セブン銀行ATMは、セブンイレブンに設置されているので知っているという方も多いのではないでしょうか。
セブン銀行は有人店舗は数が少ないのですが、ATMとネットサービスに力を入れていてとても使い勝手のよいカードローンとして人気があります。
ここでは、セブン銀行カードローンとは何かを解説し、特に気になる審査を中心に説明していきます。
セブン銀行カードローンのメリットやデメリットを把握して、申込後のポイントをつかめれば、不安が解消されてカードローンが利用できるようになりますよ。気になる方は目を通してみてください。
目次
セブン銀行カードローンの基本情報
セブンイレブンのATMでお金をおろしたことがある人は多いのではないでしょうか?あのATMがセブン銀行のATMです。セブン銀行とは、セブンイレブンやイトーヨーカドーと同じセブン&アイホールディングスのグループ企業です。
セブン銀行は預金以外に個人向けのカードローンサービスを展開しています。冠婚葬祭、会社の飲み会、友人たちとの旅行など、急な出費にそなえてセブンイレブンのATMが利用できるカードローンを持っておくと便利ですよ。
金利(実質年率) | 一律15% |
---|---|
利用限度額 | ・10万円 ・30万円 ・50万円 の3種類 |
遅延損害金 | 不要 |
担保・保証人 | 不要 |
保証会社 | アコム株式会社 |
即日融資 | 不可 |
資金用途 | 自由 |
返済方式 | 元加方式 |
手数料・保証料 | 不要 |
口座開設 | セブン銀行口座開設必須 |
発行カード | キャッシュカードのみでOK |
申込資格 | ・セブン銀行口座を持っている ・18才以上70才未満 ・アコムの保証を受けられる人 |
セブン銀行カードローンの特徴
セブン銀行に限らず銀行や消費者金融などカードローンはたくさんあります。どれを選ぶべきか悩んでしまうでしょう。
まずはじめに、セブン銀行カードローンの特徴を紹介していきます。
限度額が10万円、30万円、50万円の3パターンのみ
一般的なカードローンは利用限度額の上限が500万円や800万円であるのに対してセブン銀行は50万円と低額です。何百万円といった大きな金額の融資は受けられません。
しかし、
- 急な出張で、現金が必要になった
- 忘年会シーズンで飲み会が多い
- 引っ越しの費用が少しだけ足らない
利率が一律15%。銀行の中では標準的な水準
一般にカードローンは金利幅で設定されていて、きちんと利用していくと金利が下がるようになる仕組みになっています。金利が下がると利息も下がるのでカードローン利用者にとって返済金額が安くなるのでお得に。
その点、セブン銀行カードローンは金利15%です。返済日を毎月守って信用を高めていっても15%のまま。
後々金利を安くすることができないにしても、限度額50万円の少額融資ですから、それほど金利数%を気にする必要はあまりないかもしれません。
セブン銀行の口座を持っていなくても申込可能
セブン銀行カードローンは、セブン銀行の口座が必須になります。しかし、カードローン申込時点で口座をもっていなくても問題ありません。
口座開設とカードローンの申込を同時に行えるのです。従って、セブン銀行の口座を持っていないからといって、諦めてしまう必要はありません。
キャッシュカードでATMから融資を受けることが可能
通常、カードローン用のカードが発行されるものです。しかし、セブン銀行カードローンはキャッシュカードでATMから借入・返済ができます。
キャッシュカードなら、知り合いに見られてもローンの利用が知られる心配はありませんね。
セブン銀行は手数料が無料!
セブン銀行ATMの最大のメリットは、土日祝日、時間外含めて一律手数料が無料であることです。借入・返済するたびに手数料がかかってしまっては、小さい金額でも積もれば影響は、大きくなります。
在籍確認が原則なし!
在籍確認は、申込時に記入した勤め先に電話をかけて、本当に働いているかどうかをチェックする審査です。働いていることが分かれば給与収入が見込めますから、カードローンにおいて大切な審査で、原則どの金融機関も実施します。
しかし、セブン銀行カードローンは原則、在籍確認の電話連絡がありません!
