学生時代は年齢の近い人たちがほとんどですが、職場の中には幅広い年齢の人がいますよね。年齢が違えば、考え方に違いが出ることもあります。年の離れた上司や先輩、あるいは部下や後輩との考え方が合わずに、悩まされた経験やぶつかった経験があるという人も多いのではないでしょうか。
そして、世代による違いでもっとも多く取り上げられるのがゆとり世代ではないでしょうか。「ゆとり世代の考え方が分からない」という話はよく聞きますよね。反対に、「何かミスがある度にやっぱりゆとり世代だねと言って批判されるのが嫌だ」というゆとり世代の悩みも多く聞きます。
しかし、本当にゆとり世代だけが特別変わっているのでしょうか。今回は、世代によって考え方に違いが出る理由、それぞれの世代の仕事に対する考え方などを紹介していきます。
世代によって考え方が異なる原因とは?
個人の考え方は、その人が生まれ持った部分もあるかもしれませんが、育ってきた環境による影響もあります。長男や長女と、末っ子では性格や考え方が違うでしょう。兄弟姉妹の多い場合と、一人っ子の場合でも同じように違いが出るはずです。それでは、世代によって違いが生じる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
教育
ゆとり世代と同じくらいゆとり教育という言葉も多く聞くのではないでしょうか。ゆとり教育は、
- 授業時数の減少
- 週休5日制
のようにこれまでの詰め込み型教育からの方向転換を目的としておこなわれました。
授業時数を減らして空いた時間で、趣味や特技など個性を伸ばすという目的もあったため、うまく活用出来ればスポーツや芸術などの分野で優れた才能を発揮することも考えられます。しかし、全ての人がそのように熱中出来るものがあるわけではなく、結果として学校で教わる内容が少なくなっただけとなることもあります。
また、仕事に就いてからも「興味を持ったことはとことん詳しくなるが、そうでないことは必要最低限のことしか覚えない」のように教育によって影響を受けることがあります。全てを満遍なく覚えることと比べてどちらがいいというわけではなく一長一短あると思いますが、一緒に仕事をしていると戸惑うこともあるでしょう。
同年代の人口
少子高齢化と言われるように、以前と比べると子供の数が減少傾向にあるのは誰もが知るところでしょうが、それ以前にも第1次ベビブームや第2次ベビーブームのように同年代の人口には増減があります。
同年代の人口が多ければ、1学年の人数や1クラスの人数も多くなりますよね。1クラスの人数が少なければ、「みんなが問題を解き終わるまで待ってから次に進む」ということも出来るかもしれませんが、人数が多いとそんなことは言っていられません。
授業のスピードに付いて行くために必死で勉強した経験がある人も少なくはないでしょう。その結果、競争意識が小さい頃から磨かれるのかもしれません。
景気
景気の良し悪しは、仕事に対する考え方に大きな影響を与えます。景気が良ければ、「黙っていても給与が上がる」とまでは言わなくても、真面目に働いていればそれなりに収入も増えたはずです。仕事に求めるものの中でも大きな意味を持つ””収入””が、しっかりと増えていくだけでも仕事に対して前向きに取り組めるという人も多いのではないでしょうか。
また、景気が良ければ仕事をおこなう中でも、今ほど「経費を抑える」ことを意識する必要がなく、新しい事業や試みへの投資がしやすかったはずです。なにか新しいことをやろうとする度に、経費やリスクを理由にダメとならずに、挑戦出来る環境はモチベーションを高めてくれる一因となるでしょう。
景気によって影響を受けるのは、その時働いている世代だけではありません。親の働く姿を見ている子供世代にも影響を与えます。親が仕事で頑張っている話や楽しい話をすれば、子供も仕事に対して期待を抱くでしょう。もちろん、実際に働く年齢になったときには景気状況が変わっていて、聞いていた話とのギャップに失望することもあるかもしれませんが、親から伝え聞くことによる子供世代への影響というのも必ずあるはずです。
技術の進歩による仕事のやり方の変化
意外と大きな原因の1つが、技術の進歩によってこれまで無かった機器やインフラが仕事に利用されるようになることが挙げられます。一番身近なもので言えば、インターネットやスマートフォンでしょう。現在ではどちらも仕事で使っている人が多いですよね。
価値観の大きな違う例として、休む連絡をLINEでしてきたというのが、若い世代のおかしな点として取り上げられることがあります。LINEで連絡をすることが不適切だというのが、おかしいと思う理由なのでしょう。
LINEよりも割合が減ると思いますが、メールで休む連絡をいれることも不適切だと思う人もいるでしょう。「伝わったかどうかが分からないメールではなくて、電話で連絡するのが当たり前だ」と言われた経験がある人もいますよね。
たしかにLINEというと、まだまだ友人とのコミュニケーションツールと考える人が多いでしょう。
しかし、今の高校生や大学生からすると、学生時代から当たり前のようにスマートフォンを持っており、LINEなどのツールが存在しています。そして、学校の友人だけでなく、親や兄弟、バイト先の先輩後輩、さらにはネット上の知人に至るまで、連絡にはLINEを使うという人も少なくありません。
そのような環境で育てば、「休みの連絡はLINEでするのはおかしい」と言われてもピンと来るはずがありませんよね。このように技術の進歩などによって環境が変われば、常識というのも変化していくのではないでしょうか。
それに、メールと違って既読になったことも分かる上に、連絡したことがテキストとしてきちんと残るという一面もあるLINEは、電話より適切な手段として認識される日も来るかもしれません。
それぞれの世代における特徴とは?
