40代前半は、責任のある仕事を任されるとともに、チームをまとめることも求められる年齢です。そして、課長や部長といった管理職への昇進も意識する頃でもあります。
仕事面でもプライベートでも変化が出てくる40代前半。転職面では一般的に厳しいと言われていますが実際はどうなのでしょうか?成功させるためのポイントも含めて紹介します。
41歳、42歳、43歳の転職をしっかりサポートしてくれるおすすめ転職サイト
「転職は35歳までが限界」という噂を耳にしたことがあるのではないでしょうか。そのため、40代になると転職は絶対に無理だ、とあきらめてしまっている人も多いはず。
転職サイトのDODAの調査によると、2017年の上半期で、40歳以上の人でも15.7%の人が転職に成功しているという結果が出ています。ここでは、40代前半の転職サポートに強い転職エージェントについてご紹介します。
40代前半におすすめの転職エージェント選考ポイント
- 企業や個人の強みなど、転職成功へと導く優れた分析力
- 書類作成もワンランク上のサポートで年齢を強みに
- 年齢で妥協しがちな条件を企業との交渉力でカバーしてくれる
- 選択肢を広げる求人数の多さ
DODA
こちらもよく知られている大手エージェントです。公開・非公開の求人を合わせると、その求人数は最大ともいわれています。
DODA独自の案件も扱っているため、他社で探してマッチングしなかったとしても、こちら特有の案件でマッチングする可能性があります。
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リクルートエージェント
言わずと知れた大手老舗転職エージェントの一つ。その特徴はなんといっても求人の数。10万件以上の非公開求人の多さは業界最大と謳っています。それだけの数を抱えていることもあり、対応する年齢も幅広く扱っています。
管理職を対象としたハイクラスの案件も多いため、40代の管理職経験者にはぴったりの求人が見つかる可能性があります。
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エンエージェント
大手転職サイトエン・ジャパンが運営するエージェントサイトです。こちらの特徴は「ミドルの転職」というキーワードで、35歳以上のミドル世代を対象とした転職エージェント、サイトを運営している点です。
ここでは、管理職以外の求人も揃っています。ミドル世代でもマネジメント経験がなく、実務担当者として転職をしたい、専門職として転職を考えているという人にとっては他のサイトよりも条件にあった求人が見つかるかもしれません。
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転職を考えているけど…40歳を越えての転職はタイミングとしてはどう?
現在では、40代の転職は以前よりもやりやすくなったと言われています。
以前では、「転職は35歳が限界説」というものがありました。そのため、下記のような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
- 40代に入ると社会的に転職が厳しいイメージがある。
- この年代で転職に成功する人はほとんどいんじゃないかと思う
確かにそのような時期もありました。しかし現在その状況は変わりつつあります。
エンミドルが、135名の転職コンサルタントを対象に「2018年の転職市場予測アンケート」を行ったデータがあります。それによると、2018年に、35歳以上のミドルを対象とした求人が増えていくと予測したコンサルタントは、85%にも上りました。
背景としては、以下の2点が影響していると考えられます。
- 若手人材の不足
- 就職氷河期で、その年代層が著しく少ない
41~43歳にとってのタイミング
転職を決意するまでにはそれなりに時間がかかりますよね。
40代前半は、子供が小中学生へ成長したという方も多いのではないでしょうか?そうすると、少し手がかからなくなり、時間的に余裕ができます。それに伴い、出てくる問題が、子供にかかる費用。
- 食費
- 学費
- 部活にかかる費用
- 進学のための費用
増えていく出費をカバーするために、より給与の高い企業への転職を考える人もいるでしょう。あるいは、子供が幼稚園や小学校に上がったタイミングで共働きという選択をする家族もいます。
共働きの場合は、夫婦で家事や育児を協力してこなさなければなりません。それと同時に働き方を変える意味で、下記のような企業への転職を考える人もいるのではないでしょうか。
- 残業時間の少ない企業
- 通勤時間の短い企業
考える時間が増えて慎重に転職先を探したい。そんな方には「マイナビエージェント」
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41~43歳の転職を成功させるには?
