赤い看板でおなじみだった消費者金融カードローン「モビットは」、イメージカラーも三井住友銀行の緑色に変わっています。
SMBCモビットは、ユニークな試みを次々と始めてきました消費者金融業界のパイオニアです。スマートフォンによるキャッシングなど、さらに新たなサービスを充実させています。
そんなSMBCモビットのサービス内容やポイントを詳しくご紹介しますので、申込を検討するときの参考にしてみてください。
目次
SMBCモビットの基本情報
SMBCモビットは、三井住友カードが提供するカードローンブランドです。
もともと三和銀行(現三菱UFJ銀行)系として出発したのに、三井住友銀行系列に変わったという珍しい変遷を遂げています。このためグループ外の、三菱UFJ銀行と業務上のつながりが残っています。
街中に、赤い小型のローン契約機(自動契約機)を多数設置していることでご存じの方もいるでしょう。雑居ビルに入らずカードローンの契約ができるという画期的な取り組みでしたが、この契約機は全廃が決定しています。
現在では、三井住友銀行との協力を強化しているところです。
分類 | 消費者金融カードローン |
---|---|
審査時間 | 10秒簡易審査 |
実質年率 | 3.0% ~ 18.0% |
利用限度額 | 800万円 |
申込条件 | 安定した収入があること |
無利息期間 | なし |
遅延利率 | 20.0%(実質年率) |
即日融資 | 可能※ |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
最短15分で審査完了
SMBCモビットは、速い審査に定評があります。
急にお金が必要になった人にとって、この最短15のスピード審査はとても魅了的ではないでしょうか。
しかし、最短15分であって、審査の状況によっては時間がかかるケースもあります。
- 申込みが集中している場合
- 申込の一般的パターンから外れる場合
申込の一般的パターンから外れる場合
申込みが集中すれば審査が長引く可能性があります。また、審査のこれまでのデータがないような珍しい職業や職種の場合も同様に時間がかかるでしょう。
いずれにしてもこのような理由で審査に時間がかかるのは、他社も同じです。
下限金利は3.0%
SMBCモビットの金利は、3.0%~18.0%となっています。下限は3.0%は、他の消費者金融に比べると低金利といえます
もっとも、下限の金利を他社と比較してもあまり意味がありません。というのも、低金利で借りられる人はごくわずかで、契約して最初からは3.0%で借りられることはほぼありません。
借入上限額が大きい
SMBCモビットの場合、借入限度額が800万円となっています。同じSMBCグループのプロミスが上限500万円ですから、大きな枠が設けられています。
しかし誰でも800万円まで借りられるわけではありません。消費者金融が、個人に融資可能な金額は年収の1/3を超えてはいけないからです。つまり、800万円の借り入れができる人は、最低でも年収2,400万円の人です。
これは、返済しきれないほどのお金を貸し出さないようにするためで、消費者金融に適用されます。
即日融資を受ける条件
SMBCモビットで融資を受けるには次の2種類の方法があります。
- 銀行の振込
- ATMの利用
それぞれの即日融資のポイントを説明します。
銀行の振込の即日融資の条件
振込の場合、銀行の営業時間に左右されます。
- 平日(銀行営業日)の午後2時50分までに手続きを済ませば即日融資可能
- 土日・祝日は、銀行が休業なので翌営業日に振り込まれる
プロミスだと三井住友銀行やジャパンネット銀行などの24時間振込可能な金融機関の口座を持っていれば24時間365日振り込んでもらうことが可能な「瞬フリ」というサービスがありますが、SMBCモビットにこの仕組みは現在ありません。
ATMの即日融資の条件
SMBCモビットのローンをATMで利用する場合、
- ローン専用カード
- スマートフォンのアプリ(セブン銀行ATMのみ対応)
の2通りあります。どちらもATMの利用時間内ならば融資や返済が可能です。銀行振り込みだと土日の即日融資は不可能ですが、ATMならば可能です。そういう意味で即日融資を受けやすいのはATMといえます。
スマートフォンによるキャッシングが可能
SMBCモビットではスマートフォンでお金を借りることができます。スマホを持っていればすぐ利用できるわけではありません。
「スマートフォンを使って、どうやってキャッシングするのだろうか?」とイメージできない人のために簡単な手順を紹介します。
