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髪の傷みを防ぎながらヘアアイロン上級者を目指そう
ヘアアイロンは熱ダメージをいかに避けるかがポイント!
ヘアアイロンは髪をストレートにしたり、カールをつけたり、スタイリングの強力なサポーターです。しかしヘアアイロンを頻繁に使うと、「髪が傷みやすい」「ダメージがある」という意見も多いようです。
ヘアアイロンをより快適に安全に使って、ヘアスタイリングを楽しむために、髪が傷む原因と正しい使い方、ケア方法をまとめました。
目次
知っておきたいヘアアイロンの基礎知識
ヘアアイロンは髪にダイレクトに熱を与えることができるので、ドライヤーやホットカーラーより短時間でしっかりと髪をスタイリングすることができます。
また、パーマや縮毛矯正と違い薬剤を使用しないので、自宅で手軽にヘアスタイルを変更したい方や、パーマ剤などに抵抗のある方におすすめです。
ヘアアイロンには「ストレートアイロン」と「カールアイロン」の2種類があります。「ストレートアイロン」は平らなプレートに髪の毛を挟んでまっすぐに伸ばすことで、髪のうねりや広がりを抑えたり、ストレートヘアにしたい時に使用します。
丸い形状の「カールアイロン」は「コテ」とも呼ばれています。直径を変えたり温度を調節することで、カールの向きや巻き具合を自由に変えることができ、巻く場所も自由なので、ホットカーラーよりバリエーションが広がります。
ストレートアイロンとカールアイロンを兼ね備えた「2Wayタイプ」もあります。
プレート部分の素材には、セラミック、チタン、テフロンなどがあり、熱の伝わり方や仕上がりに違いが出ます。チタンには摩擦係数を抑える効果があります。
また、最近ではオゾンやマイナスイオン、ミスト、遠赤外線照射などのダメージケア機能の付いたものや、低温で巻けるヘアアイロンも販売されています。
ヘアアイロンによるヘアダメージ原因
髪の主な成分はタンパク質でできていて、細胞が結合することで髪の毛が形作られています。ヘアアイロンは、熱によってその結合の仕方を変化させ、クセや向きを矯正してストレートにしたりカールをつけたりします。
ただし、高熱は髪にダメージを与える原因でもあります。ヘアアイロンで髪の毛が傷む理由としては大きく、熱による「タンパク変性」「水蒸気爆発」そして「過度のプレス」の3つがあげられます。
熱によるタンパク変性
ヘアアイロン等で過度に髪を加熱すると、髪のタンパク質が熱によって分解され壊れてしまいます。これを「タンパク変性」と言います。
タンパク変性が起こると、髪を守るキューティクルがはがれ、水分が失われて髪の内部が乾燥し、ぱさつきや枝毛、切れ毛などが生じます。そのまま加熱を続けることで、肉や魚が焦げるのと同様、髪の毛も焦げて炭化します。タンパク変性は一度起こると元に戻すことはできず、切るしかありません。
タンパク変性が起こらない温度の目安は160℃といわれています。なるべく160℃設定〜それ以下で使うことが望ましいですが、形がつけにくいので何度も同じ部位に使うとかえってダメージが蓄積するので要注意です。
水蒸気爆発
髪の毛が生乾きでまだ水分が残っている時にヘアアイロンを使用すると、ジュジュッという音がしますが、これが水蒸気爆発です。ヘアアイロンの熱で水が水蒸気になることで毛髪が破裂、毛の1本1本に穴が空き、内部がスカスカになってしまいます。
もともと濡れている時はキューティクルが開いていて、乾いている時より髪内部の水分が失われやすいのですが、ヘアアイロンではより大きなダメージとなります。ヘアアイロンは必ず髪が完全に乾いた状態で使用しましょう。
過度のプレス
プレートの噛み合わせが悪くうまく髪がはさめなくて無理にプレスしたり、ストレートにするために髪の毛を過度にひっぱったり、うまくカールが巻けず何度も同じ部位をプレスしたりすることで、髪の内部構造がダメージを受けてしまいます。
ヘアアイロンの適正温度とは