40代前半の転職を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。20代の転職であれば、勢いで転職できることもありますが、40代となるとそうはいきません。
ただ年齢が高いことは決して不利というわけではなく、メリットに働く場合も多くあります。まずは、転職を成功させるために必要な考え方について理解をしておきましょう。
41-43歳、社会で求められるもの
- 経験
- 知識
- 対応力
- マネジメント
- 特殊スキル
40代前半は「経験・知識」と「知恵」が重視されます。
特に、それまでに積み重なった経験を即戦力として活かして欲しいという企業側の要望があります。そのため、マネジメントや詳しい専門領域についても期待されます。
また、急なトラブルや例外が起きたときに、乗りきることができる知恵というのもこの年齢には求められるでしょう。逆に言えば、そういった経験や知恵がある人は、転職時にもとても大きな武器となるのです。
41-43歳、転職でつまづくのには原因がある
意外と多い準備不足の転職活動
40代前半の転職に限った話ではなく、転職を失敗する理由として共通して挙げられるのが準備不足です。
- 転職先の選択
- 転職に必要な自己分析
- 転職後の生活の変化
あなたはしっかりとイメージして準備に挑めているでしょうか?特に、以下の2項目においては、転職活動するうえで大きなアダとなりかねません。
- 企業分析不足(表面的な部分しか見えていない)
- スキル不足
企業の分析不足
例えば、今の企業で昇進が見込めず管理職へのステップアップとして転職を考えている場合、「前々から考えていた」というよりも「今以上の昇進が難しく、行き詰っていると感じたタイミングで転職を意識するようになった」という方の方が多いのではないでしょうか?
転職を失敗する例として一番多いのが、目先の利益だけを見て転職先を決めてしまうことです。
- 高待遇
- 高収入
このような一部だけを見て転職した結果、以下のような後悔をしてしまうことも少なくありません。
- 名前だけの役職だった
- 転職はしてみたけど、やりがいがない
スキル不足
出費をカバーするために給与の高い企業へと転職したいというのはよくある話です。しかし、それを成功させるための準備はできていますか?
転職してからも使えるスキルが習得できているのであれば問題はありません。ただ、今いる企業での仕事のやり方を磨いていただけでは転職の準備としては、正直不十分です。
仕事に対しての染み付いた固定観念
これは、40代前半で初めて転職する人が、特に気を付けなければなら部分とも言えます。20年近く同じ企業で働いていると、大半の方が仕事のやり方も確立されて効率よくこなせているのではないでしょうか。
ただ、そのやり方がどの企業でに通じるものだとは限りません。中には、その企業でのやり方が特殊だったということもあります。
郷に入っては郷に従う!
転職先の企業でのやり方に対応すればいいだけの話といえばそれまでですが、40代をすぎるとそれが難しくなります。それまで身につけたやり方のほうが優れているという自負もどこかにあるからかもしれません。
一度、転職先で年下の社員から仕事のやり方についてダメ出しされていることをイメージしてみてください。
40代ともなれば、部署の中では教える立場であり、教わることは少なくなりますし、勤続年数からのプライドもあります。いい気がしない方は多いのではないでしょうか?また、すんなりと対応する気にもなれないという方もいるかもしれません。
41~43歳の転職で大切なこと
まずは、40代前半の転職活動で大切なことを2つお伝えします。
能力の棚卸
前述でもお伝えした「経験」から、どんなことができるかを言語化する作業です。
あなたは、「自分には何もない」と思い込んでいませんか?自分の能力を整理できていないと、本来では転職できてもおかしくない経歴なのに、うまくいかないというもったいない状況に陥ってしまう可能性があります。
そうならないためにも、闇雲に転職活動をする前に、自分にどんな能力があるかを一度見つめなおす時間が大切なのです。
柔軟性
年齢が上がるほど経験が裏目にでて、過去のやり方に固執してしまうケースが多くあります。そうすると、なかなか新しい組織になじめず、気付くとまた転職する羽目に…ということが起こる可能性が高くなります。
転職活動をすることは、1から再度やり直すことと同じです。新しいことも受け入れて、柔軟な姿勢で臨むように心がけておくことがとても大切になります。
「年齢が高いから難しい」それ以上に重視されるのは「求められる人材像とのマッチング」
「35歳以上だから選んでもらえないだろう」と転職活動をあきらめていませんか?企業は年齢だけで人材を選んでいるわけではありません。何より重要なのは、求めている人材像に適しているかどうかという点です。