生まれた年 | 世代名 |
---|---|
1950年~1964年 | しらけ世代 |
1965年~1969年 | バブル世代 |
1970年~1982年 | 就職氷河期世代 |
1982年~1987年 | プレッシャー世代 |
1988年~2004年 | ゆとり世代 |
1988年~ | さとり世代 |
同年代の人口や景気のように、それぞれの世代の考え方に影響を与える要因を紹介しました。では、それぞれの世代はどのような特徴があるのかを見てみましょう。
しらけ世代
画像は各年代とずれていてもイメージなんで気にしないでね
1950年から1964年に産まれた人を指してしらけ世代と呼びます。政治や社会を変えるための学生運動が盛んにおこなわれていた時代がありましたが、それが収束した後に成人を迎えたのがこの世代です。
そのため、何かに熱くなったり、真面目に頑張ったりすることに格好悪さを感じてしまい、どこか冷めているという印象を持たれてしまいます。
政治や社会への関心も薄れ、個人を重視した考え方を持つようになったのも特徴的です。真剣に何かをする、何かを言うことに対して、シラケるといった言葉が多用されるようになったことが、しらけ世代の名前の由来と言われています。
仕事の環境としては、すぐ上に団塊の世代がいるのが特徴的ではないでしょうか。団塊の世代の人口は多いため、少し上の世代の先輩が多い職場環境になるわけです。
新入社員の頃は分からないことが多いため、年が近く聞きやすい先輩が多いのはいいことかもしれません。しかし、年齢を重ねて昇進まで考えるようになってくると、「すぐ上が詰まっていて、なかなか昇進出来ない」といった不満もあるようです。
また、すぐ上の年代が多いことで、なかなか重要な仕事を任されないことが多いため、自分が主体となってどんどん進めるというよりは、裏方やサポート役としての働き方を得意とする傾向があるようです。
もちろん、この世代であっても出世している人は多くいるはずです。このような環境の中で出世していける人は、強い意志と突破力がある人だと言えるでしょう。
しらけ世代の人の年齢は52歳以上のため、これから転職を考えるという人は少ないかもしれません。ただし、それ以外の世代であっても、転職後の職場でしらけ世代とコミュニケーションを取ることは多々あるはずですので、参考にしてみてください。
しらけ世代の有名人たち
しらけ世代(1950年~1964年) | |||
---|---|---|---|
1950年 | 山本譲二 歌手 |
志村けん お笑い |
舘ひろし 俳優 |
1951年 | 岡本綾子 プロゴルファー |
モト冬樹 お笑い |
西川のりお お笑い |
1952年 | 中島みゆき 歌手 |
桃井かおり 女優 |
ケント・ギルバート 弁護士 |
1953年 | 甲斐よしひろ 歌手 |
真弓明信 プロ野球 |
関根勤 お笑い |
1954年 | 松任谷由実 歌手 |
デューク更家 トレーナー |
清水アキラ お笑い |
1955年 | 矢野顕子 歌手 |
上沼恵美子 お笑い |
西城秀樹 歌手 |
1956年 | ラズウェル細木 漫画家 |
蔵前仁一 旅行作家 |
桑田佳祐 歌手 |
1957年 | 柴門ふみ 漫画家 |
ラモス瑠偉 サッカー |
桑野信義 タレント |
1958年 | Chage 歌手 |
石川さゆり 歌手 |
ASKA 歌手 |
1959年 | 山口百恵 歌手 |
京本政樹 俳優 |
渡辺謙 俳優 |
1960年 | 銀色夏生 詩人 |
コロッケ タレント |
庵野秀明 映画監督 |
1961年 | 上島竜兵 お笑い |
田原俊彦 俳優 |
松本孝弘 ギタリスト |
1962年 | IKKO タレント |
布袋寅泰 ギタリスト |
柳沢慎吾 俳優 |
1963年 | 重松清 小説家 |
今井美樹 歌手 |
宮根誠司 司会者 |
1964年 | ジミー大西 お笑い |
竹内力 俳優 |
南果歩 女優 |
バブル世代
50代の平均年収
661万円
- 40代の平均年収…541万円