会社に連絡がくると、お金を借りようとしていることが周囲にばれてしまうのではと心配をしてしまいますが、そもそも電話連絡がないので不安がなくなりますね。
現在は個人のプライバシーやコンプライアンスの関係から、在籍確認の連絡に答えない会社もありますから、在籍確認が原因でローンの利用をためらっていた方も、セブン銀行カードローンの利用を強くおすすめします。
セブン銀行カードローンの申し込みの条件
セブン銀行カードローンの利用資格は次の通りです。
- セブン銀行口座を持っている
- 18才以上70才未満であること
- 保証会社アコムの保証を受けられる人
申込条件は審査の受ける上で確実にクリアしなければならないもの。まずは利用資格のポイントやつまづきそうな部分を申込前に理解することが大切です。
ここでは、セブン銀行カードローンの申込について解説をしていきます。
セブン銀行の口座が必須。ない場合は口座開設を
まず何よりセブン銀行の普通預金口座が必要になります。これは、毎月自動で返済額を引落するためで、必須の口座なのです。
セブン銀行の口座を持っている人は、審査に通過すればすぐにローンが利用できるようになりますよ。もし口座を持っていない人は口座開設をしなければなりません。
口座開設は1~2週間ほどかかるので、口座を持っている人に比べてローンの利用までに時間がかかってしまいます。
保証会社アコムの保証を受けることができるかどうかがカギ
セブン銀行カードローンの審査は、消費者金融大手のアコムが保証会社となって担当します。実は、保証人なしでカードローンが申し込めるのも、保証人に代わってアコムが利用者の保証を担うからなのです。
保証会社の役割の1つに、万が一カードローン利用者が返済不能に陥ったときに、残ったローンの返済を保証会社が負担しなければなりません。セブン銀行にとってはいいことですよね。貸したお金が手元に戻ってこなくなるリスクが軽減されるわけですから。
しかし、アコム側も余計な支払いの負担はしたくありませんから、きちんと審査を行います。審査が甘くなることは決してありません。
学生は申込不可
年齢制限が「18才以上70才未満」なので、成人した大学生は年齢上問題ありません。しかし、そもそもセブン銀行カードローンは学生の利用が不可なのです。
アルバイトをしている学生であっても身分が学生ならNGです。従って、もし学生で利用を検討するなら別のカードローンを探すしかありません。
しかし、プロミス、アコム、アイフルやSMBCモビットなどの大手消費者金融は収入のある学生ならOKですし、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などのメガバンクも同様に継続した収入があれば申込可能ですよ。
申込から契約までの流れ
申込をすると審査が始まり、審査に通過すれば契約・借入が可能になります。この一連の流れは他のカードローンと変わりません。
セブン銀行カードローンの申込方法はウェブのみなので、パソコンやスマートフォンから公式サイトへアクセスをして下さい。店頭窓口や電話をして申し込むことはできませんのでくれぐれも注意してください。
口座をすでに持っている人の申込フロー
- ウェブから申込。必要事項を入力していく。
- 審査がスタート。審査結果はメールで通知される
- 審査に通過したら契約。
口座を持っているということはキャッシュカードをすでに持っているということです。従って、すぐにATMで借入・返済ができるようになりますよ。
口座開設+ローンの申込のフロー
- ウェブから申込。必要事項を入力していく。
- 審査がスタート。審査結果はメールで通知される
- 審査に通過したら契約。
- キャッシュカードが自宅に送付される。
ローンの審査結果はメールで連絡
ローンの審査結果はメールになります。受かっても落ちてもメールで連絡が入ります。限度額や今後の流れが記されているメールならば審査合格になりますよ。
口座開設の場合は、ローンの利用まで時間がかかります。
ローンの審査に通過しても口座開設まで時間を待たなければなりません。口座開設は約1週間程度は時間がかかります。つまり、審査通過後、キャッシュカードを無事受け取れればATMが利用できるように。
また、キャッシュカードを受け取らないとローンは利用できませんので注意してください。セブン銀行カードローンはキャッシュカードの受け取りで本人確認を実施します。
郵送ですから、直接受け取らないといつまでたってもローンが利用できません。
土日・祝日を経由すると審査時間はさらに長くなります。
土日・祝日であっても、ウェブからの申込は可能です。ただし、審査がストップするので、審査結果の連絡が遅れてしまいます。
アコムは自身のカードローンを販売するとき、土日・祝日も審査をしています。従って、保証会社アコムの審査は土日であっても問題はなさそうです。しかし、セブン銀行は休日は休みになるので、結局審査が進むことはありません。
土日・祝日をまたいでしまう場合には、最短でも翌週はじめころの連絡になるので、なるべく急ぐなら平日のはじめに申し込むといいでしょう。
セブン銀行カードローンの審査は甘いのか?