- 十分なマネジメント経験がある
- 専門知識が深い
- 求めている経験がある
35歳未満の人よりも、求められる人材像により近づくのであれば、選ばれる可能性は高いといえるでしょう。
「過去の実績や経歴」に加えて大切なのは「新人としての心構え」
前述にもありますが、40代前半の転職活動で覚えておきたいのは「柔軟性」です。この1つとして「新人としての心構え」というものがあります。
転職をするということは、その組織では一番の新人になるということです。もちろん経験や実績が重視されて企業に選ばれたという点は大きいのですが、あくまで「新人である」という謙虚な気持ちと「一から新しいところで学ぶ」という姿勢であるように心がけましょう。
41からの転職では「なりたい自分」ではなく「なるべき自分」を考えること
20代の転職では、未経験でもポテンシャルで採用されるということがありました。しかし40代前半ともなると、ポテンシャルよりもその人が「何ができるか」を重視されます。
そのため、転職の際は、自身の能力を見つめなおし、どんな自分になるべきか、その企業はどんな人物像を求めているのかという点を考えなければなりません。
41~43歳が転職をする上で大切な考え方
転職は、年齢が高くなればなるほど難しくなり、30代後半や40歳といった年齢で転職先が激減することは認識しておく必要があります。
柔軟な考え方と対応力
仕事と同様に、転職を成功させるためにも、柔軟な対応や考え方は必要不可欠です。
例えば、職場が変わる際には、自分の過去の仕事のやり方に固執するのではなく、新しいやり方を受け入れる柔軟性がとても大切です。ただ、言われるがままに全てを転職先でのやり方に合わせるのであれば、新卒を雇ったほうがコスト的にも将来的にも企業にはメリットになります。
若手ではなく40代前半を雇うのには、それなりの理由があります。新しい考え方を企業に持ち込んでくれるというのを転職先としては期待しているのです。
また転職によって生活リズムも変わります。通勤時間の長さや残業の量、さらには出張の有無など多くのことが変化します。
管理職へのステップアップとして転職する場合は、部下の数が増えることになります。当然その全てが全く面識がないわけです。
ステップアップのための転職を成功させている人には、能力が高く仕事が出来るというのはもちろん、人間関係の変化や環境の変化に対する柔軟性も持たなければならないことを忘れてはいけません。
重要視する項目を1つに絞る
転職をするときには、今の勤務先に不満があって改善したいと望む項目があるはずです。しかし、このとき頭に入れておかなければならないことは、転職では今の勤務先の条件から変化しない項目のほうが少ないということです。
1つ1つの項目を見ていけば、転職することで改善どころか悪くなったと感じる項目も出てくるでしょう。これは、給与や残業時間のように数字で見えるものだけはありません。
それまでの勤務経験が長ければ長いほど、転職前と転職後の違いが気になってしまうのは仕方がないこととも言えます。
ただ、若いうちであれば「悪くなる項目よりも改善する項目のほうが多い(大きい)転職」を目指すのが普通ですが、転職先の少なくなる40歳であればその考え方はしないほうがいいでしょう。極端な言い方をすれば「自分が重要視する項目を1つ挙げ、それ以外は今より悪くなっても我慢する」くらいの覚悟が必要になります。例えば…
例1:出費の増加をカバーするための転職
収入の増加が最重要であるのであれば、
- 通勤時間
- 残業時間
- 急な出張
などが増えることは仕方のないと考えられるかどうか。
同じ時間仕事をして帰ったとしても、仕事の内容によっては肉体的、精神的な疲れは変わります。このように数字では表せないことも、後になって「前の仕事のほうがよかった」と後悔しないように覚悟しておく必要があります。
例2:残業のない転職
共働きで家事や育児をこなすために残業が無いということが最重要であるならば、給与が下がる可能性はもちろんですが、仕事の内容も変化する覚悟をしておいたほうがいいでしょう。
残業をしないということは、急な案件に対応できないという言い方も出来るため、責任のある仕事は任されなかったり、残業時間の読めない新規の案件ではなく既存の案件のサポート業務を任されることもあるからです。
40歳前半での転職先が少ないというのは事実ですが、多くの人が望むような転職先が圧倒的に少なくなるということも「30代後半が転職の限界」と呼ばれる理由の1つです。
ただ、1つ重要視する項目だけを改善する転職先選びであれば、見つかる可能性はぐっと高くなるのではないでしょうか。
40歳前半の転職に多い理由は?