1965年から1969年に産まれた人を指してバブル世代と呼びます。ゆとり世代と並んで大きく取り上げられることのあるバブル世代ですが、バブル景気に大学を卒業したのがこの世代です。
バブル世代の終わり頃に産まれた一部の人は除きますが、バブル世代を含むこれよりも上の世代が「社会人としてバブル景気を経験した世代」ということになります。
バブル世代が学生の頃は、高校や大学への受験戦争が激しくなってきたこともあり、社会に出る前から人と競うということを肌で感じていたとも言えます。
受験とは反対に就職活動をおこなうタイミングでは、バブル景気に入っていたこともあり、多くの企業が雇用を拡大したため、それほど厳しいものではなかったようです。
景気が良く、企業が雇用を拡大したタイミングのため、同期入社の人数が多いのが特徴的です。同期が多いということは、入社当初から競争があります。
そしてこの競争は40代を過ぎて幹部への昇進まで続くため、競争意識の高い人が多い一方で、競争レースに敗れて劣等感を抱いている人も多くなっています。
入社して数年後にはバブルの崩壊によって、雇用が急激に落ち込んだため、すぐ下の世代が少ないのも特徴として挙げられます。
先輩として指示を出す経験をしないまま、少しづつ立場も上がってしまうため、指示をして仕事を振ることなく自分で全てを片付けてしまったり、伝わりやすい指示を出せずに部下を困らせたりといった傾向があります。
バブル世代の有名人たち
バブル世代(1965年~1969年) | |||
---|---|---|---|
1965年 | 馳星周 小説家 |
中井美穂 タレント |
吉田美和 歌手 |
1966年 | 森川ジョージ 漫画家 |
RIKACO タレント |
斉藤和義 歌手 |
1967年 | ダンディ坂野 お笑い |
三浦知良 サッカー |
子安武人 声優 |
1968年 | 大沢たかお 俳優 |
杉本彩 タレント |
武田久美子 タレント |
1969年 | 吉田栄作 俳優 |
森高千里 歌手 |
槇原敬之 歌手 |
バブル世代というと「景気の良さに甘えて金使いが荒い」といった印象を持っている人も多いと思いますが、バブル景気をほとんど味わえていない層も含まれており、一口にバブル世代と括られことに抵抗がある人も多いのではないでしょうか。
就職氷河期世代
40代の平均年収
541万円
- 30代の平均年収…455万円
1970年から1982年に産まれた人を指して就職氷河期世代と呼びます。バブルの崩壊後に大学を卒業したのがこの世代です。企業がこぞって雇用を拡大していたバブル世代に対して、バブル崩壊をきっかけに一気に雇用が冷え込んで、就職が困難となったことが就職氷河期世代の名前の由来となっています。
就職氷河期と呼ばれる世代の中でも最初の数年に産まれた人で、高校卒業で就職した人はバブル崩壊前に就職出来ています。
大学への進学率も高くなってきたころですが、このときばかりは大学へ行かずに就職を選んだほうが有利に働いたと言えるでしょう。就職のタイミングによってその後に大きく響いたのがこの数年です。
就職活動の厳しさだけでなく、なんとか入社した後も厳しい環境は続きます。高校や大学在学中はバブル景気の真っ只中にあり、先輩から聞く仕事の話は、明るくやる気を起こさせるものが多かったはずです。
しかし、実際に入社してみると180度違う現状に驚き失望した人も多いのではないでしょうか。
バブルが崩壊後に入社し、景気の良さを味わっていないため、仕事に対してどこか守りを意識する傾向があります。バブル景気のうちは、挑戦的な戦略を取ることも可能でしたが、崩壊してからはそうはいきません。
企業としてもリスクを出来る限り減らすことを考える方針のため、良く言えば慎重さを求められた世代、悪く言えば臆病な部分が少なからずあると言えるかもしれません。
この姿勢は私生活でも同様です。バブル景気のころは収入が増えていくことが明確にイメージ出来たため、自分への投資も含めて「稼いだ分は消費する」ことが多数派でした。
しかし、バブル崩壊後は収入が増えて行くかどうか分からないだけでなく、さらに悪化する不安を抱いている人も少なかったはずです。そのため、将来の不安に備えて貯蓄する割合が増えたのも仕方ありませんよね。
