日々の生活で出費がかさんだとき、お金に余裕がなくてどうしたらいいのか困ってしまったことありませんか?
「生活費や仕事の付き合いで出費が増加。どうしたらいいものか…」
「カードローンを今まで利用したことがない。使い方を教えてほしい」
このようなお金が足らなくて困ったときの対処方法の1つが「カードローン」なのです。
それでも、「カードローン=借金」というイメージを持っている人は、なんとなく怖くて、利用してはいけないものと思っているのではないでしょうか。
使い方を誤れば借金の返済に苦しむ可能性は十分にありますが、カードローンを正しく・賢く使えば、とても便利な資金調達の方法なのです。
そこで、ここでは、カードローンが何なのかよく分からない初心者の方でも分かるように、カードローンがどんなサービスなのかを解説していき、使い方や選び方を紹介していきます。
目次
カードローンってどんなサービスなの?
カードローンは、個人にお金を貸してくれるサービスのことです。
住宅ローンなどをはじめ金融機関からお金を借りる場合、担保や保証人、連帯保証人が必要になることがありますが、カードローンは、担保・保証人が共に必要ありません。
つまり、自分ひとりの手続きだけで金融機関からお金を借りる(融資を受ける)ことができます。さて、どのようにして現金を受け取ることができるのかというと、カードローン専用のカードが発行されます。
そのカードを使って、銀行やコンビニのATMから、融資してもらいたい金額を引き出す(現金を借りる)ことができるのです。カードを使って融資を受けることから、カードローンと呼ばれています。
最近のカードローンは、ATMに限らず銀行振込などにも対応しています。
カードローンで借りることができる金額
カードローンは、銀行、信用金庫、労働金庫(ろうきん)やJA(農協)、消費者金融など、様々な金融機関で提供されています。
担保や保証人がないなら、融資額は少ないだろうと思うかもしれませんが、2018年12月時点でカードローンは最大で800万円程度までお金をかしてくれます。
カードローン | 融資額 | |
---|---|---|
銀行 | 三井住友銀行カードローン | 10万円~800万円 |
みずほ銀行カードローン | 10万円~800万円 | |
三菱UFJ「バンクイック」 | 10万円~500万円 | |
りそなカードローン | 10万円~800万円 | |
楽天銀行スーパーローン | 10万円~800万円 | |
オリックス銀行カードローン | 10万円~800万円 | |
消費者金融 | プロミス | 1万円~500万円 |
アイフル | 1万円~800万円 | |
アコム | 1万円~800万円 |
※カードローン名をクリックで各社の特集ページへ
ただし、最初から800万円を借りることはできません。では、いったいいくら借りられるのか?というと、カードローンの審査で決まります。
例えば、審査で利用限度額50万円なら貸し出すことができますと金融機関から言われます。利用限度額は、カードローンで借りることができるお金の最大金額を表すもので、この場合なら50万円まで融資を受けられるということです。
カードローンで借りたお金の使い道は、原則自由!
住宅ローンならば家の購入資金、マイカーローンならば自動車の購入資金といったように、ローンで借りるお金は使い道が決まっているのが一般的です。
しかし、カードローンの場合、資金用途は「自由」。生活費、友達と遊ぶお金、毎月の支払い、冠婚葬祭など、カードローンで借りたお金をどう使うかは、本人の自由なのです。
カードローンはどんなとき使うものなの?
お金が必要になったら、カードローンを使うべきなのか?というとそうではありません。
本当にカードローンが必要なケースかどうかをまず考えましょう。
お金が足らない場合は、お金を使う金額をコントールするか収入を増やすかの大きく2通りあります。
- 節約などして支出を控える
- 預貯金を使う
- クレジットカードのショッピングで現金を使わないようにする
- 友人や家族から援助を受ける
- (バイトの人は)アルバイトのシフトを増やして収入を増やす
- 不要なものを売って売却益を得る
まずは、自分のできる範囲でお金をコントロールし、カードローンを使わずに対処することを最初にやるべきでしょう。
緊急でお金が必要とはいえ、まずは自分でできる範囲のことから考えて、それでも対処できない場合はカードローンを利用するのがベターです。
カードローンは誰でも利用できるのか?
