ANAシステムズは、全日本空輸(ANA)グループに属する関連会社です。
「ANAシステムズへ転職したいけど良い方法はあるの?」
「中途で入社したら年収は低いの?」
と、この会社に転職を考えている方は気になる点が次から次へと出てくるはずです。
そんな疑問点を解消するべく、このページでは
- ANAシステムズの企業状況
- 事業内容や将来性
- 平均年収情報、社員からの評判
- ANAシステムズが求めている人材
- 転職成功率を上げるコツ
について詳しく紹介します。
この記事を読むことで、あなたがANAシステムズに入社するのに相応しい人材なのかがわかるようになるので、ぜひご参照ください。
ANAシステムズとは
ANAシステムズ(ASY)は、全日本空輸のエアライン事業において、主にITの分野を支えており、航空システムにおいて情報技術を駆使して、安全かつ的確に稼働させるのが使命です。
利用するお客様の生命を預かる責任のある業務を行っています。
いまや、ANAのフライト事業に不可欠なANAシステムズですが、企業情報や事業内容を深掘りしていきたいと思います。
ANAシステムズの企業情報
ANAシステムズの会社概要は以下のとおりです。
会社名 | ANAシステムズ株式会社(英文名:ANA Systems Co., Ltd.) |
---|---|
設立 | 2013年4月(株式会社ANAコミュニケーションズと全日空システム企画株式会社の合併により設立。) |
本店所在地 | 東京都大田区羽田空港1-1-4 羽田イノベーションシティ |
資本金 | 8,000万円 |
事業所 |
|
株主 | ANAホールディングス株式会社 |
従業員 | 853名(2021年4月1日現在) |
ANAシステムズの事業内容
日本の航空会社最大手であるANAグループにおける唯一のIT企業であり、ANA系列のCRS(座席予約システム)の保守運用などを主な事業としています。
その他にも航空業界のIT企業という強みを生かし、エアラインビジネスに関連した企画の提案や大型プロジェクトの受託開発、システム運用なども行っています。
また、コンサルティング業務やビッグデータの解析、マーケティング事業までカバーしており、航空業界に特化したIT事業により蓄積されてきたノウハウを生かした高品質のサービスを提供しています。
現在の航空事業は、ITシステムにより安全な運行が実現しており、ANAシステムズはまさに航空ビジネスの「縁の下の力持ち」的な存在と言えます。
ANAシステムズの業績と現状、今後の動向
ANAシステムズはANAグループの一員ですが、ANAは前述の通りJALとならぶ日本最大の航空企業。
航空という交通・物流のインフラを事業としていることから、安定的な企業運営ができます。
2020年3月期の売上高は345億円となっています。
しかし、現在国内の航空業界では、格安航空会社(LCC)が台頭してきています。
無駄を排除した効率的な運行システムにより低価格で対抗してきており、今後日本の航空業界はANAやJALとLCCとの熾烈な競争が展開されると予想されます。
ANAシステムズの平均年収
ANAシステムズの平均年収ですが、約650万円といわれています。
親会社のANAの平均年収は約853万6000円、航空会社の平均年収は700万~800万くらいとされています。
それらよりも平均年収は低いですが、ANAのグループ企業であることを考えると妥当な額かもしれません。
ANAシステムズの平均年齢は37.6歳です。
ちなみに、東京商工リサーチ社が2013年に調査した上場企業2318社の平均年齢は40.2歳でした。
それを基準にすると、ANAシステムズの平均年齢はかなり若いですね。
これは同社がIT企業という比較的新しい分野の企業であるためだと考えられます。
ANAシステムズが求める人材
ANAシステムズは人材育成に力を入れています。
同社では、求めるスキルを大きく「業務遂行能力」「知識」「コンピテンシー」の3つのカテゴリーに分けています。
社員が役割に応じてそれぞれスキルアップを図りキャリアを積んでいく、学習意欲や成長意欲のある人材を求めています。
ANAシステムズの中途採用と募集職種
ANAシステムズの中途採用ではIT総合職が募集されています。
IT総合職は
- 要件分析・定義
- アーキテクチャ設計
- アジャイル開発
- データ分析
の4部署からなります。
いずれも、IT企業やシステム関連部門でのエンジニアの実務経験が必要です。
採用の流れは、書類選考・筆記試験・面接試験を経て内定となります。
