薬剤師として新卒で働き出した皆様へ。「仕事を辞めたい！」と感じることはありませんか？女性が多い職場ならではストレスも多く、新人・ベテランを問わず多くの方が今の職場を辞めてしまいたいと不満を抱いた経験を持っています。
したがって、あなたが今感じている「辞めたい！」も、決して珍しいことではありません。
しかし、転職やキャリアアップについての知識が少ない新卒薬剤師の場合、
「自分に根性がないだけなのかもしれない…」
「まだ勤務年数が浅いうちに辞めてしまうのはデメリットが多そう…」
「“最低3年は続けるべきだ”と聞いた事があるし…」
などの不安から、限界まで頑張りすぎてしまうケースも目立ちます。
とはいえ、果たして本当に、あなたの根性がない事が問題なのでしょうか？あるいは、新卒が転職を志す事は本当にデメリットばかりなのでしょうか？
もしも職場に原因がある場合や、もっと自分に向いた職場が他にある場合、一概に「続けるべきだ」とは言えないはずですよね…。
ここでは、新卒で「辞めたい！」と感じてしまう原因と、その改善策についてをお話しします。本当に仕事を辞めてしまう前に、今後の薬剤師人生を考えるヒントとしてご一読ください。
あなたは、なぜ「辞めたい！」のでしょうか？
世の中には多様な仕事や職場が存在しているので、「辞めたい」と感じる理由も一人ひとり異なります。しかし、新卒の薬剤師が退職を希望するとき、多くの場合が似たような理由やストレスを抱えている事がほとんどなのだとか。以下では、新人薬剤師が感じがちな3つの「辞めたい理由」についてを紹介します。
業務内容に不満がある
ザックリとした大まかな仕事内容は知っているものの、実際に働く経験を持っていない新卒薬剤師の場合、いざ働き出してみて「思っていた業務内容と差がある！」と感じるケースは多いでしょう。
それでも納得ができたり、折り合いをつけることができれば問題ないのですが、
病院勤務であれば…
「医療従事者として活躍することをイメージしていたのに、実際にはロボットのように調剤し続けるだけだった！」
ドラッグストアーであれば…
「接客やOTC販売に興味があっただけなのに、想像以上に力仕事が多すぎて苦痛！」
などなど、入社前に抱いていたイメージやモチベーションが崩されるような業務内容に、「知っていれば、初めから入社しなかったのに…」と頭をかかえる方は少なくありません。
人間関係に不満がある
病院や薬局の調剤室という狭い空間で働くことの多い薬剤師は、閉塞感のある職場で決められたメンバーと顔をつき合わせる時間が長い職業です。
したがって人間関係も濃密になりやすく、少しのきっかけで関係がこじれ、対人トラブルが起こりやすいというデメリットも…。
このことから、人間関係に疲れ退職を考える薬剤師も多い様子です。
給料や待遇に納得できない
激務をこなしているにも関わらず、給料が低すぎたり、昇給のチャンスがなかったり…という環境も、退職を考え始める理由としてありがちなケースです。
とくに薬剤師不足が長らく続いている昨今では、薬剤師一人あたりがかかえる負担も大きくなりがちに…。「その割には、給料が低すぎるのではないか！？」と不満が膨らむケースも珍しくはありません。
自分の頑張りが評価されない環境では、薬剤師としてのモチベーションを保つことも困難になってしまうでしょう。
「3年は続けないと、次が見つからない」のはウソ！
薬剤師に限ったことではありませんが、仕事を辞めたくなる新人に向けたアドバイスとして
「3年は続けないと、次が見つからない」
という意見を見聞きするシーンは多いでしょう。たしかに、新卒で入社した仕事をすぐに辞めてしまうような薬剤師を、「採用したい」と感じてくれる転職先は少ないように感じられますね。
とはいえ「3年は続けたほうが良い」が当てはまるか否かは、ケースバイケースで異なります。退職を希望する全ての薬剤師に「続けるべきだ！」とアドバイスを送ることは、少々乱暴なのかもしれません。
上記でも触れたとおり「3年は続けるべきである」の理由には、転職する際に「すぐに辞めてしまう人材だ」とイメージされやすい問題が挙げられます。
しかし3年以内での転職でも、面接で胸を張ってアピールできる理由があればどうでしょう。
たとえ前職での勤務年数が短くても、転職するための明確な目的があれば何の問題もないはずです。
むしろ、しっかりとした理由を持っているのであれば、ダラダラと今の職場で働き続けるほうにデメリットがあるのではないでしょうか。
あなたが退職・転職を希望する理由から、どちらに利点が多いのかを冷静に見極めてみてください。
