱えさせられているということが現状です。

もちろん、転職市場内には、IT業界を希望する多くの求職者が存在するのですが、やはりその大半が大手企業を希望している方になります。ITベンチャー企業には、大手企業にはない魅力はたくさんあるのですが、いつの時代も業界の大手企業というのは、求人募集人数に対して何倍もの求職者が集まります。

しかし、転職市場でも大人気のIT業界の大手企業となれば、かなりの数の求職者が集まるので、大手企業に内定をいただけるのはほんの一握りとなっており、毎回多くの求職者が奥歯を噛みしめるほどの悔しさや歯がゆさを感じております。

今回は、そんなIT業界の大手企業を希望するあなたに、大手企業から内定をもらうために必要なポイントや、大手企業を希望する上で事前に受け入れておくべきポイントなどについて、解説をさせていただきます。

大手企業を受ける前に、知っておきたいこと。

IT業界は、現在転職市場でも非常に人気の業界です。そしてその人気に比例して、昨今ではIT企業がどんどん設立されており、多くのIT企業による様々なお仕事の求人が、転職業界でも見られるようになりました。

IT業界の大企業の中では、NECやSONYなどといった『大手ITベンダー』と、サイバーエージェントグループやGMOインターネットグループといった『大手ITベンチャー企業』が存在します。それらの、いわゆる業界の大手企業というのは毎回求人に対する応募率が非常に高く、簡単に入社することはできません。

また、IT業界の魅力はフットワークが軽くて成長が見込めるベンチャー企業だという声も非常に多く、ベンチャー企業への就職を勧める転職エージェントも少なくありません。現に、IT業界のベンチャー企業の存在は業界を盛り上げるものになっており、多くの魅力的なベンチャー企業が存在します。

あなたがもし、それでも大手企業を志望したい!と思うのであれば、ベンチャー企業にはある魅力を捨てるほどの覚悟や、事前の認識が必要です。大手企業を希望するにあたり、以下のような内容を事前に容認する必要があります。

個人のチャンスや成長スピードは、ベンチャーに比べて圧倒的に少ない。

まず、IT業界に転職を希望する上で、多くの方がベンチャー企業を勧めてこられる理由として、チャンスの豊富さや現場に出るスピードの早さが挙げられます。ベンチャー企業では、デメリットの側面でいうと、社員の人数が大手企業に比べると圧倒的に少なく、OJTのように先輩社員とペアを組み、マンツーマンで教育してもらう制度があるというわけではないところの方が多数派です。

それ故に、入社数日の新人社員であっても、IT業界のイロハや販売する商品・サービスについてある程度の知識を養い、一通りの座学による研修がざっくりと終了した段階で、すぐに実務の方に取り掛かることが求められます。

ただ、やはりビジネスというものでは、座学に比べて営業現場での実践や、クライアントとのやりとりを実際に行なっていく中で自分の血肉となる部分が多く、座学で勉強するよりも現場に出た方が、学ぶことは非常に多くなるのです。

そのため、例えば営業職であれば、入社1ヶ月目からすでに先輩社員から担当クライアントを引き継ぐ、あるいは自分で新規開拓し、担当クライアントを持っているという社員も少なくはありませんし、エンジニアやプログラマーなどの技術者であれば、未経験入社であっても、1ヶ月ほどの座学で自社内でよく使われるプログラミング言語を勉強し、2ヶ月目からは社内開発の現場に参画される、ということも珍しくはありません。

その方が個人の成長スピードは格段に早くなりますし、その結果ベンチャー企業が欲しい『即戦力』に育ってくれるという双方のメリットがあるのです。しかし、大手企業になれば、話は全く異なります。

大手企業であれば、ベンチャー企業とは違い、クライアントに販売をしている商品・サービスのラインナップが豊富というだけでなく、その構造自体も複雑なものが非常に多いのです。

また、実際にクライアントとの折衝がある職業の場合、『大手企業の看板』を背負い、その企業の社員という立場でクライアントと折衝していくので、自社に対する知識の欠如や不適切な発言、間違ったビジネスマナーが、『企業の看板に傷をつける』ことにもなってしまいます。

