非正規雇用の増加により、これまで正社員として働いた経験がない人はたくさんいます。
正社員になりたかったがなれなかった人、あえて非正規雇用を選んだ人、理由は様々ですが、「そろそろ正社員に転職したい」と考えることもあるでしょう。
実際に正社員への転職を望んでも、その道のりはなかなかに険しいものです。
- アルバイト経験のみ
- 30代・40代、年齢の問題
- 完全無職
- スキルや資格の不足
- 非正規雇用の増加と正社員の減少
しかし諦めるのはまだ早い!職歴無しでも、正社員へのチャンスを掴むことはもちろん可能です。
そこで今回は、職歴無しから正社員になる方法や、正社員になりやすい業界など、詳しく紹介していきましょう。
職歴無し・既卒向けの転職エージェントを使って目指せ正社員!
いざ「正社員として転職活動する!」と意気込んでも、就職活動歴がないので、分からないこと・不安も多いでしょう。
そこで登場するのが、職歴無し・既卒に特化したエージェントサービス。
実際に、職歴無し・既卒向けにおすすめしたいエージェント3選をピックアップし、その魅力を詳しくみていきましょう。
ウズキャリ(旧第二新卒ナビ)
総合評価 | 4.0 |
---|---|
求人件数・質 | 4.0 |
提案力 | 4.0 |
サポート体制 | 4.1 |
利用者満足度 | 3.7 |
年代 | 20代・第二新卒 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | http://daini2.co.jp/ |
20代の第二新卒(既卒・フリータを含む)向けに就活サポートを行っている転職エージェントです。
- 個々の性格を把握する丁寧なヒアリング
- 面接対策による模擬面接サービス
- ブラック企業の除外に徹底
これらの行き届いたサービスにより、就職活動経験がない人も安心して活動を進められます。
さらにその実績は、内定率83%・定着率92%。正社員として必ず働きたい!というやる気がある人は、ウズキャリの利用がおすすめ。
ハタラクティブ
総合評価 | 4.0 |
---|---|
求人件数・質 | 4.1 |
提案力 | 4.0 |
サポート体制 | 4.0 |
利用者満足度 | 3.8 |
年代 | 20代~30代 |
対応エリア | 東京近郊 |
公式サイト | https://hataractive.jp/ |
ハタラクティブは20代に特化した転職エージェントですが、未経験求人も豊富なので30代もおすすめ。
- 未経験求人が常時1,500求人以上掲載
- 実績豊富な就活アドバイザー常駐
- 面接の日程調整、内定後の準備の配慮
丁寧なサポート体制で、「なんとか案件を見つけ出そうとする姿勢に好感が持てる!」といった声もあります。女性的な細かい心配りの光る転職エージェントです。
そのため職歴無しの30代も、手厚いサービスで正社員への道を斡旋してくれるでしょう。
ジェイック
ジェイックは厳選した優良企業の紹介に力を入れる、転職エージェント。
- 社会人マナーの無料講座を用意
- 研修制度で企業側の推薦がある
- 年齢問わず、職歴無しの徹底サポート
このようにジェイックでは「正社員という安定した環境を目指してほしい」という思いから、正規雇用の斡旋に力を入れています。
どうしても就職する!といった強い気持ち、安定・安心というキーワードに惹かれる人などにおすすめの転職エージェントです。
職歴無しは年齢で評価が違う!20代・30代でみる就職状況
職歴無しから正社員就職を試みる場合、そのハードルは年齢によって大きく違いします。
まずは年齢別に、そのハードルを解説していきましょう。
職歴無しの20代!既卒枠としてのチャンスもある
20代のうちは年齢が若いので、十分に正社員就職のチャンスがあります。まずは簡単に、20代の強みを以下でまとめてみましょう。
- 20代は既卒にカウントされる
- 「若さ」という強みで企業側の需要も多い
- 人材育成に力を入れる成長企業が狙い目
このように20代は、年齢が最大の武器になります。早い段階で行動して、職歴無しのマイナスを払拭していきましょう。
正社員のチャンスに恵まれた既卒とは?
既卒を簡単に説明すると「卒業後3年以内で正社員として働いたことがない人」です。
この卒業でカウントされる学歴は、
- 中学、高校
- 専門学校、短大
- 大学、大学院
など、幅広い学歴が含まれるので20代後半が含まれるケースも。そして既卒が持つ最大のメリットが「新卒採用」で企業を受けられること。
20代は既卒・新卒採用を狙ってみよう
職歴無し20代が求人を選ぶときは、
- 既卒向けの求人を探す
- 新卒向けの求人も検討してみる
前述で説明の通り、20代は人材として需要が高く、求人の幅も広いです。業界に絞って求人を探すよりも、求人傾向を確認して応募してみるといいでしょう。
30代突入でチャンス半減?しかし正社員雇用を獲得するコツがある!
20代に比べ、30代は条件が厳しくなることも。年齢の問題から正社員枠が狭くなる可能性もあります。
では30代の職歴無しに関する評価を簡単に見ていきましょう。
- 30代向け求人は即戦力が求められる
- 職歴無し期間が長いと採用難易度が上がる
- 新しい人間関係を築くのが難しいと評価
このように30代は、企業側から懸念される項目が増えていきます。とはいえ30代の正社員は絶対に難しいという訳ではありません。
近年では10代・20代の若手人材確保が難しく、その間口を広げています。そのため働き盛りの30代にも目を向けられているのです。
諦めるのはまだ早い!30代で正社員になるコツとは?