募集職種の詳細を具体的に見ていきましょう。
1. 要件分析・定義
「要件分析・定義」は、システム開発の最上流にあたる仕事で、お客様企業よりシステム化の要望・現行システムの問題などを聞き取り、開発や改修の提案をします。
提案が通れば、それを社内の技術担当と打ち合わせをします。
2. アーキテクチャ設計
「アーキテクチャ設計」は、要件分析のあとの行程を担当します。
システムのグランドデザインを考案するのが仕事となります。
3. アジャイル開発
「アジャイル開発」は、社員が業務で使用するシステムやWebサイトの開発や改善をおこないます。
4. データ分析
「データ分析」は航空機の運航データの集計をし、分析する仕事です。
データは、グループ全体の業務の今後の計画を立案するときなどに利用されます。
どの職種も、当然ITの技術的スキルや知識も問われますし、面接のときにはどのような経験をしてきたかを事前に整理しておく必要があるでしょう。
ANAシステムズは責任感がありITに強い人におすすめ
ANAシステムズはIT企業ですから、ITスキル・知識がある人が有利なのは当然です。
しかしそれだけではANAシステムズの業務は務まりません。
ANAシステムズはIT企業であると同時に航空関連企業でもあります。
航空業界独自の知識や技術・習慣なども必須です。
多くの入社希望者は航空業界からの転身ではないと予想されます。
ですから、まず航空業界の独自の知識・技術などを学んでいくことになります。
一から学ぶことに抵抗がない成長意欲のある人が適しているでしょう。
また、航空事業という社会インフラを担うことになりますので、間接的に航空事業に携わるとはいえ社会的責任が非常に重い仕事となります。
その分、社会的意義の大きな仕事となるといえます。
責任感が強い人が向いているといえるでしょう。
ANAシステムズの福利厚生
ANAシステムズは社員の福利厚生にも力を入れています。
資格取得支援の制度があり、会社指定の資格を取得した場合には一時金が支給されます。また、取得にかかった受験料も支給します。
ANAシステムズは厚生労働大臣が認定する「子育てサポート企業」に選ばれ、「くるみんマーク」を取得しています。
育児短時間勤務制度は、子どもが小学校6年生までが適用対象となっているのが特徴的で、お子様がいるご家庭はとても助かりますね。
あとクラブ活動が活発なのもANAシステムズの特徴です。
全部で12の倶楽部があり、複数のクラブを掛け持ちしての参加も可能となっています。
ANAシステムズの教育制度
ANAシステムズはスキルアップを支援する制度を整えています。
「人財スタッフ」と呼ばれる人材育成の専門社員がおり、社員とのキャリアコンサルティングの制度もあります。
研修制度にも力を入れており、入社後は業界や業務の基礎知識を身につける研修があり、その後スキル向上のための集合教育が実施されます。
その後は通信教育やeラーニングなどで自己啓発の支援があります。
ビジネススキル、マネジメントスキル、技術スキルなど幅広い分野でのサポートが充実しています。
ANAシステムズはIT企業でありますが、会社の最大のリソースは「人」であるとして、社員を「人財」として育てることにこだわりを持っているのです。
ANAシステムズの口コミ・評判
最初にANAシステムズの口コミや評判を紹介していきましょう。
ANAの系列会社だけあり、ANAのICT推進の旗振り役的なポジションの企業です。
同業他社に比べて全く新しい事業を起こすといったことはありませんが、常に時代を読んで動くことが求められている印象があります。
ANAシステムズへの転職難易度
ANAシステムズへの転職難易度は高いといえるでしょう。
その理由は次の3つです。
- ネームバリューがあるため応募者が多い。
- あくまで親会社向けのサービスのため、業務が一気に拡大することはほとんどない。
- 採用がそもそも少ない。
ANAのグループのICT化を担う、いわば内製のための企業なので外部の業務は少なく、事業規模も一気に拡大することはありません。
そのため、多くの人材募集を行うことには消極的です。
また、ネームバリューがあるため中途採用の応募者も多く、競争が激しいこともあり、転職難易度は高いといえるでしょう。
ANAシステムズへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
ANAシステムズへの転職成功率をアップさせる唯一の方法は、転職エージェントと契約することです。
転職エージェントであれば、転職難度の高いANAシステムズに特化した面接対策や職務履歴書の作成支援を行ってくれます。
