フリーローンについてわからないことがあり、困っていないでしょうか。
フリーローンとカードローンの違いは何か、フリーローンはどこを選ぶべきなのかなど、利用にあたって事前に知っておきたいことはたくさんあるでしょう。
そこでこの記事では、フリーローンの特徴や注意点、おすすめのフリーローンの種類など、フリーローンに関する情報を解説します。
最後まで読めばフリーローンについて理解し、今後活用していけるので、参考にしてください。
目次
フリーローンとカードローンは何が違う?
そもそもフリーローンとカードローンには、様々な違いがあります。
大きな違いは、カードローンは消費者金融が中心になって展開しているのに対して、フリーローンは銀行や労働金庫が展開していることです。
どちらも個人が資金を得るためにお金を借りられるローン商品であることは同じですが、以下の表にまとめたとおり、違いは7箇所も存在しています。
項目 | フリーローン | カードローン |
---|---|---|
金利 | 低い | 高い |
資金用途 | 原則自由※1 | 原則自由※1 |
即日融資 | 不可 | 可 |
追加借入 | 不可 | 可※2 |
借入方法 | 銀行振込 |
提携ATM 銀行振込など |
返済方法 | 自動引落し |
ATM返済 インターネット返済 自動引落し 店頭窓口で返済 |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
※1.事業資金は不可
※2.利用枠の範囲内
金利や審査スピードなど、様々な違いがあるので、フリーローンとカードローンのどちらを選ぶべきかは人によって異なってくることに注意しましょう。
フリーローンを選ぶ4つのポイント
フリーローンを選ぶにあたって事前に知っておきたいのは、以下の4つのポイントです。
- 金利の低いフリーローンを選ぶ
- 自分に合うタイプの金融機関を選ぶ
- 「変動金利」と「固定金利」の2種類があるので、事前に確認する
- 返済計画をしっかり立てて利用する
それぞれ解説するので、利用を開始する前に確認しておきましょう。
できる限り低い金利のフリーローンを選ぶ
これからフリーローンを利用する場合は、銀行が展開している金利が低いフリーローンを選ぶのがおすすめです。
カードローンやフリーローンでは、金利が高ければ高いほど、完済までに支払う返済額も大きくなってしまいます。
申込みの時点で金利が低めのフリーローンを選んでおけば、完済までに支払う金額を少なく抑えられます。
自分にぴったりな金融機関を選ぶ
一概には言えないが、大まかな特徴からどの金融機関が自分にとってメリットが大きいのか検討。
フリーローンを提供する金融機関には以下の3種類があるので、それぞれの特徴を踏まえて自分にとってメリットが大きい選択肢を選ぶのがオススメです。
- 都市銀行
- 地方銀行
- ネット銀行
それぞれに当てはまる主な金融機関と、特徴をまとめました。
金融機関の種類 | 主な金融機関 | 特徴 |
---|---|---|
都市銀行 | ・三井住友銀行カードローン | 金利は低めだが、審査に時間をかけて厳しく行う傾向 |
地方銀行 | ・仙台銀行フリーローン | 銀行の営業エリア内の方のみ利用可 |
ネット銀行 | ・楽天銀行スーパーローン | 来店不要で、申込みから契約手続きまでインターネットにて完結することができる |
金利の低さ重視なら都市銀行、地元でATMを使っての借り入れ・返済を手軽に行いたいなら地方銀行を選ぶと良いでしょう。
平日になかなか銀行へ足を運べない場合は、インターネットで申し込みから契約までの手続きすべてを終えられるネット銀行がおすすめです。
自分の重視する点を元に、どれを選ぶかじっくり検討してみてください。
変動金利と固定金利
フリーローンには、「変動金利」と「固定金利」の2種類の金利から好きなものを選べる商品があります。
変動金利は定期的に市場の金利を元にして金利の見直しが行われ、返済額の見直しが行われるのが特徴です。
変動金利だと将来的に景気が悪くなって金利が高くなり、返済額が増える可能性もあれば、反対に景気が良くなった結果金利が低くなって、返済額を抑えられる可能性もあります。
一方固定金利の場合は、完済まで一切金利が変更されません。
借入時に自分で立てた返済計画を元に、安定して返済を行いたい場合は、固定金利のフリーローンを申込みましょう。
将来金利が下がり、返済額を抑えられることに期待したい場合は、金利が高くなる可能性がある注意点も踏まえたうえで、変動金利のフリーローンを申込んでみてはどうでしょうか。
返済計画をしっかり立てる
フリーローンを利用して借り入れをする際は、返済計画を忘れずしっかり立てましょう。
借り入れの際は、将来を見越して返済計画を立てないと、生活の変化などによって返済額を用意できなくなり、将来的に借りた金額を返せなくなってしまう恐れもあります。
返済計画の立て方がよくわからない・不安という場合は、銀行の窓口などで担当者と相談し、返済計画を立てるのもおすすめです。
フリーローンの利用がおすすめできる人
フリーローンとカードローンのどちらを選ぶべきかは、人によって変わります。
特に以下の3点に当てはまっている人は、フリーローンを選ぶのがおすすめです。
