職種によっては、半年や1年に1回のペースで転勤を命じられることがあります。転勤の度に引っ越しの手続きが必要になり、これまで住んでいた街での大切なつながりも無くなってしまいます。
転勤をすることで刺激的な経験ができる反面、失うものもたくさんあるのです。将来的に1つの土地でじっくりと生活がしたい、家族との時間を多く作りたい、など転勤なしのメリットを重視される方に向けて、転勤なしの業界や職種についてお話していきます。
転勤なしの仕事の魅力
転勤はプライベートに影響を与えます。まず結婚をした場合、夫婦で生活をスタートした場所で働き続けることができます。転勤がない仕事であれば、奥さんも定職に就きやすく、生活も安定します。
女性の中には、旦那さんを選ぶ条件として転勤なしであることを重要視する人もいます。
また、子供がいる場合には転校を考えなくてもよくなります。度重なる転校は、子供に大きなストレスを与えてしまいます。
せっかく仲良くなった友達となかなか会えなくなってしまいますし、転校先に馴染むことも子供にとっては大きな負担になります。子供が今の学校に通い続ける選択をした場合は、単身赴任の生活がスタートします。
日々の子供の成長を間近で見られなくなるのは寂しいものですし、金銭面でも負担が大きくなります。
転勤なしの仕事は、家族だけでなく自分自身にとっても魅力的です。同じ場所で長く生活を続けることによって、近所付き合いも長く続くようになり、困った時には周りで助け合うことができるようになります。
仕事終わりのサークルや趣味も続けやすくなるでしょう。
転勤なしの業界は地域密着?
では、転勤なしの業界にはどのようなものがあるのでしょうか。転勤なしの業界を探す際には、地域密着型になっているかどうかを考えてみると分かりやすくなります。
例えば、医療・学校・福祉関連です。病院は地域に密着していますから、転勤はありません。資格がいる職種だと思いがちですが、医師免許や看護師免許が無くても大手の病院であれば間接業務側での求人が出されています。
医療系の資格が不要な病院内の職種として、病院内のコストを管理する部門や、情報システムを担当する部門などがあります。
学校も同様に、教職免許が無くても学校には間接業務がたくさんあります。中でも私立大学は、転勤がありませんし、給与面での待遇がとても良いことから人気となっています。
遠方に系列校ができる可能性はゼロではありませんが、まず転勤なしと考えることができます。
福祉はこれから伸びていく業界です。高齢者が増え、福祉関連の人材不足が課題となっています。福祉関連での求人を探してみると、多くの施設がヒットします。
転勤なしをアピールポイントにして求人を出している福祉施設がたくさんあります。
他には、役所関連も転勤がありませんね。公務員の資格が必要になりますが、まさに地域密着型の転勤なし業界です。転勤が続いており、精神的に疲れた方が公務員にチャレンジする例が多数あります。
転勤なしの職種はこれだ!
転勤なしの職種の中でも代表的な2つの職種について説明します。1つ目が専門職で、もう1つが一般事務職です。
まず専門職についてお話しします。大手企業の場合、研究機関や開発機関を1つの拠点にまとめて集中的に成果を出す組織体型にしている事が多いです。
東京や大阪だけではなく、地方に研究機関や開発機関の拠点を置いている企業もあります。何十人もいる研究者や開発者たちを一度に別の拠点に移すようなことを会社は決断しないでしょう。
それは、一度作った拠点を移動させるには多額の費用が発生するからです。
拠点を中心に会社の研究や開発を続ける職業に就くことができれば、転勤はありません。研究や開発の技術を磨きたい人は、拠点が集中している企業の専門職を狙ってみると良いです。
もう1つが一般事務職です。これは、採用の条件に転勤なしとなっている事が多いです。一般事務職は経理や人事を含む事務関連の業務になります。
定例的な業務が多く、給与面での待遇を得にくい職種ではありますが、その中でも自分なりの個性を出してアピールすることが重要です。
転勤なしの業種、職種に転職してみよう!
転勤が多い職業で働いている方やどうしても転勤ができない方は、転勤なしの業界や職種を検討してみてはいかがでしょうか。
転勤なしとなることで、プライベートが充実し、ストレスを貯め込むことも減少します。与えられた業務に集中して取り組むこともできるようになるでしょう。
転勤なしの業界については、業務の活動地域をよく見極めるようにしてみてください。ご紹介した業界以外にも、地域密着型の視点を持っていれば、あなたにピッタリの業界が見つかります。
転勤なしの職種については、専門職や一般事務職の求人を探してみてはいかがでしょうか。