カモ丸が体験した、負担を減らし慣れるまでの間の時間稼ぎ
カモ丸が友人に仕事の話をした時に必ず言われる「汚い」という言葉。介護業界は、提供している役務の特性上どうしても汚物処理とは切り離せない内容になります。
他の仕事であれば、(圧倒的多数は)通常行う事が無い内容ですね。この為、通常行わない人から見ると際立ってしまいその部分ばかりが注目されるのだと思いますが、中には介護業界に従事している介護士でも汚物処理になかなか慣れない人もいる事と思います。
今回はそのような介護士の皆様に向けてカモ丸の実体験をお話します。
汚物処理になかなか慣れない人へ
汚物処理になかなか慣れない中、介護士の業務を続けているのは結構ストレスが掛かるものと推察します。人の生命維持活動の一環であることから今日は汚物処理に当たらなかったなどという事は考えにくいからです(ただ、汚物処理に係る時間を減らす事は可能です。その方法は後述します)。
それでも介護士の業務を続け、悩みながらもどうにかして慣れる方法はないかと模索してこの記事に辿り着いたのではないでしょうか。
介護職に就く以上、汚物処理は絶対?
人は排便をしないとイレウス(腸が閉塞した状態)になり生命維持が出来なくなります。この事からも、”日常生活上に何らかの支障がある人を支援する”という介護士の職務の特性上、排便コントロールと処理は切り離せません。
まず、この事を受け入れて頂いた上で、慣れるまでの間の汚物処理の回数を減らし負担を感じる場面そのものを楽にする方法をお伝えします。
まず、同僚に汚物処理にまだ慣れていない事と、それについて思い悩んでいる旨を理解してもらって下さい。辞められても困るし、きちんと従業員を育成する土壌がある事業所であれば、フォローしてくれるでしょう。
排尿や排便は薬を常時使用している場合などを除き大体のリズムがあります(何日おきの何時くらいか等)。それは人により異なるので、人毎に分析して下さい。そしてその結果に基づいて、誘導する事で、汚染から逃れられます。
後は、下用の清拭タオル等で拭けば良いだけで(清拭剤を染み込ませてあると汚れが取れやすくなります。その分、スムーズに済み精神的負担も感じにくくなります)、汚物処理はトイレの水を流すだけになります。
そんな事は分かっていると思われるかもしれませんが、カモ丸の実体験として実際に行動に起こすと減った事実があります。そして、汚物処理という結果ばかりに目が行き案外見落としがちなのが、水分摂取量と口にしている食べ物です。
トイレ誘導と食事、水分に気をつけるだけで、浣腸施行者は減り、汚物処理に係る負担が減りました。
道具に頼る
道具に頼るというのは、介護ロボットに頼るという事ではありません。上でも少し触れましたが、清拭剤を使ったり、手袋を着用するという事です。
清拭剤を染み込ませるだけで、汚れが取れやすくなるのですから使わない手はありません。そして、手袋を着用する事で、2次汚染を防ぐ事が出来ます。汚物が直接手に付く心配が無くなるので安心ですね。
ちなみにカモ丸は、パウダー付きの手袋をお勧めしています。何故ならパウダーが付いているタイプが最も着脱しやすく手にも合うので、処理作業をしやすいからです。このタイプは塩化ビニールでできており、安価というメリットもあります。
ただし、引っ張ったりすると破れますから、カモ丸は普段2重にしています。万が一のピンホールからの侵入を防ぐ為です。介護で使用している手袋は大抵この塩化ビニールのもの(パウダーが付いているか付いていないかは別として)ですが、カモ丸はポリエチレンのタイプも見た事があります。
これはゴソゴソして、動きやすい為、汚物処理には向いていません。時間が掛かる分負担に感じますし、その間に利用者が汚物に触れ、その手で別の場所に触れる事で汚染が拡大する恐れもあります。