衛生保健福祉士とは精神障害のある方に対して社会復帰や社会参加を手助けするソーシャルワーカーです。
一定の基準の受験資格を経て国家資格受験合格者が衛生保健福祉士となります。
それでは具体的仕事や受験資格などについてご説明しましょう。
衛生保健福祉士とは?
社会福祉士との違いは?
衛生保健福祉士は特に精神的疾患や精神障害などのある方に対しての社会福祉支援を行うソーシャルワーカーです。
同じように社会福祉士は精神疾患、障害以外に高齢者、障害者など幅広い人に対しての社会福祉支援を行うソーシャルワーカーといったとことに違いがあります。
衛生保健福祉士は特に精神的な疾患や障害で悩む人の為のものになり、その分野での支援といった所になる為、医療機関や生活支援サービス、行政機関、司法施設、その他教育機関や企業などによって必要とされ、仕事の内容としては、医療現場では、医療職と橋渡し役として生活支援の計画や相談などを行います。
また行政機関や地域包括センターなどでの相談や具体的な自立支援の計画や支援実施に向けての働きかけや手続きなどを行い地域社会での自立した生活ができる為の支援を行っていきます。
また安心して生活ができる場所の提供地域社会に対する精神障害に対する啓発活動などがあります。
※参照:「公益社団法人日本精神保健福祉士協会」
職種的に精神疾患や障害の方を支援する仕事ですので自分で治療を行う立場ではありませんが専門職として立場で医療面以外でのサポート役として大切です。
精神衛生福祉士の受験資格は?
いくつかのルートがありますが、福祉系の4年大学で基準課程の修了者、同じ福祉系大学でも2年生であれば、相談支援実務経験が2年必要とされます。
また、福祉系の大学意外ですと、実務経験以外に養成校に1年以上通う必要があります。
こういた受験資格を満たしてから年に1回の国家試験に合格した人が衛生保健福祉士となります。
もし、すでに社会福祉士を取得している場合はいくつかの科目が免除となります。
受験料料金については、単独試験の場合、16,400円。
社会福祉士と同時申し込みの場合は、精神衛生福祉士は13,910円社会福祉士が6,830円で合計20,020円。
そして最後は共通科目免除の人は13,120円です。
試験については、5肢択一形式で問題数は163問で60%以上が合格ラインです。
制限時間は275分です。
合格率は約6割くらいです。
精神衛生福祉士の待遇や将来性は?
知名度的には社会福祉士の方が知名度もありますし、対象となる人を多くなる為仕事の選択肢が多くあります。
しかい最近では精神的なことで悩む人も多くなり必要とより専門的な立場で支援する必要性がでてきました。
したがって、必要とされる環境も増えてくるかもしれません。
待遇的に同じケアワーカー社会福祉士と同じくらい、200万円くらいから500万円くらい迄と考えてよいでしょう。
現在とこと、求人としては医療機関などが多い傾向です。
また現在ケアマネージャーの方や介護福祉士などがスキルアップの為に勉強をして受験資格を取得して受験するといったこともあります。
衛生保健福祉士についてのまとめ
最近は統合失調症などの精神疾患の方の数も多く、なかなか社会復帰が難しく、受け入れ体制も不十分なことも多くあります。
また正しく理解できていないことなどもあり、医療と福祉と行政のパイプ役として専門的な立場からの総合的な立場に立って支援する必要性があります。
比較的新しい資格になりますが、これから多く必要とされる国家資格のひとつではないでしょうか。
精神疾患、障害については、症状の改善なども個人差などがあり、その状態にあった支援の形が要求されているのです。