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定時退社できる仕事を徹底調査!転職先選びの参考にどうぞ

ノー残業!定時退社できる仕事・できない仕事を一挙紹介!

日本における「残業」の意識は、ここ数年でずいぶんと変化を遂げました。労働者の過酷な残業が社会でも取り上げられており、日本政府も各企業に定時退社の処置を呼び掛けています。

やりがいをもって頑張れる仕事があるのは素晴らしいことですが、そのためにプライベートを犠牲にしては充実した人生を送れません。

では、この変化は実際の現場に活かされているのでしょうか。しかし残念ながら、全ての会社で活かすことができない状況にまだあります。そこで今回は、下記のような内容についてまとめました。

  • 定時退社するメリットやデメリット
  • 定時退社しやすい仕事、しにくい仕事
  • 定時退社できる人、できない人の特徴
  • 残業しないための心構え

「定時退社できる会社は本当に残業が存在しないのか」など、一歩踏み込んだ評価もしていきましょう。

定時退社しづらいと感じる人も多い!その理由とは?

仕事が忙しい、終わらないという理由以外で定時退社しづらいと感じるのには、以下のような理由が考えられます。

  • 職場の雰囲気を気にしてしまう
  • 自分史しい残業は会社への貢献だと考えている
  • 定時退社は周りの人に迷惑をかけてしまうと感じる
  • 給料が低いので残業代で賄う

それでは上記の特徴について、詳しく説明していきましょう。

職場の雰囲気に関する問題

残業することが当たり前となり、定時退社すると周りの目が気になってしまうケースなどが該当します。上司が日常的に残業している場合も定時退社はしにくくなりますよね。

残業は会社に対する貢献の気持ちを表している

日本社会いまだに「会社のために頑張る、我慢することこそが美徳」だという風潮が強いようです。この考え方により、サービス残業を受け入れてしまう場合もあるでしょう。

周りの人に対する迷惑への配慮

定時退社することで、他の人に迷惑をかけてしまうと感じて帰宅できないケースも多いようです。根本的な問題は、「仕事量が多い」「人手不足」など、職場自体の問題になります。すると「残業しない人は自己中心的で問題がある人物」という誤った認識にすり替えられてしまうのです。

給料が少ないため残業をする

給料が少なく、残業代が支給されなければ生活に困るような状況は定時退社が難しくなります。根本的な問題を解決しなければ改善は不可能でしょう。このような環境において、むしろ残業が無くなれば困ると感じる職員も多いでしょう。

定時退社をするメリット・デメリット

働く側と会社側、それぞれの定時退社に対するメリット・デメリットを考えてみましょう。

定時退社をするメリット

定時退社することで得られるメリットはたくさんあります。具体的な内容を挙げてみましょう。

  • 仕事の効率化
  • コスト削減
  • プライベートの充実
  • 生活サイクルの改善

仕事の効率化

「あと〇時間頑張れば、確実に帰宅できる!」という意識が、仕事中の無駄をなくして集中でき効率がアップします。仕事をする時間が限られているため、仕事のスピードアップにつながり、生産性があがるなど、メリットも考えられますね。また定時退社をすると、早く自宅に帰れるので十分に休養でき、仕事の効率を上げるのに役立つでしょう。

コスト削減

割高である残業代の支払いが無くなり、会社のコスト削減につながります。また空調や電気代などのコストカットにもなり、余分な出費を抑えることができるでしょう。

プライベートの充実

自分の趣味や家族サービス、習い事など、プライベートを充実させることでリフレッシュにつながり、ストレスを軽減できます。精神的な安定が得られると、職場の雰囲気も良くなりますよね。さらにプライベート時間を利用して、自身のスキルアップに費やす時間が増えて、職場全体のレベルアップにつながる場合もあるでしょう。

生活サイクルの改善

定時退社は毎日決まった時間に帰宅する事ことができます。そのため生活サイクルが狂うことを防ぎ、十分な睡眠・休養を確保できるので、健康的になるでしょう。睡眠不足も改善されるので、仕事でのミスが減って効率アップになります。