上記で紹介した「3つの理由」で辞めるのなら…
- 業務内容に不満がある
- 人間関係に不満がある
- 給料や待遇に納得できない
たとえば上記で紹介したこれら「3つの理由」を転職理由として面接で正直に話した場合、採用担当者はあなたにネガティブなイメージを抱くはずです。
全て前職の悪口とも受け取れる原因ですので、退職や転職の理由として胸を張れるものではありません。
しかし上記の理由は、全て転職によって解決が望めるものである事は確かですね。薬剤師求人の中には、あなたの望むイメージに近い業務内容のお仕事や、人間関係の良好な職場、また高収入なものも少なくはありません。
そういった職場へ転職することができれば、今のストレスも無くなるはずです。
もしも、これらのストレスを転職によって解決させたいのであれば、ぜひ薬剤師の転職支援サイトを活用した職探しを視野に入れてみましょう。
転職支援サイトでは、薬剤師の転職シーンに精通した専任のコンサルタントによる転職サポートを無料で受けることが可能です。
コンサルタントによる転職サポートは以下の通り。
- 転職カウンセリング
- 希望にマッチした求人探し
- 書類作成や面接対策
- 面接同行
- 前職の退職サポート
などなど…
新卒の薬剤師が抱く「辞めたい理由」をもとに、望ましい転職を叶えるためのアドバイスや指導、また初めての転職活動で不安疑問を抱きやすいポイントにも安心できるようなサポートが充実しています。「辞めてしまいたい！」と思ったら、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
おすすめの3つの転職サイト
m3の太いパイプを活かした転職活動ができる！求人が豊富で、人気の病院や企業のレアな求人も扱っているため、まず転職活動をする際には登録をおすすめするサイト。
こちらは電話、メール対応のみ。
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利用者からの評判もよく、実際にリピーターも多いマイナビ薬剤師。
評判がいい理由はエージェントが信頼できる点です。正社員やパートの方よりの求人が多いです。
連絡もしつこくなく、転職を急かされることもなく、自分のペースで転職活動を進められる、おすすめの転職サイトです。
こちらは面談、面接同行、電話、メールでの対応となっています。
派遣やパートの求人を最も多く扱っているファルマスタッフ。スキルアップが可能な求人が多く、日本調剤の教育サポートもあるので、安心感がある。ブランクがある方にもおすすめの転職サイトです。
「続けたほうが良い」はホント
ただし、「辞めたいのなら、すぐに辞めるべきだ」とも言えません。早期の退職や転職を、履歴書の汚れだと判断する方は少なくないでしょう。ご自身の胸に手を当てて、不満の理由を明確にした時、
- 乗り越えておくべき困難
- 自分自身に原因がある
などが根底にある場合は、辞めずに歯を食いしばることをオススメします。これらは、たとえ恵まれた環境へ転職できたとしても、再び発生するリスクのあるストレスです。
右も左も分からない新卒で働き出した頃は、まるで大海原に小舟で漕ぎだしたような不安感に苛まれる薬剤師も珍しくありません。今はベテランに見える先輩薬剤師でも、新人時代にはあなたと似たような不満や苦労を感じていたはず。
むしろ薬剤師に限らずどんな職業であっても、働き始めたばかりの頃は「辞めてしまいたい」と感じるシーンがあるものです。
その苦労を乗り越えない限りは、転職で環境を変えても再び転職を繰り返して…というスパイラルに陥ってしまう可能性が拭えません。
今抱えているストレスや苦労も、自身のスキルやノウハウが向上するにつれて改善されるはずです。そんな風に今よりも見晴らしが良くなった時、もう一度「本当に辞めたいのか」を考え直してみてはいかがでしょうか。
「もう限界！」という場合は、転職も一つの手段です
今の職場に不満を抱いて退職や転職を意識する時、多くは「今の職場から逃げてしまいたい」というネガティブな原因が関与しているのではないかと思います。
だからこそ、「逃げるのは良くないのではないか」、「逃げても解決しないのではないか」と感じられ、結局や辞める事なく限界までガンバってしまう薬剤師も珍しくありません。
しかし、そんな我慢が限界を超えて心や体に支障が生じてしまえば、その後の薬剤師人生を大きく左右してしまう事にも繋がりかねません。「もう限界！」という時には、転職で環境を変える事も一つの手段なのです。
