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フリーランスとフリーターの違いとは?より自由な働き方はどちら?

フリーランスとフリーターの違い

昔はフリーで働いているというと作家とか芸能人とか特殊な職種のイメージがありました。ですが今はインターネットの普及でどこでも仕事ができるようになったこともあり、さまざまな職種でフリーランスで働くことが可能です。ITエンジニアも技術に自信のある人はフリーランスを選んでいます。

ただしフリーランスという働き方はまだまだ誤解されやすいところがあります。フリーターと混同して安い報酬であちこちの仕事を渡り歩いているように思われることも少なくありません。フリーランスは自由な点が魅力ですが、かつてはフリーターこそ自由な働き方のように言われていた名残りもあります。

ここでは、フリーランスという働き方について、フリーターとの違いも取り上げながらご説明します。

フリーランスという働き方

フリーランスとはどこの企業とも雇用契約を結ばず仕事ごとに契約を結んで報酬を受け取る働き方です。つまり会社に所属せずに独立して働き、自分自身の信用だけでクライアントから仕事を受けます。ただしフリーランスでも組合に加入していたり、事務所とマネジメント契約を結んでいることはあります。

インターネットの発達により様々な職種でフリーランスが可能に

以前はフリーランスで働くのは芸能人やライターなど特定の職種が大半でしたが、現在はインターネット環境の充実によりさまざまな職種がフリーランスで働きやすくなっています。ITエンジニアでフリーランスの場合は以前は客先常駐型が多く一般的な会社員と同じようにオフィスに出社して働く形態が主流でしたが、今はネットを用いて自宅での仕事も可能になっています。

フリーランスは自由だが自己管理が必要

フリーランスは就業時間や勤務日を自分で決めることができます。時間が自由になるというのは人によっては非常に魅力的なことです。プライベートも充実させやすいように感じるでしょう。またどの仕事を契約するかも自分で判断することができます。

その代わり基本的にはすべてを自分で管理しなければなりません。マネージャーや秘書を雇うフリーランサーもいますが、多くはスケジュールを自分で管理し、自分の意志で仕事にむかいます。指示に従う方が楽とか自己管理が苦手という人にはフリーランスは向かないでしょう。

フリーターとは?フリーランスとは違うの?

フリーターとはフリーランス・アルバイターのことです。ちなみに正しい外来語ではなく、英語のフリーランスとドイツ語のアルバイトを組み合わせた和製造語です。フリーターもフリーランスの一種であり、パートやアルバイトで生計を立てている若者を指します。ただし非正規雇用とはいえ雇用契約を結んでいるので、いわゆるフリーランスとは別物と考える向きもあります。

バブル期に誕生したフリーター

80年代中頃からフリーアルバイターは注目され、リクルートのアルバイト情報誌フロムエーでフリーターという略語が使われて一気に広まりました。ちょうどバブル経済の頃で割の良いアルバイト求人はたくさんあり、フリーターでも十分な収入を得ることができた時代です。

バブル経済の頃はアルバイトの賃金も高く生計をたてるのに十分であり、またフリーターから正社員に就職することも比較的簡単でした。だからこそ正社員にならずに空き時間に自由にアルバイトを組み合わせる働き方は、会社に縛られずに自分で時間の使い方を選ぶ魅力的なものと考えられていたのです。

バブル崩壊後フリーターは不自由な立場に

バブル経済の崩壊後は、アルバイトの賃金は下がり正社員の求人も減りました。そのためフリーターは「正社員になれずに低賃金のアルバイトで食いつなぐ不安定な立場」と見られるようになったのです。

企業は人件費削減のためにアルバイトやパートを増やすようになったため、アルバイトの求人数自体は多いです。その代わりフリーターは安価で長時間働ける労働力として期待され、シフトを多く組まれたりして時間的拘束も多くなり、自由な働き方ではなくなってきました。

フリーターの地位が低くなってくるにつれ、いわゆるフリーランスとフリーターは別という見方が広まってきました。低賃金で拘束時間の長いアルバイトにくらべ、自分の技術力を武器にして仕事の契約を結び自分で仕事を進めるフリーランスの方がより自由でやりがいのある働き方とみなされています

