雇い止めになった理由はなんだと思いますか?
[d_box type=”clip” color=”blue”]技術補助:6年/私が雇止めになったのは労基契約法改正が原因
26歳/男性/技術補助/6年
雇い止めになった理由を教えてください
私が雇止めになった理由は、労基契約法の改正の影響がおおいにあると感じています。私は、平成23年から調理業務の補助として契約社員として勤務してきました。私の職場の場合、年度末に契約更新して次年度も働くといった形態ですが、去年臨時の面談があり、そこで来年度は契約更新ができないと言われてしまいました。
そう言われてしまうと私の方もなくなく受け入れざるを得ませんでした。来年度が過ぎたら、有期雇用から無期雇用への手続きをしようと思っていたので非常にショックが大きかったです。また、それが原因であろうとも感じました。私の他にも、50代の主婦の方が数名、また50代の男性が働いているのですがそちらは、来年度の契約の話は受けていないようでした。きっと、そういった方たちは無期雇用したとしても、残り10年ほどですので、あまり痛手にはなりません。しかし、私の場合これから、35年近く雇用し続けなければいけなくなってしまいます。
また、今までは、契約更新が止まらないようにと日々努力していましたが、無期雇用になれば、変な話適当に仕事をしていても首にできません。その辺が経営者側からみると非常に厄介だったなだと感じています。また、半年の期間を経れば職歴が1年目からになるということなので、もしかしたら、半年後に連絡がくるかもしれませんが、それではとてもやっていけません。こんなことであれば、労働契約法の改正をしてもらわない方がまだましでした。
技術補助:20年/アラフォー非正規おばさん新卒正社員の波にのまれる
40歳/女性/事務/20年(社会人歴・事務職歴は15年)
雇い止めになった理由を教えてください
会社が新卒育成に力を入れ始めたからです。正社員で勤めていた会社の経営が悪化し、会社都合退職が決まり慌てて見つけた会社が年単位での契約社員でした。正社員でないことに多少の不満はあったものの前職と同業種、同職種ということもあり、必死で働いてきました。
小さい子どもがいるのですが、子どもを理由に休むわけにもいかず、実家に応援を頼んで働き続けました。経理補助的な業務もあったため、簿記の資格も取りました。しかし、年明けに新卒の学生が採用されると聞き、雲行きが怪しくなってきます。予想は的中し、事務歴15年以上の子持ちのおばさんより、社会に出たばかりの若い子が圧倒的に優遇されています。
仕事も毎日膨大な量を振られて心身ともに疲弊しきって倒れそうになりました。直属の上司に相談するも「もう少し頑張ってみてよ」と言われるだけです。こっそりハローワークに通って面接を受けに行ったりもしましたが、不採用通知だけが何十枚も増えていきました。それでも何とか働いて一年が経とうとしたある日、上司から会議室に呼び出され、次回の更新はないと告げられました。
直属の上司は私を少なからず評価してくれていたのですが、上司の上司(部長)から「新卒の正社員の育成に力を入れたいので非正規は切る」とのことで、私にはそれを受け入れるしか術はありませんでした。しぶしぶ転職活動を始めたのですが、退職日が決まった途端あっさり正社員の職が決まりました。薄給の業界ですが、雇い止めでビクビクすることはなくなりました。雇い止めはショッキングな出来事でしたが、今となっては結果オーライだったと思います。
福祉施設職員:2年/体調不良のために雇い止めになりました
38歳/女性/福祉施設職員/2年
雇い止めになった理由を教えてください
福祉施設に2年間勤務していたのですが、突然雇い止めを言い渡されました。当時一時的に体調を崩して通院をしていた私は、夜勤業務など一部の業務について免除されていました。上司からは体調がよくなり次第また夜勤についてほしいと言われたので、早く体調をよくして夜勤に戻ろうと思っていました。
通院を終えてそろそろ夜勤可能になってきたと思われる頃に突然施設長から呼び出されて雇い止めを言い渡されました。理由としてはこのまま夜勤業務に戻ったとしても、過酷な職場なのでまた体調を悪くするだろうという上層部の一方的な判断でした。
その職場では他にも妊娠した職員は産休を取らせずに強制的に退職させていたことから、体調のよくない職員についてもこのまま雇っていたくなかったようです。またそれ以外にも職員に対しては大変厳しいところで、夜勤に関しても状況によっては24時間するというケースもあったり仮眠を禁止されているなどの規定があったことで体調を崩した私では勤務は不可能だということから雇い止めをするという決断に達したようです。
職員は立場が弱いために何かトラブルがあっても上層部に対して抗議をすることもできずにいたため、私も雇い止めを受け入れて退職しました。