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アルバイト先で得たその情報がネットで大炎上する前に…SNSへの投稿には要注意

SNSへの投稿によって炎上した例とその代償について

「バイトテロ」「バカッター」という言葉をご存じですか?コンビニエンスストアや飲食店などのアルバイト従業員による職場での迷惑行為を行う様子を、TwitterやFacebookをはじめとしたSNSへ投稿し、多くの批判を招くことをいいます。テレビで大きく取り上げられ、こうした画像を投稿しないよう注意喚起が行われているにもかかわらず、アルバイト従業員によるバイトテロは後を絶ちません。

芸能人の目撃情報をアップしてしまった飲食店店員の場合

こうしたバイトテロによるインターネットの炎上事件は、古いものでは2011年にまでさかのぼります。都内のあるホテル内にある飲食店で、著名なサッカー選手とモデルの来店・宿泊情報を個人のTwitterに投稿した学生がいました。この飲食店店員のツイートは瞬く間に拡散され、事の重大さに気づいた投稿者はすぐに該当ツイート、そしてアカウントを削除。ところが投稿者の名前、大学、顔写真などの個人情報が次々と判明し、インターネット上で大炎上を巻き起こしました。飲食店が入るホテルも正式に謝罪することとなり、社会的な損失も大きなものとなりました。

このように著名人のプライベートも含め、職務上知りえた情報をSNSに投稿することはあってはならない行為です。この炎上事件をきっかけに、SNSへの投稿には注意しなければならないという認識が広まりました。アルバイトへの教育が再徹底されたにもかかわらず、その後もアルバイト従業員によるバイトテロは頻発しているのが現状です。

ネット上だけではなくテレビや新聞でも大きく取り上げられた例として、コンビニエンスストアの冷凍庫に入って横たわっている画像や、飲食店の食器洗い機の中に体を入れている画像などがありました。本人たちはちょっとした悪ふざけのつもりでも、社会的に見たらモラルの欠如として批判の嵐が吹き荒れました。

軽い気持ちで投稿した代償は大きい

芸能人の来店情報を漏らした飲食店店員はアルバイト先を解雇されたほか、名前、顔写真、大学などの個人情報が多くの人に知られることとなりました。アルバイト先の機材で行き過ぎた悪ふざけをした店員の場合は、この軽はずみな行動が原因で、店舗の悪評が広まってしまい最終的に店舗は閉店にまで追い込まれることになります。

中には歴史ある老舗の飲食店もアルバイト店員の悪質な投稿のせいで閉店することとなり、投稿者に対して損害賠償を請求する訴訟が起こされたことも知られています。軽い気持ちで投稿した代償は、本人が想像している以上に大きなものとなってしまいました。

他の人たちができないことをしているという「英雄」気どりでも、見ている人は呆れていることがほとんどカモ。ばれたら謝ればいいだろうでは済まされないこともあるカモ

仕事に関する投稿はしない

このようなバイトテロが起こる原因として、一部の若者達によるモラルの欠如が考えられています。SNSを使いこなす一部の若者の中には、「軽い気持ちで投稿した」とか「身近な人だけ読んでもらえると思っていた」という誤った認識をしているようです。ですが、インターネット上に情報を発信するということは、世界に情報を発信することでもあるのです。

SNSを利用している方は、仕事の情報や職場の画像はどのような内容であっても投稿しない方が賢明でしょう。仕事以外のことでも、勢いやその場のノリで投稿する前に「この投稿で不快に感じる人がいないかどうか」とよく考えてから投稿することをおすすめします。

アルバイトでも責任感をもって

就職活動においては、面接時にツイッターをやっているかどうか確認する企業もあるようです。企業側が、従業員のSNSの取り扱いについて慎重になっていることがわかります。SNSはいつでも投稿できて、自分自身を表現できるツールとして多くの人が利用していますが、その扱いには慎重になるべきであって、何を書いても構わないというわけではありません。SNSへの投稿に関する責任はアルバイトも正社員も変わらないと心得ましょう。