そのため、企業の特徴や歴史から振り返り、商品・サービスのラインナップや自社ビジネスモデルの理解、ビジネスマナーに到るまで徹底的な研修が組まれている場合も多く、また研修後には先輩社員とのOJTが始まり、長い期間先輩社員の現場に同行するだけの時期が続くということにもなるのです。

大手企業に転職する中で、最大のもどかしさはこの『実務に取り掛かるスピード』の部分です。座学での研修や実務に関われない中で、退屈に感じてしまうことや、成長できると思って入社したのになかなか現場に出してもらえないと、期待のギャップを感じてしまうことも多くあるかもしれません。

求人応募倍率が非常に高く、内定をもらえるのは、ほんの一握り。

どの業界でもそうですが、大手企業というのは様々な角度から感じられる魅力があることも事実で、それ故に求人倍率も非常に高くなっております。

ましてや転職市場でも非常に人気の高いIT業界に関しては、IT業界を詳しくは知らない方でも知っているような大手ITベンダーや、時代の最先端を常に先兵として走り抜けているために華やかなイメージがある大手ITベンチャーを希望する求職者が多く、内定をいただける求職者は、その応募数に比べてもほんの一握りなのです。

特にこうした大手企業に応募される求職者の中には、業界の中でも長く活躍した経験や圧倒的な成果・実績を持っている求職者も多く、スキルや実績、経験が乏しい求職者が内定を勝ち取るのは、至難の技だと言われております。

例えばもし、大手ITベンチャー企業のWEBマーケティングコンサルタント職に応募する場合、他の業界での営業職経験があり、そこで大きくアピールできるほどの成果や実績を作っているのであれば、まだチャンスは大いにあります。

しかし、もしそうしたクライアントとの折衝がある営業職などの経験も乏しく、ほとんど『職種未経験』と変わらないほどの実績しかないのであれば、大手企業から内定をいただくことは難しいでしょう。

また、エンジニアやプログラマーなどの技術者においても、同様のことが言えます。業界で長くエンジニアやプログラマーとして活躍しており、最新のトレンドを把握して主流の言語についてはマスターしている、もちろんその他の言語も幅広くカバーしている、今まで大規模なソフトウェア・システムの開発プロジェクトに何度も参画したことがある、そしてその中でマネージャーとしてプロジェクトチーム内で率先してリーダーシップを図っていた非常に優秀な技術者も、大手企業に移りたいと目論んでいることが多く、転職市場にはそうした技術者も多く存在するのです。

そのため、多少社内開発に携わった経験がある程度のカバーしている言語の幅が狭いエンジニアやプログラマーは、大手企業から内定をいただくことは非常に難しいでしょう。

もちろん、どちらにおいても例外はあります。それは、新卒や第二新卒といった、若くフレッシュな人材の場合です。大手企業が求めている人材像というのは大きく2つあり、1つが前述しておりました『経験者・キャリア組』というもので、もう1つが『若くフレッシュな人材』になるのです。

大手企業であっても今は優秀でフレッシュな人材を確保することが難しく、企業全体の若返りを図りたいという要望が企業内では『消えないニーズ』として持たれているので、経験が乏しく実績もあまりなかったとしても、熱意や意欲のある若いフレッシュな人材であれば、大手企業からしても採用する旨味を感じられるのです。

大手だからといって、安定しているわけではない。

IT業界だけでなく、どの業界においても、大手企業が人気の理由のひとつに『企業の安定性』というものが挙げられます。しかし、昨今大手ITベンダーであるSHARPの買収やそれに伴う大規模な『希望退職』という名のクビ切り、東芝の半導体部門の経営悪化などがニュースを騒がせており、昔ながらに多くの人から馴染みのある大手企業であったとしても、経営が絶対に安定しているというわけではない、ということを思い知らされました。