就職氷河期世代の仕事観・転職観
就職氷河期世代の人達は向上心が強いので、プレッシャー世代やさとり世代よりもキャリアのことをより深く考えている人が多い傾向にあります。
キャリアアップ願望が高い
とにかく向上心が高いのでキャリアアップを第一に、より待遇が良く、給料がもらえる仕事、そして同時にやりがいも求める、仕事第一主義な転職観を持っている人が多い。
ただ一方で、ストレスに弱い人も少なくないので周囲からのプレッシャーが嫌だから独立してやりたいようにやろう!と考える人が一定以上いるのも就職氷河期世代の転職観の特徴です。
大手へのこだわり
子供の頃の教育方針が「大手企業で一生安泰」だった人が多かったので、大人になってからも同じように考える人が多い傾向にあります。
今はやむなく中小企業に働いているけれど、転職を繰り返してスキルやキャリアを上げていき、最終的には大手企業で頑張りたい!一旗上げたい!と考える人が多い傾向にあります。
就職氷河期世代の有名人たち
就職氷河期世代(1970年~1982年) | |||
---|---|---|---|
1970年 | ウド鈴木 お笑い |
阿部サダヲ 俳優 |
博多華丸 お笑い |
1971年 | 有田哲平 お笑い |
博多大吉 お笑い |
羽鳥慎一 アナウンサー |
1972年 | 新庄剛志 プロ野球 |
YUKI 歌手 |
常盤貴子 女優 |
1973年 | 片山晋呉 プロゴルファー |
川越達也 料理人 |
梨花 タレント |
1974年 | 森且行 オートレース |
有吉弘行 お笑い |
うすた京介 漫画家 |
1975年 | 尾田栄一郎 漫画家 |
黒田博樹 プロ野球 |
谷亮子 柔道 |
1976年 | ムロツヨシ 俳優 |
オダギリジョー 俳優 |
伊勢谷友介 俳優 |
1977年 | 松岡昌宏 タレント |
柳沢敦 サッカー |
松たか子 女優 |
1978年 | 押尾学 俳優 |
麻生久美子 女優 |
小泉孝太郎 俳優 |
1979年 | 堂本光一 タレント |
堂本剛 タレント |
三宅健 タレント |
1980年 | 玉木宏 俳優 |
水樹奈々 声優 |
遠藤保仁 サッカー |
1981年 | 乙葉 タレント |
田中マルクス闘莉王 サッカー |
柴咲コウ 女優 |
1982年 | 櫻井翔 タレント |
狩野英孝 お笑い |
冨永愛 モデル |
プレッシャー世代
30代の平均年収
455万円
- 20代の平均年収…346万円
プレッシャー世代は1982年~1987年に生まれた人たちが当てはまります。耳にしたことがない、という人たちもいるまもしれませんが、ネットを中心にこの言葉が広まりつつあります。短いけどなかなか特徴的な世代です。
プレッシャー世代、と聞くと「プレッシャーに弱い世代」と思うかもしれませんが、実際は「プレッシャーまみれで育った世代」というのが正解です。つまり、周りの人たちはもちろん、時代的にもプレッシャーだらけだったときに成長した人達になります。
プレッシャー世代は「人生重圧だらけ」が当たり前の感覚になっている傾向にあります。だからよっぽどのプレッシャーがない限り「人生こんなもんでしょう」と我慢できます。
一見するとさとり世代とよく似ていますが、ポジティブな「悟り・諦め」があるのが特徴です。基本的に明るい世代です。
プレッシャー世代の人達はバブルを子供の頃にしか経験していない世代です。なので「昔の日本は良かったな」ということは殆どありません。景気が良くないときの生活水準が当たり前だで、極端に言うと今が貧乏でもそこまで不満を感じにくい感覚を持っています。
上記した生活水準に不満を持ちづらいというのと共通していますが、特に不満がない=必要以上に贅沢しようと思わない、という人が多い。
つまり現状維持で満足してしまうため向上心が少ないと見られがちです。ただ一方で、持ち味の忍耐力を使って大成功する人が多いのもプレッシャー世代の特徴になります。
プレッシャー世代の仕事観・転職観
全体的に優秀な人が多いと他の世代からも高く評価されやすいプレッシャー世代。その転職観はどうなっているのか見て行きましょう!
