銀行員のスキルや経験を活かせるおすすめの転職先6選
銀行は「金融機関」の代表的存在!転職先として候補にあがるのは、やはり同じ「金融業」ですが、他の業種でも成功できるチャンスはたくさんあります。
下記の仕事は、銀行員としての知識やスキルを活かせる「おすすめの転職先」です。
- クレジットカード会社
- 保険会社
- 証券会社
- 不動産業界
- コンサルティング会社
- メーカー
クレジットカード会社
クレジットカード会社は、カードの利用者を増やすための業務がメインとなります。入会をすすめる営業職をはじめ、顧客の管理、請求書の発行などの事務職があります。
銀行でも「クレジットカード一体型」のキャッシュカードがあるので、行員は必要な知識が身についています。カードの発行手続きなどの業務では、即戦力となれるのが銀行員の「強み」です。
お客さまの相談、クレーム処理、サービス案内などは、銀行の仕事と共通することも多く、クレジットカード会社でも存分にスキルを活かすことができるので、転職先としておすすめです。
保険会社
保険会社のメインは営業職。顧客のニーズを細かく把握して、保険商品とのマッチングを図り、セールスやアフターフォローを行うのが仕事です。
銀行で営業職を担当した方は、仕事のベースが既にできているので、自分の経験を積極的に活かして「顧客へのセールスやフォロー」ができます。
また、「保険の窓口販売」を銀行で経験した方は、保険会社の社員と同じくらいの「商品知識」があるので、優先的に採用され大きな戦力になれるでしょう。
証券会社
証券会社の仕事は、株の売買の取り次ぎや、投資信託など有価証券の販売です。資産の運用や管理についての相談やサポートを行い、顧客に合った提案をしていきます。
顧客への商品説明については、銀行でも経験しているので、「どんなふうに話せば相手が理解してくれるか」のノウハウを証券会社でも活かせます。
証券会社の顧客は高齢者が多いので、「ていねいに対応すること」が求められます。その点では銀行も同じ!顧客に失礼のない対応ができる「コミュニケーションスキル」は、証券会社でもフルに発揮できます。
不動産業界
不動産業は、土地・一戸建て・ビル・マンション等の「売買または賃貸物件」について、持ち主とお客さまの仲介を行うのが主な仕事です。購入資金について相談されることも多く、お客さまのニーズに合った情報を伝えることも大事なサービスです。
銀行では「住宅ローン」や「不動産担保ローン」など不動産業に関連したローンを扱っています。また、銀行融資のしくみに精通している銀行員は、不動産業でも自分の知識を活かしたお客さま相談ができるので、良い人材として重宝されます。
コンサルティング会社
コンサルティング会社は、クライアントが抱える問題や課題について、どうすれば解決するのか具体的な方法を考えて支援するのが主な仕事です。それぞれ得意分野があり、業界に詳しい専門家が助言や提案を行います。
銀行で「融資や資産運用」の業務経験を重ねた方は、クライアントの問題を解決するだけの「コンサルティング能力」が備わっています。必要な資格をとって専門性を高めれば、コンサルティング会社に転職しても、きっと成功できるでしょう。
メーカー
メーカーとは「ものを作る会社」のことです。メーカーの仕事は製造だけではなく、商品開発、営業、生産管理、経営管理など、担当部署はいくつもあります。
銀行員は、金融商品の窓口販売や営業などで、お客さまに興味をもってもらうための「セールストーク」のコツを熟知しています。メーカーでは、小売店や問屋への営業で「自社製品」を売り込む際に、とても役立ちます。
また、経営管理のひとつ「財務管理」は、資金の調達や運用について適切な判断を行う仕事です。メーカーが銀行の融資を検討する時など、財務管理では「元銀行員」の知識や経験を大いに発揮できます。
銀行員は転職先がすぐに見つかるケースが多いのはなぜか
銀行員は「優秀な人材」という社会的イメージが強く、転職でも非常に有利です。しかしなぜ、銀行員は「優秀な人材」というイメージがあるのでしょうか?
銀行員=優秀な人材
理由のひとつに「人材育成」があります。新人からベテラン行員まで、時間をかけて育成した人材は、転職先でも以下のように評価されることが多いので、「銀行員=優秀な人材」というイメージが定着したのでしょう。考えられる特徴としては下記の3つが挙げられます。
- 礼儀正しい
- 仕事熱心
- 向上心がある
元銀行員を積極的に採用したいという人事担当者は多く、特に大手の銀行で働いていた方にとっては売り手市場!転職を成功させている例はたくさんあります。
銀行員が転職に使える強みとは
自分ではセールスポイントが少ないと思っていても、銀行での勤務経験の中には「転職に使える強み」がたくさんあるものです。下記は、おもに「銀行員の強み」といわれていることです。真面目に仕事をしてきた銀行員なら、同じ「強み」がきっとありますよ!
- 信頼性
- 正確性
- コミュニケーション能力
- 交渉力
- 専門性
相手に信頼感を与えられる
銀行というところは「信用」で成り立っています。そのため、行員も強い責任感をもって、高い意識で仕事を行うことが求められます。つまり、銀行という企業の「あり方」が、社会的に信用されているからこそ、銀行員の信頼性も高いのです。
業務が正確
お金を扱う仕事なので、銀行員はミスが許されないという緊張感もあります。業務を正確に行うのは、銀行では当たり前のこと。仕事への意識が高い人材が育つのです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が求められるのは、お客さまの対応だけではありません。転職先の上司や同僚と、うまくつき合えるかどうかがポイント。銀行の仕事はチームワークが大切なので、コミュニケーション能力は重要なスキルなのです。
交渉力
交渉力とは、自分の要求を伝えるために相手を説得する力です。銀行では手続きや取引において交渉をする場面が多くあります。一方的に説得するのではなく、相手の話もきちんと聴いた上で交渉できる人が、銀行では求められます。
専門性
当然のことながら銀行融資や資産運用などの専門性の高さも、銀行員ならではの強みといえます。
地方銀行から転職する際のポイント
地方の転職事情によると、銀行と「同等程度の待遇」が受けられる企業の求人は、かなり少ないことが予想されます。
転職をしたい銀行員は、さまざまな方面からたくさんの情報を集め、時間をかけて検討した上で、いつ辞めるかを判断するようにしましょう。一人で考えず、転職エージェントに相談するのもおすすめポイントです!
会社をやめるときに伝える退職理由とは
退職理由を会社にどう伝えるか?これも在職中の課題です。何もかも正直に伝えることが、必ずしも重要ではありません。だからといって、事実ではないことを退職理由にするのも無理があります。
銀行員からの転職まとめ
銀行員が「退職を決断する」とは、当たり前に得られている収入や待遇を「手放す覚悟」をするということ。だからこそ、じっくりと時間をかけて熟慮することはとても重要なのです。
銀行からの転職を成功させるには、やってきた仕事を活かせる職業を選択すること。また自分の「強み」を再整理することで「仕事選びのコツ」がわかってきます。
行き詰ったときは、転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けてみましょう。在職中から登録できるので、すごく頼りになりますよ。