エレクトロニクスの分野だけでなく、金融・保険など様々な分野で新たなフィールドを創出するソニーグループ。
「ソニーの一員として世界を舞台に活躍したい」
「ソニーに就職・転職する何か良い方法はあるの?」
とソニーで働きたいと思っても、難易度が高そうでチャレンジできないでいるという方も多いでしょう。
そこで今回は、大手ゆえ優秀な人材がいるイメージのあるソニーが求める人物像や、気になる年収、口コミ・評判、転職する方法についてまとめました。
この記事を読むことで、ソニーへ就職・転職することがあなたにとってベストな選択なのかが分かるようになるので、ぜひご参照ください。
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ソニーグループとは
ソニーグループは東京都港区に本社を構える、国内の電機メーカーの代表格ともいえる最大手企業です。
1946年に東京通信工業株式会社として発足しました。
1950年には国内で初のテープレコーダーを開発に始まり、電気製品はもちろんのこと、AIBOやQRIOなどのロボット開発をしたり、2017年には東京電力が提供する水力発電の第一号の利用者となるなど、さまざまな活動をしています。
そんなソニーの企業情報や事業内容について、もう少し深堀りしていきたいと思います。
ソニーの企業情報
ソニーの会社概要は以下の通りになります。
商号 | ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation) |
---|---|
設立 | 1946年(昭和21年)5月7日 |
本社所在地 | 東京都港区港南1-7-1 |
代表執行役 | 会長 兼 社長 CEO 吉田 憲一郎 (よしだ けんいちろう) 副社長 兼 CFO 十時 裕樹 (ととき ひろき) 副会長 石塚 茂樹 (いしづか しげき) |
資本金 | 8,802億円(2021年3月31日付) |
主要営業品目 | ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(モバイル・コミュニケーション/イメージング・プロダクツ&ソリューション/ホームエンタテインメント&サウンド)、イメージング&センシング・ソリューション、金融及びその他の事業 |
主要営業所・研究所の所在地(国内) | 東京都 港区港南、品川区北品川、品川区大崎 神奈川県 厚木市、藤沢市 宮城県 多賀城市 |
連結従業員数 | 109,700名 (2021年3月31日現在) |
2020年度連結売上高 | 8兆9,994億円 |
次に従業員数について紹介します。
ソニーの従業員数
ソニーには10万人以上の従業員が在籍しています。
事業セグメントごとの従業員数を下の表にまとめたのでご参照ください(2021年3月31日現在)。
事業セグメント | 従業員数 |
---|---|
G&NS、EP&S及びI&SS (ゲーム&ネットワークサービス、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション及びイメージング&センシング・ソリューション) |
71,100人 |
音楽 | 9,900人 |
映画 | 8,000人 |
金融 | 12,900人 |
その他 | 2,800人 |
全社(共通) | 5,000人 |
合計 | 109,700人 |
ソニーの事業内容
1945年に創業されたソニーは、日本屈指の音響機器メーカーとして名を馳せています。
しかし現在では事業も音響製品だけに限らず、多くの専門的な分野での活動を行っています。
数え上げればきりが無いのですが、モバイル・コミュニケーションにゲーム&ネットワークサービス、ホームエンタテインメント&サウンド、映画、音楽、金融・保険などが代表とされています。
半導体やコンポーネントの開発については、言うに及びませんね。
コンピューターについても事業の一環としていましたが、これは現在VAIO(ソニーから独立)へ売却されています。
また電気自動車(EV)にも近年は参画を発表しており、ますます先端分野でのグローバルな企業としてのイメージを強くしています。
参照:ソニーグループポータル | 製品・サービス・エンタテインメント
ソニーの事業の現状
現在の家電業界は、2007年頃までは拡大を続けていましたが、2008年から2012年頃までは下降気味でした。
その理由は、2008年に発生したリーマンショックや海外メーカーとの競合により、家電の価格崩壊が起こったことと、円高による為替の消失、国内での消費者の衰退など不振が続いたためです。
そのため、この時期の各家電メーカー各社は次々と赤字を計上。
例外なくソニーも業績不振となりました。
2013年からは多少盛り返したものの、横這いをキープしています。
その後は景気の回復もあり、徐々に回復傾向に。
2018年3月期には、半導体事業や映画事業の回復、プレイステーション4のなどが押し上げの要因となり、売上高はおよそ8兆5,400億円、営業利益は7,348億円となりました。