そのほかに笑顔が増え、活動的になり、イライラが減る、などの精神面の健康も確保できます。そして人間関係がよくなりサービスが充実する、といった多くのメリットに繋がっていくでしょう。

定時退社のデメリット

残念ながら定時退社することで得られるのは、メリットだけではないようです。考えられるデメリットについても確認していきましょう。

  • 管理職への負担増
  • 対応力の低下
  • 残業代減
  • 人手不足

管理職への負担が増加する

「仕事が多すぎる」といった根本的問題を解決しないまま「定時退社」を導入すると、管理職にそのしわ寄せがくることもあります。

部下を定時退社させるためにスケジュール管理を見直し、業務の調整を求められるため、さらに負担が増加するでしょう。

急ぎの依頼に対応ができない

残業は、急ぎの依頼にも対応できる場合があります。そうすることで、お客様の満足度を高め、次の契約で新たな顧客確保に繋がることも見込めますね。

しかし定時退社は限られた時間での勤務となるため、急ぎの案件に対応できません。すると、お客様の心が離れてしまうことも考えられるでしょう。

残業代が出ない

冒頭で紹介したように残業をする目的には、給与が関係している場合があります。「そもそもの給料が少ない」現状の中で、定時退社によって残業代がカットされると、経済的に困難な状況に陥ることも考えられます。

そこで給料自体をアップできればいいのですが、実際にはそう上手くいかないことも多いようです。

社員数が足りなくなる可能性がある

夜勤制度など継続して仕事を行う場合、日勤勤務の職員が定時退社することで必要な人員を確保できないケースがあります。

また「アクシデントが多い・もともと人手不足である」などの職場は、以上の傾向が目立つ可能性も高いです。

定時退社しやすい仕事の特徴とは?

まずは定時退社しやすい職場の特徴をご紹介していきましょう。

定時退社しやすい会社のポイント

  • 仕事内容が決まっているかどうか
  • 会社の基本方針が定まっているかどうか

「できれば定時退社ができる仕事をしたい!」と望んでいる場合は上記の2点をふまえて、仕事を選んでみましょう。事前にしっかりと情報収集することも、重要になるでしょう。

日の流れ作業が決まっている

まずは1日の作業内容が決まっているケースです。これはスケジュールを立てやすく、その通りに行動して定時退社が可能になります。また工場などの単純作業など、社員の能力にあまり差がない場合は上記の項目に当てはまりやすいでしょう。

緊急の案件が少ない

緊急の案件が少ない仕事は、スケジュール通りに仕事を進められ、結果的に定時退社しやすくなります。また緊案件で通常の仕事を中断することがないため、スケジュールを見直す時間も省けます。ただし、いざ緊急の案件が発生した場合には、慣れない事例にとまどい残業が多くなる傾向があるようですね。

決まった時間に業務が終了しやすい

決まった時間に業務が終了しやすい仕事には、以下のような傾向があります。

  • 当日分のノルマがない
  • 人と接触する時間が少ない仕事
  • 相手の都合で勤務時間を延長する必要がない
  • チームワークを要求されないためマイペースで仕事ができる

上記の特徴がある仕事は、決まった時間に業務を終了しやすいため定時退社しやすいと言えます。

規則がしっかりしている

会社の方針や規則が徹底している場合、ほかのスタッフや上司に余計な気遣いをすることなく、定時帰宅することが可能になります。残業ゼロを目指すためにも、もっとも有効な手段であると言えるでしょう。

ただし前述でも述べたように、根本的な問題を解決ができなければ、サービス残業や自宅の持ち帰り残業などのひずみを生む原因となることもあります。

「定時退社できる会社は残業が存在しない」と言い切れない点には、注意が必要です。

ノー残業デイなど、ルールを設けている

企業の中には「ノー残業デー」など、ルールを設けている職場もあります。これらのルールは、社員の意識を高めるためにも効果的な方法でしょう。

ただし規則の項でも述べたように、根本的な問題残っていると、真の意味での残業を減らすことにはつながりません。企業の表面的なアピールに踊らされず、その実態を把握する必要ですね。

