介護業界で人気の資格、介護支援専門員(ケアマネジャー)。
せっかく苦労して資格を取ったのですから、活用して活躍したいと考えますよね。
体力的に負担が大きい夜勤から離れたいと考える人も多いはず。
ケアマネジャーとして現在仕事をして、様々な悩みを抱えて転職を検討している人もいるでしょう。
そこでケアマネジャーが面接を行う際に注意したいしておきたいポイントについて、今回はご紹介していきます。
履歴書を書こう!内定をもらえる志望動機とは
転職にはまず履歴書が必要です。履歴書が一次面接といった事業所も少なくありません。
そのため、志望動機を上手に記入する必要があります。
ここでは、志望動機のポイントや、例文をご紹介していきましょう。
志望動機のポイント
志望動機は、採用担当者がどこを見ているのか、考える必要があります。
採用担当者が志望動機で見ているのは。
- 当施設で何ができるか
- 福祉業界で何がしたいか
の2つです。
志望動機に、当施設で働きたいという熱意をあふれるほど盛り込む必要があります。
今までの経歴は変えることができませんが、志望動機は言葉や言い回し次第で、自分をアピールするチャンスにつながります。
そこで、転職ケースごとに志望動機の例文をご紹介しましょう。
志望動機の例文:介護職から転職したケアマネ未経験者の場合
介護職からケアマネジャーへ転職希望の場合、ケアマネジャーへ転身したきっかけなどを入れるといいでしょう。
志望動機の例文:介護現場の経験がないケアマネの場合
介護現場の経験がない場合は、ケアマネジャーを目指したきっかけなど実体験などを入れるといいでしょう。
志望動機の例文:ケアマネ経験がある転職者の場合
ケアマネジャーの経験がある中での転職は、これまでの実績と共にどうして施設を変えたいのかなどを志望動機として入れましょう。
面接で大切な5つの基本
採用担当者がどんな人材を求めて面接をしているのか、考える必要があります。
しかしながら単に質問に答えるだけでは、あなたの魅力は伝わりません。
そこで、面接で大切なポイント5つをご紹介しましょう。
第一員印象
どんな人でも相手の第一印象が悪いと、嫌煙されてしまいます。
面接では、第一印象がとても重要だということです。
第一印象をよくするためには、
- 身だしなみを整える
- 表情や姿勢に気をつける
といったことが必要です。
無精ひげが生えている、スーツもしわだらけ、紙の毛も整っていないといった場合、第一印象はだらしない人と思われてしまうでしょう。
また、表情が乏しく、姿勢も猫背であれば、人と蜜に接する職業に適しているかなど適正まで疑われてしまいます。
服装に乱れはないか気をつけ、姿勢を正しく笑顔を多く出すように心がけましょう。
人柄
短い面接時間ですが、自分の人柄を伝えることも大切です。
これから一緒に働く仲間として、人の意見を受け入れることができるか、そして真摯に仕事に取り組むことができるかなど、素直さと誠実さが重要になります。
面接でいい面を見せようと、少々見栄をはってしまう人も多いですが、それではすぐに本質がバレてしまいます。
変に美化した自分を伝えるよりも、あなたそのものをいい表現で伝えるようにしましょう。
ついついマイナスな面ばかりに気を取られてしまいがちですが、前向きな表現で自分を伝えることで、採用担当者も自分たちと働く姿が想像しやすくなります。
しっかりした受け答え
面接全体を通して、はっきりとしっかりとした受け答えが大切です。
相手の目を見て、質問に対する答えをしっかりと伝えるようにしましょう。
相手の目を見ない、ごにょごにょと話すようではかえって悪い印象を与えてしまいます。
はっきりと受け答えをするためには、どうして転職を希望したのかなどあらかじめ質問を想定し、その答えをシミュレーションしておくといいですね。
仕事に対する意欲・意識
採用担当者としても、一緒に働くなら仕事に積極的で意欲的な人が望ましいです。
ここで発揮してほしいのが、「面接に受かるためじゃなく、採用担当者が何を求めているか」考える力です。
どんなに学力や輝かしい職歴があったとしても、やる気がないのでは採用されません。
採用者が最終的に求めるのは、仕事に対しての姿勢です。
仕事に対してどんな気持ちで向き合っているのか、失敗した場合どう対処していくのかなどあくまで前向きに伝える力が必要になります。
過去の経験や技能
転職であれば、職務経歴書などを提出します。
そのため、経歴や技能を聞かれも全てを答える必要はありません。
ここで伝えなくてはいけないのが、これから仕事面でやっていきたいことなど、常に上を目指しているということです。
「現状では満足していない、あなたの施設でさらにスキルを磨きたい」といった向上心を伝えることで、同時に仕事への意欲も伝えられます。
