三菱UFJ銀行には、「マイカード プラス」というちょっと変わった借入サービスがあります。
「マイカード プラスに申し込んだらキャッシュカードが届いた。審査に落ちたの?」
「申し込んでから審査の結果がわかるまでどれくらいかかるの?」
クレジットカード一体型のキャッシュカードなら借入が可能ですが、「マイカード プラス」は、普通のキャッシュカード。
しかし、単なるキャッシュカードなのに銀行から融資を受けることが可能なんです。
それが便利な反面、困惑の原因になっているのも事実。
そこでこの記事では、「マイカード プラス」の機能面やユニークな特徴を紹介し、同じ三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」との違いを解説していきます。
「マイカード プラス」が活用できると、残高不足で口座引落しができないうっかりミスを防げます。
気になる方はぜひ目を通してみて下さい
目次
「マイカード プラス」とは
銀行の口座を開設すると「キャッシュカード」が発行されます。
キャッシュカードがあればATMでお金を下ろしたり振込みができるので、わざわざ銀行に行く必要がありません。
このようにキャッシュカードの主な役割は、預金に関わる取引をすることで、銀行から融資を受けることは普通はできません。
クレジットカードのようにショッピングはできませんし、カードローンには預金機能はありません。
「マイカード プラス」は、似ていますがクレジットカードでもカードローンでもない別のサービスなのです。
利用限度額 | 30万円 |
---|---|
金利 | 14.6% |
申込条件 | 安定した収入のある満20歳以上65歳未満の方 |
担保・保証人 | 無料 |
入会金・年会費 | 無料 |
「マイカード プラス」のユニークな特徴
「マイカード プラス」は、カードで借入ができる点はカードローンと同じですが、一般的なカードローンとは違う性質があります。
ここでは、「マイカード プラス」のユニークな特徴を4つ紹介します。
【ローン専用カードはなし】キャッシュカードのみでキャッシングできる
一般的なカードローンは、ATMで融資を受けたり返済したりするための専用のカードが発行されます。
つまり、預金している銀行でカードローンを利用すれば、キャッシュカードとカードローン用カードの2枚所持するのが普通なのです。
しかし、三菱UFJ銀行の「マイカード プラス」は、カードが発行されません。
普通預金用のキャシュカードにカードローンの機能が追加されるのです。
預金残高が不足しても安心の「自動融資機能」がある
水道光熱費、家賃、電話料金の支払い、クレジットカードの請求などを、銀行口座から決まった日に自動引落しで支払っている人は多いのではないでしょうか。
わざわざATMや銀行に行く必要がないので手間がかからず便利ですが、口座の残高が不足していると支払いができません。
特に、社会人は会社の付き合いや冠婚葬祭など臨時の出費など、何かと予想外の支出が多いもの。
「急な予定が多くて出費が重なり今月は口座に余裕がない…支払いができなそうだ」頭を悩ました経験は誰もがしたことがあるでしょう。
しかし、「マイカード プラス」なら、引落し日前に口座残高が不足していると、自動で足りない金額を補充してくれます!(自動融資機能)
これなら、うっかり払い忘れるミスがなくなるので、月々の公共料金などの支払いが滞ってしまう心配をする必要がありません。
限度額は30万円のみ
「マイカード プラス」は利用限度額は30万円限定です。
一般的なクレジットカードやカードローンでは、利用限度額は「10万円~500万円」といったように範囲で指定されています。
自分の希望する融資額で申込みができませんし、30万円を超える借入も不可能です。
「マイカード プラス」は30万円分のキャッシング機能が備わったキャッシュカード
従って、「マイカード プラス」は、あくまで30万円分のキャッシング機能が追加されたキャッシュカードと考えましょう。
もし、30万円を超える上限でカードローンを利用したい場合には、三菱UFJ銀行には上限500万円の「バンクイック」があります。
収入証明書の提出は不要
銀行カードローンを申込む際、申込み時に本人確認書類と収入証明書の提出が必要なことが多いですよね。
ただ、マイカードプラスは初回借入限度額が30万円と低いので、原則収入証明書の提出が不要です。
申込時に本人確認書類だけ提出すればOKです。
「バンクイック」との併用が可能
金融会社によってはカードローンを何種類か提供していることがあります。
しかし、同一機関のカードローンが複数利用できることはほとんどありません。
三菱UFJ銀行では、「マイカード プラス」と「バンクイック」の両方を利用することができます。
「バンクイック」の方が利用限度額が最大500万円と大きいので、「マイカード プラス」を使っていて増額をしたい場合には、ぜひ「バンクイック」に申込みをしましょう。