定時退社しやすい仕事7選を紹介

では具体的に、どのような仕事が定時退社しやすいのでしょうか。施設によって差はありますが、一般的には次のような仕事が定時退社しやすいと言えるでしょう。

比較的に定時退社しやすい職業

  • 建設業
  • 薬剤師
  • 介護施設
  • 外資系
  • 幼稚園の先生
  • 開業医
  • 国税専門官

実際に、仕事内容と定時退社できるポイントについて、以下で詳しく説明しましょう。

建設業

建設業は外での作業が多いため、日が暮れると業務を続けるのが難しくなります。そのため限られた時間での作業となり、手辞退者できる可能性が高いでしょう。

また1日の作業内もある程度決まっているため、緊急の案件が少ない傾向にもあります。

しかし震災や東京オリンピック誘致などの影響で、人手不足が叫ばれているのも事実です。それゆえに離職を食い止めるため、残業を減らす努力している企業も多いようです。

薬剤師

薬剤師の勤務先は、薬局・病院・診療所・企業など、多岐にわたります。

定時退社しやすい薬剤師の勤務先

  • シフト制を取り入れている大規模病院
  • 門前病院の調剤薬局や企業

上記の現場では、残業が少なく定時退社できる可能性が高いとされています。

薬剤師は人と関わる仕事ですが、その内容は「薬剤」に関することに限られています。病院の終了時刻が決まっており、訪れる人が限定されていることなども理由だと考えられるでしょう。

ただし、あまり忙しくない職場では雇用人員が少ないケースも多く、一人で業務を行うことが多く、結果的に残業を招くケースも存在します。まずは実際に働く状況をイメージした上で、総合的な判断をする必要があるでしょう。

介護施設

介護施設とは病院と異なり、急患患者や緊急入院など、ほとんどありません。主な仕事内容は「排泄介助」「入浴介助」「食事介助」などの定常業務になります。

そのため決められた作業を行って記録し、次の担当者に申し送りを済ませれば定時退社できる可能性が高いでしょう。また夜勤体制のある職場が大半なので、残った仕事を夜勤担当者に引き継ぐことも可能です。

ただし慢性的な人手不足のため、職員の意識が低下して急な欠勤が多い施設では、上記のケースに与えはまらないことがあります。そのため環境のよい施設を選ぶために、事前調査を徹底することが大切でしょう。

外資系

外資系企業は、そもそも残業に対する考え方が日本とは異なります。「残業したという事実」よりも、きちんと成果を出すことが重要視されるため、仕事をこなしていれば定時帰宅すべきだという考え方が定着しています。

逆に残業ばかりする人は、スケジュール管理ができず、能力が低い人であるとみなされてしまうのです。

もちろん上司が日本人の場合や、日本に向けての対応が主となるケースでは、例外もあるかもしれません。しかし基本的には、以上のような考え方が主流です。

成果主義に適応でき、定時退社を望む人にとっては最適な職場だと言えるでしょう。

幼稚園の先生

一般的には残業が多くなる職場とされる幼稚園の先生。しかし子どもの預かり時間が8時~17時頃までと、ある程度決まっているので、行事前など特殊な時期を除いては定時退社が可能であるようです。

また近年では、「積極的に帰宅を促す」「ノー残業デーを決める」などの工夫をして、定時退社を積極的にすすめている園も多くなっています。

そして派遣で働くという方法を選べば、まわりに気兼ねすることなく定時退社することができます。この仕事が好きだけど、できれば残業を避けたい!という方は、派遣雇用で検討してみるとよいでしょう。

開業医

一般的には残業が多くなる職場とされる幼稚園の先生。しかし子どもの預かり時間が8時~17時頃までと、ある程度決まっているので、行事前など特殊な時期を除いては定時退社が可能であるようです。

また近年では、「積極的に帰宅を促す」「ノー残業デーを決める」などの工夫をして、定時退社を積極的にすすめている園も多くなっています。

そして派遣で働くという方法を選べば、まわりに気兼ねすることなく定時退社することができます。この仕事が好きだけど、できれば残業を避けたい!という方は、派遣雇用で検討してみるとよいでしょう。