「タンパク変性」「水蒸気爆発」「過度のプレス」といった熱ダメージを避けるためには、なるべく短い時間と少ない回数でスタイリングすることが必須です。ただし、適正温度は髪質やクセの有無、痛み具合、ヘアメイクテクニックなどでも変わってきます。ちなみに太くて固い髪はかかりにくく、細くて柔らかい髪はかかりやすくなります。
また、髪にアイロンを巻き付ける「カールアイロン」では140度以下、「ストレートアイロン」では160~180度が適正とされています。
ヘアアイロンによっても温度設定が異なるので購入時はしっかりチェックしてくださいね。以下に目安を記載しておきますので参考にしてください。
180度~200度
200度は美容院で縮毛矯正などで使う温度です。簡単に形を付けられますが、炭化現象が速く進み髪へのダメージが大きいので、短時間で極力1回だけで仕上げることが最重要課題です。
160度~180度
アイロンの扱いに慣れてくれば、160度でもうまく形を作ることができます。ただし長く使用したり何度も同じ箇所に使用すると、温度が下がっても高温で使用している場合と同じことになってしまいます。
120度~150度
熱ダメージはかなり避けることができますが、適度なテンションや水分の残し方など、うまく形を作るのに技術が必要です。ヘアアイロンに慣れていると140度前後でもうまく巻いたり伸ばしたりできますが、思うようにいかず何回もヘアアイロンを使用すると余計にダメージを与えてしまいます。
ヘアアイロンを正しく使おう
髪が傷むのを防ぐためにはヘアアイロンの使い方が重要です。
一番大切なのは以下の3つ。必ず守ってくださいね。
- 濡れている時には絶対に使わない
- 高すぎる温度では使わない
- 何度も同じ部分に使わない
また、ヘアアイロンを使う前後に一手間かけるだけでも、ダメージを軽減できます。
髪を整える
寝癖やもつれがあるとうまくかかりません。寝癖は一度髪を濡らして整えしっかり乾かしましょう。もつれはブラッシングできれいにしましょう。
洗い流さないトリートメントをつける
洗い流さないトリートメントで髪をコーティングすることで、アイロンの摩擦や熱ダメージを和らげることができます。
髪をブロッキングする
髪を数カ所ブロッキングしておくと、一度にとる毛量が少なくなるのでかけやすくなり、また同じ部分に何度もアイロンをかけてしまうことも防げます。
保湿をする
ヘアアイロンの使用後は髪の水分が奪われてしまうので、トリートメントやヘアオイル・ヘアミルク等をつけてしっかり保湿しましょう。
回数を減らす
髪が乾燥して傷むと広がりやすくなり、余計にヘアアイロンをかけてしまいがちで悪循環となるので、なるべく回数を減らし、週に2回程度に抑えましょう。
ダメージヘアのケア方法
ヘアアイロン等で傷んでしまった髪には、デイリーなケアが大切です。
シャンプー
アミノ酸系の弱酸性シャンプーなど、洗浄力が強すぎず、髪や頭皮に刺激の少ないものを選びましょう。洗浄力が強いスッキリ系のシャンプーは、髪を守るのに必要な皮脂まで洗い流してしまうので、髪の乾燥ダメージがひどくなります。
洗い流すトリートメント
保湿成分配合で補修効果の高いトリートメントを選びましょう。ダメージがひどい時は毎日使うようにしてください。
洗い流さないトリートメント
洗髪後は洗い流さないトリートメントでコーティングし、髪の潤いを守りましょう。
ヘアアイロンは熱ダメージ対策が必須!ダメージケアも頑張ろう
ヘアアイロンはどうしても熱ダメージで髪が傷みます。低い温度でも何度もかけるとダメージが蓄積していきます。特に使い慣れていないうちは、必要以上に時間がかかったり、同じ部位にかけてしまったりしがち。ダメージを減らすために、温度設定と時間には気をつけましょう。ダメージケア機能のついたヘアアイロンを選ぶのもよいですね。
また、前準備やアフターケア、デイリーケアをしっかり行うことも重要ポイント。特に洗い流さないトリートメントは意識して使いましょう。
ストレートヘアやカールを作れるヘアアイロンを使いこなせれば、自分のめざす髪型を自宅で手軽にキープできます。ダメージを最小限に抑え、、サロンクォリティを目指しましょう!
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