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薬剤師転職に成功したのに、試用期間にトラブルが発生したら?

後悔しない転職を実現するために覚えておきたいこと

薬剤師に限らず、どの企業でも正社員採用するにあたっては、「試用期間」を設けるのが一般的です。試用期間とは、企業が社員を本採用する前に、期限を決めて、能力や適性、勤務態度などを見極めるために設ける期間のことをいいます。

試用期間は労働基準法で定められた制度ではないので、その期間の長さは企業の裁量に任されており、約3カ月というところが多いようです。薬剤師が転職しても同様で、就職先の規定にある試用期間が設けられることがほとんどです。

そして、この試用期間中にトラブルが発生し、正社員雇用が見送られたり、本人が退職するケースも少なくないのです。そこで今回は、試用期間中に置きやすいトラブルと対処法、それを防ぐ方法などについて、お話しします。

薬剤師転職で多い、試用期間のトラブルの内容とは?

薬剤師転職でも、試用期間中にトラブルが起こることがあります。いくつか例をあげてみると、まず試用期間の延長に関するトラブルです。試用期間中は、正社員採用時より給料を安く設定している企業も多く、仕事内容は正社員と変わらないため、トラブルになることがあります。

また、試用期間中に雇用保険や健康保険に加入できないところもあるようです。そして、本来は試用期間後に正社員採用されるのが前提なのですが、それを断られる場合です。

試用期間中であっても、経歴詐称や隠ぺい、大幅なスキル不足、勤怠不良、健康不良、反社会的行為などがない限り、会社が一方的に採用を取り消すことはできません。それを主張することで、トラブルになることもあります。

試用期間にトラブルが起こった時の対処法は?

もし、入社時に交わした労働契約内容と実情に隔たりがあり、納得ができないことがあるなら、勤務先の人事担当者に相談してみることをおすすめします。

転職エージェントからの紹介だった場合は、担当のキャリアコンサルタントに間に入ってもらう方が、勤務先との摩擦が少なくすみます。そうした勤務先への訴えが聞き入れてもらえない時には、第三者に相談しましょう。

賃金や解雇については「労働基準監督署」、雇用保険については「ハローワーク」、社会保険については「年金事務所」に相談できます。それでも改善が難しい時には、弁護士に相談してみましょう。

ただし、第三者を介入させた時点で、その職場の居心地が悪くなることは、覚悟する必要があります。

試用期間中に退職してもよい?

求人票や雇用契約書の内容と実際が大きく異なり、一日も早く退職したいと思うケースも少なくありません。ですが、試用期間だからといって、今日言って、明日辞めるということはできないことを念頭に置きましょう。

試用期間中であっても、正社員採用であることに変わりはありません。退職にあたっては、就業規則に従う義務があります。退職の決意を翻ることはありませんが、企業は採用活動に予算をかけています。

次の採用をしないと、シフトに穴があくとなれば、試用期間は全うするように言われる可能性もあるのです。その後の転職に悪影響を与えないためにも、筋を通して退職してください。

試用期間にトラブルを起こさないよう事前確認が重要

試用期間中のトラブルの多くは、実は未然に防げるものです。それは、「試用期間の長さ」「正社員登用への条件」「給与」「各種保険への加入」については、内定時の労働契約内容確認か、入社時に会社と取り交わす雇用契約書で確認ができるからです。

その時点で、求人内容と違っている時には、その場で指摘して改善を求めるべきです。そして、説明が曖昧だったり、納得できない場合は、署名・捺印をしないことです。そ

れでも改善が見られない時には、入社せずに内定辞退するほうが、試用期間中に退職するより、ずっと次の転職活動が進めやすくなります。トラブルの原因は、採用側である企業だけでなく、あなたにも少なからずあります。それを念頭に置き、事前確認を徹底しましょう。