アパレルや化粧品関係など、販売職は女性が活躍している職場の一つと言えるでしょう。その一方で、キャリアアップなど、管理職に就くことが難しい職種でもあります。
そんな販売職の女性が、結婚や出産を経験しながら出世をするにはどうしたらいいのでしょうか?今回は、女性に多い販売職の将来についてご紹介していきましょう。
女性が多く活躍している販売職
販売職というと、食品からアパレル関係のものまで、女性が多く利用しているものが背景にあります。
スーパーの販売員
例えばスーパーの販売員にしても、結婚・出産を乗り越え、もう一度仕事をしたいと考える女性にとっては働きやすい環境です。そのメリットとしては周りの女性も同じような経験をしているので、助け合いながら働くことができるのもひとつでしょう。
アパレルの販売員
またアパレルブランドなどに関しては、「憧れのブランドショップで働きたい!」と考える女性も多いでしょう。ブランドの数だけ販売職へのニーズが高くなっていると言っても過言ではありません。
「販売職」の本当のやりがいとは
「接客販売業」は、店員から積極的に商品を売り込まなければならないから大変と思われることも多い仕事ですが、人を幸せにすることができる仕事の一種です。
販売の仕事をする人に必要なのは、自社で提供している商品の良さをアピールする力だけでなく、人によって異なるニーズを瞬時に把握し、対応しているお客様にとってベストの選択をサポートする力です。
例えば、洋服を買いに来たお客様に「今売りたいもの」をただ勧めるのではなく、販売員としてのセンスを生かして「そのお客様に似合うコーディネート」を提案するなら、買い物を終えた時のお客様の満足度は高くなるでしょう。
お客様によっては販売員とコミュニケーションを取らずに買い物をしたいという人もいますが、販売員の近づき方によってはうまくコミュニケーションを取れることもあります。
「この人から買うと気持ちよく買い物ができる」ということを一度でも体験すると、お客様はその「店」ではなく「店の人」から商品を買うようになります。
商品がただ欲しいだけなら他にもたくさん店があるかもしれませんが、
「この人に相談したい」
「この人の勧めるものを買いたい」
とわざわざ来店してくださるお客様がいるということは、接客販売をしている人にとってとても嬉しいことではないでしょうか。
将来が不安定でもある
そもそも販売職の給料は売上から出ているため、お店が繁盛していれば給料も良くなりますが、売り上げが悪い場合には、そのぶんの影響がでることもあります。
そう考えると、なかなかやりがいのある職業ともいえるます。また女性の比率が高い特徴のひとつとして、結婚したらすぐ辞めてしまい、結婚後も働き続ける人が少ない業界ともいえます。
さらにアパレル業界では若い人をメインに仕事が回っているため、店長になれた場合も、ある程度の歳重ねれば販売ではなく裏方に回されることが多くなります。
さらに立ちっぱなしで激務なうえに給料が比較的低いという金銭面でも大きな不安がある職業カモ。
このほかにも、販売は立ち仕事が多いために、体調を崩してしまう人も多いです。そのため女性の販売に将来が不安だと感じるのは、体力的な問題として30代を迎えることには働けなくなってところにあります。
産休や育休の文化がない会社も多い
前述の通り、結婚を機にやめてしまう女性が多いため、産休・育休の制度を利用していない会社も多くあります。また取得を考えていても前例がないので、取得できないという女性も実際のところ多いでしょう。
同じ会社で働き続け、管理職などのキャリアアップを目指すには、産休・育休はどうしても乗り越えるべき壁の一つと言えるでしょう。
以上のような理由から、子育て支援にしっかりと取り組んでいる会社を求めて転職する人や、結婚を機に離職を考える人も多いくなります。
販売職の女性が他分野に転職する場合はどんな職業が向いている?
一般的に転職とは、前職と同じ分野であれば成功率が高いと言われています。しかし上記のようなさまざまな理由で離職をした場合、これ以上は販売の仕事を続けるのが難しいとなると、どんな職種に転職するのがよいのでしょうか。
そこでおすすめなのが営業です。販売の仕事は知らない人と話す機会や、商品をアピールするといった技術を日頃から培っています。
こうした能力は営業でも活かせるため、転職の成功率が高いかもしれませんね。また営業は男性中心だけでなく、多くの女性も活躍しています。