だんだんと日差しが強くなり、草木の緑の色が深まる5月。5月になるとゴールデンウィークがあり、家族と過ごす機会も増えるのではないでしょうか。一方でサービス業の人はこの時期、稼ぎ時で大変忙しくなります。そんな5月は働くことや家族のことなどについて改めて考え直す時期かもしれません。
新しい環境で新年度を迎えた人たちも、5月になると少し余裕が出てくるでしょう。新しい部署に配置された人も、そろそろ仕事に慣れてきた頃ではないでしょうか。
また新入社員が入ってきた職場では後輩指導などが、落ち着いてきた頃になりますね。以前から転職について考えていた人にとっては、ゴールデンウィーク明けがいよいよ活動を始める時期だといえるでしょう。
5月は秋の転職を目指して準備に専念してみるのもおすすめ！
企業の立場で見てみると、5月は多くの企業が採用活動を新規に始める時期になります。一般的な企業の場合には3月決算が多いため、これを無事に通過した企業が今後の企業戦略などを検討し、人材計画を立て始める時期です。
そのため、この時期は実際の求人はまだまだ少なめで、多くの企業ではこれからいつどんな求人を出そうかと計画を考えている段階になります。
9月・10月の秋の求人ピークに向けて
5月は中途採用の求人は少なめであるため、もしも転職で5月の入社を目指すのであれば、その前の3月･4月の間に積極的に転職活動をし、内定を取っておく必要があります。あるいは秋の求人が増える時期に向けて、5月は企業の研究などの準備に専念する時期でしょう。
夏のボーナスをもらい、本格的な転職活動を始めるというのもおすすめの方法です。そこで中途採用の準備期間には、自分の経験をよく見直しましょう！
中途採用の準備期間には、自分の経験をよく見直そう！
特に5月は求人数が落ち込む時期ということもあり、企業は人が欲しいというよりも、こんな人材が欲しいというような、ピンポイントの求人を出している場合が多いかも知れません。この狭き門を適当に作った職務経歴書では、採用審査を通るのが難しいのは当然です。
そこで準備期間に重要となる作業が、自分の経験を見直す事です。これまで、どんな業務を何年くらい、どんな内容で進めてきたのか。また、その結果はどのようなものだったのかを、企業の採用担当者へアピールするためにしっかりと振り返ってみるのが、転職成功の大きなカギになります。
特に営業職など、数字で結果を表しやすい業種の場合は「その数字をどのようにつくりあげてきたのか」までを正確に話すことができれば、採用担当者からの高評価も期待できるでしょう。
人生の中で、そう何度も経験しない転職だからこそ、ここばかりは真剣に自分の事に向き合ってみる事が大切ではないでしょうか。
5月を我慢すれば、もっと良い求人が見つかる？
転職しようと考えると、頭が中がそればかりになってしまい、今ある仕事が手に付かないという事があるかもしれません。次の給料をもらい、上司に退職の報告をしようということや、何月を目標に転職を決めようなど、自分でスケジュールを組み始めてしまう事もあるでしょう。
もちろん、それは悪い事ではありません。しかし時期を間違えると、損をする転職になってしまう可能性があるため、十分な注意が必要です。
転職したいと思うと、誰もがまず転職サイトに登録、入社したい企業のホームページを確認、といった流れで物事を進めると思います。しかし常に求人があふれている訳ではありません。
ボーナスと転職ピークのために耐えることも
求人が溢れるようになる時期は1年に2回あり、3月と9月がピークだといわれているようです。その2つの月の求人数は一番少ない時期と比べ、なんと2倍近く増えると考えられているでしょう。
このようなことから、5月は3月のピークから徐々に求人が落ち着き始める可能性があるといえるでしょう。
もちろん良い求人が全くないという分けではないが、少ない求人の中から、人生を左右するような転職ならば、慌ててする必要はないでしょう。5月を乗り切ることができれば、6月にボーナスをもらい、9月の求人が増える時期まで待つという方法が良いのではないでしょうか。
どうしても転職しなければならない事情がない限りは、転職を焦る必要がないでしょう。