業界は違いますが、公務員の給料の減少なども目立つようになり、私たちが幼い頃から感じていた『大手企業に就職=安泰』という方程式は、順調に崩れております。

IT企業では空前の起業ブームもあり、多くのベンチャー企業が設立されていっている背景もあるので、業界の倒産率や収益の減少率はベンチャー企業のほうが非常に目立つように見えますが、こうして大手企業も経営難に苛まれております。

もし、内定をいただいた大手企業が経営難で苦しんでしまった時に、希望退職という名のクビ切りの対象に、自分が選ばれてしまったら、どうでしょうか。

前述の通りに、大手企業では現場に出て活躍できるまでに、入社から考えると非常に大きなタイムラグがあるので、そのタイミングでまだ大した活動や実績を出せていない状況であれば、実質『職歴がひとつ増えた』だけになってしまう可能性だって、あるのです。

『大手企業だから安定しているだろう、大手企業に行きたい!』という認識だけで大手企業を希望しているのであれば、大手企業への転職を希望することはおすすめしません。

その中でも、しっかりとした目的やビジョンがある状態でなく、安易な理由で応募をしても、入社後に求めていたものとのギャップを感じてしまうことになるかもしれないからです。

企業体制がトップダウンであることが多く、自分の意見が通りにくい。

ベンチャー企業の魅力になるポイントの1つとして、代表者や決裁者などの企業内である程度の権限を持った方との距離が非常に身近で、それ故に何か自分の中で思いついたアイデアや新しい事業、取り組みたいキャンペーンなどの案があれば、それをそうした代表者や決裁者に直接申し出ることができるというものがあります。

あまりに小さな企業などになると、代表とデスクを並べる企業もありますし、そうでなくてもベンチャー企業では、代表者や決裁者と関わる機会が非常に多く、企画した飲み会などにも気軽に参加してくれて、そこで提案した内容が翌日に即、反映されるというフットワークの軽さが、非常に大きな魅力として感じられます。

一方で大企業というのは、基本的に何千・何万もの社員を抱えていることが多く、またその組織体制は非常に複雑になっていて、基本的に代表者や決裁者との距離が遠く、またトップダウン式の組織が非常に多いので、上からの命令や指示は絶対というルールが非常に色濃くなっております。

また、『もっとこうしたほうがいいのではないか?』『もっとこうすると、現場で働いている身としては嬉しいのだけれど…』『現場でこうしたトラブルが起きているから、仕様変更してほしい』といった意見があなたの中であったとしても、それを代表者や決裁者に届けるためには、何人もの部門長や役職者、役員の決裁が必要になります。

また、それらを稟議するのにも時間がかかり、そして決議するまでも非常に長い時間がかかることが多いため、その提案がうやむやになってしまっていたり、トラブルがもっと深刻になってしまうこともあるのです。

何かしらの理由で大手企業を希望する方は非常に多くおりますが、大手企業からベンチャー企業に転職をする方も、中には多く存在しております。

そうした求職者が、なぜ大手企業を去るのか?という理由に関しては、こうしたトップダウン型の組織体系に嫌気がさした、もしくは、自分の意見がもっと反映され、柔軟な対応を取ってもらえる企業に移りたいから、といった、大手企業で働く社員ならではのもどかしさが原因になることもあるのです。

大手企業はいつだって人気だけど、大手企業ならではのリスクやデメリットもしっかり受け入れた上で希望しないと、お互いにミスマッチが起きてしまうカモ。これを見て、転職の方向性を変えるのもいいでしょうし、それでも大手企業を受けたい!と思う方は、続きを読んでみてくださいね。

内定をもらうためには、何が必要?

それでも、大手企業から内定をもらいたい!大手企業で働きたい!という方は、どうすれば大手企業から内定をもらえるのでしょうか。
IT業界で大手企業に転職を希望するのであればぜひ持ち合わせておきたいポイントについて、3つご紹介させていただきます。

業界内・もしくは同職種での魅力ある実績。

もしあなたが、新卒や第二新卒、もしくは20代半ばまでのいわゆる『若い人材』でないのであれば、この条件は必須になるでしょう。大手企業を希望する中途採用組に関しては、これらの魅力ある実績を持っている求職者が多く存在しており、年齢が若くなく、且つ実績の乏しい求職者が内定をもらうために入り込める隙間というのは、実際にはないことがほとんどでしょう。

