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介護事務系にも様々な種類の資格があります

介護職も出来る・医療現場でも生かせる・運営にも関わる事が出来る介護事務など、今は介護事務にも「+α」が求められています

介護事務で一番定番な資格は介護事務管理士とケアクラークですが、その他にも介護事務実務士、介護報酬請求事務技能検定試験、介護保険事務管理士資格試験、介護保険事務士認定資格、介護事務資格(介事管理専門秘書検定資格)など、沢山の介護事務系の資格があります。

殆ど聞いたことがない資格ばっかりだという方も多いでしょう。

興味がないと全く触れない資格だから、どの資格がどんなことを出来るのかも分からないはずです。

介護事務の資格だったらどれも一緒なんじゃない?とお思いの人も少なからずいると思います。

ここでは、各資格の特徴・何を学ぶのか・受験に必要な事などを説明していきます。

介護事務実務士

この資格はNPO法人 医療福祉情報実務能力協会が認定している資格です。

仕事内容は介護事務管理士とあまり大差なく、介護報酬の請求業務を行う仕事となります。

この資格は介護事務一本で働こうと思っている人の場合ではなく、介護職やケアマネージャーと事務職を兼務する人が取得する場合が多いです。

今は小規模で事務を置かない事業所も沢山ありますので、事務の資格も持つ介護職やケアマネージャーはとても優遇されます。

勉強内容 介護報酬全般に関わる請求関係・介護保険に関する法規・明細書の作り方など。
勉強方法 通信教育・通学
受験資格 特になし。
受験事項 学科試験(20問)、実技試験(明細書作成3問)
試験回数 年2回

医療福祉情報実務能力協会の協会賛助会員指定校の介護事務教育課程を修了すると、無試験で「介護事務実務士」が授与されます。
「他の事務資格と違って教育課程を修了すれば無試験で取得出来るっていうのはメリットカモね。」
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介護報酬請求事務技能検定試験

この資格は日本医療事務協会(JMCA)が認定している資格です。この資格は専門学校で行われたり国が開催する職業訓練でも行われる程、介護事務の中でもメジャーな資格です。しかし、同協会が行っている「介護事務講座」のカリキュラムを修了していなければいけませんので、この資格にこだわらない人でしたら他の介護事務の資格でも十分です。

勉強内容 介護制度の一般常識・介護事務の知識・介護報酬全般に関わる請求関係
勉強方法 通信教育・通学
受験資格 同協会「介護事務講座」カリキュラム修了者
受験事項 学科試験、実技試験(診療報酬明細書作成)
試験回数 年6回(偶数月の第3日曜日)

電子機器以外の参考資料など持ち込み可能です。
「テキストや資料を持ち込み可能な試験は、受験項目を暗記しているんじゃなくて、いかに理解しているかを求められているカモ。」
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介護保険事務管理士資格試験

この資格は2000年の介護保険法の施工に伴い出来た資格で、「日本病院管理教育協会」が認定している資格です。

他の介護事務と違う点ですが、この資格受験には協会が指定した教育指定校に通い勉強しなければいけません。

通っての勉強となるので、知識や実務を徹底的に教え込まれます。

医療現場での介護保険の扱い方など介護事務だけでは学べないことも入ってきますので、より深く介護保険について学ぶことが出来ます。

また、キャリアを積んでいけば、介護施設の運営・経営へのサービス向上のアドバイスも行えるようになります。

勉強内容 介護制度論・介護報酬概論、実務・介護給付の算式・医療保険との関係・医療管理学
勉強方法・資格 同協会が指定する学校への通学(昼間のみ)及び修了者
受験事項 学科試験、実技試験(介護保険の請求実技)
試験回数 年2回

指定学校で必要単位を取得しなければ、試験を受ける事が出来ません。

「完全に通学1本での勉強方法の場合、学生の頃から介護事務で働こうと決めている人向けの資格カモ。」

介護保険事務士認定資格

この資格は一般財団法人 つしま医療福祉研究財団が認定する資格となります。

介護給付費請求事務、給付管理事務のエキスパート人材育成をするために作られた資格で、全国の4年制大学、短大、専門学校で履修科目として採用されています。

学校でしっかりと学び、試験に合格した人に与えられる資格の為、社会の信頼度は高いようです。

勉強内容 介護保険制度導入の背景・介護保険制度の概要・ケアマネジメント・介護報酬全般に関わる請求関
勉強方法・資格 同法人が指定する学校への通学(昼間のみ)及び修了者
受験事項 学科試験(50問)、実技試験(介護給付費請求事務や介護給費請求書の作成を3問)
試験回数 試験日程は決まっておらず、認定講座が終了した者から順次試験を受けることができます。

2009年には「介護保険事務士 上級」という管理者をサポートする為の人材育成も始めています。

こちらでは、コンプライアンス・労務管理・指定申請・関連法令等介護事務だけでなく介護施設運営に欠かせない実務を行えるような資格となります。

上級まである資格は少ないです。

介護事務を取得した後のキャリアアップっていうのはまだ機会が少ないから、ステップアップをする資格があれば、事務職でもどんどんキャリアアップしていけるでしょう。

介護事務資格(前名称:介事管理専門秘書検定資格

この資格は一般財団法人 日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格です。

介護事務の資格というと一般的には受付業務や請求業務、明細書作成ですが、この資格はそれだけではありません。

介護福祉制度の理解・利用者の対応から、要介護者・介護職員のメンタルケア、事業所運営のサポート業務まで幅広い知識・技術を備えている事を証明できる資格になります。

勉強内容 介護保険制度・介護報酬請求・介護に関する知識・要介護者やその家族のメンタルケア・介護現場スタッフのメンタルケア
勉強方法 通信教育
受験資格 同協会の認定教育機関において、「介護事務講座」のカリキュラムを修了者。
受験事項 学科試験
試験回数 カリキュラム修了後、随時在宅受験です。

資格名称の変更がありましたが、カリキュラムの内容に変更はありません。

介護事務で通信教育だけで、在宅受験っていうのも珍しいですね。

事務職って言っても意外と利用者や介護職員と関わる所も多いから、こうやって幅広く学べる資格があるのは嬉しいところです。

沢山ある資格だからこそ、自分に向いている資格を探せます

ここに書いた資格は割とメジャーなもので、ほんの一部の資格です。

様々な協会や法人が資格を作っているので、もっとマイナーなものまで知りたいという人は自身でも調べてみるといいでしょう。

それぞれ特徴、資格を取得するまでのメリット・デメリット、自身への向き・不向きを考慮した上で、自分に本当に合った介護事務資格を見つけてみましょう。

「無資格歓迎」が今後も続くとは限りません。

給料こそ高くはありませんが、長く安定して働ける仕事なので介護業界の中でも人気のある仕事です。

資格を1つでも持っておくと、安心して腰を据えて働くことができますね。