「マイカード プラス」で滞納などせず、きちんとした利用実績があれば、「バンクイック」の審査に好影響を与えるはずです。
もちろん「バンクイック」の利用者も「マイカード プラス」に申込み可能です。
キャッシュカードで気軽に借入ができたり、残高不足で支払いが滞るのを防ぐ自動融資機能。
これは「バンクイック」にはない「マイカード プラス」の強みでしょう。
マイカードプラスの申込みの流れ・条件
「マイカード プラス」は三菱UFJ銀行の口座を持っていることが申込みに必要ですが、審査に通らないと利用ができません。
ここでは、「マイカード プラス」の申込み・審査のポイントを解説します。
ネット申込みのため店舗に行く必要なし
「マイカード プラス」は、サイトから申込みをします。
三菱UFJ銀行に行く必要はありません。
ただし、三菱UFJ銀行の普通預金口座を持っていない人は申込みができません。
銀行口座は必須なので、ない人は口座を開設しておきましょう。
ただし、キャラクターデザインのキャッシュカードは「マイカード プラス」の対象外です。
銀行は15時には閉まってしまうところがほとんどなので、働いている人にとっては都合が悪いですが、インターネットなら24時間365日、自分の好きなタイミングで申込みができます。
マイカードプラスの申込条件
マイカードプラスでは以下の方が申込条件に該当します。
- 満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人の方(学生・専業主婦・無職の方は不可)
- 安定かつ継続した収入の見込める方
- 外国人の方は永住許可を受けている方
すでに三菱UFJ銀行のマイカードやカードローン(バンクイック、カードローン(即日型)を除く)を利用している方は申込みできないので注意しましょう。
マイカードプラスの審査時間は最短即日
マイカードプラスの審査時間は最短即日で、申込むタイミングや状況によっては翌営業日以降になることもあります。
審査結果については書面で通知されるため、すぐにわかるわけではありません。
アコムの審査に通過することが必須
「マイカード プラス」の利用条件には「保証会社(アコム)の保証を受けられる方」と明記されています。
これは、三菱UFJ銀行と保証会社のアコムが審査を担当することを意味していて、少なくともアコムの保証審査に通らなければ「マイカード プラス」の審査に落ちるということです。
保証会社は、利用者が万が一ローンを返済できなくなったときに、残債を三菱UFJ銀行に支払う責任があります。
つまり、三菱UFJ銀行は、貸したお金が確実に手元に戻ってくる保証を手にしているので、保証人なしで利用者に積極的に融資をすることができます。
アコムは、利用者の代わりに弁済するリスクがある以上、返済をきちんとしてくれない人を審査で通すことはありません。
過去にアコムで延滞・滞納などで迷惑をかけたことがある人は、審査に受かる見込みが少なくなるでしょう。
関連記事⇒アコムの審査に落ちない方法!流れや内情を知って審査通過率アップ
審査結果の連絡は郵送で行われる
「マイカード プラス」は申し込んでから利用ができるようになるまで時間ががかかります。
ネットで申込むので最初こそ手間はかからないのですが、審査の結果が自宅に郵送で送られてくるのです。
審査結果は、一般的にメールで送られてくるのが多いですが、郵送による結果確認なので、1~2週間程度はかかります。
融資までに時間がかかるため「今すぐお金が欲しい!」と急いで融資をしてもらいたい人は他のスピード融資が可能なカードローンを利用して下さい。
マイカードプラスは基本的に「在籍確認なし」
マイカードプラスは、基本的に会社への在籍確認の電話連絡は入りません。
もし電話があるとしても、申込み後に契約内容を確認するためにかかってくるだけます。
その際には申込時に入力した「日中連絡先」に電話が入ります。
在籍確認がない理由には、三菱UFJ銀行の口座を持っている方には、口座開設時にある程度の与信限度額を計っているためです。
「自社の口座保有者の信用度は把握できているから大丈夫」という意味合いがあるようです。
ただし、一部の方には申込者の状況によって在籍確認の電話が行くケースもあるようです。
三菱UFJ銀行の公式サイトには「勤務先やご自宅等にご連絡させていただく場合があります。」と記載されています。
参照:カードローン「マイカード プラス」 | 三菱UFJ銀行
在籍確認なし借りられるという情報が多いですが、在籍確認がまったくないわけではないことを覚えておきましょう。
【自動融資だけじゃない】ATMやネットバンクでも借入可能
「マイカード プラス」は、口座の残高不足時に自動で融資がなされる機能に注目が言ってしまいますが、通常のカードローンのようにATMやネットバンクでキャッシングが可能です。
これなら、急にお金が必要になったときに、近くのATMで出金できるので便利ですよね!
