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「ご芳名」の意味や消し方、ビジネスでの使い方、冠婚葬祭でのマナーを解説

「ご芳名」の読み方や意味、使い方

「ご芳名」という言葉を見たことがあるでしょうか?

これは、相手に対して敬意を示すために使用される敬語の一種です。

しかし、フォーマルな場面や正しい使い方に不慣れな方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、「ご芳名」や他の敬称について、消し方や使い方などについて詳しく解説します。

正式な場面での適切な言葉遣いに不安を感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

「ご芳名」とは?読み方と意味

「ご芳名」とは、「ごほうめい」と読みます。

敬語の一種で、相手の名前を尊重して丁寧に尋ねる際に使われる表現です。

具体的には、お名前を教えていただけますか?というような意味合いがあります。

ビジネスや公的な場での挨拶や書簡で使用されることが多い言葉です。

「ご芳名」の消し方とマナーについて知ろう

「ご芳名」の正しい消し方を知ることがマナーとして重要です。

ここでは、実践的な「ご芳名」の消し方をシーン別に紹介していきます。

「ご芳」の部分を二重線で消して「名」を残すのがマナー

「ご芳名」という表現があった場合、「ご芳」の部分だけを二重線で消して、「名」だけを残すように書き換えることがマナーです。

この表現は、相手に対する尊敬の気持ちを示す敬語であり、自分自身の名前に対して使用することは不自然です。

同様に、「ご住所」「お電話番号」なども同じように「ご」や「お」を二重線で消して、単に「住所」「電話番号」と残すのが適切です。

自宅や会社・学校等で消す際は、定規で綺麗に二重線を引くように心がけましょう。

会場等で記載する場合は必ずしも定規を使う必要はありません。

また、「貴社名」のように、会社名に「貴」などの敬語が含まれる場合は、それを消して「社名」と残すのが適しています。

<書き換え例>
ご芳名→ 名
ご住所→ 住所
貴社名→ 社名

「ご芳名」が横書きで書かれている場合は、横の二重線で消し、文章が縦書きで書かれている場合は、縦の二重線で消すようにしてください。

送り返す時は「行(宛)」を消して「様(御中)」にする

招待状に同封されている返信用はがきには、すでに返信先が「◯◯行」または「◯◯宛」と記入されていることがあります。

送り返す場合には、「行」または「宛」を二重線で消し、「様」に訂正するのが一般的な方法です。

ただし、個人宛の場合には「様」へ訂正すればよいですが、相手が会社や組織の場合には「御中」を使うようにしましょう。

出席・欠席の「ご」を消す

招待状にある「ご出席」や「ご欠席」についても、以下のように「ご」を消して「出席」「欠席」のどちらか一方に丸印を書きます。

出席する場合:「ご出席」の「ご」を二重線で消し「出席」に丸印を入れる。「ご欠席」は二重線で消す。
欠席する場合:「ご欠席」の「ご」を二重線で消し「欠席」に丸印を入れる。「ご出席」は二重線で消す。

連名(夫婦・家族)での返信の仕方

招待状に対して、夫婦や家族など複数人での連名で返信をする場合、「ご芳名」の欄に全員の名前を記入します。

ただし、一つの返信用はがきに複数人のお名前を記入することはできません。そのため、各自が個別に返信用はがきを送る必要があります。その際、返信先の「ご住所」や「ご氏名」などは同じくらいの場合、1通の返信用はがきで返信することもできます。