持っていて1番望ましい実績は、やはり同じIT業界内での魅力的な実績です。例えばクライアントの成果を上げるためにWEBマーケティングを担当するコンサルタントやディレクターに関しては、クライアントのビフォーアフターが非常に大きく出た実績や、社内でも常にトップの貢献率を維持していた実績などがあれば好ましいです。

エンジニアやプログラマーなどの技術者であれば、大規模なソフトウェア・システムの開発プロジェクトに参画した経験、また地域によって異なる開発案件の主要言語に対する深い知識や開発実績、トレンドの新しい言語に対する情報の網羅と知識などになります。

また、エンジニアやプログラマーにも、コンサルタントやディレクター同様の高いコミュニケーション能力は求められるものになっておりますので、開発技術の面だけでなく、自分から率先してコミュニケーションを取れている人材かどうか、という部分も見られます。

ただ、同じIT業界で活躍していた求職者ばかりが優先されるのかと言われれば、実はそうではありません。エンジニアやプログラマーといった技術職に関しては、業界内での経験や実績がなければ難しくなりますが、コンサルタントやディレクターであれば、他の広告業界や人材業界の営業職といった同じ『無形営業』の経験や実績、もちろん他の業界での営業経験や実績が、魅力的に映ることも大いにあります。

業界は違えども、営業力や提案力という側面で見れば、IT業界でも同じものが求められますし、違った業界でも実績を出しているのであれば、IT業界でも同じように実績を出してくれるだろうと企業側は期待するものです。

もちろん、同じIT業界出身、同じ職種の中で大きな経験や実績を持っている求職者に比べると少々劣る部分はあるかもしれませんが、だからといって諦める、損をするということは一切ありません。

また、もしあなたが30代以上であれば、何かしらのリーダーシップを発揮した経験や、それに伴う実績が求められる場合もあります。大手企業のみならず、転職市場で求められる人材というのは、リードマイセルフで主体的に行動することができ、且つ高いリーダーシップ能力を発揮して、チームのメンバーを引っ張っていくことができる存在です。

一般的に大手企業を希望する求職者のほとんどが中小企業やベンチャー企業所属が現状になるので、そうした大手企業に比べて小規模な組織であれば、手を上げればリーダーシップを発揮する機会が非常に多かったはずです。

そうしたチャンスある時に、率先して手を挙げ、チームを引っ張っていくようなリーダーシップの経験やそれに伴う実績がある求職者に、軍配が上がることは言うまでもありません。

若くフレッシュな人材であること。

こちらも前述させていただいた内容と重複するのですが、あなたがもしIT業界内での経験がない、そして他業界でも大きな功績を上げた経験がない場合であっても、いわゆる新卒・第二新卒であれば、大手企業に転職する希望は大いに残っています。

大手企業は社内の若返りを望んでいますが、今の時代、転職市場は基本的に売り手市場となっており、また新卒・第二新卒の転職市場においては、その傾向がさらに色濃く出ていることが現状です。

どれだけ経験がなく、実績もなかったとしても、20代半ばまでの若くフレッシュな人材であれば、喜んで入社してほしいと希望する大手企業も、非常に多くいるのです。

ただし、もちろん20代半ばまでの若くフレッシュな人材であれば、誰でも内定をもらえやすい、というのは誤認です。もちろん大手企業側はそうした人材を求めてはおりますが、若くフレッシュな人材を確保するということは、企業側にもリスクはあるからです。

そのリスクというのは2つあり、『早期退職のリスク』と『人件費のリスク』です。『早期退職のリスク』については、若くして転職を希望しているということは、『忍耐力がないのではないか』『すぐに諦めてしまうのではないか』『少し注意をすれば退職してしまうのではないか』と、企業側にとっては不安も募ってしまうものです。

また、『人件費のリスク』については、経験や実績がなく即戦力にはならないが故に、企業側に利益をもたらすまでに大きく時間がかかってしまい、それまでにかかる人件費が膨大になってしまうというリスクです。