カードローンは誰でも利用できるものではありません。基本的に未成年は利用不可で、成人であっても収入がない人は原則利用できません。
年齢の上限は各社ばらつきがありますが、定年退職のラインである60歳以上から70歳未満の間であることが多いです。
カードローン | 利用資格 | |
---|---|---|
銀行 | 三井住友銀行カードローン |
・18歳以上69歳以下 ・安定した収入のある人 |
みずほ銀行カードローン |
・18歳以上65歳以下 ・安定した収入のある人 |
|
三菱UFJ「バンクイック」 |
・18歳以上64歳以下 ・安定した収入のある人 |
|
りそなカードローン |
・18歳以上65歳以下 ・安定した収入のある人 ・学生は不可 |
|
楽天銀行スーパーローン |
・18歳以上62歳以下 ・安定した収入のある人 |
|
オリックス銀行カードローン |
・18歳以上68歳以下 ・安定した収入のある人 |
|
消費者金融 | プロミス |
・18歳以上74歳以下※ ・安定した収入のある人 ※申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類の提出が必須 |
アイフル |
・18歳以上69歳以下 ・安定した収入のある人 |
|
アコム |
・18歳以上69歳以下 ・安定した収入のある人 |
収入がないと原則カードローンは利用できませんが、正社員である必要は全くなくて、アルバイトやパートもOKです。
もし、バイトの人でカードローンを利用するなら、毎月の勤務日数がほぼ変わらないシフト制の人の方が有利になるでしょう。
- カードローンは18歳以上で、毎月一定の収入があることが必須
- アルバイトやパートも申込可能
- 必ずカードローンに申込む前に、自分が利用資格を満たしているか確認をしよう
利用資格を満たしていても、最終的には審査でカードローンが利用できるかが決まる。
年齢制限含めた利用資格を満たしていても、カードローンが利用できない人がいます。それは、カードローンは必ず金融機関が申込者を審査し、融資の可否を決定するからです。
この審査に通らなければ、カードローンは使えません。審査は、カードローンの申込を済ませると金融機関側のタイミングで行われます。
プロミス、アイフル、アコムなどの大手消費者金融は、この審査が最短30分※で終わるので、申込んだ当日中にお金を借りることも可能。銀行は最短でも2日~3日かかってしまいます。
※申込み時間や審査により希望に添えない場合あり
申込内容は、氏名、年齢、住宅住所や電話番号などの本人情報や勤務先、年収などの情報を記載していき、その情報を元に、申込者の支払い能力や調査します。
これまでのカードやローンの利用履歴(信用情報)もチェックされるので、いくら支払い能力があっても信用が低ければ審査に落ちてしまうことがあるのです。
- 申込ができても、審査に通らないとカードローンは利用できない
- 審査はお金を返済する能力と信用をチェックして総合的に判断される
- 大手の消費者金融は審査がハイスピード。申込んだその日に融資を受けることも可能
クレジットカードのキャッシングサービスもカードローンと同じ!
カードローン同等のサービスが、実は他にもあります。
それが、クレジットカードのキャッシングです。
クレジットカードには、「ショッピング」と「キャッシング」の2種類のサービスがあります。
買い物でカード払いするときは「ショッピング」機能を使った決済。
現金を持たなくても買い物ができ、翌月以降カード会社に支払う後払いが特徴です。
一方、キャッシングは、カードローンと同じでATMから現金を引き出すことができるサービスなのです。
引き出した現金は、前借り(つまり借金)になるので、翌月以降返済をしていかなくてはなりません。
カードローンと使い方は全く同じなのです。
カードローンを考えている人でクレジットカードを持っている人は、お手持ちのクレジットカードのキャッシング枠を確認してみましょう。
カードローンを利用したきっかけの多くは「生活費の補填」
カードローンの資金用途は、利用者の自由と言うことはお伝えました。
それでは、実際にカードローン経験者が利用したきっかけや動機はなんだったのか紹介していきます。
2018年3月に金融庁が発表した「貸金業利用者に関する調査・研究<調査結果>」によれば、カードローン(クレジットカードのキャッシング含む)の借入目的で最も多いのは「生活費の補填」です。
カードローンの借入目的 | 割合 |
---|---|
生活費の不足を補うため | 40.10% |
欲しいものを買うため | 26.30% |
クレジットカードの支払い | 22.40% |
遊ぶお金 | 14.80% |
医療費の支払い | 6.60% |
冠婚葬祭の支払い | 5.80% |
カードローンを利用したきっかけを見ていくと、共通するのは一時的に必要になったお金ということです。
次回以降の給料から少しづつ返していけば、すぐに完済できるレベルの借入ならば、あと〇〇ヶ月で返し切るといった返済計画も立てやすいでしょう。
そのような日常の生活で緊急で必要になった少額の融資は、カードローン向きと言えるでしょう。
カードローンの特徴
カードローンはATMで手軽にお金を借りることができます。しかし、デメリットもきちんと頭に入れておかないと、後々利用したことを後悔することになりかねません。
そこで、ここではカードローンのメリットとデメリットを紹介していきます。
カードローンのメリット
カードローンのメリットは次の通りです。個人が利用する場合、保証人も担保も不要ですから、成人して働いていれば本人の意思で使うことができるサービスです。
