みなさんは転職回数が多いと、転職に不利だと思いますか?「転職の回数が多いと就職には不利だと思う」と考えている人が多いようですが、実際転職回数が多い人は面接などでも印象が良くないそうです。
会社の採用担当の中には、転職回数が多いのは何か問題があるからなのか?と考えている人もいるようです。しかし、そのようなことを気にしていても仕方ありません。転職の回数が多い場合でも、納得できる理由があれば問題ないこともあります。そのため転職回数が多い人もあきらめずに頑張りましょう。
転職回数は多いと不利?何回から不利になる?
転職回数の評価については業種や企業によって異なります。実際に人事担当の話を聞いてみると、転職回数が1~2回程度であれば、面接合否には大きく関係しないようです。
しかし一般的には3回以上の転職歴となると、「転職回数が多い」とみなされるようです。
それでは具体的に何回以上だと、転職回数が「多い」と思われるのでしょうか。これは業界や職種、また個々の会社のカルチャーによって異なるため、明確な答えはありません。
ただし年代ごとの転職回数の平均値というものがあります。そこを超えてくると「多い」というイメージを与える可能性が高くなるでしょう。そこで年代ごとの転職目安を以下で確認してみましょう。
- 20代の場合…2回以上
- 30代~40代の場合…3回以上
また求人によっては「20代ならば転職回数は2回まで」といったように、応募者の転職回数に上限を設けている場合もしばしば見受けられます。つまり基本的に転職が多いことは、キャリア上不利になる傾向にあると認識しておきましょう。
転職回数が多いと不利になる理由とは?
転職回数が多いと転職活動が不利になってしまう理由はいくつかあります。
- 入社後の離職リスク
- スキル不足への懸念
- キャリアの一貫性に不安
- ストレス耐性がないと思われることも
離職リスク
まず考えられるのは、転職を重ねてきたという事実から、採用側企業が「この人は我が社に入社した後もすぐ離職してしまうのでは?」と(必然的に)考えがちになってしまうことです。
過去の転職にそれぞれしかるべき理由があっても、「二度あることは三度ある」と思われてしまうのは、残念ながら致し方のないことです。
転職を繰り返すことによるスキル不足への懸念
求職者のスキル不足を疑われる、つまり使えない人材だから転職を繰り返してきたのではないかと思われることです。何か強力な資格やビジネス上の大きな実績を持っていれば、そうしたイメージは払拭できます。しかし能力を証明する事実がないと、やはりこの点も懸念されるところです。
キャリアの一貫性がないと判断されることも
これは人それぞれですが、過去の転職で経験してきた業種や職種に一貫性がないと、「この求職者は結局何をしたいのか?場当たり的に仕事をしているだけではないのか?」という印象を与えてしまうことがあります。
キャリアに一貫性がないというのは、言い換えれば多様な経験をしているともいえます。しかしながら中途採用では、特に「即戦力」を求められるのが一般的です。見た目に“とっちらかった”キャリアは、好印象へはつながりにくいでしょう。
ストレス耐性が少ないと思われてしまう
そして最後に挙げられるのが、転職が多いとストレス耐性の欠如を懸念されてしまうという点です。あまりにも短期間の転職を繰り返していると、「この人は意に沿わない環境や状況におかれると、すぐ逃げてしまう(離職してしまう)のではないか」と思われてしまうこともあります。
そもそも転職回数の数え方ってどうなっている?
そもそも転職回数はどう数えるのか、基本的なことについて確認しておきましょう。転職回数の数え方は少し注意が必要です。
特殊なケースは転職回数に入る?
- 出向
- 転籍
出向
たとえ職場が変わったとしても、転職とはみなさないケースもあるからです。その代表的な例が「出向」です。グループ会社が複数ある中で、本部にあたる会社のしかるべきポジションの方が子会社の役員として出向する例はしばしばあります。
しかしこの出向は「転職」には該当しません。なぜなら職場が子会社でも、本人の「籍」は出向元である本部にあるからです。
転籍
ただし類似のケースとして、グループ会社への移動であっても「転籍」の場合は転職となります。出向は元の職場へ戻ることが前提ですが、転籍は赴任した先の会社へ文字通り籍を移し、その会社の従業員となるシステムだからです。
とはいえ転籍は会社内の意向が働いていることが多く、自らの意思である場合はあまり多くはありません。その意味で、「転籍による転職」が過去にあった場合、履歴書や面接の場では「転籍」であったことをしっかりと伝え、無用なマイナスイメージを払しょくすることが肝心です。
実際の平均転職回数はどれくらい?