年齢に関わらず家庭環境の変化によって転職せざるを得ないことはあるため、全ての人が同じ理由ということはありませんが、40代前半というタイミングで多い理由がいくつかあります。
キャリアアップ
40代前半では、キャリアアップのための転職はなかなか厳しいといわれます。今よりも報酬が高いところに行くためには、相当高い能力が求められますし、大手企業への転職では、マネジメント経験や、ハイレベルな専門知識が必須になってくるでしょう。
それでもキャリアアップ転職をと考える場合、踏み出すべきかを見極めるポイントを押さえておく必要があるでしょう。
本当に転職すべき?見極めるポイントはここ
現在の職場で、次のような項目が当てはまる場合、キャリアアップを目的とした転職を考えてみてもいいかもしれません。
- 結果を出しているのに、正当な評価がされていない
- ハイレベルな専門知識があり、どの企業でも充分に生かせる自信がある
- ある程度将来の自分のキャリアが見えており、その先は期待できない
将来への不安(労働条件や会社の業績面)
働いている職場に将来への不安を感じると、転職を考えたくなりますよね。ただ本当に現在の企業が世間的に転職をすべき環境なのかどうかは、他と比較してみなければわからない部分も多くあります。
本当に転職すべき?見極めるポイントはここ
次のような職場状況であれば、転職を視野にいれてもいいかもしれません。
- サービス残業や休日出勤を強要される
- 昼休みの時間も仕事をしないと終わらない
- 優秀な若手の社員が退職していく
- 心の病で休む人が増える、パワハラやモラハラがあるなどしても、対策がなされない
健康面の不安
40代前半となると、体質が変わりやすくなるタイミングでもあります。徹夜ができなくなる、手術をしないといけないような病気にかかるなど、体調が理由で今までのように働けなくなる人が出てくるのもこの年代です。
人によっては体だけではなく、ストレスで心の病にかかる人もいます。
本当に転職すべき?見極めるポイントはここ
次のような状態になったら、まずは病院に行き、今後の職場環境についても見直したほうがいいかもしれません。
- 体調を崩しても休みが取れない
- 大きな手術をするような病気をしたが、復帰後の勤務時間が変わらない
- 夜に眠れない、朝起きられないなどの睡眠障害が起こる
- 突然不安が訪れ、電車に乗れなくなることがある
- めまいや耳鳴りなど、原因がわからない不調を感じる
やりたいことができていないということ
入社した時は「これがしたい!」という希望をもって仕事を始めた人も多いはず。せっかくの希望も、年を重ねるごとに忙殺されて忘れていたなんてことも。
定年が伸びていると言われている昨今、もう一度やりたいことに本気でチャレンジをするなら、40代前半のうちに転職を真剣に考えてみてもいいかもしれません。
本当に転職すべき?見極めるポイントはここ
次にような状況であれば、転職を考えてみてもいいかもしれません。
- やりたいと思っていた入った会社だったが、その仕事や部署がなくなってしまった
- やりたいと思っていることの資格などはとっているが、社内で異動などが期待できない