フリーランスという働き方で重要なこと

フリーランスは決して楽な働き方ではありません。現代においてはフリーターよりもフリーランスこそ自由ですが、自由と言ってもヒマなわけではありません。むしろ厳しい自己管理が必要になり、会社に行かなくて良いからといってダラダラしてしまう人はフリーランスには不向きです。

高いプロ意識で仕事を遂行して自己管理を行うことこそフリーランスには重要です。フリーランスを目指すなら以下の様なことに気をつけましょう。

自分の意志で仕事をすすめる

会社員やフリーターは上司や雇い主の言うことを聞いていれば良かったかもしれませんが、フリーランスはそれではやっていけません。自分で仕事を管理するため強い意志が必要となります

自分の技術を売り込み、クライアントと交渉をすすめ契約し、仕事の進め方を決めてスケジュールをたて遂行する、仕事をやり抜くために必要なスキルを習得する、それを全部自分ひとりで行わなければなりません。

自分に何が出来るのか、何がしたいのかをはっきりとしておく、スキルの向上のために自分から積極的に勉強する、そういった意識が大切です。

自己管理をきちんとする

フリーランスは自己管理ができていないと勤まりません。勤務時間が自由だからと1日なまけてしまう人はフリーランスはやめておいた方が良いでしょう。

自己管理というのは、仕事のスケジュール管理はもちろんのこと、体調管理なども含みます。周りに気兼ねなく休めるのがフリーランスの良いところですが、だからといっていつまでもダラダラと寝込んでいては納期までに仕事が完成させられません。いつなら休めるかを把握し、休めない時期に体調を崩さないように努めることは、会社員でもフリーランスでも大切です。

税金などの管理も自分で行う

フリーランスでは税金など金銭面の管理を自分で行う必要があります。会社員の場合は会社側で税金の計算をすべてやってくれて天引きされていますが、フリーランスは個人事業主として確定申告で自分で税金を計算して納めなくてはなりません

とは言え使いやすい会計ソフトなども市販されていますし、フリーランスの確定申告は昔にくらべて楽になっています。落ち着いて指示通りに入力すれば問題はありません。

また税金の計算が苦手な人は税理士に頼むという方法もあります。費用はかかりますが、手間や時間的コストを考えれば専門家にお願いした方が良い場合もあります。

客先に常駐する場合は協調性も重要

フリーランスのITエンジニアの場合、昔は客先の企業に常駐して働く形態が一般的でした。今はネットを利用して自宅で働くケースが多くなりましたが、今でも客先常駐型のフリーランサーは一定数います。

客先の企業に出社して働くので、形としては正社員や派遣社員と似ています。ただし正社員にくらべてより成果で評価されることになります。定時になるまで指示待ちでダラダラ働くのではなく、自分の技術を売りに契約しているという意識を持って働きましょう。

また客先常駐型の場合は同じプロジェクトに関わる仲間と一緒に働いていくことになります。大勢のフリーランスが集まっての仕事の場合、フリーランサー同士での協業とも言えます。協調性を大切にし、複数人でプロジェクトを完成させる経験を積みましょう

自由な働き方を続けるには意識が大切

以上、フリーランスとフリーターの違いや、フリーランスという働き方で重要なことについてお話ししました。

フリーターはかつての好景気のときは高い収入を得ることができ、その気になれば正社員になることも可能で、まさに自由な働き方でした。ですが、現在の景気では低収入で拘束時間も長く、正社員になれなくて仕方なくという人も多い働き方になっています。

現代においてより自由な働き方をするなら、技術を身につけてフリーランスとなるのがおすすめです。ただしフリーランスとして働くには自己管理が大切であり強い意志が必要です。

とは言え、フリーランスとして働くのは決して難しいことではなく、プロ意識を持てば自然と意志も定まります。フリーランスとして活動していくことで、自分を磨くことができるでしょう。