結論から申し上げると、介護職は太る人が多いです。
気が付けば介護職員には太っている人がいっぱいいます。
「お腹が出てるけど、そんなに出て大丈夫?」っていう位のレベルで太っています。
そして彼らの口から発せられる言葉には、共通するものがありました。
それは「不規則な生活」であることと、「ストレスを感じやすい業務」であるという点です。
しかし、話を聞く限りでは、彼らは何の対策もしていないようなのです。
少し位なら差支えはないにしても、肥満は様々な疾患の原因になり、別の記事でお伝えした『自身の健康を維持する』事にも関わります。
そこで、今回はなぜ介護職員に太っている人が多い理由と、太らない為の方法をお伝えします。
介護職が太る主な原因3つ
まずは、どうして介護職が太りやすいのか、その原因については主に以下の3つがあります。
原因を知ることで、対策にもなります。
ぜひ読みすすめて確認していきましょう。
1.夜勤などによるホルモンバランスの崩れ
夜勤を伴う介護職員の場合は生活が不規則なものになる事が挙げられます。
2交代か3交代かの違いもありますが、夜勤をするという事は昼間に寝て夜仕事をするので、ホルモンバランスが崩れやすく、夜勤明けの日は昼間から寝ることも多々あります。
そしてこの生活サイクルは、昼間に寝ているので運動不足に陥りやすい側面もあり、容易に太りやすい環境に身を置くことになるのです。
2.日中の時間帯の不規則な勤務
ある介護施設でのシフト例を出してみます。
- 6:00~15:00
- 7:00~16:00
- 10:00~19:00
- 13:00~22:00
- 22:00~8:30(夜勤)
通勤時間や出かける準備を考慮すると、①のときは4:30ぐらいに起床し、④のときは就寝時間が日付をまたぐことも多いです。
このような、日中の生活もバラバラで不規則な生活になる事も太りやすい原因のひとつです。
3.ストレス過多
介護職は、ストレスを感じやすい職業ともいわれています。
職場での人間関係や利用者との関係など、人との関りが濃い職種のためストレスを感じ、つい甘いものに手が伸びてしまっている人も少なくありません。
また、ストレスを上手に発散できずにホルモンバランスを崩してしまい、その結果ストレスのはけ口として、暴飲暴食に走ってしまう方も多いのです。
不規則な生活に暴飲暴食では、太ることが容易に想像できますよね。
太らないために気を付ける6つのポイント
「介護職をやめられないのに、太らない方法ってあるの?」
と思いますよね。
介護職に就いている以上、不規則な生活をやめるのは難しいでしょう。
介護職をやめずに太らないためには次の6つのポイントがあります。
では、上記したポイントについて詳しくお話しします。
1.睡眠の改善をする
疲れを無くしたり回復を促し、記憶を定着させる為に人は睡眠をとっています。
この確保する睡眠時間を悪質・普通・良質に分けると良質な睡眠を取る事で睡眠時間が短くても影響を最小限にする事が可能です。
そのポイントは、副交感神経を優位にする事と極力睡眠前に交感神経を刺激しない事です。
熱過ぎない温度のお風呂で入浴する事と、マッサージをする事で筋肉の緊張を解きます。
パソコンやスマートフォン等の画面はブルーライトを発しており、ブルーライトは入眠を阻害するので寝る前には良くありません。
この為、テレビ・パソコン・携帯電話というような文明機器は就寝前に極力触れないようにした方が無難です。
時間を取れた時は、ゆっくり休んで普段の不規則な生活をリセットするように心掛けると、太る原因をある程度遠ざける事ができ、積み重ねる事で疾患防止にも繋がります。
2.夜勤中の食事は時間帯に気を付ける
介護職をしている人の多くは、夜勤を避けることができないという方もいますよね。
その場合は、食事の時間に気をつけましょう。
人の体には、生活リズムを調整し、脂肪を貯めこむ働きがあるBMAL1があります。
このBMAL1は時間帯によって体内量が増減し、多い時間帯は非常に脂肪を貯めやすくなります。
そのため、食事をとる時間を調節するだけで、同じ食事をとっても太りやすさが変わるのです。
22時から夜中の2時までは最も多く、14時から15時が一番太りにくいとされています。
22時から2時の間の食事・間食は、避けるようにしましょう。
3.炭水化物のみの食事に注意する
働いていればお腹が減りますよね。
特に夜勤中にお腹が減るという方も少なくないでしょう。
そんなときに食べているものが、おにぎり・パンだけといった、炭水化物だけになっていないでしょうか。
特にコンビニなどお店で購入したものは、炭水化物だけになりがちです。
1食分のカロリーとしてはそう高くはないですが、栄養バランスが悪く、多く取りすぎた炭水化物は脂肪になりやすいので注意しましょう。
おにぎり1個とサラダ、お肉などのたんぱく質を組み合わせて食べるようにしてくださいね。
4.空腹を紛らわせる
夜勤中はどうしてもお腹が減りがちです。
そして、帰宅したころには空腹時間が長くなってしまっているという方も多いでしょう。
空腹時間が長いと、体内の吸収率が上がってしまっているため、胃に入ってきた食品を全力で吸収しようとします。
そんなときに、食事をたくさんとると、それだけ無駄な栄養も吸収されてしまうので太りやすくなるのです。
帰宅してすぐに睡眠をとる方は、みそ汁・ホットミルクなど軽くカロリーの低いものを食べるなど工夫をしましょう。
食事をとるという方は、軽めの軽食程度で済ませるといいですね。
5.水分摂取を見直す
太る原因は、お菓子や食事など食べる物だと思われがちですが、実は飲み物も太る原因になります。
夜勤中にジュースやスポーツ飲料、砂糖の入ったコーヒーを飲むといった方は注意が必要です。
ジュースやスポーツ飲料には糖分が多く含まれています。
特に、果糖ブドウ糖液糖などは、体内に吸収されると中性脂肪に変わる性質があります。
飲み物を水かお茶、ブラックコーヒーといったものに変えるだけで、摂取カロリーも太る要素も抑えることができますよ。
6.ストレスを解消しよう
暴飲暴食に走らなくてもストレスはホルモンバランスを崩す要因になり、太りやすい体質になります。
また精神衛生上の観点から言っても、ストレスコントロールは鬱などの生命に係わる疾患を予防するのにも必要です。
自分に合ったストレスから自分を解放する方法を普段から身につけて、習慣化しておくと良いですね。
まとめ
今回は、介護職が太りやすい理由や対策についてお話しました。
覚えておいてほしいポイントは次の4つです。
- 介護職は、不規則な生活にストレスを貯めやすいため太りやすい
- 夜勤中は22時から2時までの間食・食事は避ける
- 空腹時間が長い場合は、軽い食事で済ませる
- ジュースなど糖分の多い飲み物を避ける
「間食をしていないのに、最近太ってきた」
「夜勤があっても太らない方法を知りたい」
といった方は、この記事を参考に対策をとりましょう。
自分の傾向と対策をとることで、太らずに健康維持することができるでしょう。