- カードローンで借りたお金の使い道は自由
- 窓口に行く必要はない。ネット申込が可能
- 年中無休のコンビニATMが使えるので、必要なときすぐ借りられる
- 限度額の範囲内ならば、何度でも繰り返しお金を借りることが可能
カードローンは来店不要で申込可能!働いていても空いてる時間で契約ができる
ほとんど全てのカードローンはインターネット申込に対応しています。
これが、来店申込しか対応していない場合、平日働いている人はほとんど申込ことができないでしょう。
しかし、インターネットならば24時間いつでも受付可能。スマートフォンやパソコンから申込ができますから、自宅や職場に居ながら、申込を済ませてしまうことができるのです。
限度額の範囲内で、何度でも繰り返しお金を借りることができる
他のローンにはないカードローン特有の特徴が、「限度額の範囲内ならば、何回でも繰り返し融資を受けられる」というものです。
例えば、利用限度額30万円でカードローンを契約したとします。これは、30万円を一気に借りることもできますが、次のように少額の借入を複数回繰り返してもOKなのです。
- 最初に5万円借りる。すると、借りられる金額は、残り25万円に減少
- 次に10万円借りる。すると、借りられる金額は、残り15万円に減少
- 7万円返済する。すると、借りられる金額は、残り22万円に増加
このように利用限度額の範囲の中でなら、何度でも繰り返しお金を借りることができます。
カードローンはATMでお金を引き出すことができます。必要なときに必要な金額だけの融資をすぐに受けることができる、非常に小回りの利いたサービスなのです。
カードローンのデメリット
カードローンのメリットを見れば分かる通り、非常に柔軟で手軽に利用しやすいことが分かります。
だからこそ、デメリットに目を向けて、マイナス面をきちんと理解したうえで使うべきなのです。
カードローンのデメリットには次のようなものがあります。
- 借金の感覚がなくなる可能性がある
- 他のローンを組むときの審査に影響がでる可能性がある
借金の感覚がなくなる恐れがある
カードローンは限度額を超えなければ何度でも繰り返し利用できます。だからこそ、普段預金を下ろす感覚でATMから現金を引き出す感覚になってしまうと怖いのです。
カードローンでATMから出金したお金は、前借りですから、必ず返済をしなくてはなりません。10万円ひきだしたら、その10万円を返済しなくてはいけないのです。
借りることができるからといって、何度も利用してしまうと、毎月返済していたとしても借金は膨らんでしまいます。必ず一時的な利用にとどめましょう。
そして、返済ペースを必ず決めてからカードローンを利用しましょう。カードローンは返済がメインのサービスです。返済を中心に考えないとあとあと完済できずに苦しむことになります。
他のローンを組むときの審査に影響がでる可能性がある
カードローンを利用すると、申込んだ記録、契約内容やカードの借入・返済の履歴が個人信用情報としてコンピューターに記録されます。
この個人信用情報機関は、現在日本国内に3社あります。
- 全銀協(JBA) ※ 銀行系
- シーアイシー(CIC)※ カード会社
- 日本信用情報機構(JICC)※ 消費者金融系
この個人信用情報機関は、コンピューターが相互に情報を共有しあっているので、他のカードローンやクレジットカードに申込をしたときに、自分の利用しているローンやカード情報や返済状況がすぐに分かるようになっているのです。
カードローンは利用していなくても契約が残っていれば借金があるとみなされる傾向にあります。なぜなら、いつでもATMからお金を引き出すことができるからです。
特に、高額融資で審査の厳しい住宅ローンなどは、カードローンの契約情報が残っているだけが原因で審査に落ちてしまうこともあります。カードローンは利用しなくなったら、解約をしておくほうがいいでしょう。
カードローンでお金を借りる方法
融資を受ける方法はカードローン会社によって違いますが、ATM以外にもいくつか用意されているのが一般的です。
- 自社ATM
- 提携ATM(コンビニATMや他行のATM)
- 銀行振込(インターネット)
- 銀行振込(電話)
- 銀行振込(店舗窓口)
大別するとATMと銀行振込の2パターンになります。ATMしか使えないサービスもありますが、天候の影響や外出先や出張先にATMがあるとも限りません。
スマホから振込融資ができるほうがいい場合もありますから、借入方法は、自由度の高いカードローンがおすすめです。
カードローンでお金を返済する方法
カードローンの返済方法は、借入方法同様に1通りではなく、いくつか用意されているのが一般的です。
- 自社ATM
- 提携ATM(コンビニATMや他行のATM)
- 銀行振込(インターネットバンキング)
- 銀行振込(店舗窓口)
- 口座振替(自動引き落とし)
最も確実なのは、返済日に自動で支払われる口座振替です。カードローンは融資よりも「返済」が中心になっていくサービスで、返済日を遅れてしまうと延滞日数に応じた遅延金をプラスで支払うことになってしまいます。
そうならないためにも口座振替が最もベストな返済方法です。支払いに行く手間も発生しません。
もちろんATMや銀行振込の返済も便利です。公共料金の支払いをコンビニレジやペイジーでATMから払っている場合は、そのときに合わせて返済も済ませてしまえば一石二鳥です。会社帰りに立ち寄ることもしやすいですから、自分が支払うという人は、何も口座振替である必要はないでしょう。
ですが、何パターンか返済方法はあったほうが便利です。
追加返済(随時返済)をして、借金を返済するペースを上げることが重要!