その後の2019年~2021年度は売上8~9兆円と順調に推移し、2022年3月期は売上9兆9,000億円、営業利益は1兆2,000億円を見込んでいます。
ソニーの平均年収とその推移
実は、年収は企業より公式に公表されているのをご存知でしたか。
有価証券報告書という株式の内容が書かれている報告書があり、それを見れば確認ができるのです。
ちなみに、2010年3月末から2021年3月末の平均年収は以下の通りとなっています。
年月 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|
2010年3月末 | 865万0,168円 | 40.4歳 | 15.9年 |
2011年3月末 | 923万5,955円 | 41.0歳 | 16.5年 |
2012年3月末 | 951万5,714円 | 41.6歳 | 17.0年 |
2013年3月末 | 891万2,306円 | 42.0歳 | 17.4年 |
2014年3月末 | 885万0,772円 | 42.5歳 | 17.9年 |
2015年3月末 | 859万8,828円 | 43.2歳 | 18.5年 |
2016年3月末 | 935万4,904円 | 43.4歳 | 18.5年 |
2017年3月末 | 910万6,527円 | 43.1歳 | 18.0年 |
2018年3月末 | 1,013万6,934円 | 42.3歳 | 16.7年 |
2019年3月末 | 1,050万9,690円 | 42.4歳 | 16.7年 |
2020年3月末 | 1,057万1,348円 | 42.4歳 | 16.6年 |
2021年3月末 | 1,044万0,010円 | 42.2歳 | 16.5年 |
平均年収をグラフに表すと下のようになります。
平均年収は年々上昇傾向で、直近4期は業績好調ということもあり1,000万円の大台を超えているのがわかります。
平均年齢も40歳代と中堅どころが活躍していますね。
また、年齢別での平均年収は、40代で847万円、50代では1000万円ほどの人もおり、年齢が上がるにつれて収入も上がっています。
これは、上場企業の年収の上位15%以内に入ります。
生涯年収はなんと3億円弱です。
さすが大手企業だけあり、同世代と比べても、とても高い水準であることがわかりますね。
ソニーは成果主義であるため、同じような年齢でも、数年で年収に大きな差が出ることがあります。
これはまさに、求められるアウトプットも大きいということになりますが、自分次第で大きく稼ぐこともでき、それがやりがいにつながるでしょう。
ソニーの待遇とは?【各制度が充実している】
やはりフレックスホリデーがあるのは大手ならではですね。
ほかには年末年始休暇、有休などがあり、年間の休暇日数は2017年度は125日でした。
また、介護休職制度、ボランティア休職制度、留学や配偶者の海外赴任への同行などを目的としたフレキシブルキャリア休職など、各制度も充実しています。
ソニーの求める人物像
ソニーの理念に、「人のやらないことをやる 挑戦を支えるのは「人」」というチャレンジ精神があります。
ソニーは電気製品の開発だけにとどまらず、ゲームやネットワークサービスを提供するエンターティメント事業、ソニー銀行や保険などの金融事業など、ジャンルに囚われない様々な分野への挑戦を行ってきました。
世の中にまだない、新たな挑戦をし、新しい時代を切り開く企業でありたいと考えています。
人材採用の応募は随時行っており、締め切りはありません。
それだけ、優秀な人材がいればいつでもとりたいと思っているのですね。
新しいものを求め、進化し続けるソニーにはたゆまぬ努力とチャレンジできる人に向いている
ソニーの次なる挑戦を支えるのは「人」です。
また、ソニーがソニーでいられるのも人がいるからです。
ソニーには、単純に家電の製造だけではなく、セールスマーケティングやシステム開発などさまざまな分野での挑戦の可能性が用意されています。
人の成長は会社の成長であり、この考えは、きっとこれからも承継し続けるのでしょう。
チェレンジし続ける人にチャンスを与えてくれる企業で、あなたの意見が採用され、将来世間を動かす大きな力になるかもしれません。
ソニーの雇用形態
ソニーでは、他多種多様な能力をもった人材を活躍させるため、以下のような雇用形態があります。
プロジェクト・エンプロイメント・コントラクト社員(正社員)
主にソフトウェアの開発を行うエキスパートとして活躍ができます。
また、海外のメンバーとのコミュニケーションをとることも多く、海外出張もあるので、新しいフィールドで活躍したい人に向いています。
採用条件はTOEIC600以上(目安)が必要で、ソフトウェアの開発経験が3年以上必要ですが、まさに即戦力として活躍できる人材が求められています。
ジェネラル・エンプロイメント・コントラクト社員(契約社員)