- 借入希望額が大きい
- 使用用途が決まっている
- お金の管理が苦手
ここからは、フリーローンの利用がおすすめな人の特徴を解説します。
借入希望額が大きい
フリーローンは限度額がカードローンより高めなのがほとんどなので、より高額な借り入れを希望する場合はフリーローンがおすすめです。
以下にまとめたとおり、フリーローンの平均は800~1,000万円といった高額の借り入れに対応していますが、消費者金融のカードローンの平均は500~800万円で少々上限が少ないです。
金融機関 | 分類 | 限度額 |
---|---|---|
三井住友銀行 | フリーローン | 800万円 |
みずほ銀行 | フリーローン | 800万円 |
楽天銀行スーパーローン | フリーローン | 800万円 |
ジャパンネット銀行 | フリーローン | 1,000万円 |
アコム | 消費者金融 | 800万円 |
プロミス | 消費者金融 | 500万円 |
SMBCモビット | 消費者金融 | 800万円 |
レイクALSA | 消費者金融 | 500万円 |
カードローンの最大利用枠では必要な金額を借りられない場合は、フリーローンを検討してみましょう。
使用用途が決まっている
フリーローンを申し込む際は、明確な使用用途の記入が必要になるケースもあるので、用途がしっかりと決まっている人におすすめです。
例えば以下の3つのように、使用用途がしっかりと決まっている場合は、フリーローンを申込んでみてはどうでしょうか。
- 旅行をするのに資金が足りない
- 冠婚葬祭で、急な出費が発生した
- 習い事をするため、一時的に資金が必要
なお、フリーローンの使い道は自由ですが、個人向けのローンであり、事業のために使うことは基本的にできないのでご注意ください。
お金の管理が上手じゃない人
フリーローンは、お金の管理が苦手な人におすすめです。
カードローンには、返済額が少ない状態にして長期間の返済を続けていると、なかなか元金が減らないという注意点があります。
フリーローンなら契約する時点で返済計画を決めることになるため返済のゴールは明確、お金の管理が苦手でもしっかり返済を進めることができるので安心と言えます。
初心者にもおすすめできるフリーローン5選
ここからは、初心者にとって使いやすい、おすすめのフリーローン5種類を紹介します。
それぞれの特徴をチェックして、どれが自分に合っているかを検討してみてください。
なお本項で紹介するフリーローンは、いずれも事業性資金(事業用のお金)としての利用はできません。
三井住友銀行カードローン
日本の三大メガバンクの一つである、大手都市銀行の三井住友銀行。
三井住友銀行カードローンは、年4.0~14.5%の低金利が魅力です。
主な特徴は以下のとおり、最大800万円を借入れることができます。
実質年率 | 年1.5%~14.5% |
---|---|
限度額 | 10~800万円 |
審査時間 | - |
お使いみち | 原則自由※ |
※事業性資金にはご利用いただけません
三井住友銀行の口座を持っているなら、WEB完結でインターネットからスムーズに申込み手続きを終えられるのも魅力と言えるでしょう。
三井住友銀行の口座を持っていて手続きをスムーズに終えたい方や、金利の上限が低いフリーローンを利用したい方は、三井住友銀行カードローンの利用を申込んでみてください。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
日本の三大メガバンクの一つである、大手都市銀行の三菱UFJ銀行。
三菱UFJ銀行カードローン バンクイックでは、以下の表にまとめたとおり、限度額最大500万円・金利の実質年率は1.8~14.6%です。
実質年率 | 1.8%~14.6% |
---|---|
限度額 | 10~500万円 |
審査時間 | - |
お使いみち | 原則自由※ |
※事業性資金にはご利用いただけません
三菱UFJ銀行の支店にある「テレビ窓口」を利用すれば、土日や祝日でもその場でカードを受け取って借入れを開始できるのも大きな特徴と言えるでしょう。
金利の下限が1.8%と低いフリーローンを利用したい方や、休日にすぐに利用を開始したい方は、三菱UFJ銀行カードローン バンクイックを検討してみてはどうでしょうか。
ジャパンネット銀行 ネットキャッシング
ネット銀行の大手である、ジャパンネット銀行、限度額が最大1,000万円と大きいのが特徴です。
実質年率 | 2.5%~18.0% |
---|---|
限度額 | 1,000万円 |
審査時間 | - |
お使いみち | 原則自由※ |
※事業性資金にはご利用いただけません
さらに口座自動振替やジャパンネット銀行のVisaデビットサービスで、引き落としの際に足りない金額を自動で借入れて引き落としエラーを防げる「自動融資サービス」が展開されているのも見逃せません。
高額な借り入れを考えている方や、ジャパンネット銀行の各種サービスをより快適・便利に活用したい方は、ジャパンネット銀行でネットキャッシングを申込むのがおすすめです。
みずほ銀行カードローン
日本の三大メガバンクの1つであり、日本中に支店がある都市銀行のみずほ銀行。
