カードローンにも、銀行カードローンや消費者金融などいろいろあり、サービスもさまざまです。そしてひと口に銀行カードローンといっても、サービスの中身はいろいろです。
今回は他銀行口座からの引落しができる点など、消費者金融のように使い勝手のいい、イオン銀行カードローンについてご案内します。
目次
イオン銀行カードローンの基本情報
セブン&アイと並ぶ小売の巨人、イオンがみずほ銀行の協力を得て始めた銀行がイオン銀行です。イオン店舗は全国にありますが、イオン銀行の店舗も店内に数多く設けられています。旧名がイオン銀行カードローンBIGであり17年3月にイオン銀行カードローンの名称に変更されました。
銀行の商品ではありますが、カードローンが一枚欲しいという人にとって大変便利で、消費者金融の利便性も兼ね備えているといえます。保証会社が二社ついているのもメリットで、このため収入の低い人でも審査に通りやすいと考えられます。
分類 | 銀行カードローン |
---|---|
審査時間 | 1日~数日 |
実質年率 | 年3.8%~13.8% |
利用限度額 | 最大800万円 |
申込条件 | 18歳以上65歳未満で安定した収入があること |
無利息期間 | なし |
遅延利率 | 14.5% |
返済方式 | 残高スライド方式 |
口座開設不要で申込可能
イオン銀行カードローンのメリットのひとつは、イオン銀行の口座を持たずに利用できる点でローン専用カードを使って、ATMでキャッシングと返済ができます。とはいえ、普通預金口座があればなお便利です。
口座がある場合、迅速な振込融資が受けらますし、返済も自動引落しが利用できます。他の銀行口座への振込融資には対応していませんが、返済の際、他の銀行口座からの引落しは可能になっています。
年3.8%~13.8%の低金利
銀行カードローンは、一般的に消費者金融などより金利が低いものなのですが、イオン銀行の場合は最大13.8%と、一般的な銀行カードローンの金利(14~15%程度)より、さらに低くなっていてこれは大きなメリットといえます。
50万円を便宜上、返済を考えず1年間借りっぱなしにしたときの利息は、金利13.8%の場合だと69,000円です、同じく50万円を金利15.0%で1年間借りた場合の利息は75,000円です。このように大きな額を借りる場合は、金利により利息の差が生じることがわかります。
イオン銀行ATMなら利用手数料無料
イオン銀行のATMは、全国のイオン系の店舗に置かれています。その数は6,000台以上です。(2018年4月現在)イオン銀行ATMなら、いつでもキャッシング・返済の際の手数料が無料です。お買い物のついでに利用できるのは非常に便利でしょう。代表として、このような店舗に設置されています。
- イオンモール
- イオン
- ミニストップ
- ダイエー
- マックスバリュ
- マルエツ
- ピーコックストア
イオン銀行ATMでなくても、手数料は掛かりますが全国にあるATMと連携しています。
ただ、ライバル陣営、セブン銀行との提携はありませんし、今後もなさそうです。それ以外のコンビニはほぼ網羅しています。
イオン銀行カードローンの審査申込
イオン銀行カードローンの申込みは、基本的に公式サイトからおこなうことになっています。イオン銀行窓口でも可能ですが、利用開始まで大変時間が掛かります。
比較的誰にでも門戸が開かれているので勤め人であれば、収入証明書も不要です。ただし、運転免許証がないと申込みの際やや不便があります。
イオン銀行カードローンに申込可能な人
イオン銀行カードローンを申込める人は、18歳から65歳の、本人に安定した収入の見込める方となっています。「本人に安定した収入の見込める方」ということは、専業主婦(夫)は融資不可能に思えます。
実際、消費者金融では、収入のない人に対する貸付けは原則としてできなくなっています。ですがイオン銀行カードローンは、本人に収入のない専業主婦(夫)もOKとなっています。明らかに矛盾した表記と思いますが、この点は商品概要説明書にきちんと記載されています。但し自身に収入のない専業主婦(夫)の場合、限度額は最大50万円となっています。いっぽうで、収入があっても学生の利用は不可となっています。
審査申込はインターネットから24時間可能
イオン銀行カードローンの審査申込は、24時間可能です。もっとも、現在のカードローンは、銀行でも消費者金融でも、ほぼ24時間受付をしていますので、注目すべきことでもないかもしれません。ただし、年中無休で審査をおこなってくれる点については、銀行としては極めて珍しいといえます。
いずれにしても、審査が始まるのは日中です。すでにイオン銀行カードローンの普通預金口座を持っている人の場合、申込んで審査に通れば、振込融資を受けることが可能です。
審査に必要な書類
本人確認書類として、運転免許証またはパスポートが必須になっています。これは写真をアップロードして提出します。どちらも持っていない人は、時間が掛かりますが窓口に行きましょう。
更に個人事業主や法人代表の方の場合は、以下いずれかの収入確認書類が必要です。
- 源泉徴収票(前年度)
- 直近3か月以内発行の給与明細2か月分