身近なセブンイレブンや在籍確認がないことを考えると、審査に通過しやすいカードローンなのではないかと思ってしまいますよね。
一般的に金利が低くなればなるほど審査は厳しくなっていきます。大手消費者金融は約18%であるのに対してセブン銀行は15%。この点でみれば、セブン銀行の審査レベルは決してやさしいものではないです。
また、在籍確認がないということは、申込後に実施される仮審査(スコアリング)の合格基準が厳しくなっていることが予想されます。申込内容をコンピューターが採点するわけですが、きちんとした返済能力と信用情報がないと審査に受かることはないでしょう。
- 給与などの月1の定期的な収入があること
- クレジットカードや他のカードで返済遅延を起こしていないこと
- 収入が不安定
- 他のカードローンを返済中
- 申込情報にウソの記述がある
- 過去に金融事故(延滞、債務整理、解約など)の形跡がある
審査に時間がかかるので即日融資はできない
セブン銀行カードローンの審査時間は申し込んでから最短でも2~4営業日かかります。従って、即日融資は事実上不可能になります。
消費者金融は最短30分の審査時間ですし、無人契約機があるので当日中に融資を受けることが可能です。それに比べてしまうと、セブン銀行の審査時間は遅いといえますね。
セブン銀行カードローンの融資可能なタイミングは、口座の有り無しで変わります。
借入
借入方法は2通りです。
- セブン銀行ATM
- ダイレクトバンキング
セブン銀行ATMはいつ利用しても手数料無料ですし、セブンイレブンやイトーヨーカドー、駅や空港などにATMが設置されているので、全国どこにいても利用に困ることはないでしょう。
ダイレクトバンキングは、ネット上からセブン銀行口座に振込をすることができます。スマートフォンやパソコンから操作できる最大のメリットは、ATM以上に場所の制限がないことでしょう。ATMを探す必要すらありません。
ただし、ATMからセブン銀行の口座への振込キャッシングはできません。ATMはあくまで現金のみの出金です。
返済
返済はローンサービスで最重要。完済するまで支払日に遅れることなく返済をしていくことが一番理想的です。とはいっても日常生活や仕事の忙しさからうっかり遅れてしまうこともあるかもしれません。
ここでは、セブン銀行カードローンの返済方法と便利な返済サービスの紹介をしてきます。
返済日は毎月27日
セブン銀行カードローンは返済日が決まっているので、好きな日を設定するといった使い方はできません。
※ 約定返済とは、契約したときに取り決めた月1の定期的な支払いのこと
口座に返済するのに十分な金額が預け入れられていれば問題ありませんが、もし月々の返済金額以下の口座残高であった場合、支払いはできませんから延滞になります。
その場合はなるべくはやめにセブン銀行の口座に入金をしましょう。返済するのに十分な金額が口座に入金されれば自動的に引き落とされます。
延滞したら、遅延損害金ではなく通常利息が加算
かりに延滞をしたとしたら、一般的なカードローンなら遅延損害金というペナルティーが生じます。遅延損害金は利息同様に1日単位で増えていくので、10日延滞したら10日分の遅延金になります。
これはセブン銀行特有といってもいい性質です。普通なら延滞した責任を遅延損害金という形で支払わなければなりません。その支払いがないということは、返済を遅延した場合の返済負担が他のカードローンよりも少なくなることを意味します。
毎月の返済金額
毎月の返済日は27日ですが、果たして返済金額はどのようにして決めるのでしょうか?