- アプリをインストールしたスマホを持って、セブン銀行ATMへ行く
- スマホアプリで「出金」を選択して、暗証番号などの情報をゲットしてATMに入力
- ATMでお金を受け取る
※ 返済の場合もキャッシング同様の手順です
スマートフォンのキャッシングは、即日融資がしやすいATMが利用できるにも関わらずカードが不要なのです。スマホ1台で融資や返済や支払状況の確認など全て行えるのでとても便利ですよね。
しかし、セブン銀行ATMでしか利用できません。セブンイレブン、イトーヨーカドーや駅など全国に23000台以上あるとはいえ、家の近所にセブン銀行ATMがない人は不便を感じるかもしれません。
SMBCモビットの選べる申込方法
SMBCモビットのカードローンの申込方法は主に4つあります。
- 公式サイトの申込ページ
- モビットコールセンターに電話
- 「入会申込書」をsmbcモビットに郵送
- 無人契約機(ローン申込機)
モビットの公式サイトは、パソコン、スマートフォン、携帯電話からアクセス可能です。自分で申し込むのが不安ならば、コールセンターに電話をするのがいいでしょう。
入会申込書は、コールセンターに電話して手配してもらうか、ローン申込機や三井住友銀行で手に入ります。
無人契約機はモビット専用に加えて、三井住友銀行のローン契約機からも申込ができます。
モビットが見つからなくても銀行なら近くにあるかもしれませんね。
SMBCモビットのWEB完結サービスなら申込から融資まで来店不要
SMBCモビットのカードローンは「カード申込」「WEB完結」の2種類あります。
「カード申込」はモビットカードが発行されるので、郵送か無人契約機で受け取る必要があります。また入会申込書や契約書を記入してモビットに送付もしなければなりません。
会社への電話連絡や自宅への郵送物なし
普通、カードローンの審査は在籍確認といって会社に電話連絡をします。申込者が実際に勤めているかどうかをチェックするためです。これはどの消費者金融も必須で行います。
しかし、「WEB完結」は原則、職場への電話連絡をしません。なぜなら、保険証で勤務先の確認をするシステムだからです。「電話連絡をしない」と公式サイト上で明示しているのはSMBCモビットくらいでしょう。
また、入会申込書や契約書類などもウェブで手続きし、月々の返済額や利用状況もネットで確認できるので、はがきや書類が自宅に郵送されません。
モビットに不信感をもたれないよう記入ミスもそうだけどウソは絶対にやめよう
審査結果もメールで受け取ることができる
審査結果は通常、電話で通知されますが、「WEB完結」の場合はメールで届くことになっています。
個人の電話に掛かってこないので、家族に知られないという利点はあります。それよりも大きなメリットは、勤め先に電話が行かないことのほうでしょう。
土日の即日振込はできない
「WEB完結」の場合、モビットカードがないのでATMは利用できません。融資や返済は振込キャッシングしかないのです。そうなると銀行が営業中ならば即日融資が可能ということになります。
従って、平日でも15時以降や土日・祝日に融資のリクエストをしても実際に振り込まれるのは銀行の翌営業日です。これは銀行のシステムを利用している以上どうしようもありません。
SMBCモビットの返済について
SMBCモビットの返済方法は次の3種類です。
- 口座振替(引落し)
- 銀行振込
- ATMでの入金
銀行振込は、振込手数料が発生します。手数料の掛からない三井住友銀行のATMを利用するのが負担の小さい返済方法です。
また、返済日は、「5日」「15日」「25日」「月の末日」から選ぶことができます。
返済は請求額よりも多めに支払うことができ、この場合は元本に充当されます。また、指定日より早い返済も有効です。
提携銀行口座があれば返済する時にも便利
毎月の返済日に、指定口座から引き落としされるため、返済をうっかり忘れてしまうことが無くなります。
もし返済が遅れてしまうと遅延損害金が発生します。さらに長期滞納すれば大事な個人信用情報に傷がつき、クレジットカードも作れず、ローンも一切組めなくなる状態にもなります。
そうならないためにも、返済は確実におこないたいものです。口座引落しなら、口座にお金が入っている限りは安心です。提携銀行は、「三井住友銀行」「三菱UFJ銀行」等(※詳しくはHPをご確認ください)になります。
返済シミュレーションで計算
SMBCモビットの公式サイトに、返済シミュレーションがあります。
これを使って、次の二種類のシミュレーションができます。
- 借入額と返済月数を入力して、毎月の返済額を調べる
