時代の変化に伴って雇用に関する法律の整備が進み、女性が働きやすい社会にすることへの認識は高まっています。そうして男女平等が叫ばれるようになってから久しいですが、実際はまだ平等と言えるような状況ではありません。
そのような中で、着実にキャリアを伸ばす女性が増えたことも確かですが、結婚や出産などのライフイベントや親の介護などをきっかけに、やむを得ず退職や転職を余儀なくされてしまう女性が今もまだ大勢いるのが現実です。
そこまではよくある話なのですが、知ると驚きなのが女性達の退職理由です。これからご紹介する内容は、本音を伏せてタテマエを前面に出しながら退職や転職を成功させている女性達のリアルな現状の数々です。
女性はタテマエの退職理由がうまい?
退職理由をどうしようか悩むのは男女を問わずよくあることで、理由がネガティブなものならそれはなおさらです。円満退社を目指すなら本音は言わない方が良さそうだけど、嘘をつくのも気が引けると真面目に悩むかと思いきや、タテマエの理由で華麗に退職してしまう女性が実は大勢いるのです。
男性と女性では、女性の方が本音とタテマエを上手に使い分けられる傾向があるようです。良いか悪いかはまた別ですが、これが女性のすごさと怖さで、タテマエの退職理由のうまさは男性にはない一種のセンスと言えるかもしれません。
この実態を知った男性陣は、女性の逞しさに思わず舌を巻いてしまうカモしれないね。
女性が退職理由でつく嘘はどのようなものがある?
ダイヤモンド・オンラインが、アンケート調査会社のジーリサーチの協力により実施した「女性の退職理由に関する調査」によると、10代から30代の女性300人のうち、8割以上が嘘の理由を使って退職していたという結果になりました。退職理由の本音を言うべきか言わざるべきかで迷う人がいることは予想できても、8割以上がタテマエだったとは衝撃的です。
退職理由にしているのはどんなタテマエ?
本音とタテマエを使い分けると回答した8割超の女性達は、一体どのような理由で退職しているのでしょうか。実際に会社に伝えた理由と退職する際に伝えるつもりの理由で多かったものとしては、「家庭の事情(38%)」「キャリアアップ(21%)」「労働時間や労働環境(12%)」がありました。「家庭の事情がいろいろとありまして・・」と言われてしまえば、それ以上何も言えないし引き止められないということもあって、家庭の事情は女性にとってはとても便利な理由となっているようです。
※参照:会社の退職理由、8割がウソ!?女性が本音を隠す3つのテクニック | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン
嘘のストーリーを用意。女優ばりの演技をしている!?
女性達の退職理由の多くが本音とはまるで違うことはわかりましたが、さらに驚きなのは、会社にそうと気づかれることなく無事退職しているということです。そこには、大胆な女性達のテクニックがあるというのです。では、それは一体どのようなテクニックなのでしょうか。
脚本、演出、主演を一手にこなす名女優になる
タテマエの理由で退職する女性陣は、豊かな想像力で退職ストーリーを作り上げ、それを実行に移すというテクニックを使います。まずは退職理由として差し出すタテマエをまず決定し、そこから予想される質問に対して筋道立てて説明できるよう、入念なシミュレーションを行います。
家庭の事情を理由にするなら、何らかの事情ある家庭に身を置いたと想像してその役に入り込みます。また、退職を申し出る前から周囲の人にそれとなく家庭の事情を匂わせて、土台づくりをすることさえあるようです。
そうかと思えば、急に事情が変わったように見せかけるため、退職しそうな雰囲気を全く出さず、誰にも相談することなくいきなり退職を申し出るという計画を立てる人もいます。ここまでくれば立派な女優ですが、それにしてもなぜ多くの女性はここまでして退職理由を隠したいのでしょうか。
本音を言うのが怖いという気持ちが勝ってしまう
一般論になりますが、女性は感情が先行してしまうと気持ちのコントロールが難しくなることもあります。また、和を重んじるあまり本音をはっきりと言い出しにくいと感じてしまう人もいます。
そのため、もし本当の気持ちを誰かに相談することができるなら回避できたかもしれない退職も、本音よりタテマエを優先してしまうことですぐ実行されてしまうので、後になってやっぱり辞めなければよかったと悔やんでしまうことにもなりやすいのです。
そこまでの深刻さでないのなら、せっかくのキャリアを無駄にしないためにも、嫌なことがあればすぐ転職!という考えではなく、まず一歩踏みとどまって改善策を考えたり誰かに相談したりしてどうするかを考えてみましょう。
焦って行動しては良い転職に繋がりにくいです。
行動する前に立ち止まって考えてみよう
転職には、キャリアアップや労働環境を改善できるメリットがありますが、安易に転職してしまうと、またすぐに辞めたくなるかもしれないというリスクもあります。
結果として自分にプラスになる決断をするためにも、目先のことだけでなく、将来のことを長い目で考えて行動するように心がけてみてはいかがでしょうか。
もう辞めたいと一度思い始めると、どんどんその気持ちが大きくなってしまいがちだけど、自分のものの見方や考え方を少し変えることができれば、嫌だった仕事にもやりがいを見つけられるカモしれないね。