ビジネスシーンで「お手数おかけします」という表現をよく使いますよね?
しかし、正しい使い方に不安を感じている方もいるはずです。
そこでこのページでは、「お手数おかけします」の正しい使い方や言い換え表現、英語表現などをわかりやすく紹介していきます。
最後まで読むと、相手に失礼なく円滑なコミュニケーションができるようになるので、ぜひご参考ください。
「お手数おかけします」の意味とは?
「お手数おかけします」は、何かを頼る際に相手に手間や労力をかけることを意味する表現です。
具体的には、
「手間をかけて申し訳ありません」
「ご迷惑をおかけしてすみません」
といった謝罪や配慮の言葉として用いられます。
例えば、電話で問い合わせをする際に
「お手数おかけしますが、この製品の在庫状況を教えていただけますか?」
といったように使われることがあります。
「お手数おかけします」の英語表現
「お手数おかけします」の英語表現は、
- I’m sorry to trouble you~
- I apologize for the inconvenience ~
- I know it’s a big ask, but~
- Could you please~?
などが一般的です。
「お手数おかけします」の言い換えや類語
「お手数おかけします」の言い換えとしては、以下のような表現があります。
- ご面倒をおかけします
- ご迷惑をおかけします
- お忙しいところすみません。
- お手間を取らせてしまい恐縮です
- お手を煩わせてしまい恐縮です
- お忙しいところ申し訳ございません
- ご足労をおかけします
- 恐れ入りますが
これらの表現も、「お手数おかけします」と同様に、相手に手間や労力をかけることを謝罪するための言葉として用いられます。
目上の人や上司に対し、もっと丁寧な表現に言い換える場合
目上の人や上司に対して、「お手数おかけします」を用いた表現と、より丁寧に言う場合の例文をいくつか挙げます。
「大変失礼致しますが、お手数をおかけして恐縮です。」
「お忙しいところ、誠に申し訳ございませんが、お手数をおかけしたく存じます。」
「お手数をおかけすることになりますが、何卒ご容赦くださいませ。」
「お手数をおかけして恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。」
「大変恐縮ではございますが、何卒ご対応を賜りますようお願い申し上げます。」
これらの表現では、より敬語や丁寧語を使用し、謙虚で配慮に満ちた言葉遣いを心がけることが大切です。
「お手数おかけします」の使い方と例文
「お手数おかけします」という表現は、何かを頼ったり、お願いをしたりする際に、相手に手間や労力をかけることを謝罪するために用いられます。
ビジネスシーンにおいても、「お手数おかけします」という表現は、相手に手間や労力をかけることを謝罪するために使われます。
例えば、以下のような場面で使われます。
メール・電話で問い合わせる際
「お手数おかけしますが、この製品の在庫状況を教えていただけますか?」
「お手数おかけしますが、明日の打ち合わせの日程変更についてご確認いただけますでしょうか?」
「お手数おかけしますが、現在の部署の担当者をお伺いできますでしょうか?」
社内の同僚に頼む場合
「お忙しいところ大変お手数おかけしますが、この資料のレビューをお願いできますでしょうか?」
取引先に依頼する場合
「お手数おかけしますが、本日の発送をお願いできますでしょうか?」
会議で提案する際
「お手数おかけしますが、この資料のコピーをお配りいただけますか?」
飲食店で注文する際
「お手数おかけしますが、お水をもう一度お願いできますか?。」
ホテルや旅館などでチェックインする際
「お手数おかけしますが、パスポートをお預けいただけますか?」
「お手数おかけします」は、相手に謝罪や配慮を示す丁寧な言葉遣いです。
大切なのは、相手に不快な思いをさせないように気遣い、感謝の気持ちを忘れずに伝えることです。
「お手数おかけしました。ありがとうございます」と感謝の言葉として使う
「お手数おかけしました。ありがとうございます」という表現は、相手に手間や労力をかけてもらった際に、そのお礼として使われる言葉です。
具体的な例を挙げると、
取引先に依頼した業務が完了した際に、相手に「お手数おかけしました。ありがとうございます」と伝える。
ホテルやレストランで、接客係に何か手伝ってもらった際に「お手数おかけしました。ありがとうございます」と伝える。
銀行・郵便局等で手続きを行った後、窓口係に「お手数おかけしました。ありがとうございます」と伝える。
このように、「お手数おかけしました。ありがとうございます」という表現は、相手が自分のために何かをしてくれた時に、感謝の気持ちを伝えるとともに、相手に与えた手間や労力を労うために使われます。
大切なのは、相手に対する感謝の気持ちを忘れずに伝えることです。
メールで使う時は「を」を付ける
「お手数おかけします」をメールで使う際に、「を」を付けるかどうかは、文脈や使い方によって異なります。一般的に、謝罪や依頼の意図が強い場合には、「を」を付けることが多いです。
例えば、以下のような文面では「を」を付けることが一般的です。
「お手数をおかけしますが、お問い合わせいただけますでしょうか。」
「お手数をおかけしますが、本日中にご返信いただけますようお願いいたします。」
「お手数をおかけしますが、改めてご確認いただけますでしょうか。」
ただし、相手に対して敬意を示すために「を」を省略する場合もあります。
例えば、上司や目上の方にメールを送る場合には、「を」を省略することが多いです。
総じて、「を」を付けるかどうかは文脈や使い方によって異なりますので、相手との関係性や状況に合わせて使い分けることが大切です。
「お手数おかけします」と言われたときの返事の仕方
「お手数おかけします」という言葉に対する返事は、相手に対して丁寧な返答をすることが大切です。
以下に代表的な返答の例を挙げます。
「いいえ、どういたしまして。」
相手に手間をかけてしまったことに対して、「どういたしまして」と返答することで、相手の気持ちを受け止め、謙虚な姿勢を示します。
「いえ、全然大丈夫です。」
相手に対して、手間をかけてしまったことに対して、返答することで、相手に不安を与えないようにする表現です。
「いいえ、お気になさらずに。」
相手に対して、手間をかけてしまったことに対して、気にしないように伝える返答です。
「いえ、私の方こそお手数をおかけしてしまいました。」
相手に対して、手間をかけてしまったことに対して、自分の方こそお礼を言いたいという意味を含んだ返答です。
いずれの返答も、相手に対して丁寧な返答を心がけ、相手の気持ちに寄り添った返答をすることが大切です。
まとめ
「お手数おかけします」という表現は、相手に対して手間をかけることを伝えるための丁寧な表現です。
ビジネスシーンでの依頼やお願いなど、相手に対して何かをお願いする際に使用されます。
この表現を使用する際は、相手に対して丁寧な口調で伝えることが重要です。
また、相手に申し訳ないと思っていることが前提となるため、無理をして依頼することは避けるようにしましょう。
そして、返事をする際には、「お手数おかけしてすみませんでした」といった形で、相手に対して丁寧な返答を返すことが大切です。