先に少し触れたところですが、実際に年代別の平均転職回数はどの程度なのでしょうか。
大手求人サイトの「リクナビNEXT」が実施したアンケート
- 20代…「転職経験なし」が70%以上
- 30代…「転職経験なし」が45%、「1回」が20%超、「2回」が15%
- 40代…「転職経験なし」が40%弱、「1回」「2回」が20%、「3回以上」は20%
当然と言えば当然ですが、年齢を重ねるごとに転職を経験している方の比率は高まっていることが分かります。
転職回数が多い人の特徴とは?
では転職回数が多い人には、どういった特徴があるのでしょうか?もちろん一概に言えることではありませんが、いくつかの性格上の傾向を挙げることはできます。
人付き合いが苦手
どんな職場で、どのような種類の業務を行うにせよ、仕事はたった一人で完結するものではありません。上司や部下、同僚、取引先など、仕事を行う上では非常に多くの人との関わり合いが不可欠です。
コミュニケーション能力が高い人であれば、人間関係をうまく形成し、仕事を効率的に運ぶことができます。本人としても気持ちよく働ける場合が多いでしょう。
しかし引っ込み思案で人との積極的なコミュニケーションを厭う性格の場合、本来仕事に必要である協力関係すら職場内で築けず、会社に“居場所”がなくなってしまいがちなのです。
プライドが高く、かつ人に厳しいタイプ
適度な自信を持つことは、仕事を遂行する上では必要なものです。それが過剰になりすぎてしまい、周囲へ向かうようになると途端に状況が変わります。
同僚や上司・部下の仕事ぶりに対して「なんでこんなことができないんだ」というような憤りを抱く人は、次第と会社そのものに対しても不満を覚えます。そして「自分はこんな場所にいるべきではない」と、ついには職場を見限ることも。
さらに転職を重ねることで、悪い意味で会社というものに対する目が肥えてしまい、職場環境への評価も必然的に厳しくなってしまうのです。
これら以外にも転職回数が多い方には、飽きっぽい、ストレスに弱い、といった性格上の特徴がしばしば見受けられるようです。過去に転職を重ねている方は、今一度自身の性格を振り返ってみるのもよいでしょう。
転職が多い人のメリット・デメリットを確認
転職が多い人のメリット・デメリットを改めて整理してみましょう。「転職が多い人にメリットなんてあるの?」と思われる方も多いでしょうが、考え方によっては転職回数の多さは武器にもなり得ます。
そこで大事なのは、過去のキャリアをきちんと整理し、ポジティブに捉え直すことで転職活動に有効に活用することです。実際に転職が多い人のメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
転職が多い人のメリット
まず転職を多く重ねることで得られるメリットは、以下の2つになります。
- 多様な職場を経験していることにより視野が広くなる
- 幅広いビジネススキルを習得できる
それぞれについては以下で解説していきましょう。
経験による視野の拡大
転職がある程度受け入れられるようになった昨今でも、日本では「一社に仕える」という精神が根強くはびこっています。
こうした考えに染まってしまうと、人間関係の悪化で職場に居場所がない、自分のキャリアアップ・スキルアップにつながる仕事が与えられない…といった事態も、転職を選択肢として想定しづらくなります。そのため 逃げ道が無くなってしまうのです。
この点、転職を重ねていることであれば「いざとなれば、違う会社に行けばよい」とある程度楽観することができます。すると精神的にも追い詰められることなく、またキャリアビジョンも柔軟に設計できるようになるでしょう。
ビジネススキルを習得
ひとつの会社に居続けると、どうしても身に付けられるスキルの幅や深さは限られてしまいます。
例えばシステムエンジニアのような職種の場合、技術のトレンドもうつろいやすいので、一社の中で定型的な仕事ばかりこなすと自身のスキルがさび付いてしまいます。そこで転職をすると、より多様な仕事の機会に触れることができ、自らの能力を効率的に高めていくことが可能となります。
転職が多い人のデメリット
次に転職が多い人のデメリットですが、これは正直なところ様々な部分があります。
- 精神面(会社への帰属意識)
- 面接での印象
- 給与面のマイナスの可能性
