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これを読めば怖くない!介護現場で起きているいじめと対策は?

どんな職場でも起こりうる、“いじめ”。介護の現場でも、例外ではありません。どのようなものあるのでしょうか?

せっかく苦労して資格を取り、入職して一生懸命働こうとしても、それを阻むものがあります。

それは“いじめ”。

始めは笑って誤魔化したり、いなそうとしたりするものです。

しかし、次第にエスカレートすると精神的な疲労がたまり、体調を崩したり仕事を辞めたいと思ったりすることもあるでしょう。

今回は、介護職でのいじめの実態について、ご紹介していきましょう。

介護士の職場で起こるいじめの種類について

介護の業界は女性が多い職場です。

よく女性同士でのいじめが多いという話を聞いたことはないでしょうか。

介護士の間でも、それは例外ではないようです。

では実際の現場ではどのようないじめが起こっているのでしょうか?詳しく説明していきましょう。

人や仕事ができない人に対するいじめ

まず最も多いのは、新人いじめでしょう。

ある程度の期間を通して勤務している介護士は、新人に対して「仕事が遅い」「仕事の覚えが悪い」など何かしらの文句をぶつけていじめているケースが多いのではないでしょうか。

また、仕事を教える労力をストレスに感じ、「何でそんなこともできないのか」などと自分主観で相手を見下し、上から目線できつく当たることも少なくありません。

さらには、腰痛により荷重のかかる身体介護ができなかったり、夜勤に入れないなどということがあると「あの人は楽をしている」などと感じてターゲットにする例もあります。

介護職員同士の派閥や意見の相違等から起こるいじめ

次に、介護士同士の派閥から起こるいじめです。

こちらも勤続年数の長い介護士グループが自分たちより経験年数の浅いグループに向けて起こしているケースが多いです。

その他にも年齢など関係なく、介護に関する考え方の相違が生じた際に右翼と左翼のようにいくつかの派閥に分かれていることによって、仲間以外の職員に嫌がらせを行うようないじめもあるようです。

責任者の立場を利用して、弱い立場の人をいじめる

責任者側からのいじめというケースもあり得ます。

責任者と部下ではどうしても力の差が出てしまい、部下が逆らえないといった状況を利用し、嫌がらせや暴言を吐くなどといった例もよく耳にします。

最近では、責任者からの暴言や強要など、パワハラ・セクハラと言われており、これらもすべていじめのカテゴリに入ります。

利用者や家族からのいじめ

数としては決して多くはありませんが、利用者本人や家族からのいじめが起きるケースもあります。

長年入所している入居者が、自分のストレス解消や職員を試すように嫌がらせをする例も存在します。

また、自分の思い通りにしてくれない職員がいると、自身を正当化し事業所に対して言動を誇張し苦情を言ってくるなどもあるようです。

いじめは介護業界だけではなく、どこの職場でも起こっているけど、特に女性が多い職場ではこういった介護士同士のいじめは多くなるのかもしれません

なぜ、いじめは起きるの?

介護士の職場でのいじめの原因についてはいくつか考えられます。

  • 人手不足で仕事に余裕がない為
  • 女性が多く、女性特有の体質がある
  • 自分の立場を守りたいという気持ちからいじめをしてしまう
  • 自分の職場環境以外知らず、新たな仕事の進め方を受け入れられない
  • 自分の介護に対する考え方が正しいと思っている

介護士の現場では、さまざまな環境の中で働いている人がいます。

その中でも特に女性が多く、年齢についても比較的幅広い層が多いでしょう。

特にいじめについては、その施設で長く務めている人が新人など勤続年数の少ない人に対して行うことが多いでしょう。

そのため自分の主張が施設内で通りやすい環境にあることが、いじめの大きな原因となっているのかもしれません。

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いじめの原因としては、勤続年数が長い人が自分の立場を維持したい、確保したいといった気持ち現れからきているのかもしれません
介護士として考え方の違いなどにより、派閥が生まれてしまい、それが原因で派閥外の人に対していじめや嫌がらせをおこなうケースもあります