夫婦や家族全員の名前を記入する場合は、以下のように苗字を先頭に書き、夫・妻・子の順で記入するのが適切です。

「山田太郎・花子・次郎」

夫婦別姓の場合であれば、二人ともフルネームで記入しましょう。

子供が未成年であれば、名前を記入する必要はありません。

「ご芳名」の書き方・使い方を例文付きで紹介

「ご芳名」は、招待状やビジネスメール、結婚式、葬儀など、様々なシーンで使用される大切な敬称の一つです。

ここでは、シーン別に適切な書き方や使い方を例文付きで紹介していきます。

ビジネスメール・ビジネス文書で「ご芳名」を使う場合

「ご芳名」は、ビジネスシーンでも使われる丁寧な表現の一つです。

受け取った書類の「ご芳名」にあらかじめ氏名が記載されていた場合には特に何もする必要はありません。

しかし、返信書類に「ご芳名」とある場合には先述したような「消す作業」が必要です。

相手に送り返す場合は必ず「ご芳名」の「ご芳」を消すようにし、社内外を問わず相手に不快感を与えないように注意しましょう。

結婚式の招待状で「ご芳名」を使う場合

結婚式の招待状でも「ご芳名」はよく使われますが、送る側と受け取る側で対応が異なります。

どう違うのか、それぞれ見ていきましょう。

送る側

送る側は、招待状に相手の名前を書く欄がある場合は「ご芳名」と書くようにしましょう。

受け取る側

受け取る側は、返信用はがきにある「ご芳名」や「ご住所」「ご出席・ご欠席」の「ご」を消す必要があります。

具体的な消し方はこのページの前段『「ご芳名」の消し方とマナーについて知ろう』もあわせてご参照ください。

返信用封筒に自分の名前が「〇〇様」と記入されている場合には、「様」を消す作業も必要です。

招待状を送り返す場合は、相手を敬うためにも、ご芳名に記入された名前を丁寧に書き直すようにしましょう。

葬儀で「ご芳名」を使う場合

葬儀で「ご芳名」を使う場合は、通常のビジネス文書と同様、「ご芳名」と丁寧な表現を用います。

葬儀の招待状や返信用のハガキ、お悔やみの手紙などで使用されます。

また、葬儀の場で芳名帳に名前を記入する際にも、「ご芳名」という表現を使うことがあります。

芳名帳とは、葬儀への参列者に氏名と住所を記入してもらう帳簿のことです。

なお、葬儀の招待状に返信する場合の書類や芳名帳に記入する際には、「ご」を消しましょう。

「ご芳名」の英語表現とは

「ご芳名」の英語表現としては、「your honored name」や「your honorable name」と表現されます。

例えば、ビジネスシーンで初めてお会いする相手に対して、手紙やメールの冒頭で「Dear Sir/Madam, I would like to inquire about your honorable name」といった表現を使うことができます。

また、結婚式の招待状での使用も一般的で、招待状には「Your honored name is requested at the wedding ceremony of…」といった表現が用いられます。

葬儀での使用もあるため、英語圏においては「your honored name」という表現に対する理解が広まっています。

英語で表す場合は、「名誉、尊敬」などを表す「honor」を使って「your honored name」「your honorable name」などと言います。

「芳名帳」の英語表現

ちなみに、芳名帳は英語で「visitors book」または「guest book」とあらわします。

これは、イベントの出席者が客として扱われるため、その記録を残すために使用されるためです。

芳名帳は、葬儀や結婚式だけでなく、ビジネスシーンでも使用されることがあります。

例えば、オフィスやホテルの受付に設置されている帳簿も、英語では「visitors book」と呼ばれます。

その他「ご芳名」にまつわるよくある質問・疑問

「ご芳名」の消し方や使い方を紹介してきましたが、まだまだわからない点が多いですよね。

ここでは、紹介しきれなかった「ご芳名」にまつわるよくある質問や疑問について解説します。

芳名帳を書く目的とは?

芳名帳は、主に葬儀や結婚式などのイベントで使われる帳簿のことで、参加者が自らの名前を書き込み、出席の記録を残すためのものです。

芳名帳は主催者側が出席者を把握し、お礼状や報告書の送付先などに使用するため、重要な役割を果たします。

また、参加者自身が他の出席者の名前を確認することで、交流のきっかけとなったり、親交を深めることもできます。

ご芳名を消す時に間違えたらどうすればよいの?

招待状において、「ご芳名」の誤った箇所を消してしまった場合は、修正ペンを使って直そうとせず、間違った箇所はそのままにして名前だけを記入すれば大丈夫です。

綺麗に修正しようとして修正ペンやテープを使ったり、黒く塗りつぶすことはマナー違反とされているので注意してくださいね。

学校の書類で「お子様名」とある場合はどう消せばいい?

学校の書類などでよく見かける「お子様名」という表記は、親が子どもの名前を書き込む欄を指します。

この場合は「お子様名」の「お子様」を消して「名」を残してもよいですが、フォーマルな書類でないとは思いますので、そこまで丁寧にする必要性はありません。

そのまま残しても失礼に当たらないので、お子様の名前だけ記入すれば大丈夫です。

斜線で消したらマナー的に悪い?

「ご芳」の部分を二重線で消して「名」を残すのがマナー』で先述したとおり、基本的には横(縦)の二重線で消すのがマナーです。

とは言え、斜線で消しても特に問題はないので、間違って斜線で消してしまっても、それを修正する必要はありません。

まとめ

以上、「ご芳名」の意味や消し方について詳しく紹介しましたがいかがでしたか?

ビジネスや冠婚葬祭での使い方やマナーについても解説しました。

「ご芳名」は、親しみを込めた丁寧な表現で、相手のお名前のことを指すのがわかりましたね。

「ご芳名の使い方で恥をかきたくない」

という方はこのページを参考にして適切に使い分けてみてくださいね。