精神面(会社への帰属意識)において
精神的な部分においては、メリットと裏返しではありますが、転職を重ねると個々の会社への帰属意識が低くなります。そのため職場で意に沿わない状況が生まれると、すぐに別の会社を探し始めてしまうようになる、ということがあるのです。
面接でキャリアのビジョンが不透明だと判断される
スキルの考え方に関してもメリットと表裏一体です。たとえ複数回転職したとしても、気分で行き当たりばったりの会社を選ぶと、キャリアの一貫性がなくなり、自分の強みを作りにくくなります。
職種や業種にこだわらずとも、少なくとも転職歴の全体を貫く「ストーリー」がなければ、面接時などにキャリアビジョンの不透明性を問われることは必至でしょう。
給与面でのマイナスが発生する
金銭的な部分でも、転職をすると前職の水準を下回った給与額で再スタートしなければならないことも多いでしょう。(退職金を棒に振る場合もしばし)下手をするとキャリアアップどころか、大幅な“キャリアダウン”にもつながりかねないのが実際のところです。
転職回数が多い場合の転職活動について詳しくチェックしよう
転職が多い人のメリットとデメリットを把握したうえで、具体的に転職活動へ臨む場合の留意点を整理してみましょう。
転職活動は一般的に、履歴書など書類作成から面接に至るまで、いくつかの流れがあります。面接に向けてしっかり準備するという方がほとんどでしょうが、実際の転職活動は書類作成時から勝負がはじまっています。そのためスタートから気は抜けません。
ただし、それぞれの過程において、大事なのは過去の転職歴をどう伝えるか、という点です。以下でみていきましょう。
転職回数が多い場合の退職理由や転職理由はどうする?
まず転職活動時において、退職理由・転職理由を問われることは必須です。退職理由・転職理由を回答する場合にはどのようにすればよいでしょうか。
最も避けるべきは、退職の原因を所属していた会社に求めてしまうことです。「残業時間が長すぎた」「上司から営業ノルマ必達に関し強い圧力をかけられ嫌気が差した」など、真実でも前職を悪くいうのは非常にマイナスな印象を与えます。
仕事の能力以前に、求職者の人格を疑われてしまうことにもなりかねません。くれぐれも控えましょう。
退職・転職理由は前向きなストーリーを持たせよう!
そこで転職回数が多い場合の退職理由・転職理由を伝える際にポイントは、それぞれの転職に前向きな意味があったと述べること、そして全体の職歴にストーリーを持たせることです。
その例とて、下記のようなものが適切でしょう。
前向きな転職理由の例
最初の会社で自分の能力に課題を感じたので、スキルを身に着けるために次の会社へ転職しました。
そしてそこで培った能力をさらに発揮できる職場を求め今の会社へ転職したのですが、さらにチャレンジングな環境をもとめ御社を志望します
意味があった転職だったとしっかりと伝えることが出来れば、転職回数の多さというマイナスイメージは軽減できる場合が多いのです。
転職回数が多い人が職務経歴書を書く際のポイント
面接の前に行わなければならない書類作成の部分では、どのような点を気を付けるべきでしょうか。履歴書は職歴や資格など、内容を時系列に基づき粛々としたためていくもので、あまり工夫の余地はありません。
そこで重要になってくるのは「職務経歴書」。ここは大いに書き方にこだわるべき点です。職務経歴書は統一的なフォーマットが存在しないので、自身が行った仕事やスキルについて、志望先企業にプレゼンテーションをするようなイメージで仕上げることで、強力な武器になり得ます。
大事なのは以下の点を効果的にまとめることでしょう。
- それぞれの職場でどのようなスキル・能力を身につけたか
- どんな実績を残してきたか
- どのような態度で仕事に臨んできたか
職務経歴書は必ずしも時系列で書かずともよいので、職種別・業種別など、より自分の経歴を魅力的に訴求できる書き方を考えることも重要です。
ただし注意が必要なのは、転職回数や過去の実績などについて嘘やごまかしを交えないという点です。これは入社後に判明すると訴訟にもなりかねませんので、くれぐれも気を付けましょう。
転職回数が多い人の面接対策
実際の面接の場では、さらに注意しておくべきポイントがあります。転職回数が多い方が聞かれがちな質問には、「なぜこんなに転職を重ねてきたのですか?」というものです。
