カードローンでは、必ず既婚・未婚を選択して申込みをします。
しかし、なぜわざわざ結婚している人と、未婚者を区別する必要があるのでしょうか。
「結婚していないと審査で不利になるの?」
「審査にどう評価されるのか気になる」
と疑問を持っている方は少なからず、いるでしょう。
実は、キャッシングの審査で両者の評価は違います。
そのため、申込者によっては審査落ちの原因の1つになる可能性もあるのです。
ここでは、既婚・未婚の違いがキャッシング審査に与える影響について解説していきます。
属性の知識が深まれば、今の自分が審査に有利・不利なのか分かるようになりますよ!
ぜひ、参考にしてください。
目次
カードローン審査のスコアリング
カードローンを利用するためには貸金業者の審査が行われます。
審査の結果、借入れができなかったり、できても少額だったりすることもあり得ます。
貸金業者は経験に基づき、簡便な審査のため、申込者の属性を分類して、点数をつけ評価しています。
これがスコアリングです。
スコアリングのため、カードローン申込みの際には、家族構成や住居属性など、多くの項目を記入する必要がありますよね。
属性の判断は結局、借り手の信用の大きさや、返済能力を測るものでもあります。
年収額やその安定性も重要ですし、公務員や大手企業に所属していることで得られる社会的信用性も大きくものを言います。
ですが、スコアリングの内容はそれだけではありません。
貸金業者の経験則において、返済をきちんとすると思われる属性の人は、審査において評価が高くなります。
その、年収以外の属性でスコアリングの数値の内容となるのが、結婚の有無等の情報です。
未婚・既婚の違いがどのように関係してくるのか?
カードローンの審査では必ず既婚・未婚を選択しなければなりません。
ここでは、その家族構成の違いが審査に与える影響について解説をしていきます。
家族持ちの既婚者の場合は収入があると判断されやすい
既婚者は、家族を養っていくためにも毎月ある程度お金が必要になります。
ですから、給料などの収入が将来にわたって得られるだろうと判断されやすいのです。
既婚者は、なかなか引っ越ししない場合が多い
既婚者の場合には家族がいるため、気軽に引越しをするというわけにはいかなくなります。
これは一つの場所に安定して留まっているとみて、有利に捉えられます。
一方、未婚者の場合には簡単に引越しをすることができるので、夜逃げなどにより音信普通になってしまう可能性も考えられるとみなされ、カードローンの審査では少なからず影響します。
転職などの可能性も低いと判断される
既婚者の場合には転職などの職場が変わる可能性についても低いと判断されます。
必然的に既婚者のほうが、家族分の生活費などが多く必要になるので、簡単に仕事を辞めるというわけにはいかなくなります。
家族全員を路頭に迷わせないためにも転職について慎重に考え、なにかあっても現在の勤務先に勤め続ける可能性が高いことで、職業の安定性が高いと判断されるのです。
一方の未婚者は特別な環境下にいない限り、家族を養う必要がありません。
そのため職場を変えようと思えば、いつでも変えられるので職業の安定性が低いと判断されてしまいます。
未婚者だからといって信用がないわけではない
既婚者と独身者を比較すると、独身者の方が自由に使えるお金は多くなります。
この部分だけを比較すると独身者の方が返済能力が高く審査では有利になるように思えますが、実際の審査では職業の安定性が最も重視されますので、既婚者の方が未婚者よりも有利になるのです。
ただし未婚者であっても極端に不利になるということはありません。
その他の属性情報である勤務先や勤続年数やこれまでの利用履歴や他社借り入れの状況などが良好であれば、未婚であっても問題なくカードローンの審査に通過することができるはずです。
子供の有無は審査に影響はある?
結婚していると、カードローンの審査については有利になることがわかりました。
それでは、子供の有無はどうでしょうか?
結婚して子供が生まれるのは極々、自然なことですよね。
それによって有利不利は変わるのでしょうか?
結論からいうと、子供の存在は少なからず審査に関係があると言えます。
子供がいれば、生活費にプラスで教育費などがかかってきます。
そうすると返済に回す余裕も減ってしまいます。
結局、お金を必要とする度合が高ければ高いほど、借入れは難しくなっていくという構図が見えてきますよね。
既婚・未婚者で審査が有利になる条件
結婚している・していないだけでなく、実は住んでいる家の種類や同居人の有無などによってもスコアが変わります。
ここでは、審査にとってプラスの効果がある条件を説明していきます。
既婚者の場合、持ち家があればプラスに働くことも
持ち家は財産という捉え方をされます。
貸し手としても、そこまでやるかどうかは別として、差し押さえなどの手段を講じることも可能ですから、安心しやすいのです。
また、持ち家の方は住宅ローンを利用していることが多いですから、その住宅ローンの審査に通過した信用力や返済能力を有しているとみなされる。
未婚者でも親と同居している場合は有利に働く場合もある
未婚であっても有利になるケースがあります。
それは、家族と同居している場合です。
光熱費や家賃等、持ち出しがなく、自由に使えるお金が多く、それでいながら万一の際には支援が得られやすい存在のためです。
それと比べると、未婚の賃貸一人暮らし者のスコアリングは大きく落ちます。
離婚して独身になった場合はどうなるのか?
離婚をしたら、養育費や慰謝料が生じるケースが多いと考えられます。
そうなれば、家計の負担も大きくなるので、返済能力が低く評価される傾向にあるのです。
従って、未婚の方よりも離婚者の方が低評価になるのが一般的。
ある特定の借り入れ目的においては、審査で不利になる
カードローンの申し込みでは申込書に借り入れ目的を記載することになります。
この時に特定の借り入れ目的を記載してしまうと、持ち家で既婚者であっても、未婚の身であっても審査に落ちてしまう場合があるのです。
それが、借金の返済やギャンブルなどの資金調達が目的の場合には、ほぼ間違いなく審査に通過することはできません。
カードローンも借金の一種ですから、借りたお金については必ず返済するということが必要になります。
まとめ
既婚・未婚といった家族構成の違いが審査に与える影響について解説をしてきました。
スコアリングは各属性を点数化して評価するので、結婚している・していないは同じスコアにはならないので、審査に影響を及ぼす可能性があります。
その点を踏まえて、この記事のポイントをまとめると以下のようになります。
- 既婚者の方が未婚者よりも評価がいいのが一般的
- 両親と同居しているなら、既婚者・未婚者ともに評価がアップ!
- 未婚者であっても他の属性(勤続年数、他社借入件数など)が良好なら問題なし
- 持ち家や土地などの資産があると、スコアが有利に!
- 離婚した独身者は金銭的な問題を抱えていることが多いためマイナス評価になりやすい
- 既婚・未婚の違いだけで、審査落ちの決定的な原因にはならない
あくまで既婚・未婚はスコアリング評価の一つの属性にすぎません。
それ以外の評価を交えて、総合的に判断されるものです。
そのため、既婚・未婚だけでなく、自分の属性を一通り確認してから最適なカードローンを選びましょう。