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「ご容赦ください」の意味と正しい使い方を例文付きでわかり易く解説

【例文付き】「ご容赦ください」の意味と正しい使い方

今まで何気なく「ご容赦ください」という表現を使ってきたけど、

「使い方は合っていたのだろうか?」
「正確な意味を知りたい」

と、気になって仕方がないという方もいるはずです。

そこでこのページでは、

  • 「ご容赦ください」の意味
  • 言い換えフレーズ・別の言い方
  • ビジネスでの使い方と例文
  • 目上の人に使うのはNGなのか?

などを詳しく紹介します。

最後まで読んでいただければ、この表現の意味が明確に理解でき、自信を持って使うことができるようになるので、ぜひご参考ください。

「ご容赦ください」の意味とは?

「ご容赦ください」は、日本語で相手に対して許しを請うための表現です。

直訳すると、「ご容赦ください」は「ごめんなさい」や「許してください」と同様に、「許しを請う」ことを意味します。

この表現は、例えば、失礼な行為や失敗をした場合に相手に対して謝罪するときや、予定や約束を変更したい場合に相手に承諾を求めるときなどに使われます。

また、公式な場面やビジネスシーンでの書簡や挨拶などでも用いられる敬語の一つです。

「ご容赦ください」の読み方

「ご容赦」の読み方は皆さんおわかりかと思いますが、「ごようしゃ」と言います。

「容赦」の類語

「容赦」という単語の類語は次のようなものが挙げられます。

  • 勘弁
  • 赦し
  • 堪忍
  • 了見
  • 憐憫
  • 慈悲
  • 情け
  • 恩赦
  • 酌量
  • 見逃す
  • 大目
  • 目をつぶる
  • 目こぼし

それでは、次の章で類語を用いた「ご容赦ください」の言い換えフレーズや別の言い方を例文とあわせて解説していきます。

「ご容赦ください」の言い換え・別の言い方

「ご容赦ください」の言い換えとしては、以下のような表現があります。

  • 「お許しください」
  • 「ご理解ください」
  • 「ご了承ください」
  • 「ご勘弁ください」

それぞれ例文を交えながら詳しく紹介します。

「お許しください」

「お許しください」は、相手に対して謝罪と許しを求める表現として使われます。

相手に不快感や迷惑をかけたことを認め、自分のミスや問題に対して謝罪し、相手からの許しを求める姿勢を示すことが重要です。

▼例文

「本来ならお伺いしてご挨拶すべきところ、メールでのご連絡となりましたことをお許しください。
 
「急な変更でご迷惑をおかけしてしまいましたことをお許しください。

この表現は非常に丁寧な表現となっているため、相手とのビジネス上の信頼関係を損なわないようにするためにも、適切なシーンで使われることが望ましいです。

「ご理解ください」

「ご理解ください」は、相手に対して自分たちの事情や理由を説明し、理解してもらうことを求める表現として使われます。謝罪や許しを求める際に、状況や背景を説明することで相手に理解を得ることができます。

▼例文

「感染防止対策のため、営業時間を短縮しております。ご理解のほど、宜しくお願いいたします。
 
「ご指摘いただきました問題につきまして、現在弊社で調査中です。ご理解くださいますようお願い致します。

「ご了承ください」

「ご了承ください」は「ご容赦ください」と似たような意味合いを持ちながら、微妙に違いがあります。

「ご容赦ください」は、失礼や誤解を招いたり、予定や約束を守れなかった場合に、お詫びや許しを請う際に使われます。

一方、「ご了承ください」は、ある提案や依頼などを相手に承諾してもらう際に使われます。

具体的には、プロジェクトの進行状況の報告や、新商品の提案、休暇の申請などで使われます。

▼例文

「新商品の提案をさせていただきますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
 
「定員に達した場合は受付を終了いたしますことを、ご了承ください。
 
「◯月◯日はマラソン大会が開催されるため、交通規制によって周辺道路では混雑が予想されます。あらかじめご了承ください。

相手に対して自分たちの意向や要望を認めてほしい気持ちを伝える時は、上記の使い方を参考にしてみてください。

「ご勘弁ください」

「ご勘弁ください」は、「ご容赦ください」と同様に、相手に許しを請う際や、お断りするときのクッション表現に用いられます。

以下に例文を示します。

▼例文

「お客様には大変ご迷惑をおかけしました。今後、同じことがないように対策を講じますのでご勘弁くださいませ。
 
「恐れ入りますが、3歳未満のお子様のご入店はご勘弁ください。

「ご勘弁ください」はやや堅い印象を与えるため、場面に応じて使い分けるようにしましょう。

「ご容赦ください」のビジネスでの使い方と例文

「ご容赦ください」は、ビジネスシーンにおいて、失礼や誤解を招いた場合や、予定の変更や遅延などのトラブルが発生した際に、相手に謝罪や許しを請う際に使われる表現です。

以下に例文を示します。

例文:

「ご希望の予算内に収めるよう努めさせていただきますが、少々オーバーする可能性もございます。その際はご容赦くださいますと幸いです。
 
「この商品は手作業で製作・梱包しているため、ケースから中身がわずかにこぼれている場合があります。発送までの時間短縮が目的のため、何卒ご容赦ください。
 
「今後は再発防止に努めていきますので、ご容赦の程よろしくお願い致します。
 
「急な変更があり、ご迷惑をおかけしてしまったことを、ご容赦いただけますようお願い申し上げます。

「ご容赦ください」の英語表現

「ご容赦ください」は英語で複数の表現がありますが、代表的なものとして以下のものが挙げられます。

Please pardon~
Please excuse~
Please forgive me.
Please allow us
Please accept my apologies.
I’m sorry for the trouble.