しかも、ローン専用カードではなくキャッシュカードで借入ができるので、財布の中身を見られても周りの人に借入がバレる心配はないでしょう。
マイカードプラスの返済方法
銀行から融資を受けたら、返済をしなければなりません。
毎月5日に普通預金口座から自動引落し(約定返済)
「マイカード プラス」の返済は毎月5日に三菱UFJ銀行の口座から自動で引落しされます。
このときの返済金額は、前月の5日時点の利用残高で決まります。
前月5日の利用残高 | 返済金額(当月5日) |
---|---|
1万円未満 | 前月5日の利用残高の金額 |
1万円以上 | 1万円 |
つまり、約定返済金額は最大で1万円です。
ATM・三菱UFJダイレクト(ネットバンク)で臨時返済が可能
月々の返済金額は最大1万円ですが、1万円以上返済することも可能です。
毎月5日の定期的な返済とは別に、利用者が自分のタイミングで追加で支払う「臨時返済」が可能。
臨時返済は2つの方法があります。
- ATM
- 三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)
利用できるATMは、銀行のATMとコンビニATMです。
その他「ゆうちょ銀行」など提携ATMもありますが、「マイカード プラス」には対応していないので注意してください。
- 三菱UFJ銀行ATM
- セブン銀行ATM
- ローソンATM
- イーネット(ファミリーマート、サンクスなど)
三菱UFJダイレクトは、パソコンやスマホで振込返済ができるので、ATM以上に場所や時間の制限を受けません。
自分にとって都合のいいタイミングで返済ができるのです。
一括返済も可能。ただし、返済金額に気をつけよう
ある程度返済していったら、残ったローンを一括で払ってしまいたいと思うかもしれません。
「マイカード プラス」は一括返済ができます。
- 一括返済は、完済を目的とした臨時返済のこと
- 支払い方法・手順は、臨時返済と同じで「ATM」か「三菱UFJダイレクト」
ただし、支払う金額に注意が必要です。「ローンの残高=返済金額」ではありません。
利息額は手計算で算出することができますが、三菱UFJ銀行に電話して一括返済に必要な金額を確認した方が確実です。
なぜなら、利息は1日づつ増えていくので、返済日によって利息額が変わってしまうのです。
一括返済をするときには、返済日を予め決めてから銀行に連絡をしましょう。
マイカードプラスの審査に落ちる理由・審査落ちの原因
中にはマイカードプラスの審査に落ちてしまう人もいるかと思います。
審査落ちの原因として考えられることは以下4つが挙げられます。
- 申込時の入力情報に不備があったため
- 他社借り入れが多すぎるため
- 過去に金融事故を起こしているため
- 本人確認が取れないため
上記したことについて簡単に説明します。
申込時の入力情報に不備があったため
申込み時に入力された情報が不正確だったり、虚偽のもの、または入力不備・不完全な情報だった場合、審査が却下される原因になります。
そのまま審査に通過しても、あとで発覚した場合に契約が無効になることがあります。
他社借り入れが多すぎるため
返済能力に相応しい額を超えて借入を行おうとしていると判断された場合、審査に通るのは難しいです。
年収と借入額のバランスは適正か、余裕はあるのか見られるので、複数の他社カードローンで多額の借入をしている方は審査に不利にはたらきます。
過去に金融事故を起こしているため
これまでに返済の遅延や延滞、債務整理、強制解約、代位弁済、自己破産をしたことがある方は審査に通りにくいです。
不安な方は信用情報を開示してご自身の契約内容や支払い状況等を確認して金融事故が載っているか確認してみましょう。
自分で信用情報を開示する手続方法については以下の記事をご参照下さい。
・CICとは?5分でわかるCICの審査の役割や開示報告書の見方、信用情報の管理方法
・JICCとは?JICCの仕組みや役割、開示方法と信用情報の見方
・個人信用情報機関とは?あなたの信用情報は全てここで保管されている
本人確認が取れないため
審査の際には、必ず提出した本人確認書類等との照合をして問題がないかを確認されます。
登録時に記入する住所、氏名、生年月日、年齢が本人確認書類と一致しない場合、審査に落ちることになります。
また、応募時に入力した電話番号に誤りがあり、本人と連絡が取れない場合でも、本人確認ができないものされて審査に落とされる原因になってしまいます。
マイカードプラスの3つのデメリット