この質問に対する回答のポイントは、今まで述べてきた通り、それぞれの転職に対して前向きな意味を持たせ、ストーリーをしっかりと紡ぐことです。
同様に「あなたは最終的にどのようなキャリアを築きたいのですか?」という質問もよくあります。これも今までの転職をふまえ、整合性のあるキャリアビジョンを適切に述べることで好印象を与えることも可能です。
また「うちの会社に入ってまた辞めたくなったらどうしますか?」と、多少意地悪なことを聞かれることもあるでしょう(当然といえば当然ですが)。
このような質問に対して注意すべきなのは「いえ、御社に入社した際は身を粉にして働き定年まで勤めます!」といったように過剰なまでの忠誠を述べることです。
こうした会社への忠誠心は、過去の経歴で 証明できなかったものなので、かえって信用を落とすことになりかねません。
こうした質問への答えの例
もちろん将来的に御社から転職する可能性はゼロではありません。
しかし、その前提としては当然御社で確固たるスキルを身に着けしかるべき実績を残していかなければならないと思っております。
それがお世話になった会社の恩返しでもありますし、キャリアを飛躍させるための最低条件だと考えております。
転職の可能性を認めつつも志望先企業への貢献を約束することがポイントです。
転職回数をポジティブにアピールするのが転職を成功させるコツ!
さて、もはや説明するまでもなく、転職活動の多さは一般的にネガティブな印象を与えてしまうものです。
しかしこれまで述べてきた内容などもふまえ、伝え方に工夫をすることで、転職回数の多さをポジティブにアピールすることも十分可能なのです。
むしろポジティブなアピールなくして、次なる転職は望めません。以下の3つのポイントを抑えるようにしましょう。
- 転職理由の明確化
- 転職回数の多さをプラス変換
- 定着率の不安を払拭
転職理由を明確にしよう
転職回数をポジティブにアピールするうえで肝心なのは、その都度の転職理由を明確に説明することです。いくら前向きに伝えようとしても「キャリアアップのため」や「より自分の力が発揮できる環境を求めて」など、漠然としすぎていると選考側企業としては判断に困る場合があります。
何か後ろめたい退職理由だったか?と不信感を抱かれる恐れもあります。
まずは転職理由を具体的に述べることが大切です。
例としてキャリアアップのためであれば、「今までこういう仕事に携わり、このようなスキルを身につけてきたので、御社が展開しているこれこれこういった事業で自らの能力を発揮しキャリアアップを目指したい」というように、選考企業の事業もふまえ丁寧に述べるのが望ましいでしょう。
転職回数が多いことをプラスに置き換えよう
転職回数の多さは、裏を返すとそれだけ多くの職場・仕事に携わってきたということに他なりません。会社が違えば働く人も業務の内容も異なります。
一つ一つの職場で自分がどんな経験をしてきたか、成功や失敗はもとより、どういった人と関わりどのようにコミュニケーションをとってきたのか、採用選考に臨む前段階で棚卸しをしてみましょう。
すると他の人では中々経験していないようなことが過去にあった、それらの経験を通して思わぬ自身の強みが明らかになります。するとアピールポイントはおのずと見つかってくるはずです。
それらをうまくプレゼンテーションすれば、多様で濃密な職務経歴として、選考側企業へのポジティブなアピールも可能になります。マイナスをプラスに置き換える、この発想が重要です。
転職回数が多いことから持たれる定着率の不安を払拭しよう
既に述べた通り、転職回数が多いと企業側から「入社後の定着率」に不安を持たれる可能性が非常に高いです。ここに関しての適切な対処方法は個々人によって異なるところで、慎重な回答が必要です。
例えば40代以降の方であれば、キャリアの有終の美を飾るために今回を最後の転職としたい、と意思を伝えることも可能でしょう。ただし20代や30代の方の場合ですとキャリアの先が長い分、同じ理屈が通りにくい可能性があります。
もちろん大前提として軽々な離職をしないという態度をしっかりと示しつつも、20~30代の方は志望先企業で確実な実績を作るまでは次の展開を考えないといったような伝え方をする方がより効果的でしょう。
転職回数の多さが強みになる業種もある?