いじめが起きる5つの原因

本来であれば、お互いに助け合い、コミュニケーションを必要とする介護の現場でどうしていじめが起こってしまうのでしょうか。

原因と考える5つについてお話ししていきましょう。

自分の立場に悪影響を与えると感じる人を敵視する

元々攻撃的な人は、対峙している相手が自分にとって「脅威」であると感じると、攻撃すべき対象としていじめを始めます。

例えば、自分よりも仕事ができる、他の人からチヤホヤされているなどと感じた場合、脅威と感じ自分を守る術として、いじめを始める原因になるのです。

この場合、いじめられる側に心当たりもなく、そしていじめる側の思い込みから始まるケースが多くあります。

ターゲットを妬み、被害者意識を持っている

誰でも自分と他人を比べてしまう瞬間はありますよね。

しかし、妬みや被害者意識が強い場合、いじめに発展するケースも少なくありません。

自分の時はとても厳しく指導を受けたのに、今の新人には甘い。もっと厳しく指導するべきだといった理由から、新人につらく当たるなどといじめに発展します。

自身の主観のもとで敵・味方を区別している

自分の周りの人間を、敵・味方に区別して、敵と判断した人間をいじめという攻撃する形もあります。

また女性は派閥やグループを作りがちですが、そのグループのボスの意向によっても、敵・味方が判断されやすいです。

例えば、

  • 自分のことを慕ってくれる人は味方、注意などしてくる人は敵
  • それなりで十分と思っている自分に対し、きっちりとした仕事を求める人は敵

などといったように、すべて主権で判断されます。

一度敵と判断されてしまうと、いじめのターゲットになってしまいます。

他者の能力や受けている評価・リア充な生活等を妬んでいる

他人の幸せが許せないといったことも、いじめの引き金になります。

  • 仕事ができないくせに、先輩から可愛がられている
  • 自分よりも後から入社したのに、給料がいい

などといった理由など、妬みにつながる理由はさまざまであり、いじめられる側から考えると、どうしてそんなことでいじめられなくてはいけないのかと思うものも多いでしょう。

しかし、一度妬みを向けられてしまうと、それがいじめにつながる可能性があるのです。

自身を伸ばすのではなく、相手を落として優位に立とうとしている

いじめをする人間の中には、自分を見つめ直すことはせず、相手を落として自分が優位に立とうとする人もいます。

そのため、相手の悪評を流したり、ミスを見つけてはワザと他の職員に聞こえるよう、注意したりといったいじめを始めるケースが多いです。

相手の悪評をばらまき、自分よりも劣勢にすることで安心感を覚えるため、いじめを続けます。

いじめにあったら、どうすればいい?

介護士の現場でいじめられないための対処法は、いくつか方法があります。

特に新人の時期や勤続年数の浅い人は、注意が必要となるでしょう。

  • 介護の仕事について集中する
  • あまり深入りしない
  • その派閥のリーダー的な人の意見は基本的に反論しない
  • 周りの他の介護士の状況を見て判断する

以下にてその対処法をいくつかご紹介しましょう。

仕事を素早く覚えていじめを回避

仕事ができないということが原因のひとつとなってしまうこともあるため、まずその職場の仕事内容を素早く覚え、そして介護スキルをあげることが大切です。

介護経験がない場合はとくに、その標的となりやすいでしょう。

そうならないために、早くしっかりとした介護ができるよう、まずは仕事を覚えることに集中することが大切なのです。

心を許せる友人や同僚を頼る

同じ問題で悩んでいるなら協力しあえる。

理解者がいると心の支えにもなる。信頼できる友人、同僚を頼ることも大切です。

同僚で同じ問題に悩んでいるなら、お互いに支え合えるだけではなく、協力することもできます。

また、友人や同僚に肯定してもらえることで、理解者がいるという安心感を得ることができ一人で抱えるよりも、心がラクになるでしょう。

異動や転職を検討る

もし勤め先が、他にも施設や事業所を運営しているなどといった場合、異動願を出すなど職場から離れるのもいいでしょう。

介護業界は、人手不足で求人も多く、介護士などの資格を持っているのであれば、転職をするのも手です。

また、派遣会社であれば、嫌がらせやいじめのない職場を見つけてくれることもあります。

いつまでも、現状に我慢をしている必要はありません。

労働局や警察へ相談

パワハラやいじめのことを、同じ職員同士で相談できる人がいないのであれば、外務の労働局など相談機関を頼ってみましょう。

また、物を盗まれる・捨てられる・暴力などといったいじめの内容であれば、犯罪として警察に相談することもできます。

特に、暴力を振るわれた場合は医師の診断書をとるといいですね。

また、暴言などパワハラに関しては、録音するなど証拠を残しておくことが大切です。

ある程度、業務内容が自分に定着するといじめられなくなるかもしれません
ボス的な人とあまり関わりが深くなりすぎると精神的に拘束されてしまい、そのうち自分と意見が合わなくなってくると次はその人から標的にされてしまうかもしれません。中立的立場をとることが大切ですね