ここまでマイカードプラスの特徴やメリット、審査時間、返済方法などを見てきましたが、一方で考えられるデメリットは次の3つがあります。
- 最高限度額が低すぎる
- キャラクターデザインのキャッシュカードを持っている人は通常のデザインのカードへ変更が必須
- 融資までが遅い・時間がかかる
- 提携ATM取引に手数料がかかる
上記したことについて詳しく見ていきたいと思います。
最高限度額が低すぎる
マイカードプラスでは、30万円を超える限度額以上の借入や増額はできません。
30万円以上の借入れを検討しているなら、他社カードローンや同じ三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」への申込みをしてください。
キャラクターデザインのキャッシュカードを持っている人は通常のデザインのカードへ変更が必須
三菱UFJ銀行のキャッシュカードには、通常の赤い券面とディズニーのキャラクターデザインのものから選べるようになっています。
ただし、ディズニーのキャラクターデザインのカードは、ICカードの特性上キャッシング機能を付帯することができないため、マイカードプラスの利用ができません。
キャラクターデザインのキャッシュカードを持っている方は、店頭へ出向いて通常のキャッシュカードへの切り替え手続きが必要になります。
融資までが遅い・時間がかかる
前述したとおり、マイカードプラスは融資までに最大2週間程度要するので、急いでお金を借りたい方に不向きです。
お急ぎの場合は、即日融資可能なカードローンへ申込むのがよいでしょう。
提携ATM取引に手数料がかかる
マイカードプラスは、一般的なカードローンと同じようにATMから引き出せますが、利用時間帯次第では手数料が発生します。
主にATMで融資されたお金を引き出す人にとってはコストが増えることので気をつけましょう。
「マイカード プラス」と「バンクイック」を比較
三菱UFJ銀行の主なカードローンは「バンクイック」と「マイカード プラス」です。
「バンクイック」の方が限度額が大きいので大口の融資を受けられますが、それ以外にも注目すべき差分があります。
ここでは、「マイカード プラス」と「バンクイック」の違いをいくつか紹介します。
マイカード プラス | バンクイック | |
---|---|---|
利用限度額 | 30万円 | 10万円~500万円 |
金利 | 14.6% | 1.8%~14.6% |
ATM手数料 | 有料 | 無料 |
三菱UFJの口座 | 必須 | 不要 |
カード発行 | なし | あり |
最小返済金額 | 1万円 | 1,000円※ |
※ 金利8.1%以下で残高10万円以下の場合
バンクイックは三菱UFJ銀行の口座がなくても利用可能
「バンクイック」は、三菱UFJ銀行の口座を持っていなくても利用ができます。
一方、「マイカード プラス」はキャッシュカードが必須です。
これ以上銀行の口座を増やしたくない人は、「バンクイック」がいいでしょう。
口座を持っている人はどちらも申込み可能ですが、まだローンの利用経験がない人は限度額30万円の「マイカード プラス」から始めてみるのがおすすめです。
「マイカード プラス」で着実のローンの利用実績を作っていけば、「バンクイック」の利用がスムーズになるだけでなく、他の業者のカードローンやクレジットカードの審査を通過しやすくなるでしょう。
バンクイックの方が返済負担が小さい
「マイカード プラス」の約定返済は月々1万円ですが、一方「バンクイック」は1,000円です。
月々の返済金額が安い方が生活への負担が小さいので利用者にとってメリットがあります。
関連記事⇒三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」を徹底解説
まとめ
三菱UFJ銀行の「マイカード プラス」の特徴を紹介しました。
- ローン専用カードが不要!キャッシュカードのみで融資が受けられる
- 自動融資機能があるので、残高不足で公共料金などのうっかり支払いミスを予防!
- 限度額は30万円のみ!少額だからこそカードローン初心者におすすめ
- 臨時返済で返済スピードをアップできる
いつ来るとも分かりませんから、そんなときに備えてキャッシングができれば一時的な金欠のピンチを乗り切ることができます。
特に「カードローンの利用に不安のある人」「既に三菱UFJ銀行の口座を持っている人」には、「マイカード プラス」はおすすめのローンサービスですよ。