今までの経歴で熱心に取り組んできたものや、これから身に着けていきたいことなどを中心に簡潔に話すようにしましょう。
ケアマネジャー経験者の面接のポイントとは
そもそも介護業界は全体を見ても、転職が多いことが特徴です。
それはケアマネジャーについても同様。
そのため前職の退職理由について聞かれた際は、前向きな説明をすることが大切です。
とくに転職回数が多い場合は、あくまでも前向きにステップアップしたいといった目的が望ましいでしょう。
ケアマネ適正があるかを見られている
面接では質問に関する受け答えなどで、人柄や対応能力を見ています。
これにはケアマネジャーとして適正かどうかを判断しているのです。
利用者の家族や関係部署との連絡係という役割もあるため、急な苦情なども臨機応変に対応可能かどうか、重要になっていきます。
特にケアマネジャーの経験がある人は、事業所にとっても即戦力となって働いてもらいたい人材です。
そのため面接では、受け答えに関して不自由なく対応できるかどうか、重要なポイントとなるでしょう。
長く続けてくれるかどうかを見られている
そして、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうと事業所も困るため、長く働けるかどうかという点も、面接では判断されています。
さらに協調性があるか、周りの人とうまくやっていけるか、など人柄の部分でも面接時に注目される点といえるでしょう。
そのため面接時の受け答えは、ゆっくりとわかりやすく、そして明るい口調で喋ること心掛けながら、印象がよくなるように努めてみましょう。
ケアマネジャー未経験者の面接で大切なポイントとは
介護職の経験はあってもケアマネジャーとしての仕事は初めての場合、転職をする際にどういった点に注意すると良いのでしょうか。
ここではケアマネージャー未経験からの転職面接についてご紹介していきましょう。
ケアマネ業務が初めての場合、心配な部分も多くあると思いますが、不安な部分を伝えすぎるのも良くありません。
しかし嘘をつくのはもっと良くないため、「未経験のため不安な面もありますが、早く仕事を覚え、ケアマネジャーとして頑張っていきたい」というような前向きな一面を伝えることが大切です。
未経験であれば他のケアマネジャーの有無やフォローがあるかどうか、面接時にしっかりと確認しておきましょう。
また「実際にどんな業務をおこなっているのか」という点を確認しておくことで、転職後の不安を少しでも解消できるでしょう。
面接では、「なぜ介護職からケアマネジャーになろうと思ったのか」など簡単に説明できるようにしておくといいでしょう。
そこでステップアップが目的で転職を考えている」というような趣旨を伝えることができれば好印象となります。
ケアマネジャーの面接で大切なこと
ケアマネジャーに限らずですが、まず面接で大切なことは退職理由です。
その際に前職の批判は控え、前向きな理由で転職を考えていることをアピールしましょう。
何かの機会で以前働いていた職場との付き合いが出てくる可能性もあるため、面接でのマイナスな発言は控えたほうがいいでしょう。
受け答えは分かりやすく、ゆっくりとした口調で、明るい表情を忘れずに話すことを心掛けましょう。
利用者やその家族に説明を行うことも多いので、きちんとした受け答えができるかどうか、重要なポイントとなります。
面接時は硬くなりすぎずに、落ち着いて一つ一つ丁寧に説明していきましょう。
傾向と対策!面接によく出る質問9選
面接に挑む前に、面接で聞かれやすい質問に対して対策をしておくことで、落ち着て受け答えができます。
そこで、よくある質問9つについてご紹介します。
前職を辞めた理由
転職の場合、必ず聞かれると言ってもいいのが転職理由です。
この質問をされたときに気をつけなくてはいけないのが、ネガティブな要素を入れないということです。
前職は給料が安かったなどマイナス理由で辞めたとなると、採用担当者としては「何か不満があるとすぐやめてしまうのでは?」といった疑いを持ちます。
これでは、採用担当者が求めることを察していませんね。
転職理由を聞かれた場合、あくまでポジティブな理由を伝えましょう。
今回の求人に応募した理由は?(当該法人を選んだ理由)
どうしてうちの施設を選んだのか、志望動機も必ず聞かれる質問です。
転職者には、新卒採用とは違い即戦力が求められます。
そのため、自分の今までのスキルをこの施設でどう活かしていきたいかを伝えることが必要です。
特徴がある施設であれば、その点に触れてもいいでしょう。
ただ、自分のスキルの活かし方を伝えるのを忘れないでくださいね。
採用されたらどんな仕事をしたいですか?