- それなりに経験は積んできているのに、やりたい仕事をさせてもらえない
キャリアアップを目指した転職
今までの経験を活かし、さらに上を目指した転職をしたいというのも、最近の40代前半の転職ではよく聞く転職理由の一つです。例えば、下記のような転職理由です。
- グローバル企業を狙って海外に行く
- さらに高収入を目指してベンチャーや中小企業の役員になる
管理職
やる気をもって真面目に仕事に取り組めば、多少は昇進していくでしょうし、給与もある程度のところまでは上がるのではないでしょうか。
しかし、やる気だけでどこまでも昇進できるわけではありません。その大きな境界線が「管理職への昇進」。管理職の人数や全従業員に対する管理職の割合は、企業によって決められていることが多く「一定の仕事が出来れば全員が管理職へ昇進できる」というわけにはいかないのです。
たとえ仕事が出来たとしても、上が詰まっていて昇進ができないというのはよくある話。中には上司よりも自分のほうが仕事が出来ると感じる場合もあるでしょう。
昇進するには基本時間がかかります。ただ、短い期間であっても社内だけでなく社外にも伝わるだけの成果を上げることができれば、ステップアップのために繰り返し転職をおこなうことも可能です。
海外
ハイキャリア転職の一つに、海外を目指すというものがあります。大きく分けると3つの方法があります。
- 積極的に海外進出をしている日本企業への転職
- 外資系企業の日本法人に転職し、将来的に海外勤務を目指す
- 海外の企業に勤める
いづれにしても、英語力は求められるので、転職活動をする前に少なくともTOEIC800点以上は取っておきましょう。注意点として、特に海外の企業は日本と契約関係が異なることもあるため、不利な契約にならないよう、求人は自分で直接探したりするのではなく、人からの紹介や転職エージェントを利用したほうが安心です。
高収入
ハイキャリア転職となると、高収入を期待して転職をしたいですよね。実際に、今よりもいい報酬で転職をする人もいます。非常に「美味しい話」のように感じるかもしれませんが、注意が必要な点もあります。それは、高収入になるということは当然責任も求められます。
即戦力を期待されている可能性もあるので、今よりも厳しい条件で働くという可能性もあります。安心なのは転職エージェントを挟むことですが、自分で求人を調べるときは、求められているレベルをよく確認しましょう。そしていざ転職が決まったら、ある程度の覚悟をもって新しい環境に臨みましょう。
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ハイクラス転職エージェントの選考ポイント
- 求人案件の質
- 個人の強みを引き立たせるワンランク上のサポート体制
- 転職に成功するのに必要不可欠な企業との信頼関係
管理職ハイクラス求人転職サイト:リクルートダイレクトスカウト
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40代前半のキャリアアップ:ビズリーチ
「年齢×転職」気になるあの職種(業界)の転職の難易度は?