国税専門官

国家公務員であり、国税庁から通達があるなど、規則が徹底しているため残業には厳しい傾向があります。毎年2月中旬から3月中旬にかけて、確定申告の時期だけは忙しくなるため残業が必要です。しかしそれ以外はにおいては、定時退社できる日が多いようです。

定時に帰れる人に勤務時間と仕事内容を聞いてみた

家庭の事情に優しい職場(販売員・43歳・女性)

9時半~18時

仕事内容は、主に接客業です。顧客相手の接客ですので、顔がや名前を覚えた方が有利になります。

私は、現在、子供がおり、学校行事や熱を出したりで、会社にはちょこちょこ迷惑をかけています。しかし、もともと接客経験があり、仕事をする上でもスムーズに覚える事ができたため、優遇してくれていて、とても有り難い環境で働かせてもらっています。おそらく、どこの会社もそうですが、やはり経験値が物を言います。

私の場合、時間の段取りを決め、朝からうごいています。この時間に何をする、と考えて朝から仕事をしています。そのため、定時より早く終わった場合は、あがれそうな日は、上がらせてもらえています。それは、一日の仕事を前倒しで終わらせたからです。それと、周囲を見ることが大切だと感じています。

今は、事務職が人気で、接客業につく人は少ないようですので、よほど最初の面接で問題がない限り、大丈夫だと思います。あとはタイミングです。何をするにもタイミングってあります。
あと、ヤル気が空回りしないようにすれば大丈夫です。という事は、周りを見ることです。

アフターシックスが充実する働き方(事務員・29歳・女性)

13時~18時

会計事務所にて、クライアントの入力作業や領収書のまとめ作業など簡単な会計処理、代表会計士の経理処理、事務所の経理処理、またお客様へのお茶出しや電話の取次などを行なっております。

会計事務所は多忙な時期と暇な時期がはっきりと分かれているため、暇な時期はとことん暇。忙しい時期には、短期で増員を増やすなど、どちらにしろ定時には帰られるよう努めてくれる事務所で働いています。

暇な時期は「今日はもう終わろう」と皆で飲みに行くこともあるアットホームな事務所。仕事に必要なスキルと言えば、簿記2級程度の知識。ですが実務的には3級があれば十分。あとは最低限の対面スキルになります。

どちらかというと黙々と仕事をするイメージですが、今の時代、クライアントと良い関係を気付くための対話スキルのほうが必須かもしれません。

とにかく会計ソフトが良い仕事をしてくれるため、経費の種類さえ覚えれば、入力自体は簡単。やはり大切なのは知識より経験で、実務をこなす事により誰にでもできるようになる仕事です。

それぞれ、事務所の方針としては様々ありますが、基本的には未経験でも問題なしかなと思っています。人とコミュニケーションが取れれば、あとは言われた通りの作業をこなすのみ。

趣味の多い方、休日はアクティブに楽しく過ごしたい方。簿記の資格も少しの知識で簡単に取れるので、おすすめの職種です。

タイトル(理学療法士・38歳・男性)

9時~17時半

仕事は高齢者に対して筋力強化訓練や歩行訓練などのリハビリ業務です。仕事のノルマは1週間の中で決まった回数のリハビリをする事です。

1日、もしくは1週間に行えるリハビリの回数には上限があるので、残業をしないと、仕事が回らないなんて事はありません。高齢者の体力に合わせた運動を一緒に行う程度なので、仕事も楽です。

また高齢者施設の理学療法士は病院違って求人が来にくい事もあり、退職させないよう優遇される事が多いので、理不尽であったり、無茶な仕事を振られる事は滅多にありません。

リハビリ業務の他に、書類仕事や会、研修などもありますが、全て勤務時間内に終了する事が出来、残っていても別の日に回せば間に合う事がほとんどです。

理学療法士になるには、専門学校に通い、国家試験に合格しなけばなりません。学生時代は学業や実習など、とても厳しいですが、それらを乗り越える事が出来れば、残業が無く、体力的に楽な仕事に就く事が出来ます。

理学療法士は介護老人保健施設だけでなく、病院や障害者施設、自宅への訪問リハビリなど、活躍の場所は様々ですが、どこで働いてもほぼ定時で帰る事が出来ます。

大学は授業が終われば自由(准教授・31歳・男性)