そのため、若くフレッシュな人材というのは、『ポテンシャル採用』という形式で、やる気やガッツ、成長意欲の高い人材のみが、大手企業から求められるのです。ただ年齢が若いというだけで怠慢を感じ、ポテンシャルを感じられない人材であれば、内定をいただくことはできないでしょう。

明確なキャリアビジョン。

これは、上記で挙げた『業界内・もしくは同職種で魅力ある実績』『若くフレッシュな人材であること』のどちらの立場であっても求められる、プラスアルファの要素になります。

なぜなら、明確にキャリアビジョンを描けず、ただぼんやりと『大手企業に入社したい!』と考えている求職者を採用することに、企業側は何のメリットも感じないからです。

明確なキャリアビジョンを持っている求職者は、そこに向かうために必死に企業内で活躍しようと頑張ることができます。リードマイセルフで主体的に行動し、リーダーシップを発揮して社内やプロジェクト内のメンバーを巻き込み、どんどん成果を上げられるのは、このキャリアビジョンを明確にしている人材なのです。

そして大手企業では、そうした内部から変化や革命を起こしていけるような人材が非常に重宝され、また転職市場でも求められる傾向があるのです。

厳しい現実ではありますが、もし業界内や同職種経験の中で圧倒的な実績を出していたとしても、はたまた新卒・第二新卒の場合であったとしても、この明確なキャリアビジョンを描けていない人材には、何の魅力も感じられないのです。

事前に準備しておきたいことって?

あなたがIT業界の大手企業を志望し、書類選考を通過していざ面接、となった場合、事前にどんなことを準備しておけば安心でしょうか。ここでは、大手企業の面接前に用意しておきたい、事前準備の項目についてご紹介をさせていただきます。

なぜ大手企業を希望しているのか?

前述の通り、IT業界ではNECやSONYのような大手ITベンダーや、サイバーエージェントグループやGMOインターネットグループといった大手ITベンチャーなどの存在が目立ちますが、業界を盛り上げているITベンチャー企業の存在も、注目されております。そのため、IT業界専門の転職コンサルタントからも、IT企業を希望するのであればベンチャー企業に転職したほうがいいという推薦の声もよく聞かれます。

実際に、巷で話題を呼んでいる新サービスやアプリケーションを開発しているのは、設立数年のITベンチャー企業が多いということも事実なのです。

その中で、なぜそこまでして大手企業に固執するのか、明確な理由が求められます。最初の項目でもお伝えした通り、大手企業だからと言って抜群の安定感があるわけでもなく(もちろん、ベンチャー企業に比べると安定度合いは高いということも含め)、また実際に現場に出て活躍し、実績を作るまでも非常に長い期間を要することにもなり得ます。

そんな中で、大手企業のどのような部分に魅力を感じているのか、なぜ大手企業でないといけないのかという理由を、明確に言語化しておくことが必要です。

こちらについては、面接が決まっていない段階でも、大手企業に転職したいと思い立った時から振り返り、考えることをおすすめします。特に、『安定しているから大手企業に転職したい』と軽く考えていた求職者にとっては、膨大なテーマになりますので、面接が決まってから考えていては、面接当日までに言語化が間に合わないという可能性も考えられます。

もしあなたが今、何かしらの理由で大手企業を希望されているのであれば、まずはこの部分を顕在化させることをおすすめします。

そこで、何を成し得たいと思っているのか?

大手企業に転職を希望する上で、そこで何を成し得たいのかという部分については、非常に重要になります。前述した、『キャリアビジョンの明確化』というのが、この部分に当てはまります。

こちらについても、比較されることは、『なぜそれを成し得るために、ベンチャー企業では達成できないと思ったのか?』ということです。IT業界でもし、野心に溢れて何か大きなことを成し得たいという場合は、確実にベンチャー企業の方を希望したほうがいいということは、大手企業の人事担当者もわかりきっていることです。

面接の場でも、こうした『何を成し得たいのか?』という質問をされた際に、答えた内容がベンチャー企業の方が早く成し得られると人事担当者が認識した場合、その認識を求職者に返すことがあります。