実は、利用限度額に応じて月々の返済金額が決まっています。
利用限度額 | 毎月の返済額 |
---|---|
10万円 | 5,000円 |
30万・50万円 | 10,000円 |
この2パターンしかありませんので、返済金額の把握はしやすいでしょう。
利息は元加方式で返済に組み込まれる
毎月の返済額は5,000円か10,000円と切りのいい金額になっています。ただ必ず知っておかなければならないことが、利息というプラスアルファの支払いがあることです。
つまり、毎月の返済額に利息が組み込まれているのか、または返済額に利息を加えて支払うべきなのか知っておかなければなりません。
セブン銀行カードローンの利息は元加方式(がんか)が採用されています。
- 最初に利息額を計算(1円未満は切り捨て)
- ローンの残高に利息を追加(元加)
- 元加した後の残高に対して、返済を実行
10万円×0.15÷365日×30日 = 1,232円(利息額)
10万円(借入残高)+ 1,232円(利息額)= 101,232円
101,232円(元加後の借入残高) - 5,000円(返済金額)= 96,232円
借入残高が0円になるまで、この返済フローを毎月繰り返すことになります。
毎月自動入金サービスなら、うっかり返済忘れを防止!
毎月27日の自動支払いのため、原則返済を忘れるということはありません。あるとすれば、口座残高が少なくて返済が実行できなかった場合ですね。
だからこそ、返済用の口座残高はきちんと自分で管理するのが望ましいのですが、仕事で忙しかったりすると口座の入金をうっかり忘れてしまうことがあるかもしれません。
そこで便利なのがセブン銀行の「毎月自動入金サービス」です。毎月26日に利用者の他の銀行口座からセブン銀行の口座へ自動で振込入金をしてくれます。実際にセブン銀行の口座へ振り込まれるのは、26日から5営業日後となるので、毎月27日の返済日に間に合いません。
このままだと、結局延滞をしてしまいますので、当月ではなく翌月の支払い用として利用するのがベストです。返済を続けていけば、結局どこかで入金をしなくてはならなくなるでしょう。
随時返済で、利息をなるべく払わないようにしよう
毎月27日の返済以外に、自分の好きなタイミングで追加の支払いをすることが可能です。これを随時返済といったり繰上げ返済といったりします。
- 約定返済は、利息を引いた残りの金額がローンの返済に充てられる(利息が必ず元加)
- 随時返済は、支払った金額全てがローンの返済に充てらえる
従って、随時返済をすれば、ぐっとローンの残高が減りますので、月1の定期返済のみの場合に比べて、完済日がはやまり、利息額がより少なくなるのです!
ただし、随時返済をしたからといって、毎月の返済がスキップされるということはありませんので勘違いしないようにしましょう。月1の27日の自動引き落としと随時返済は全く別もので、随時返済が約定返済の代わりになることはありません。
随時返済はセブン銀行ATMで手数料無料でできます。ボーナスが入ったり、今月はお金に余裕があるなと思ったときには、積極的に随時返済をしていきましょう。
一括返済も可能
随時返済で残高を減らすことができますが、完済を目的とした随時返済も可能です。そのような随時返済を一括返済(または全額返済)といいます。
利息は1日づつ増えていくので、いつ一括返済をするのかで利息額が変わってしまうので、一括返済をする場合は、金額間違いの可能性もありうるので、セブン銀行のサポートへ連絡をするのがいいでしょう。
セブン銀行カードローンの増額
セブン銀行は限度額の増額に対応しています。
- 限度額10万円 → 限度額30万円、50万円にアップ可能
- 限度額30万円 → 限度額50万円にアップ可能
もし、限度額を増額したい場合には、ダイレクトバンキングから申込をし、審査に通過しないと限度額アップができません。当然、契約後の返済状況や信用評価が審査対象になるので、最低でも契約後2ヶ月が経過していないと申込できませんので注意して下さい。
カードローンは必要なときに使えればいいので、そんなときに限度額10万円よりも30万円あったほうが、助けられるシチュエーションは多いかもしれませんね。きちんと利用をしている人なら、限度額アップの増額審査を受けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
セブン銀行カードローンの特徴を紹介してきました。
セブンイレブンがとても有名なので、セブン銀行を知らない人はあまりいないでしょう。コンビニと同じでいろいろな人が利用しやすいカードローンとなっています。
- 金利が15%のみで、限度額が10万、30万、50万の3種類のみ。
- 一時的な金欠のピンチなどのつなぎとして使うならとても便利。少額借入向け
- 限度額が小さいため、借り過ぎて借金が大きくなってしまったという状況になりにくい
- セブン銀行ATMはいつ使っても手数料無料。全国にたくさんあるのて利便性が高い