- 住民税の課税決定通知書
外国籍の方の場合、永住権が申込条件になっていて在留カードまたは特別永住者証明書を要します。
勤務先への在籍確認
カードローンの申込みをしますと、ほぼ例外なく、申込者の勤務先に在籍確認が電話でおこなわれます。在籍確認は、申込者が間違いなく申告した勤務先に勤めていることを確認するものです。申込者本人がその場にいても不在でも、在籍している事実が電話のやり取りで把握できればそれで終了です。
イオン銀行カードローンの場合、在籍確認の電話は個人名でおこなわれ、イオン銀行の名称は名乗りません。
勤務先で不審に思われないためには銀行名を名乗ってくれるほうがいいかもしれませんが、電話を掛けてくるのが、保証会社であるイオンクレジットサービス、またはオリックス・クレジットの職員ですので、イオン銀行として電話することはできないようです。
イオン銀行カードローンの返済方法
当たり前ですが、借入した以上はきちんと返済しなければなりません。ここからはイオン銀行カードローンの返済方法について見てみます。
通常の返済方法は3パターンあり、申込時に決めておきます。
- ATMでの入金
- イオン銀行口座からの引落し
- 他銀行口座からの引落し
いずれの場合でも、約定返済日は毎月20日です。返済額は、カードローン残高により自動で決定されます。
ATM入金
ATMで入金して返済する場合、毎月1日から20日までの間におこないます。幅が長く取られていますので、返済しやすいでしょう。多く入金しておけば、約定の返済金額を越えた部分については随時入金の扱いとなります。
ちなみに毎月21日から末日までの返済も受け付けていますが、常に随時返済の扱いになるので21日から末日までに返済しても、翌月の返済義務は消滅しません。
イオン銀行口座また他の銀行から自動引落
イオン銀行口座、または他の銀行でも同様ですが、口座引落しの場合、毎月20日に返済分が自動で引き落されます。前日までに、返済分を口座に入金しておきましょう。
20日が銀行休業日(土日祝日)の場合は、翌営業日となります。随時返済をしたいときは、ATMを使いましょう、口座引落しの人の場合、ATM入金は常に随時返済として扱われます。
イオン銀行カードローンのデメリット
便利な点について紹介してきましたが、イオン銀行カードローンにはデメリットはあるのでしょうか?
イオン銀行の普通預金口座がない人の場合、利用開始まで一週間程度掛かりますが、銀行カードローンとしては格別遅いわけではありません。
それ以外は、デメリットというより、若干不便な面が以下の通りありますので見ていきましょう。
インターネット申込するのに運転免許証が必須
昨今では、顔社員のない証明書は、受け入れられにくくなっています。顔写真付証明書の代表格である運転免許を持っていない人は、カードローンの分野でも大変不利になることがあります。イオン銀行カードローンもそうで、運転免許証のない場合、カード受取りの際配達員に提示できないため、非常に時間が掛かります。
申込みの際も、かつてはWebで申込もうとすると、運転免許証のない人の場合、窓口に行くよう誘導されていました。ですが現在では運転免許証がなくても、Webから申込可能です。その代わり、パスポートは必要です。この部分については公式サイトに少々不備があり、申込みサイトから「運転免許証がない」を選択した場合、画面サイズによっては案内画面が全て表示されません。
ですが、パスポートを持っている人なら「運転免許証がある」を選んでその先に進んでも構いません。運転免許証もパスポートもないという人は、窓口でないと手続できません。また、運転免許証の住所を変更していない場合は、そもそもそれを本人確認書として使おうとすると申込み自体できませんので必ず変更を先に済ませてください。
審査落ちした場合、審査回答が郵送される
審査結果について、通らなかった場合に審査結果が郵送されてくるため、家族に知られ困るという欠点がありました。現在では、審査結果はメールで知らせることになりましたので、この点は大丈夫です。
メールに、審査結果が確認できるURLが記載されていますので、そちらを開けばOKです。
おまとめ専用のローンもあります
銀行なので、カードローン以外にも様々なローン商品をイオン銀行は取り揃えています。カードローンは、限度額の範囲で繰り返し使えて便利ですが、目的があってお金を借り入れる場合、フリーローンのほうが金利も有利で既存の借金のおまとめにも利用できます。
イオン銀行のフリーローン商品は「イオンアシストプラン」といい、さまざまな目的のために利用できます。金利は年3.8%~年13.5%なのでカードローンと大きな差はありませんが、合わせて検討するといいでしょう。ただカードローンよりはいくぶん審査は厳しくなります。
まとめ
イオングループは、イオンでお買い物をする人を中心に、生活のあらゆるシーンにおいて利便性を追求しています。
イオン銀行もその一環で、そのカードローン商品も、借入れ・返済が便利で、日常のちょっとした不足を埋めるために大変向いています。
買物でイオングループを利用する人ならぜひ、またそうでない人でも一枚持っておくと便利なカードローンです。