さらに、まれに出るANAシステムズのシークレット求人を持っている可能性もあります。
こういった特徴のほかにもANAシステムズの入社後の待遇交渉も代行してくれるので、転職エージェントの利用はおすすめといえるでしょう。
ANAシステムズへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
ANAシステムズへの転職に強いおすすめの転職エージェントは以下4つです。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
これらの転職エージェントのうち、一つだけに登録するのではなく、複数へ登録しておくと転職成功率がグンと上がります。
ここではm各社の特徴や強みについてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
1.リクルートエージェント
どの職種であったとしても、その数の多さについては圧倒的なシェアを誇るのが『リクルートエージェント』です。
求人数の多さという強みは、利用者に対する安心を与える要素があります。
実際に、
「一つの企業がダメだったとしても、他に似たような求人があるために応募するのにも躊躇がなかった。」
「今やっている仕事以外の選択肢が多くあるため、別の業種も良いのではないだろうか?という新たな選択肢が出てきて安心した。」
といった、利用したことで好感触を得ているユーザーの口コミが多く出てきます。
この強みを生かすために「リクルートエージェント」をメイン利用して、何か不満な点が出たら他の転職サイトにも登録してみるという使い方をおすすめします。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
「doda」は、パーソナルキャリアが経営する日本国内一流の転職代理店です。
提案能力および求人保有数に関しては業界内最高評価で、ユーザーの方からも非常に良い口コミを頂いている、アドバイザーの質がとても安定した転職代理店と評価を受けています。
同時に、職務経歴書やインタビュー対策などのノウハウ指導が非常に役に立ったと高評価です。
他社の転職代理店のアドバイザーと相性が悪かった場合などに備えて登録する事をお勧めします。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
初めての転職活動に不安な人にお勧めしたいのは、徹底したサポートサービスが評判の「パソナキャリア」です。
過去ユーザーの方々からは「十分に配慮してくれるサポート体制やフォロー対応が素晴らしい」と多数の口コミを頂いています。
求人保有数に関しては大手転職エージェントの「リクルートエージェント」や「doda」の方が上なので、「リクルートエージェント」や「doda」を主体的に利用し、徹底したサポートサービスが評判な「パソナキャリア」を補助利用すると転職活動を円滑に進められるでしょう。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
JACリクルートメントはもっと自分を高意図頃にと思っている人や、海外で自分の経験や知識を活かせる職場を求めっている人には、ぴったりの転職エージェントです。
基本的にハイクラス転職を中心として扱っており、ここだけでしか扱っていないような高収入、高いレベルを求められる仕事が複数あります。
また、各企業に関して内部事情に詳しい担当者が多数在籍しており、何度も企業ともやりとりしていることからも、各企業の生の情報をよく得ることが出来ます。
ハイキャリアを求めるなら、JACリクルートメントほど強い転職エージェントはないです。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
以上、ANAシステムズの現状や将来性、年収情報、転職するコツなどを紹介しました。
ANAシステムズは、親会社のANA(全日本空輸)に関連した広範な業務のIT部門を担うのが主な事業です。
ANAが存続している限り仕事が無くなることはなく、半ば公務員的に長期的な安定が期待できます。
持続的な成長を目指すようなタイプの企業ではないことは覚えておいてください。
そんなANAシステムズへの転職を検討している方は、このページで紹介したおすすめ転職エージェントから2、3社選んで登録してみましょう。
そうすることで効率よく失敗のない転職活動ができるようになり、転職成功率も飛躍的にアップできます。
ぜひトライしてみてくださいね。