追加返済は、毎月の返済額よりも多めに支払うことを言います。例えば、10万円を毎月1万円づつ返済していく場合、11回で完済しますが、3ヶ月おきに3万円返済すると、7回で完済します。
多めに返済している分、早く完済するのは当然です。このように毎月請求される金額は、最低返済額といってそれ以上にお金を返済することも可能なのがカードローンなのです。
ですから、出費の少ない月やボーナスなどの臨時収入が入ったときには、毎月の定額返済に加えて、多めにATMや銀行振込などで返済していきましょう。
カードローンの選び方
さて、カードローンがどんなものかが分かったとしても、カードローンは銀行や消費者金融など様々あるので、どれを選ぶべきか悩んでしまいますよね。
最後に、カードローンの選び方について解説をしていきます。
金利の低いものを選ぼう!悩んだら低金利の銀行カードローン
初心者の人は、金利の低いカードローンから選ぶようにしましょう。金利は、支払う利子を決める割合のことで、カードローンでは年率(パーセンテージ)で表されるのが一般的です。
このパーセンテージは数字が低いほど、金利が低くなり、すなわち支払う利子も安くなります。一般的に、消費者金融が約18%で、銀行カードローンが約14%前後ですから、銀行カードローンから選ぶべきでしょう。
ただし、多くの銀行がカードローンを販売しています。もし、銀行の中から1枚を選ぶことが難しいようならば、自分の使っている預金口座の銀行のカードローンを選ぶことをおすすめします。
特に会社の給与が振り込まれる口座の場合は、口座に収入が入ることが分かり、また口座振替もすぐに設定できます。これが、利用実績のないユーザーだと口座を開設しなくてはならなかったり、利用実績がない分、信用は過去の信用情報で判断するしかなくなります。
また、自分の銀行口座の銀行はどうしても嫌だという人は、国内3大メガバンクの提供する、三井住友銀行カードローン、みずほ銀行カードローン、三菱UFJ銀行「バンクイック」から選びましょう。利用者が多く信頼性も高いので、初めて利用するには無難な選択といえます。
1ヶ月程度で完済するつもりなら大手の消費者金融がお得
まとまったお金を借りるというよりは、1万から10万円くらいの少額の融資で、給料が入ったら全額返済する、もしくは3ヶ月~半年以内で完済する短期的な融資の場合は、大手の消費者金融の方が低金利の銀行カードローンよりもお得に利用できます。
その理由は、プロミス、アイフル、アコムは初回30日間が金利0%の無利息期間が設けられているためです。つまり、1ヶ月後に完済する数万円の融資は、利子がつきませんから最もお得な方法なのです。
さらに、半年くらいまでの完済を目指す融資の場合は、無利息期間の効果で銀行よりも利子が安くなる傾向にあります。半年以上かかる融資の場合は、無利息期間のある消費者金融であっても、低金利な銀行カードローンの方が、利子の負担が小さくなります。
無利息期間は、利用者にとってものすごく大きなサービスです。短期的な完済を目指す人は、無利息期間のあるプロミス、アイフル、アコムがぴったりですよ。
まとめ
カードローンの基本的な解説をして、使い方や選び方を紹介しました。
カードローンはお金を借りるサービスです。限度額の範囲内ならば何度も繰り返し利用できますが、「お金を借りている」という意識を必ず持ちましょう。
大切なのは借りることより「返済」です。返済計画さえきちんと立て実行できれば、これほど手軽で便利な個人の資金調達の方法はありません。
何にするか悩んでいる人も、この記事を参考にカードローンを選んでみてください。
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