9時~17時

もともと大学院を出た後は一般企業に行くか教員になって研究を進めるかで迷っていました。結果として大学教員になったのですがそれなりに満足しています。

大学教員は授業をしっかりとしていれば基本的に上からうるさく言われることはありません。なので拘束される時間というのは自分の担当する授業です。

学期によって変わりますが、大体の授業は16時までには終わりますし一日に2~3コマぐらいです。なので教えている時間は3時間ぐらいで授業が無い日もあります。

空いている時間は課題の採点、書類の作成、自分の研究をやっています。役職が上がってくるともっと忙しくなると思いますが、私の様な文系の准教授であれば定時で帰れます。

というより教授会議や授業が無いなら勝手に帰っても何にも言われません。他大学の先生の話を聞きに行ったり研究のために企業の人の所に行ったりしていることもあります。こんな感じで自分の好きな学問を仕事に出来ているのでとても充実してます。

ただし試験の採点、大学でトラブルが起こった時、論文提出の時期は定時帰宅が少し難しくなります。また他大学や高校の非常勤となると移動時間が長かったりして帰宅が遅くなる場合があります。

自分でスケジュールを管理できる方なら大学教員は定時で帰れますしホワイトな職場です。

アフターファイブが充実(事務員・28歳・女性)

9時~17時

母校の大学での事務職です。大学には様々な部署や学部があるので、その分、職員もたくさん必要です。

仕事内容は、伝票をきったり、予算を管理したり、学生の対応、接遇、学生データ等の処理でした。夏休みと冬休みがあり、派遣やアルバイトの職員は、お小遣い程度のお給料しか出ない月もあります。もちろん、専任職員は正社員と同じですので、長期休暇や有給で、ほとんど大学に来ていない月でも、いつもと同じ額のお給料が振り込まれます。

私の場合は、繁忙期と時間を持てあましている時期とに、分かれていました。特に、学生が長期休暇の時期になると、学生対応をしている部署は基本的に暇です。

また、定時に帰れる部署と、ずっと残業をしている部署との差が激しいので、どの部署に入るのかによって、全く生活が違います。就職関係と入学関係は特に忙しそうでした。時期にもよりますが、経理や総務は比較的穏やかな人間が多く、ほとんどの職員が、定時に帰るようにしていました。

私は、たまたま枠が空いていて、アルバイトから入りました。その後、嘱託職員になり、試験を受けて専任職員になりました。

定時退社しにくい仕事の特徴とは?

上記では定時退社しやすい業種について紹介しました。それでは逆に、定時退社しにくい仕事とはどういったものでしょうか。アクシデントが多い職種であるなど、改善が難しいケースもあるでしょう。

しかし本来は定時退社しやすいはずなのに、改善努力を怠ってしまい残業を生出しているケースもあります。ここでは改善の余地があるにも関わらず、残業が起こりやすい企業の特徴を紹介していきましょう。

社員が少ない

仕事量に比べ社員の数が少ない会社は、一人あたりの業務量が許容範囲を超えて、定時までに終わらない可能性が高くなってしまいます。また社員のストレスや疲れも溜まりやすく仕事の効率が落ち、さらに残業が増えてしまうかもしれません。

最終的には体調を崩して辞めてしまう人が出ると、ますます残業が増えるという悪循環に陥っていきます。

上司のマネジメントが適正でない

上司のマネジメントが適正ではない場合、以下のような状況がおります。

  • 適材適所に人員を配置することができない
  • 物事の全体像をとらえられず、適切なスケジュールがたてられない
  • リスク管理ができず、トラブルによって仕事が中断する
  • 必要な指示が行われず目標や方向性が定まらない

このような状態が続くと組織としてうまく機能しなくなるため、仕事の効率も悪くなります。結果的に残業を増やすことにつながるでしょう。

膨大な業務量

業務量が膨大であれば当然、定時退社は困難になります。業務量は適性であっても、仕事が平等に分け与えられていないと、一部の職種や担当部署の負担だけが大きくなってしまうこともあります。