40代前半、気になる業界へ転職してみたいけど、実際可能性としてどうなのか、気になるところです。業界によって転職しやすい年齢は変わってくるものです。ここではIT、公務員、運転手、物流、飲食の5つの業界に絞ってみていきましょう。
IT業界への転職
まず大前提として、業界経験者であることがポイントです。40代前半でIT業界にエンジニアとして転職したい場合は、未経験はほぼ厳しいと思ったほうがいいでしょう。
技術の移り変わりが激しいからです。経験者の場合、IT業界への転職は、かつては35歳が限界と言われていたことがありました。
しかし、現在業界の厳しい就労環境のため、若手のIT業界離れが増えていることもあり、かつてより転職しやすい環境になっています。それなりの経験と、学ぶ姿勢があれば、チャレンジしてみる価値はあるといえます。
公務員への転職
「公務員って年齢制限があるんでしょ?」とあきらめている人、実はちょっと違います。公務員は確かに年齢制限があります。しかし、最近その年齢が引き上げられており、民間での就業経験者を受け入れる採用枠があります。
国家公務員は、中途採用枠でも40歳未満という制限があるようですが、注目すべきは地方自治代です。求人はものすごく多いというわけではありませんが、可能性あります。公務員の転職を検討している人はあきらめずに市町村の採用ページなどで経験者採用の有無を調べてみましょう。
運転手への転職
2016年の厚生労働省のデータによると、タクシーの運転手の平均年齢は58.9歳。これは他の産業に比べると非常に高齢だということがわかっています。個人タクシーになると、さらに平均年齢があがるともいわれています。つまり、タクシーの運転手への転職は比較的成功やすいといえるでしょう。
一方バスの運転手の場合、まず大型二種自動車免許が必須となりますので、難易度は上がります。
物流への転職
現在トラック業界は「ドライバー不足」といわれています。タクシーと同様、平均年齢が他の産業と比べると高いのも特徴です。こちらもトラックのサイズによっては中型や大型の免許が必要になりますので、可能であれば取っておいたほうがいいでしょう。
さらに、フォークリフトや玉掛の資格などを求められることもあるため、必要な資格を考えると、未経験からの転職は厳しいかもしれません。しかし、業界経験者や、資格をもっているのであれば、転職は比較的しやすい環境であるといえます。
飲食への転職
慢性的人手不足の業界の一つともいえるのが、飲食業界です。そのため、経験者はもちろん、未経験でも、転職できる可能性はあります。
しかし、基本的に体力勝負の職場のため、通常の求人で「未経験可」と書かれている場合、20代を想定されている可能性もあります。
女性の転職
40代前半の女性となると、男性よりも状況が多様な人が多いでしょう。というのも、早くに結婚、出産をして10年近く仕事を離れている、子育てしながら仕事を続ける、独身、もしくは既婚でも子供を持たずキャリアの道を歩んでいくなど、男性よりも女性のほうが家庭の状況によって影響を受けやすいからです。
各状況に応じて、転職する目的も変わってくるものです。ここでは、そんな40代前半の女性の転職についてお伝えします。
管理職や高収入など。キャリアアップを目指す女性の転職
家族の状況がどうあれ、キャリアを途中で途絶えることなく積み上げてきた女性で、キャリアアップを目指した転職をしたいという人は、今までの経験を棚卸し、「何ができるのか」を明確に伝えられるようにしましょう。
管理職を目指した転職をしたいという人は、まずは今の職場で管理職経験を積むか、小さなことでもいいので、後輩育成や、何かのリーダーとして場をまとめるような経験をしておくことが重要です。
40代のキャリアアップ転職においては男女関わらず、「経験」と「専門領域」がある人は非常に強いといえます。
主婦向け「ワークライフバランス」重視の転職
現在人手不足ということもあり、積極的に女性の労働力を活かしていくという方向に国を挙げて着手されています。「働き方改革」というキーワードをよく聞くかもしれません。この取り組みによって、今まで小さな子供がいて外で働きづらいとされていた30代から40代の女性が、家庭と両立しながら働きやすい環境というのを作ろうという動きが企業の中で起きてきています。
そのため、一度仕事を離れた主婦でも、転職しやすい環境が整ってきています。さらに、そういった主婦はワークライフバランスを重視しているだろうということを前提としているため、時短や一部、もしくは全て在宅にするといった柔軟な働き方ができる求人が増えてきているのも確かです。
まとめ:考え方を変えて転職を成功させよう
40代での転職は難しいと言われるため、転職に対して抱くイメージは期待よりも不安のほうが大きい人が多いのではないでしょうか。
40代前半では管理職となってもおかしくない年齢ですので、企業から求められるものが20代や30代の頃とは異なるのも当然です。しかし、それと同時に、転職に求めるものも異なっているはずです。
長い間の社会人経験によって体に染み付いた考え方が転職へ求めるものとなり、ハードルを上げているのかもしれません。
これまで積み上げた経験は仕事をしていく上で重要なのは間違いありません。しかし、これまでの経験に固執することなく、柔軟な対応や重要視する項目を絞るなどのように考え方を変えることが転職を成功するための手助けになるのではないでしょうか。
↓40代全般の転職事情を紹介↓