こうした際に、『それでも、大手企業でなければ成し得られない』という明確な理由を伝えられず、結果的に多くの求職者が、面接で選考漏れになってしまっているのです。

大手企業のメリットは、業界内外を問わない認知・信頼度の高さ、そして豊富な資金力です。それらを活用した上で、あなたがその環境で何を成し得たいのか?どのような大きなビジョンを叶えたいと思っているのか?という部分は、言語化しておくことが必要でしょう。

あなたを採用するメリット。

大手企業にとって、なぜあなたを採用しなければいけないのか?あなたを採用した場合、どのようなメリットを得られるのか?という部分は、非常にシビアに判断されます。本当は価値のある求職者のにも関わらず、ここをうまく言語化できなかったが故に、面接段階で選考漏れになってしまうという、非常に勿体無い結果になる求職者も、少なくはありません。

大手企業があなたを採用した場合、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。これを言語化させるためには、経験や実績が必要になる場合もありますが、履き違えてはならないことは、『経験・実績』と『採用するメリット』というものは別物、ということです。

確かに経験や実績というのは、あなたの能力を表す確かな証拠にはなり得るのですが、企業側が求めている、知りたい要素というのは、『その実績を積むために発揮したあなたの能力や特徴』と、『それを自社業務に反映させた上で、どのような結果をもたらすことを期待させてくれるのか』ということです。

そのため、経験や実績だけをアピールしたとしても、それは人事担当者からは『メリット』として受け入れられない場合もあるのです。

例えば、前職が大手飲食店グループの調理師だった方が、5分間で10人前の料理を作り、そのスピードが所属している飲食店グループで1位だったという実績を持っていたとしても、それがIT業界の何かしらの触手で活かされるのか?を考えると、IT業界で料理を素早く作る能力は求められていないので、何のアピールにもなりません。

しかし、『5分で10人前の料理を作る』上では、『どの食材を使用するか』『どのようなペースで切るか』『使う調味料はどこにあれば取り出しやすいか』『それを叶えるために、他の調理師にどのような行動をとってもらえれば良いのか』といった、理想の完成イメージまでの構想力や実行する行動マネジメント力、リーダーシップが必要になります。

そうした『5分間で10人前の料理を作る』という経験・実績の裏側にある、『理想の完成イメージまでの構想力や実行する行動マネジメント力、リーダーシップ』が、企業側が感じるメリットの部分になるのです。

あなたがどういった経験や実績を持っているのか、という部分は、もちろん重要です。それらの情報をまとめることも大切ですが、それらを起こし得たあなたのバックボーンにこそ、企業にとっての採用するメリットを感じてもらえるヒントが隠されているはずです。

なぜその経験や実績を得ることができたのか、その原因になったあなたの特徴や能力は、大手企業のあなたが希望する業務に、どのようなメリットや影響をもたらせてくれるのか、しっかり事前に準備しておきましょう。

確かに、ベンチャー企業ではなく、大手企業じゃないといけない理由というのをはっきりさせておくことは、大手企業を希望する上で必要なことカモ。『安定思考』の求職者が多い中、価値を感じてもらうためには、どうすればいいのか?どんな理由が求められるのか?しっかり考えてみよう!

大手企業の面接では、どういったことを質問される?

面接のオファーが来て、実際に面接をすることになった場合、大手企業ではどのような質問をされるのかについて、不安になる方も多いのではないでしょうか。

実は、大手企業だからと言って、他の企業の面接と何か大きく内容が変わるのか?と言われれば、そんなことはありません。上記の準備を怠らず言語化し、顕在化できていれば、答えられる内容がほとんどです。

内容としてよくあるのは、『なぜ弊社を希望するのか』『なぜIT業界を希望するのか』『なぜその業務を希望するのか』『どんな業務に携わりたいのか』『長所・短所は何か』『自己アピール』『なぜ転職を希望しているのか』『1、3、5年後にどういった仕事をしていたいのか』『いつから勤務が可能なのか』『仕事をする上で大切にしているものは何か』『今まで業務上、感じた壁は何か、それをどうやって乗り越えたのか』『給料はどのくらいを望んでいるのか』といった、どの転職時の面接でもありがちな内容が中心となります。

もちろん、それに加えて、業界経験者であれば業界特有の質問内容があることも考えられますし、そうでない場合は業界の厳しさや、共通するリーダーシップやマネジメント経験の有無、その内容についての質問があることもあります。

大手企業ならではの、面接の特徴ってあるの?