前段では転職回数の多さをいかにポジティブに伝えるか、その方法について詳しくまとめました。しかし意外なことに、転職回数の多さ自体が強みになる「業種・職種」というのも少なからず存在するのです。
転職回数の多さ=キャリアの強みとして受け取ってもらえるのならば、過去の転職の経緯の伝え方にあれこれと気を配る必要性も小さくなります。さらに、それぞれの転職で成してきたことをふまえれば、転職回数に胸を張ることすらできます。では一体どのような仕事なのでしょうか。
WEBデザイナー
WEBサイトのデザイン、サイトのコーディングやプログラムの作成、サイト制作の進行の取りまとめ等を行うのがWEBデザイナーです。
なぜWEBデザイナーが転職回数の多さを強みにできるかというと、ひとえにこの仕事がトレンドの移り変わりが激しい、“最前線の技術職”であることにつきます。
在籍する会社で時代や自分に見合うスキルを磨ける仕事がないとなれば、WEBデザイナーにとっては死活問題です。そのため自然とWEBデザイナーはより高レベルな仕事に携われる職場を求めがちになります。
WEBデザイナーを求める会社であれば、そうした背景も承知しているので、転職回数が多人はそれだけ成長に貪欲でスキルを磨き上げてきた人であると評価してくれる可能性も高いのです。
外資系企業
次に挙げられるのが外資系企業です。終身雇用が永らく根付いており、一社に新卒から定年まで勤めあげることが美徳とされていた日本とは異なり、外資系企業は転職という選択肢が当然に受け入れられている場合が多いです。
転職を一度も経験していないような方は、むしろ様々な企業で働くに足るビジネス能力を有していないとすらみなされるケースもあるようです。
このようなカルチャーを有する外資企業を志望するような場合は、転職回数が多いことは十分アピールポイントになりうるでしょう。
多くの職場でいかに活躍してきたのか、といったことを存分にプレゼンテーションすれば、採用選考も有利に進められる可能性が高まります。
ベンチャー企業
最後に挙げるのがベンチャー企業です。設立して間もなく、他社にない独自の強みで大企業や市場に立ち向かっていこうというベンチャー企業。会社の中に埋もれず、独力で能力を磨き上げ、自身の道を開拓していく方が好まれる傾向にあるようです。
転職回数が多いことはネガティブに捉えれば組織になじみにくい性格ですが、言い換えれば長いものに巻かれない、組織の色に染まらないだけの自分を持っているともいえます。
転職回数が多い方はこうした気質を秘めている可能性が大いにあるので、ベンチャー企業では歓迎される場合も少なくないようです。
転職回数よりもスキルと経験が重要
外資系の企業と違い、日本企業は正社員になれば定年まで働ける企業が多いです。ですから、どうしても転職には後ろ向きである傾向が強いと思います。
ある企業が掲載しているデータだと、転職回数が3回以上になると企業からはマイナス評価を受ける傾向が高くなるともいわれているのです。
また企業の採用担当者から見ると、30代なら3回、40代なら5回以上の転職経験があると、懸念してしまうというデータもあるのです。やはり、転職回数が多いと採用されづらいというのが現実なのでしょう。
しかしインターネットや転職の紹介記事では10回近く転職しても管理職として働いている人もいるのです。
そういう人達は、とにかく仕事の経験値が高くて、専門的なスキルも多く持っているから転職出来たのでしょう。とはいえ自分にしかない技術を磨いていけば、いつでも転職できるという証明でもあります。
転職回数が多くなるのが怖くて、自分のやりたいことが出来ていない人は、転職回数よりもスキルアップと経験を気にした方が、より結果に繋がるのかもしれません。