マネジメント職が得意
プレッシャー世代は忍耐力が高い人が多いので、マネジメント職が好きだったり、あるいは得意な人が多い傾向にあります。
人と人との板挟みというのは想像以上にプレッシャーが強いです。そこで頑張れる世代だからこそニーズも多くなりますし、高く評価されやすいです。
キャリアよりも安定志向が強い
ゆとり世代、さとり世代とも共通していますが、バリバリキャリアアップしてどんどんお金を稼ぎたい!というタイプの人はあまりいない世代です。
どちらかというと今の生活を保ちたい、今よりももう少し良い生活がしたい、人間らしい生活で慎ましく生活したい、と考える人が多くなっています。
プレッシャー世代の有名人たち
プレッシャー世代(1982年~1987年) | |||
---|---|---|---|
1983年 | 宇多田ヒカル 歌手 |
矢口真里 タレント |
もう中学生 お笑い |
1984年 | 香里奈 女優 |
ベッキー タレント |
土屋アンナ モデル |
1985年 | 松山ケンイチ 俳優 |
綾瀬はるか 女優 |
山下智久 タレント |
1986年 | 村田諒太 プロボクシング |
五郎丸歩 ラグビー |
沢尻エリカ 女優 |
1987年 | 井上真央 女優 |
香椎由宇 女優 |
長澤まさみ 女優 |
ゆとり世代・さとり世代
20代の平均年収
346万円
1988年から2003年に産まれた人を指してゆとり世代と呼びます。ここ数年の間に続々と社会人となっている世代ですが、冒頭で書いたように風当たりの強さを感じる面も多い世代でしょう。
詰め込み型を辞めて、興味のあることを伸ばす教育をおこなったため、勉強だけでなく仕事においても興味を持ったことには驚くべき集中力を発揮します。
また、感性においてもこれまでと違ったものを持っているため、新しい発想によって大いに活躍することも考えられます。
しかし、入社直後の業務で重要な案件を任せられたり、自由に仕事をさせてもらえることは少なく、雑用や基本的な仕事になることがほとんどですよね。
当然ながら興味のあることでは無いわけです。これまでであれば、「新人のうちは退屈な仕事もある」ことは当たり前だと認識されていましたが、ゆとり世代ではそう思えないわけです。
興味の無いことを自分から進んでおこなうという経験をしていないため、仕事に対してどうしても受動的になってしまうという特徴もあります。
自分から仕事を取りに行くというのではなく、指示待ちとなってしまうため、仕事に対して消極的だと取られてしまうわけです。
ゆとり世代・さとり世代の仕事観・転職観
物欲が乏しいのと共通している部分があるかもしれませんが、さとり世代の人達は昇進、昇格といったことに無頓着な人が多い傾向にあります。
特に高い目標を掲げるわけでもなく、与えられた仕事を淡々とこなすのがゆとり世代・さとり世代の特徴、やる気がないように見えたり覇気がないように映る傾向が強いです。
責任を負いたくない
ゆとり世代・さとり世代は自主的に行動するのが苦手な人が多く、与えられた仕事をこなすのは得意。
そのため、自分から率先して仕事をしたり、人の仕事をカバーしたり、というのは不得意な傾向が強いようです。責任を負いたくない、ほどほどの立場で仕事をしたい、という人が多くなっています。
仕事とプライベートは別
ゆとり世代・さとり世代の転職したい理由のひとつに「仕事とプライベートの両立が難しいから」というものが上位に来ています。
これはこの世代だけに限った話ではないかもしれませんが、特に仕事とプライベートを別で考えたい傾向が顕著です。
収入よりも安定重視
せかせかと忙しく働き、たくさんお金を稼ぐ!というのが性に合わない人が多く、それよりも人間らしい生活をしながら安定した稼ぎがあれば十分、という仕事観・転職観が他の世代よりも強いです!