ただし、大手企業ならではの面接の特徴もあり、それは大きく分けて3つあります。

1つ目は、1つの質問の深堀りの度合いです。

上記で挙げたような質問は、全ての質問の『入り口』となるもので、その質問に対するあなたの答えの中から、人事担当者が気になった項目について、さらに深く質問をします。そして、またそれに対するあなたの返答の中から、また気になった部分について、再度問いかける…といったことが何度も繰り返されるのです。

何度も深く質問を繰り返していくことで、人事担当者はあなたに対する質問の答えの源泉を見つけようとしますが、ここで例えば虚偽の返答をしていたり、あやふやな返答をしていた場合、返答を繰り返していく中で辻褄が合わない部分を見つけ出し、鋭く指摘されてしまいます。

その際に、人事担当者が納得のいく、芯のある返答ができなかった場合、人事担当者の中には不信感が募ってしまい、結果的に選考漏れになってしまうことになるのです。

2つ目は、堅実な現実主義が中心となることです。

IT業界のベンチャー企業の面接であれば、高みを目指すためにどのような理想を描いているかという、理想をベースにした質問や会話が非常に多く見受けられます。
ベンチャー企業の代表というのはロマンチストな方が多く、叶えたい夢や大きな野望を持った、自分と同じような志を持った求職者を非常に好むのです。
しかし、大手企業の場合は、『いかに自社のブランドや立ち位置・信頼を損なうことなく、着実に業績をあげることができるのか?』という部分を非常にシビアに見ているため、話のベースが理想論ではなく、現実にポイントを置いたものになります。

3つ目は、話の規模の大きさです。
ベンチャー企業や中小企業と違い、大手企業の場合は社員数も大人数であれば、その売上高やプロジェクト規模も非常に大きなものになっております。
そのため、ベンチャー企業や中小企業と違い、ひとつひとつの話の規模や、求められるスケールは非常に大きくなっているのです。
求職者にとってはそれが仇となり、その大規模な質問や要望を投げられた時に、びっくりしてしまったり怖気付いてしまい、回答が曖昧になってしまったり、弱気の返答をしてしまい、結果的に人事担当者から良い評価をもらえずに、他の求職者を優先されてしまう、ということにもなってしまうのです。
もし、規模が大きな要望などを投げかけられたとしても、それに怖気ず、しっかりと芯のある返答をすることで、ポテンシャルの高さや器の大きさ、成長意欲などをアピールすることができるのです。

まずは、あなたが大手企業でないといけない理由を明確にしよう!

IT業界で、どうしても大手企業に転職したいとあなたが思った場合、この記事に書かれている大手企業の事実を受け入れた上で、どんな人材が求められるのか?という部分についてしっかりと棚卸をして、顕在化させる必要があります。

『大手企業なら安定しそうだから』という理由が全面的に出ているうちは、どれだけ自分をアピールしても、その心のうちが面接時の返答や態度などに出てしまい、人事担当者に見透かされてしまうので、内定を取ることは難しいでしょう。

もし、どうしても大手企業に転職したい!と強く望みながらも、何が必要なのか、どうすれば内定の確立を高めることができるのかについて、1人で考えられない場合であれば、転職エージェントに相談することも視野に入れておきましょう。特に大手の転職エージェントでは、大手企業の求人案件を多数抱え、大手企業に実際に人材を斡旋した経験などもあるため、有益な生の現場情報を共有してくれるはずです。

この記事を参考に、まずはあなたが大手企業を希望する理由を棚卸しして、ぜひ大手企業の求人にチャレンジしてみてくださいね。