ソニーブランドを支えるにあたって大きな仕事のできるポジションです。
セールス、マーケティング、プランニング、管理部門など人材に合ったポジションへの配属となります。
「モノづくり」だけではなく、外枠に囚われず、自由な発想で仕事に挑める人が向いています。
雇用期間の定めはなく、長期雇用を見込んでの採用なので、様々ポジションでの幅広い活躍が期待されます。
どちらのポジションも、ソニーブランドという重責を背負い、社会がソニーに期待する「チェレンジ精神」が必要です。
単純にモノを作り続けるだけでは、人々はやがて目新しさを感じなくなり、結果、消費者はどんどん離れていきます。
世間の思うレベルに達することは、そう簡単ではないでしょう。
だからこそ、やりがいのある仕事なのです。
「FA制度」によって自分次第で活躍の場は広がる
ソニーには、能力とチャンスを比例させるため、「FA制度」を設けています。
評価を得た社員にはFA(フリーエージェント権)が与えられ、自ら手を挙げれば新しい部署への移動の希望も叶います。
・キャリアプラス制度
「ソニーが個の成長を支援し、個のチャレンジがソニーを成長させる」という考え方の下、ソニーがキャリアアップのための支援を行ってくれます。
キャリアプラス制度最大の特徴は、部署を移動することなく、別の部署の仕事をお試し体験ができることです。
やりたい仕事、プロジェクトを経験し、さらなるレベルアップが目指せます。
また、新事業のアイディアを社内で募集し、可能性を感じるプロジェクトは積極的に採用するなど、まさに、自ら学び、発信することが得意な人にはおすすめの企業です。
ソニーの口コミ・評判
ソニーの会社の口コミをネットで調べたところ次のような口コミや評判が見られました。
- 大企業であり収入や待遇がとてもいい。もちろんそれなりの成果は求められます。
- ソニーブランドの元でグローバルな活躍ができる
- 新しい事業にも取り組んでおり、最先端の技術を活用してクリエイティブな仕事ができる
- エンジニアが活躍できる場所が多く、転職でもこれらのスキルがあれば働くことができるので挑戦しがいがある会社だと思います。
- 最近の働き方改革によって女性にとって働きやすい環境が揃っており、育児休業や色々な制度を使うことができるのはとてもいいと思いました。
- 残業が当たり前になる時期があって時には徹夜することもあります。
- 労働時間は不規則です。かなりハードワークを求められます。
高い目標を掲げて達成に向けてハードワークする一方で、高収入を得られて福利厚生も手厚く労働環境は整っています。
思い切って働ける、という口コミや評判が多いです。
ソニーへの転職難易度
ソニーはグローバルな大企業として知られており、転職の際にはかなりのレベルを求められます。
転職難易度は他の中小企業と比べると高いものとなっており、エンジニア職の場合は相応のスキルと実務経験が2年から5年が必要となるケースもあります。
転職に関しては面接が2回あり、それぞれソニーブランドでどうやって働くのかという点や、クリエイティブな仕事について回答する必要があります。
ゲームや映画・音楽・テレビ・電気自動車(EV)まで、次世代を担う壮大な事業に携わることのできる「ヒト」としての高い次元のスキルが求められます。
ソニーへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
ソニーへの転職成功率をアップさせる唯一の方法は、ソニーのブランドで自分がいかに夢を持って活躍できるかというビジョンを持つことです。
ソニーが求めているのは国内トップクラス、またはグローバル規模で活躍できる人材です。
会社の理念や価値を理解しながらそこで自分がソニーブランドを背負ってクリエイティブな仕事をすることを面接でアピールするのが大切になります。
そのような難易度の高い転職を成功させるコツは、転職エージェントを利用するのが不可欠ということです。
転職エージェントを活用すれば、
- 実績豊富なコンサルタントと共に戦略を練れる
- 転職エージェント独自の非公開求人案件を紹介してくれる
- ソニーに特化した面接対策ができる
- 希望職種や聞きにくい待遇交渉も頼める
というように極力良い条件で転職できるように尽力してくれます。
単に社会経験やスキルだけではなく、自分がどれだけ自主的に活躍できるかをエージェントと一緒にアピールしていくのが重要になります。
まとめ
以上ソニーグループの企業の現状や事業内容、平均年収、口コミ・評判などについて解説しましたが、いかがでしたか?
ソニーへの転職難易度やコツについても考察しました。
「ソニーへどうしても転職したい」
「ソニーが創っている夢のある事業へトライしてみたい」
そんな方は、この記事で紹介したソニーへの転職方法をぜひ一度試してみてください。
転職エージェントへは2社ほど登録して、担当についたキャリアコンサルタントに何でも相談してみましょう。
そうすると今のあなたの実力でどれくらいソニーへの転職成功率があるのかが分かるようになりますよ。