また普段は定時退社が可能でも、時期によって残業もやむを得ないという職場も存在します。この場合は一時的なことなので、我慢できると感じる職員が多いでしょう。そのため「定時退社しやすい」と捕らえられるようです。以上をふまえて考えると、残業が増える期間もポイントになってくると言えるでしょう。

長時間労働が評価されてしまう風潮

近年、このような傾向はずいぶん緩和されました。しかし日本ではまだ、「長時間働くこと」「残業すること」が仕事熱心で誠実であるという評価をされる傾向があります。また上司や同僚が仕事をしているのに先に帰宅することに対して、「協調性がない」「思いやりがない」など揶揄されることも多いようです。

このような考えが横行している職場は、定時退社は難しいと言えるでしょう。もし独自の姿勢を貫いて定時退社を強行したとしても、職場で浮いた存在となり仕事に支障をきたしてしまう恐れがあります。

定時退社しにくい仕事5選

では定時退社しにくい仕事とは、具体的にどんな業種があげられるでしょうか。

  • 人との関りが主となる
  • アクシデントが多い
  • 仕事量が多い

上記の特徴をふまえ、特に定時退社しにくいとされる5つの仕事について詳しく説明しましょう。

公務員

「残業がなさそう」というイメージを抱きがちな、公務員。実は部署によって差があります。また時期によっては、一般企業以上に過酷な残業続きの毎日になる部署も存在するようです。さらに残業しても残業代が支給されないケースもあります。

そのため「公務員なら定時退社できる」という安易な考えで、転職するのはおすすめできません。ただし中にはまれに、暇で毎日定時帰宅できるという部署も存在するので、運が良ければ希望がかなう可能性もあります。

IT

「残業がなさそう」というイメージを抱きがちな、公務員。実は部署によって差があります。また時期によっては、一般企業以上に過酷な残業続きの毎日になる部署も存在するようです。さらに残業しても残業代が支給されないケースもあります。

そのため「公務員なら定時退社できる」という安易な考えで、転職するのはおすすめできません。ただし中にはまれに、暇で毎日定時帰宅できるという部署も存在するので、運が良ければ希望がかなう可能性もあります。

営業

営業の仕事には、「残業が多い」というイメージがあります。中には残業が多い部署もありますが、実際は担当する内容によって差が生じるようですね。例えば法人を相手にしている企業や、個人に対する営業活動を外注化している企業の場合は、仕事に余裕があり残業も少ない傾向があるようです。

一方で個人を相手に販売を行うような営業(不動産、生命保険、自動車ディーラーなど)は、残業が多くなる傾向があります。定時退社にこだわるなら、どちらのタイプの営業なのか見極める必要があるでしょう。

コンサル

企業経営などについて相談を受け、診断や助言、指導などを行う専門家をコンサルタント(コンサル)と呼びます。「企業のお医者さん」だと考えるとイメージしやすいかもしれません。

1つの案件に対しての報酬制度となっていることが一般的なので、成果があげられなかったりクライアントを満足させられなかったりすれば、事態を改善できるまで対応する必要があります。年収が高い職業ではありますが、定時退社をめざすことは難しい職業だと言えるでしょう。

飲食店

拘束時間の長い店舗が多く、お客の都合を優先しがちであるなどの理由から定時退社しにくい職業だとされています。店の開店前や閉店後に準備や片付けが必要なことも、残業が多い理由の一つだと言えるでしょう。

また競争が激しい世界なので、なんとか人件費を浮かせて売り上げを伸ばそうとする経営者が多い傾向にあります。そのためサービス残業が増加しやすい職場であるとも言われています。

劣悪な状況に甘んじることが無いよう、注意する必要がありそうですね。

勤務・看護師

看護師で定時退社が少ない理由には、以下の特徴が考えられます。

  • やらなければならないことが多い
  • 人手不足の現場が多い
  • 緊急入院や急変などの予想外の出来事が多い
  • 高齢者や病人が対象であり時間を要する仕事が多い
  • 重労働が多く体力的にきつい

病院の規模や診療科などを厳選すれば、定時退社も不可能ではありません。しかし数が限られている上、給料がかなり低くなってしまうことも予想されます。ある程度の収入を望むなら、残業は避けられないでしょう。

定時退社ができない、残業をしてしまう人の特徴とは?

