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薬品ラベルはエクセルで作成することがオススメ。

みなさんの薬局ではどのように医薬品のカセットに貼るラベルはどのように作成しておられますでしょうか

みなさまの薬局では、医薬品のカセッターに貼付するラベルは、どのように作成されていますでしょうか。手書き、医薬品のパッケージから切り出す、WordやExcelなどのソフトを使用するなどが主な方法だと思います。

その前にみなさまの薬局のラベルには、どのような情報が記載されていますでしょうか。医薬品の名前はもちろんですが、成分名・一般名、用量、規格違いの有無、「劇」「向」「毒」「覚醒剤原料」「麻薬」の表示、後発品のありなし、薬効、併用注意・併用禁忌などではないでしょうか。

中には、似たようなお薬があることを注意喚起するために、それを表示している薬局もあると思います。

では、次に作成する目的を考えてみましょう。まずは、そのカセッターに何の医薬品が納められているのかを、すぐにわかるようにすることが一番の目的だと思います。

調剤スピードを上げることができ、業務効率が良くなることで、結果的に患者さんの待ち時間を少なくすることができます。

併用注意・併用禁忌などを表示している場合は、例えば新人などの知識が少ない人でも、簡単にチェックすることができます。

他にも目的は色々とあると思いますが、共通していることは業務効率の向上、調剤ミス、処方ミスなどを防ぐことが目的であり、ほとんどの薬局ではそのような認識だと思います。

このラベルの作成方法は、色々とありますが、オススメ・簡単なものは、Excelを使用したものだと思います。そのメリット・デメリットなどをご紹介させていただきます。

メリット

  1. ラベルをカセッターの幅に調節しやすい。
  2. Wordでも表を作成することができるため、ラベルを作成すること自体は可能です。しかし、Wordの場合、表のサイズを微調整することができません。
    その反面、Excelは非常に簡単に調節できます。
    列や行を右クリックすると「行の幅」「列の幅」という選択肢が表示され、そこに数字を打ち込むことで変更することができます。小数点第1位まで入力することができますので、微調整が可能です。
    また、行や列を複数選択し、幅を変更することで、すべて一括で変更することができます。
    したがって、1つのセルのサイズを決めてしまえば、あとは一括で変更できますので、非常に楽です。

  3. セルの書式やフォントなどを一括で編集することができる

①と同じことですが、1つのセルの書式やフォントを決めてしまえば、それを適用することができます。
特におすすめの方法としては、セルをコピーすることではなく、「セルの書式をコピーし、貼り付ける」という機能です。

この機能は、初期設定であれば、エクセル上部、左側のホウキのようなアイコンで表示されています。この機能を使うことで、セルの内容は変更せずに、書式のみを変更することができます。ぜひ、使用してみてください。

この機能を知らない場合は、そのセルに対して初期設定を実行するか、使用したいセルをコピーして貼り付けて、そのセルの内容を更新するしかありません。

この方法だと、もう一度データを入力しなければならず非常に手間です。

この書式の貼り付けという機能は非常に便利で、最終段階で書式の変更をしたい場合など

どれか1つのセルだけを変更して、その後は変更したセルの書式をコピペすればよいだけなので、とても簡単なのだカモ

他にもセルそのものに色をつけることができ、視覚化しやすい。Excelにはセルの塗りつぶしの機能があります。

初期設定であればエクセルの上部で中央よりやや左寄りにバケツのようなマークがあります。これが塗りつぶしのアイコンです。

これを使用するとセル自体・セル全体に色をつけることができます。

例えば、青色セルは規格違いのものが薬局にある黄色セルは良く似た名前のものがある。などのように薬局内で一定のルールを決めておけば視覚化できますので便利です。

Wordでも同じような機能は存在しますが、ワンクリックではできず、「背景の塗りつぶし」→「色を選択」→「OK」という工程が必要になり、Excelに比べると労力が多いです。

デメリット

  1. 初期データの作成に時間がかかる。
  2. ラベル作成用の医薬品データというものは存在しませんが、医薬品DBなどのようなデータベースからデータを抽出して、コピペすると思います。まさか、すべて手打ち(タイピング)することはないと思います、膨大な時間がかかりますので。

    データベースから抽出するだけでも時間がかかりますし、さらに一般名や成分名の追加、「劇」「向」などの表示の追加、併用注意・併用禁忌の追加などをすると、非常に多くの時間がかかります。

    このように初期データの作成は非常に時間がかかりますが、一度作成してしまえば、あとは都度メンテナンスすれば良いだけであるため、結果的には手間が少なくなると思います。

  3. フォーマットが統一されすぎる。
  4. フォントや書式、セルの色など工夫をすることで、医薬品のカセッターを見やすく分類することが可能です。しかし、それには限界があります。

    どれだけ色分けしたり、フォントを変えたとしても、全く同じスタイルのものは存在します。また、複数のスタイルを作成すると、かえって見にくくなるため、結局は数種類のスタイルで作成すると思います。

そうしますと、見た感じがすべて同じように見えてしまい、調剤ミスを防止するなどの効果が薄くなることも考えられます。

確かにこの問題はあると思うのだカモ。だからカモは、印刷したラベルの上にシールを張ってみたり、医薬品のパッケージの一部を切り取って貼り付けるなどして、区別がつきやすいようにしているのだカモ。

調剤ミスをなくすことが最も重要なので、色々と工夫が必要なのだカモ。

まとめ

Excelでラベルを作成することは、様々な加工をすることができますので、非常に便利です。その一方で画一的になってしまうというデメリットもあります。

大事なことは、そのデメリットをしっかりと理解して、良い方法を考えて、薬局薬剤師がミスをしないようにすることではないでしょうか。