採用後どんな仕事したいのか聞かれたら場合、採用担当者が求めている答えば、自分の施設で今までのスキルをどう活用してくれるのか、向上心があるのかということです。
この質問をされたときには、これまでの自分のスキル「○○に取り組んできた」などといったことを踏まえ、より向上心が見える内容を伝える必要があります。
「○○なケアマネジャーを目指します」など明確な目標を伝えるといいでしょう。
自身の長所を教えてください。
長所を聞かれた場合、自分のアピールポイントです。
持っている資格や経験などを簡単にふまえながら自分の長所を伝えましょう。
た「性格が明るい」などといったあいまいな表現ではなく、その長所が結果ケアマネジャーの仕事に役立つといった結びつきのあるものにしてください。
自身の短所を教えてください
NG例ではただ短所を言うのみの内容を提示すると比較対象として分かりやすいです。
短所を聞かれた場合、「あきらめやすい」など素直にマイナス要素を言う人もいますが、それは絶対にNGです。
短所を聞かれても、それを長所に変える内容で採用担当者にアピールしなくてはいけません。
例えば、「心配症で没頭しやすく回りが見えなくなる」といった場合、「周りに惑わされず計画性をもって努力することができる」といった内容に変更しましょう。
短所を聞かれても、あくまで長所へ変換して伝えることが大切です。
今までの勤務経験や実績について教えてください
今までの勤務経験、実績を聞かれたら具体的にそれでいて簡潔に答えることが大切です。
例えば、
「5年間介護職を経験し、フロアーリーダーなども勤めさせていただきました。最初は、新人教育や他の職員との調和をとることなどに戸惑いましたが、自分の視野を広げることができ、今では調整力や統率力がついたと思っています」
といった内容であれば、採用担当者にこれまでの経験で得たスキルなどをわかりやすく伝えられているのでいいですね。
ただ、「訪問介護を経験しました」だけでは、あなたのスキルは伝わらないので気をつけましょう。
ケアマネ以外の業務はできますか?
他のサービスの事業所が併設されている施設では、異動や人が足りない時のヘルプとして働くことがあります。
そうした場合に対応できるかどうか、ケアマネジャー以外の職務について聞かれる可能性があるので注意しましょう。
受ける施設がどのようなサービスを提供しているのか、事前にリサーチしておいてくださいね。
残業はできますか?夜勤はできますか?
残業や夜勤の仕事など、施設によって求められるケースも多いです。
そのため、この質問もよく聞かれるものですが、受け答えに注意してください。
どんな仕事にも対象の残業が発生することがあります。まして介護職は人と接する職業なので、残業があるケースも少なくありません。
採用担当者としても、ある程度臨機応変に対応できる人を求めているので、残業も夜勤も全くできないとなると、不採用になってしまうことが多いのです。
もし対応できない理由がある場合や、条件が合えば対応できるなどといった場合は正直に伝えましょう。
ただ「夜勤も残業もできない」と答えただけでは、採用は難しいです。
いつから出社できますか?
理想としては「すぐにでも働けます」と伝えるのが一番です。
しかし、転職の場合まだ前職に努めているなどといった理由から、すぐに入社できないという方もいますよね。
その場合、「○○日に退職予定なので日には働けます」など具体的に日にちを答えるようにしましょう。
「わからない」と答えてしまうと、働く意欲も疑われてしまいます。
面接を受ける前に、働ける日など予定も考えておくといいですね。
まとめ
ケアマネジャーの転職面接時には、転職者の人柄をチェックされている部分が大きいです。
そのため「いい印象」を与えるため表情や口調などに配慮して、さまざまな質問に落ち着いて受け答えできるように練習をしておきましょう。
明るい表情と笑顔で、穏やかな雰囲気を作り出すことを心掛けながら、ゆっくりとわかりやすく話をすることで、落ち着いた印象となっていきます。
「この人に任せても大丈夫」という印象を与えることを目指してみるのがいいかもしれません。
面接時はどうしても緊張してしまいますが、あまり考えすぎず普段通り行うと、相手への印象もよくなるでしょう。