近年の人手不足にあやかって、まずは30代の人が正社員雇用を掴むための過程を以下で見ていきましょう。
- 人手不足の業界を狙う
- フリーターから就職しやすい業界を狙う
- 紹介派遣から正社員になる
このように職歴なしの30代でも、就職する業界を絞ったり、フリーター・バイトから正社員に転職するチャンスもあります。
30代は業界を絞って正社員転職にチャレンジ!
正社員の挑戦がより厳しくなる30代は、前述で紹介のように業界を絞っての就職がおすすめ。その具体的な業界について、詳しくを紹介していきましょう。
- 運送業
- 介護業
- 情報サービス業
- 小売業
- サービス業
このように「人手不足・幅広い職種を扱っている・特別なスキルが必要」などの特徴をもった業界の就職がおすすめでしょう。
職歴無し・既卒向けの転職活動を徹底解説!
まず職歴なし・既卒の就職活動には、いくつかのポイントがあります。
- 最低条件を絞る
- 職歴無しでも資格に頼らない
- 広い業界や仕事から探す
はじめに大事なポイントをチェックして、実際の書類作成・面接などの注意点を確認していきましょう。
就職を目標とする条件で、「これだけは譲れないもの」を明確にしておきましょう。
これが曖昧になると、自分がどんな風に働きたいのか見失って、転職後にすぐやめてしまう可能性があります。
まずは自分自身の本音にしっかりと向き合って、譲れないものを見極めることが重要です。
既に資格取得をしている場合は、強みになります。しかし、これから取得する時間を割くのは、あまりおすすめできません。
「職歴が無いから、せめて資格だけでも…」と考える人は多いでしょう。しかし年齢を考慮してみると、その時間が無駄になることもあります。
資格取得で必ず採用される保証は、ありません。別のアプローチで、とりあえず動き出すことが大切です。
自分では気づかないだけで、実は以外な仕事が自分に合っている可能性もあるかもしれません。自分自身で選択肢を狭めてしまわないよう、幅広い職種に目を向けてみるようにしましょう。
職歴無しの人は履歴書の選び方・書き方を工夫しよう!
職歴が無い人が必ず確認しておきたい履歴書のポイントについて、まずは簡単に確認していきましょう。
- 自己PR欄が長い履歴書を使用
- マニュアル通りの表現はNG
- アルバイト歴も記載
それでは実際に、上記の詳しい説明を以下でおこなっていきます。
自己PR欄が長い履歴書を使用
職歴が無い人は、職務欄が長い物を使用すると空白の印象が目立ちます。そのため自己PR欄が長い物を使用するのがおすすめ。
このタイプの履歴書をうまく利用すれば、経歴がなくても自分の良さをアピールすることができます。
自己PR欄でマニュアル通りの表現はNG
自己PR・志望動機では、マニュアル通りの内容だと面接官にアピールすることはできません。職歴無しの不利な状況だからこそ、
「この会社で必ず働きたい」という意思を強く主張する必要があります。面接官が不安に感じる点を払拭できるような内容を盛り込めると、さらに効果的でしょう。
アルバイト・インターン歴も記載
職歴欄は、卒業後に携わったアルバイト・インターンも記載しましょう。アルバイトの記載NGというルールはありません。
その経験がアピールポイントにもなるので、しっかりと自分の実績を記載しましょう。
職歴無しでも「職務経歴書」は提出しておこう!
職歴が無い人も、職務経歴書は提出しましょう。同じ経歴の人と比べた場合、職務経歴書のある・なしで「やる気」の評価は異なります。
また「人となりが伝わりやすい」という利点もあります。
そこでアルバイト・インターンの経歴を記載する際は、以下のような項目に当てはまる仕事を記載するのがおすすめ。
- 長期間続けられた
- 応募職種と関わりのある
- 自己PRに繋げられる
- 成果をあげられた
よほどマイナスイメージを与える場合以外は、アルバイト・インターンも記載します。
職歴無しだからこそ!周りと差をつける面接対策
職歴無しの人にとって、一番のネックは面接でしょう。
そこでは、必ず職歴がないことについて質問されます。しかし気負いする必要はありません。
面接の質問内容を明確にして、より良い返答をすることで、周りと差をつける武器になります。
ここでは職歴無し・既卒の面接で回りと差をつける方法を考えていきましょう。
どうして就職しなかったのか・職歴がない状態に至ったのか
このような質問をされた場合には、
- 就職しなかった理由を明確に伝える
- その反省を活かし前向きに取り組んでいる
このような流れをベースに自分の言葉を肉付けしていくことが大切です。
就職できなかった反省点を分析できることをアピールして、前向き取り組む「今」を強調しましょう。
空白期間をどのように過ごしていたのか
このような質問には、
- インターン
- アルバイト
- 資格取得
などに励んでいた場合は、上記で学び得たことをアピールしましょう。
また「こうした経験を活かし、どういった社会貢献ができたか」という部分も説明できるといいでしょう。
「職歴無し」からの就職は人の手を借りよう
世間一般では、職歴無しという事実はマイナスに働くこともあります。しかし職歴が無かくても、正社員になれるチャンスはあります。
最後に、職歴無しで正社員転職するポイントをおさらいしていきます。
- 20代は既卒枠・新卒枠のチャンス
- 30代は正社員になりやすい業界を絞る
- 職歴無しに特化したエージェントの利用
20代・30代の年代ごとに、正社員就職の状況は異なります。まずはその特徴を把握すると、転職活動も明確化していきます。
そして転職エージェントをうまく利用しながら、正社員雇用という安定を掴んでいきましょう。