定時退社ができない理由には会社側だけでなく、本人の性格傾向が左右することもあります。どんな人が定時退社しづらいのか、その特徴を以下で紹介していきましょう。

  • デスクが汚い
  • 仕事の優先順位を付けるのが苦手
  • 時間配分をうまく計算できない
  • できない仕事を出来ると言い切ってしまう
  • 自分から残業を望んでいる人

上記の特徴について、以下で詳しく説明していきましょう。

デスクが汚い

デスクが汚いと必要なものを探すため、無駄な時間を費やさなければなりません。すると仕事の効率が下がり、定時退社できない可能性が高くなります。

そもそも自分のデスクという最低限の場所を整理整頓できない人は、次の項で「定時退社ができない人」の条件にも当てはまり、優先順位や時間配分などが苦手な傾向もあります。

つまり汚いデスクを放置したままの人は、「仕事ができない」と公言していのと近い状況になります。思い当たる人は、いますぐデスクを整理整頓に取りかかった方が良さそうですね。

仕事の優先順位が付けるのが苦手

優先順位を付けず手当たり次第、仕事に手を付けてしまう人は残業をする確率が高いでしょう。

優先事項を後回しにすると起こりかねない弊害

  • 仕事の効率が悪くなる
  • トラブルが発生する
  • 納期に間に合わなくなる

上記の対処に追われると、時間内に仕事を終えることが難しくなります。さらに他の人たちに迷惑をかけてしまう可能性もあります。

一度や二度ならまだしも毎回この調子だと、最初は協力してくれた人たちも、最終的にはそっぽを向かれることになってしまうでしょう。その結果ますます定時退社が難しくなっていく悪循環に陥ってしまいます。

時間配分をうまく計算できない

たとえ優先順位を正しく付けることができても、時間配分がうまくできなければ定時退社は難しいでしょう。定時退社するためには、決められた時間内に与えられた仕事をこなさねばなりません。

それぞれの仕事にどのくらいの時間を確保できるのか、事前にプランを立てておく必要があります。

突然のアクシデントで予定変更となる場合も考えて、余裕のあるプラン作成を心掛け、必要に応じて変更を加える臨機応変さも求められます。

どうしても時間内に終わるのが難しい場合は、早い段階で他の人に協力を求めるなど、有効な対策を講じなければなりません。

定時退社するためには自分自身のスケジュールを管理する能力が必要不可欠なのです。

できない仕事を出来ると言い切ってしまう

できない仕事を出来ると言い切ることで残業してしまう人は、もう一度自分自身を見つめなおす必要がありそうです。自分の能力を過信しているケースなら、不必要なプライドを捨て、しっかり自己分析をしてみましょう。

NOと言えない性格や、気の弱さにより自分の実力以上の内容やの仕事量を請け負ってしまうケースは、現状を改善する方法を学んで検討する心がけをしましょう。

その上で「できない仕事」を「できる仕事」に変えていけるよう、努力を重ねることも必要です。

自分から残業を望んでいる人

自分から残業を望んでいる人は、どんな理由があるのでしょうか。

  • 部下の残業を減らすために管理職の自分が業務を引き受ける
  • 通常の給料では足りないため、残業代で賄っている
  • 家に帰りたくないので、残業をしながら会社で時間を過ごす

上記のように、さまざまな事情や理由があります。しかし一貫して言えるのは、胸をはって公言できる前向きな内容ではない傾向が多いです。できれば定時に帰宅して、明日の仕事の活力を養うことが望ましいでしょう。

定時出社できる、残業をしない人の特徴とは?