みずほ銀行カードローンは以下の表にもあるとおり、最大800万円を実質年率2.5%~18.0%で借り入れられます。
実質年率 | 2.0%~14.0% |
---|---|
限度額 | 10~800万円 |
審査時間 | - |
お使いみち | 原則自由※ |
※事業性資金にはご利用いただけません
みずほ銀行のキャッシュカードをローンカードとして利用可能・ネットバンキングサービス「みずほダイレクト」を使って返済ができるので、みずほ銀行の口座を持っている人は利用しやすいのも特徴です。
みずほ銀行をメインで使っている方や、金利の下限が低めのカードローンを利用したい方は、申込んでみるのも良いでしょう。
住信SBIネット銀行 MR.カードローン
ネット銀行で、コンビニATMを使って気軽に預け入れ・振込などを行えたり、利用で「スマプロポイント」を貯めて現金と交換できたりする住信SBIネット銀行。
住信SBIネット銀行 MR.カードローンは以下の表にもあるように、実質年率1.59%~14.79%の低金利です。
実質年率 | 1.59%~14.79% |
---|---|
限度額 | 10~1,200万円 |
審査時間 | - |
お使いみち | 原則自由※ |
※事業性資金にはご利用いただけません
さらに以下の条件を満たすと、金利をさらに最大年0.6%下げてもらえます。
・SBI証券口座保有登録済み ・住信SBIネット銀行の住宅ローン残高がある (どちらか1つを満たせばOK) |
-0.5% |
・ミライノカード(JCB)を所有・引き落とし口座を住信SBIネット銀行に設定している | -0.1% |
住信SBIネット銀行をメインで使う銀行にしている方には、実質年率が低く、条件達成でさらに金利を下げることもできる住信SBIネット銀行 MR.カードローンを利用してみてはどうでしょうか。
最新のおすすめカードローン詳細を知りたい方は以下の記事をチェック!
どちらがおすすめ?フリーローンとカードローン
フリーローンとカードローンのどちらを利用するのがおすすめかは、人によって異なります。
- 審査の通りやすさ
- すぐにお金を借りられるかどうか
- 他社から借り入れをしているかどうか
以上3点を元に、フリーローンとカードローンのどちらを利用するべきかを解説します。
審査の通りやすさ
現金の借り入れができる金融商品は、借入額が小さく、金利が高いほど審査に通りやすくなっています。
フリーローンは実質年率最大14.5%(三井住友銀行)など、金利は低めです。
一方で消費者金融のカードローンは金利が実質年率最大18.0%など高めであるため、銀行等のフリーローンに比べて審査に通りやすいと言えるでしょう。
ただし、「誰でも絶対に審査に通る金融機関」はありません。さらに、金融機関ごとに審査基準も異なります。
あくまで審査に通りやすい「傾向がある」のが金利の高いカードローンであるだけなので、目安程度に考えておきましょう。
すぐにでもお金を借りたい
すぐにお金を借りたい場合におすすめなのは、即日融資ができるカードローンです。
中でもアコムやアイフルなどの消費者金融系のカードローンでは、「即日融資可能」と謳われているので、すぐにお金が必要な場合でも対応できます。
(審査状況によっては即日融資を受けられないこともあるので、ご注意ください)
その点、フリーローンの場合は、金利が低い代わりに、審査に時間がかかる傾向にあるので、すぐにお金を借りたい人には不向きとなっています。
金融機関 | 実質年率 | 融資時間 |
---|---|---|
アコム | 3.0%~18.0% | 最短60分 |
プロミス [詳細はこちら] | 4.5%~17.8% | 最短3分※1 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 最短60分 |
SMBCモビット [詳細はこちら] | 3.0%~18.0% | 最短15分※2 |
※1 申込み時間や審査によりご希望に添えない場合があります。
※2 申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
他社からも借入がある
他社で借り入れをしている場合は、借替えにより他社での借入額を一本化できるフリーローンを選ぶのがおすすめです。
複数の借入れを1つの借入先にまとめれば、返済日の違い・金利の違いなどにより生じる返済の負担を抑えられ、返済計画も立てやすくなります。
カードローンでも借入れの一本化はできますが、金利が高いので負担が大きく、あまりおすすめできません。
まとめ
今回は、フリーローンの特徴やカードローンとの違い、おすすめのフリーローンなどについて解説しました。
最後に、記事の要点を3つにまとめます。
- フリーローンはカードローンより金利が低めで、借入可能額も大きい傾向にある
- フリーローンは審査が厳しく、時間がかかる傾向にあるので、すぐにお金を借りたい場合はカードローンも要検討
- 都市銀行、地方銀行、そしてネット銀行でそれぞれ特徴が異なるので、目的・使い方に合わせて選ぶことが大事
旅行などの目的があって、これからお金を借りたい場合は、今回の解説を参考にして、金利が低めで負担も軽いフリーローンを検討してみてはいかがでしょうか。