介護施設の求人の中には、調理師・調理員の募集もあります。
いったい、どのような仕事をしているかご存知でしょうか?
また、給料や待遇といったものはどうなっているのでしょうか。
介護での調理師や調理員が仕事されることは介護施設内での施設利用者の方に対しての食事を作る為に専門に調理師や調理員として雇用されることがあります。
そこで今回は、介護施設で働く調理師等の仕事についてご紹介していきます。
介護施設での仕事内容について
介護施設での仕事内容については、施設内の朝食、昼食、夕食を調理して、盛り付け、後かたづけといったものが主な内容になります。 施設の規模によって、メニューなども栄養士の方と一緒に考えたりすることもあります。調理師としての勤務は調理師免許を取得した人になります。
調理師は調理以外のことの仕事があり、決められたメニューを見て食材などの発注なども行います。調理スタッフとしての調理補助のである調理員については、調理の下ごしらえ、盛り付け後片付けといったことが主な内容となります。
介護施設では、利用所の方の状態によって食事の形態が違ってきます。(きざみ食、とろみ食、ミキサー食など)調理についても、冷凍の食材を利用して作る施設もあれば、始めから食材を切って作るといって手作りのところなど様々です。
利用者の人数によっては1人で調理することもあります。(10人~15人位ですと1人で調理が多いようです。)50人を超える人数になる複数の調理師の社員とパートタイムの調理員がいて調理を行うことになります。
介護施設での調理師・調理員の給料と待遇について
介護施設での調理師・調理員の給与については、施設ごとに違いがあります。
給料については調理師資格がある正社員の場合、月額給与は16万円~21万円位です。年収については、賞与込みで250万円位から350万円位です。
パートタイム勤務の調理員の場合、無資格の人は時給800円程度でしょう。調理師の資格を有するは場合900円位です。
利用者の直接介護を行う職種ではないため、処遇改善加算をもらうことはできません。
待遇については、雇用保険対象とならない月80時間未満の場合、対象となる月120時間未満の場合とがあります。
また短時間勤務の場合は午前か午後の半日勤務のシフト制となります。
ある程度の勤務希望には応じてくれるでしょうが、所属する介護施設の休業日によっては土日や祝祭日を問わずシフト制で休日が決まるため暦通りの休日は望めないでしょう。
介護施設での調理師・調理員の資格について
調理員という職種名称で募集されている場合、介護施設で調理を行ううえでの資格は基本的には必要ありません。
ただし、調理師という職名で働く場合には当該資格が必要となります。調理の責任者としての安全の為に資格があると望ましいとされる為です。
調理師の資格取得の為には専門の養成の学校を卒業するか実務経験が2年以上あり、都道府県が行う調理師試験に合格して登録した人といったことになります。
調理員としてのスタッフとして勤務する場合は特に資格は必要とされませんので、調理師を目指す人にとっては実務経験を積むことができる機会となるでしょう。
調理に関する資格に栄養士や管理栄養士がありますが、調理師の実務経験を積んでも所得することはできず、専門学校等に通う必要がありますので、ステップアップを検討している方は要注意です。
介護施設での調理師・調理員の仕事のまとめ
介護施設で調理師・調理員として働く場合、施設によって調理の仕事以外のことを行うこともあるかもしれません。
例えば、認知症対応型共同生活介護(グループーホーム)などでは調理や盛り付け、後片付けなどを利用者の方と一緒に行うことがあります。
介護施設の運営法人と直接雇用契約を結んでいる場合と、委託先から派遣されている場合でも違いがありますが、介護施設で働く以上はそこを利用する方と関わることがあります。
また、利用者の中には食欲の減退や体調不良・持病・嚥下障害などによって安全な食事摂取が困難な方が少なくありません。
更に言えば、食事は利用者にとっては最も重要な生活上の楽しみの一つです。管理栄養士や看護師・介護員との連携によって食事形態を変えたり、盛り付けを華やかにしたりして提供することにより、安全で安心して食べてもらえる工夫をすることが非常に大切です。
私の職場の調理師の仕事について/複数希望介護施設がある場合の調理師の仕事
私が勤務する施設は、グループホームとデイサービスが併設している施設です。
複数の介護施設がある為、給食・学校・施設等職員を派遣して調理業務の代行を提供する会社に委託しています。
グループホームの一日3食がありますので、ローテーションで勤務しています。
朝は1人で調理していることが多いようです。夜は1~2人といった感じです。
おやつについては冷凍品などを使用する時と手作りの時があります。
月1回食事ミーティングが行われており、食事内容や食事について気付いた事、要望や良かった点について施設長と調理師、介護担当者で話し合っています。
その時に要望や現状の確認などを行います。食事については特に高齢者の方にとっては楽しみの1つということと、しっかりと栄養素を摂取することにより体調を維持するという目的があります。
口を動かすことで身体能力を維持することにも繋がります。高齢者にとって食事は、生活の質を高めるうえで非常に重要です。
そのため誤嚥がないように、安全で安心して食べれる食事を提供することが必要です。
介護スタッフもそのつど、状態が悪い方などは食事形態を変更をお願いすることが多く、調理の担当の方もその要望に応じるため、大変かもしれません。
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