「Please pardon~」の例文
Please pardon me for the mistake I made.(私のミスをご容赦ください。)
Please pardon me for any inconvenience.(ご不便をおかけしたことご容赦ください。)

「Please excuse~」の例文
Please excuse my mistake in the report. (報告書に誤りがあったことをご容赦くださいませ。)
Please excuse us for any inconvenience this may have caused. (このことがお客様にご不便をおかけしたことをご容赦ください。)

「Please forgive me~」の例文
Please forgive us for the delay. (遅れが生じたことをご容赦ください。)

「Please allow us」の例文
Please allow us to extend the deadline by a few days. (締め切りを数日延長させていただくことをご容赦ください。)
Please allow us for the mistake in your order. (ご注文に間違いがあったことをご容赦ください。)

「Please accept my apologies.」の例文
・Please accept my apologies for the inconvenience caused by being late for the promised time.(約束の時間に遅れてしまい、ご迷惑をおかけしましたことをご容赦ください。)

「I’m sorry for the trouble.」の例文
I’m sorry for any trouble we may have caused you.(お客様にご迷惑をおかけしたことをご容赦ください。)

どの表現も、相手に対して丁寧な謝罪や許しを求めるもので、状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶようにしましょう。

「ご了承ください」との違いと使い分け方

「ご容赦ください」と「ご了承ください」は、似たような意味合いを持ちながら、微妙に違いがあります。

「ご容赦ください」は、失礼や誤解を招いた場合、お詫びや許しを請う際に使われます。また、予定や約束を守れなかった場合などにも使われます。

一方、「ご了承ください」は、ある提案や依頼などを相手に了承してもらう際に使われます。具体的には、プロジェクトの進行状況の報告や、新商品の提案、休暇の申請などで使われます。

使い分けのポイントとしては、以下のようになります。

失礼や誤解を招いた場合は、「ご容赦ください」を使う。
ある提案や依頼などを相手に了承してもらう場合は、「ご了承ください」を使う。

どちらでもいい場合は、「ご容赦いただけますようお願い申し上げます」などと、両方を併用することができます。

例えば、以下のような場合に使い分けることができます。

新商品の提案をする場合:
「新商品の提案をさせていただきます。ご了承いただけますでしょうか。
 
約束の時間に遅れた場合:
「約束の時間に遅れてしまい、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ご容赦ください。

「ご容赦ください」を目上の人に使うのはNG?

「ご容赦ください」は、一般的に目上の人に対して使うことができる丁寧な表現です。

ですが、命令形のため相手を逆撫でする可能性もあります。

「ご容赦ください」とは言わずに以下のように丁寧な表現にして使いましょう。

「ご容赦願います」
「ご容赦くださいませ」
「ご容赦のほどお願い申し上げます」

また、あまりにも頻繁に使うと、相手に過度な謙虚さや謝罪の必要性を感じさせてしまう場合もあります。

したがって、目上の人に対して使う場合は、状況や文脈に応じて使い分けることが大切です。

例えば、以下のような場合に「ご容赦ください」を使うようにしましょう。

・目上の人に対して失礼な発言をしてしまった場合。
・目上の人に対して約束の時間に遅れてしまった場合。
・目上の人に対して、自分自身のミスで問題が発生してしまった場合。

メールで「ご容赦ください」を使うタイミングと例文

「ご容赦ください」は、メールでの使い方にも適した丁寧な表現です。

次のようなケースで使います。

【使い方】
・相手に失礼や迷惑をかけた場合に、謝罪と許しを求めるために使う
⇒例えば、返信が大きく遅れた時や、面会の予定を変更しなければならなくなった時、書類やファイルの送付し忘れの場合など

以下に、商談の予定を急遽変更する場合の例文を紹介します。

件名:商談予定の件について
 
本文

◯◯様
お世話になっております。△△の山城です。

◯月◯日の商談の件で、急な用事ができてしまい、参加することができなくなってしまいました。

お時間を割いてご調整いただいたにもかかわらず申し訳ございません。

ご容赦下さいますようお願い申し上げます。

後ほど、改めて日程をご相談いただけますと幸いです。

上記のように、謝罪の意を表す一言と共に、許しを求める丁寧な表現として、「ご容赦ください」をメールで使うことが適切です。

まとめ

今回は「ご容赦ください」の意味や言い換えフレーズ、使い方や例文を紹介しました。

「ご容赦ください」とは、自分が相手に迷惑や失礼をした際に、相手に対して謝罪と許しを求める言葉だというのがわかりましたね。

この表現の使いどころを着実にマスターしておけば、ビジネスシーンでの対人関係で円滑な意思疎通が可能となります。

ビジネスパーソンとしてもう一段階レベルをアップさせるためにも、このページの内容を確かめながら、「ご容赦ください」の使い方を身につけてくださいね。