ゆとり世代・さとり世代の有名人たち
ゆとり世代・さとり世代(1988年~) | |||
---|---|---|---|
1988年 | 東出昌大 俳優 |
榮倉奈々 女優 |
新垣結衣 女優 |
1989年 | 多部未華子 女優 |
西野カナ 歌手 |
中田翔 プロ野球 |
1990年 | 柳楽優弥 俳優 |
大迫勇也 サッカー |
水原希子 モデル |
1991年 | 大政絢 女優 |
北乃きい 女優 |
真野恵里菜 女優 |
1992年 | トリンドル玲奈 モデル |
松山英樹 プロゴルファー |
本田翼 女優 |
1993年 | きゃりーぱみゅぱみゅ 歌手 |
有村架純 女優 |
神木隆之介 俳優 |
1994年 | 渡辺麻友 アイドル |
高木美帆 スピードスケート |
羽生結弦 フィギュアスケート |
1995年 | 川口春奈 女優 |
川栄李奈 女優 |
松岡茉優 女優 |
1996年 | 井手口陽介 プロサッカー |
橋本愛 女優 |
高梨沙羅 スキージャンプ |
1997年 | 中条あやみ モデル |
杉咲花 女優 |
松井珠理奈 アイドル |
1998年 | 広瀬すず 女優 |
平祐奈 タレント |
藤田ニコル モデル |
1999年 | 橋本環奈 女優 |
永野芽郁 女優 |
大橋のぞみ 女優 |
2000年 | 濱田龍臣 俳優 |
岡田結実 タレント |
伊藤美誠 卓球 |
まとめ:世代の特徴を知って転職活動を少しでも有利に進めよう
各世代の特徴や仕事観について紹介しました。ゆとり世代以外にも、世代によってそれぞれ特徴があることが分かったのではないでしょうか。
世代の優劣があるわけではない
ゆとり世代に特徴があることは事実ですが、それが特別というわけではありません。新しいスタイル、新しい考え方が入って来れば、受け入れるのに時間がかかるものです。
これは、ゆとり世代に限ったことではなく、以前もこれまでと考え方が大きく変わった世代のことを”新人類”と呼んだ時代もありました。
現在、企業の中には今回紹介したいくつかの世代が同時に存在しているわけですが、いずれかの世代だけで仕事が成り立つわけではありません。
それぞれの世代には優れている点と、助けを必要とする点があるだけで、世代に優劣があるわけではないのです。それぞれの世代の特徴に合わせて、適材適所の配置をおこなうことで、企業の運営がおこなえるのです。
自分の世代の特徴を知っていることは転職にも有利
さて、自分がどの世代に属しているのか、そしてどのような特徴があるのかを知ったとしても、転職活動に有利に働かないと意味がありませんよね。どのように考えれば、転職活動に活かせるでしょうか。
世代によって考え方に特徴があることは、少し調べれば分かることですから、企業の採用担当者であれば当然認識しているはずです。つまり、ある範囲の年齢で募集をかける場合、どのような考え方の人が多く集まるかを想定出来るということです。
就職氷河期世代
- 1971年~1982年に生まれた人たち
- 幼少期を豊かに育ち、青年期が厳しい世代
- 習い事など厳しい教育を受けた人が多い
- 自分に厳しく他人にも厳しい
- 仕事への意欲が非常に高い
- 向上心のかたまり
- 一方でストレスに弱かったりする
プレッシャー世代
- 1982年~1987年に生まれた人たち
- 非常に我慢強い
- 辛いのが当たり前だと感じる
- 明るい人が多い
- 仕事ができるが向上心は低め
- 安定志向を求める傾向が強いがマネジメントなど責任のある仕事もできる
さとり世代、ゆとり世代
- 1988年以降に生まれた人たち
- ゆとり教育を受けた
- 物欲が乏しく向上心が低い
- できれば責任のない仕事が良い
- 情報収集やITリテラシーに関する能力が高い人が多い
- 仕事とプライベートは完全に別にしたい
- 転職は安定志向
その世代の持ち味となる特徴への期待はもちろんですが、不利に働く特徴への不安もあります。もしも、世代の特徴と自分自身の特徴が一致しているのであれば、面接官の期待していることを存分にアピールすればいいでしょう。
反対に、世代の特徴と異なるのであれば、面接官の抱える不安が自分には当てはまらないことをアピールすることが出来ます。面接官の求めていることが分かれば、面接が有利なことは言うまでもありませんよね。
例えばさとり世代、ゆとり世代の人たちが「どんどん仕事がしたい!」と言っていれば他の世代の人たちからすると「ゆとり世代なのに凄いなぁ!」となるカモしれないよね。