- 借入額と毎月の返済額を入力して、返済月数を調べる
返済月数が約定を超える場合、返済額が約状を下回る場合には、自動で計算し直してくれます。
SMBCモビットにデメリットはある
お金を借りるときは、メリットばかりを考えるのではなく、デメリットも把握した上で検討をしましょう。反対に、メリットしかないカードローンの利用は危険ですのでやめましょう。
ここでは、SMBCモビットのカードローンのデメリットをいくつかご紹介します。
総量規制の対象
貸金業法の総量規制については先に触れました。年収の3分の1までしか貸出ししてはいけない仕組みです。消費者金融やクレジットカード会社、信販会社等は、総量規制の対象となりますが、銀行は対象外になります。
そうなると、総量規制の制限がかからない銀行の方が柔軟にお金を貸してくれそうと考えるかもしれませんが、早とちりしてはいけません。
近年、銀行は貸しすぎの批判を受けて貸出自粛を初めているのです。実際に個人向けの貸付をするときに、銀行は総量規制を自主的に参考にしているとも言われています。
総量規制で上限が決められていると、それ以上の金額を借りたい人からすればデメリットのように感じるかもしれません。しかし、借金に苦しむ人を多くださないための法律ですから、総量規制は守るべきルールなのです。
無利息期間サービスがない
プロミス、アコム、アイフルなど大手消費者金融はこぞって、新規契約者のために無利息サービスを実施しています。
50万円を借り入れたときの1か月の利息は、金利18.0%の場合約7,500円です。これがゼロになるなら無利息サービスは利用者にとって大きな価値があります。この点は、SMBCモビットと他の消費者金融とで大きく違うポイントです。
しかし、無利息期間サービスは、契約してから30日間といった期間限定で、それを過ぎれば通常の利息になります。
いざというときの借入れのためにカードローンを作っておきたい人ならば、すぐに使うわけではないので、無利息期間がなくても気にならないはずです。
カードでの利用は手数料がかかる
SMBCモビットのローン専用カードは、多くのATMと提携しているので便利です。特にコンビニはほぼ網羅しています。
しかし、手数料無料で使えるATMが「三井住友銀行」だけということです。すべての提携ATMで手数料が必要となるアコム・アイフルよりは、この点で有利です。
取引金額 | 手数料 |
---|---|
1万円以下 | 110円 |
1万円超 | 220円 |
SMBCモビットのよくある質問集
まだカードローンを利用したことがない人は、公式サイトの情報だけでは不安や疑問が生じても仕方ありません。
そこで、ここではSMBCモビットのカードローンに対する疑問を取り上げて解説していきます。
限度額の増額はできる?
カードローンの限度額が足りない場合、増額申請はできます。ただ、改めて審査を受けることになります。
総量規制が働きますので、他社借入を含め、年収の3分の1を超える借入れは不可能です。つまり、増額が総量規制の範囲内ならば可能ということです。
借入れ実績があり、返済実績もきちんとあり、滞納のない人ならば増額してもらえる可能性十分はあります。
アルバイトやパートも申込できる?
アルバイトやパートなど、非正規雇用の人でもSMBCモビットのカードローンは申し込めるでしょうか?これはOKです。申込みにおいて大事なことは、安定した収入があることだからです。
逆に言うと専業主婦など、安定した収入がない人は申込みができません。これは総量規制ルールからみても当たり前で、年収ゼロ円の人は法律上、借入可能額が存在しないということです。
おまとめローンの利用はできる?
おまとめ専用ローンは、債務者にとって有利な条件になるよう金利が低く設定されています。総量規制の対象外であり、年収の1/3以上の借入れが可能になるのです。
SMBCモビットには、おまとめ専用のローンはありません。従って、総量規制の範囲内でなら、おまとめローンのような使い方は理論上可能になります。しかし、SMBCモビットのキャッシングは、おまとめローンには向いていません。
借金をまとめるなら、少しでも返済がラクになるようにしたいですよね?そう考えると、より金利の低い銀行や他の消費者金融のおまとめ専用ローンを選択した方が有効です。
まとめ
スマートフォンでのキャッシングを実現するなど、ユニークな消費者金融カードローン「SMBCモビット」をご紹介しました。
特にインターネットを活用した「WEB完結」ならば、電話連絡、郵送物、ローン専用カードがありません。誰かに知られる心配がないので安心してローンを利用できます。