いじめが少ない職場の見極め方

いじめが少ないといった職場には、いくつかの共通点があるのでご紹介しましょう。

就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

職場の雰囲気がいい

雰囲気がいい職場は、仕事の量と質の両面で職員も運営側も納得できている場合が多いです。

例えば、もっと人手が必要な場面で人を配置されておらず、職員一人一人にかかる負担が大きい。

また、職員の意見を全く聞かないなどといった場合は、自然と職場の雰囲気も悪くなります。

適切に人を配置し、積極的に職員の意見をきちんと聞こうとする職場こそ、雰囲気はよく面接を受けに行っても感じるものがあるはずです。

自己解決能力・自浄能力が高い

いじめが少ない職場は、職員の自己解決力や自浄能力に長けている場合が多いです。

発生した問題を、職員でコミュニケーションをとって解決しようとする力や、組織を改革し、よりよい環境を整えていく力があります。

そのため、たとえいじめが起こっても放置せず、どのように解決するかなどきちんと対応することができるのです。

結果、いじめやパラハラなど起こりにくい環境をつくることができます。

社内の雰囲気

働いている職員の表情や言葉遣いも重要なポイントです。

言葉遣いが荒い、高圧的などといった場合、いい職場であるとは言えません。

きちんと同僚・上司とコミュニケーションが取れている職場であれば、自然と相手を思いやるようなものになるはずです。

また、根性論よりも合理的に、そして経営者の人柄がよく、職員に積極的に事業所の情報を公開するなどを行っている場合、自然と風通しのいい職場が生まれます。

社内の職員同士の雰囲気や、経営者の人柄にも注目をしましょう。

客観的評価

客観的評価も重要になります。

給与や休みなどの待遇、退職者が少なく求人回数が少ないなどといった場合、職場の環境が良好である可能性が高いです。

特に、求人回数には注目しましょう。例えば求人回数が多い場合、それだけ何らかの理由で職員がやめるということです。

求人も少なく、採用されにくいということは、それだけ今の職場に満足して働いている職員が多いという目安にもなります。

そして、どれだけ環境が良くても、経営が成り立たないようでは話しになりません。

長年経営している施設かどうか、公表されている決算資料などを確認するのもおすすめです。

まとめ

介護士として働く時は、どの施設でも人手不足で忙しく働くことになるでしょう。

少しでも人手が増え、現場での仕事の負担が減ることはうれしいことなのです。

しかし忙しいがゆえ、新人のためにしっかりと対応する余裕がないとことなどもあります。

本来であればしっかりと仕事を教えて一人前の介護士となるよう、教育することが必要です。

しかし長く同じ施設で働く人は、この施設での仕事の進め方がすべて正しいことであると思いがちです。

他の施設の方法や考え方を受け入れることが出来ず、自分の考え通りにならないと、「それはおかしい」と考えてしまう傾向があるかもしれません。

こういった考えを持つ人がいると、職場の環境が悪くなってしまうこともあります。

忙しいと感じてしまい、つい他の人を標的にして自分のストレスのはけ口にし、ストレスを解消させているのかもしれません。

しかしこうしたことの繰り返しは、最終的に自分自身の職場全体にも悪影響が出ることとなります。

勤続年数の長い介護士にも現状の業務についての見直し、自分の仕事ぶりの振り返りを行うことで、「いじめ」が軽減できるかもしれませんね。

現場レポート

他の業界でも「いじめ」はあるけど、介護業界は労働環境も悪く、肉体的にも精神的にもつらい現場ではこうしたいじめは多いのかもしれません
自分がいじめにあわないようにすることも大切だけど、指導的な立場になった時には一度「いじめ」について考えてみてもいいですね