逆に「定時出社をしている、残業しない人」にはどんな特徴があるのでしょうか。残業を人に押し付け、サボってしまうような人は、真の意味で「定時退社できる人」とは言えません。

本来の意味で残業をせずに仕事を定時で終わらせる人の特徴については、以下のような人物像があげられます。

  • 活動的である
  • 物事をすぐに行動へ移すことができる
  • 部下を育成に心掛けている

上記は社会人としても、理想的だと言えますね。それでは以下で詳しく説明しましょう。

仕事の効率化を意識している

常に仕事の効率化を意識している人は、時間の使い方が上手です。「効率をよくするためには、どうすればよいか」を常に考えているので、必然的に仕事の効率を上げることが出来ます。

さらに活動的な人が多いので、まわりも影響を受けて仕事にハリが出やすくなります。現場の士気が高まり、モチベーションもあがるでしょう。

定時退社するためには、必ず必要な条件だと言えますね。

できる仕事からすぐに手を付ける

定時退社できる人は優先順位を考慮し、できる仕事からすぐに手をつけます。「嫌だなあ」「できないかも」など、ネガティブな発想が浮かぶ前に、できることから片付けてしまうのです。

そうすれば、前中の段階で多くの仕事を片付けることができ、達成感が生まれます。

昼からは「残りこれだけをやればいいんだ」という気持ちで、乗り切ることもできるでしょう。またアクシデントが起こった場合も、時間の余裕があるためあわてなくて済みます。

最終的には定時帰宅できる確率が高くなるのです。

部下の育成に心掛け

自分一人しかできない仕事がある場合、安心して依頼できる部下が誰も居なければ、残業せねばならない可能性が高くなります。

そこで定時退社できる人は、優秀な部下を育てることを常に心がけています。部下が成長するまで指導に時間を費やすので、逆に残業が増えるケースもあるでしょう。

しかし将来的には、確実に自身の負担を減らすことを理解しています。定時退社できる人は長期的なビジョンで物事を考えているのです。

また育成だけでなく、彼らと信頼関係を築く努力も怠ってはいけません。一生懸命育てた部下が辞めてしまわないためにも、育成する過程で信頼関係はとても重要だといえるでしょう。

残業をしないために心掛けることは?

そうはいっても現実での定時退社は、なかなか厳しいため思い通りにいかないことも多いでしょう。本当は残業したくないけれど、仕事が終わらない、定時帰宅しにくい雰囲気、などの理由で残業してしまうのが実情ではないでしょうか。

そんなみなさんのために、残業をしないために心掛けるべき項目を以下で紹介していきましょう。

ある程度の割り切りも必要

そもそも残業を断れない人は、以下のようなケースが多いです。

  • 他の人に迷惑をかけてはいけない
  • 勝手な人だと思われたくない
  • 会社での評価を落としたくない

もちろん社会人として、ある程度の配慮は必要です。しかしそれによって自分の健康を損ない、精神的なトラブルを抱えるようでは本末転倒ですね。

あなたが自分自身を犠牲にして会社に尽くしても、その貢献に値する見返りをくれる保証はありません。

他の人が大変そうでも、まわりの視線が痛いと感じても、「今日は帰る」と決め、帰宅する日もあってもいいのではないでしょうか。時には自分を大事にすることを最優先に考え、割り切ることも必要です。

根底にあるのは思いやりとお互い様の気持ち

自分が定時退社した場合、他の日に残業を請け負って、別の社員を定時退社させてあげましょう。このような思いやりが現場の雰囲気をよくし、最終的にはみんなが残業なしで帰れる職場をめざす原動力になります。

「自分さえよければ」という思いでは、形の上で定時退社することはできても、気持ちよく定時退社することはできません。

毎日しぶしぶ残業するよりも「割り切った日はさっさと帰る」「別の日は仲間のために残業する」など、メリハリのある毎日を送ることが満足度を高めると言えるでしょう。

最後の切り札!転職も視野に入れてみよう

どうしても定時退社できない環境であれば、転職を検討するのもいいでしょう。しかし定時退社できる職場を見つけるのは、なかなか困難です。求人票に「残業が多いです」など、記載する職場はまず存在しませんね。

そこで実情を把握するために、転職エージェントを利用して現場の実態を深く探る必要がありそうです。「定時退社」を優先条件にして候補を絞り込んでもらい、検討してみましょう。

プロならではの経験と情報をもとに、今回紹介した内容にみあった職場をピックアップしてくれるはずですよ。