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転職したいけど…躊躇させてしまう3つの転職の壁がある

仕事の壁、家族の壁、自信の壁!1つ1つの壁を乗り越えていくために行うべきことは

転職したいけれど、実際に行動に移すのは躊躇しているという人も多いと思います。それは転職の「壁」が目の前に立ち塞がっているからではなでしょうか?

一般的には、仕事の壁・家族の壁・自信の壁、主に3つの壁が、行動をさまたげていることが多い。ここではそれぞれの壁と、乗り越え方について解説していきます。

転職を躊躇させる第一の壁 仕事の壁

仕事の壁

まずは「仕事の壁」。正確に言うと、仕事の中で出会う壁ではなく、「今やっている仕事自体が転職の壁になる」ということです。特に責任の重いポジションで仕事をしている人に多いです。

「大事な戦力である自分がいなくなると、会社の経営に影響を与えてしまう」と、悩むあまり、話しを切り出せなくなってしまうような優しい人です。

さらに自分が会社を辞めることで、同僚に迷惑がかかるのを心配しているケース。仕事を引き継ぐ仲間の苦労を思っての親心に溢れたケースと、もうひとつは、周囲に迷惑をかけることで自分が責められることを恐れているケース、この場合、2つに分かれると言っていいでしょう。

ここでちょっと整理しよう。実はよく見ると、最初の人も、あとの2つの方の人も、抱えている想いは同じなのです。「自分のせいで周りに負担をかけたくない」ということ。ということは、少しでもそうならないように自分はどうすればいいのかを考えて、行動に移せばいいと思います。

職場の人に迷惑をかけないで転職するための3つのポイント

  1. 自分の仕事を明確にする
  2. 引き継ぎプランニング
  3. 仕事のマニュアル化

自分の仕事を明確にする

まず、自分の仕事を整理してみましょう。毎月、毎週、毎日、どんな業務をどうこなしているのか、それがどんな結果に結びついているのか、ノートにまとめてみるとわかりやすくなります。

それが発見につながることもあります。小さな注意点だけれど絶対に忘れてはいけない大事なことが浮かび上がったり、逆に、「マメにやってたけど、これ必要ない仕事なのでは?」っと、今さら気づくことだってあるかもしれません。

引き継ぎプランニング

次に、引き継ぎをプランニングしましょう。自分の仕事を誰にどう引き継ぐか、急な退職者が出たときに会社が一番困るのがそこになります。

特に、責任ある大きな仕事を任されていた人の場合は、誰か一人がいきなりそれを全部引き継いで背負うのは無理なことも多い。そんな場合は、仕事をきちんと整理した上で、誰と誰にどう負担してもらえばスムースに運ぶのか、分担案を示してあげる事が必要です。その仕事のことを一番理解しているあなたの提案、会社も同僚もきっと安心してくれるんじゃないでしょうか。

仕事のマニュアル化

そして、次にマニュアル。実際の仕事の手順や注意点をわかりやすくまとめて、文面化してあげましょう。読んでなぞればそのまま仕事が進むよう、簡潔で具体的に書いてあげることが大切です。

退職の意思を伝える

さて、そんな準備を始めながら、上司には退職の意志を伝えることになりますが、辞めたあとの会社のことをあなたがしっかりと考えているということは、上司には意志の堅さとなって伝わると思います。

色々な配慮をありがたいとも思ってもらえれば、上司はあなたの転職の味方にもなってくれると思います。

「○○さんからの仕事の引き継ぎに皆で協力してあげるように」と、仲間に号令をかけてもらったりもできるカモよ。それはとってもうれしいことだよね。

転職を躊躇させる第ニの壁 家族の壁

家族の壁

家族は、ものすごく大きな壁になって、転職を希望する人の前に立ちはだかることがあります。働いている息子や娘の将来を心配しての親の反対というケースもあるけれど、やっぱり重いのは、夫が転職をしたいと思ったときの奥さんや子どもの反対です。(もちろん働く妻と主夫の場合もあります)

マイホームのローンがまだたくさん残っていたり、子どもの教育費がこれからもずっとかかり続ける、なんていう状態だったりすると、「何言ってるの、失敗したらどうするの、家族の死活問題でしょ!」って言われちゃうこともきっと多いよね。

それでも転職をしたい、そう思っているのならば、まずひとつ、大事なことを整理しておくのをおすすめするよ。それは、あなたが転職することで、あなたや家族が得られるかもしれないメリットを挙げておくことです。

たとえば、それはあなた自身の健康についてはどうでしょう。転職することで得られる時間かもしれませんし、将来への可能性や、仕事へのやり甲斐かもしれません。

過酷な残業続きで失われた健康を取り戻して、子どもとのふれあいの時間を創り出す。キャリアアップの見込みの無い職場に見切りをつけて、可能性を手に入れる。

あるいは、世の中のためになっていない、納得できない仕事をさせられる場所から身を退いて、後ろめたい気持ちから解放されるなど。

そんな転職して得られるかもしれないメリットをまず整理しておけば、きっと、家族とも話し合いがしやすくなるでしょう。

大事なことは、フェアで家族の想いを尊重してあげる態度

「転職したい自分の気持ちをなんとか家族に理解してもらいたい」そう思うなら、一方的に想いを伝えようとはせず、

  • いまの環境で得られているメリット・デメリット
  • 転職することで得られるかもしれないメリット・デメリット

それらを家族が天秤にかけることができる環境をつくってあげましょう。そうしながら、転職したい意志をしっかり伝えます。その上で、じっくりと家族の話を聞いてあげることが肝心なのです。

ちなみに、転職を考えているならば、職場での悩みなんかは、普段から隠さずに家族に伝えておいた方がいいという意見があるよね。それって正解カモ。

一方、ぐずぐず匂わさないで、ちゃんとした時間を設けてから切り出すのが、真剣な気持ちが伝わっていいという意見もあるよね。それも正解カモ。

あれ?全部正解…難しい問題だよね

転職について、どんな伝え方をするか、話し合いをするのがよいかは、夫婦によって、家族によって、実際ケースバイケースです。そしてその答えは、なかなか事前には判りません。

普段から気持ちを伝えていたことで、話がスムースに進んだケースもあれば、意を決しての表明で、家族に真剣さが伝わったというケースもあります。変に戦略的にならないで、ここは自分らしく、素直でいることが何より大事なのかもしれません。

家族の怒りをかう?転職はあなただけのものじゃないですよ

ちなみに、決してやってはいけないことは事後報告です。

どうせ反対されるだろうから、なんて勝手に決めつけて、会社を辞めちゃってから家族にそのことを告げる行為。これは相手を尊重しない裏切り行為です。先に話しておけばうまくいくような良い転職であってもこじらせてしまう可能性が高くなります。

最悪、会社も家族も、どちらも失うことになるかもしれないので絶対に気をつけましょう。

転職を躊躇させる第三の壁 自信の壁

自信の壁

最後は自信の壁。「自身の壁」と言い換えてもいいかもしれません。なぜならこの壁は、これまでに挙げた壁と違って、まさに自分の中に存在しているものなのです。人によっては、一番越えるのがやっかいな壁かもしれません。

たとえば、同業他社へ転職したいと思っても、若い人の場合、転職先で通用するだけのキャリアやスキルを自分が十分に身に付けて来られたのか、とても気がかりなものです。「まだまだ力不足では?」そう思えば、なかなか前には進めなくなってしまいます。

一方、ベテランでも自信の壁には阻まれたりもします。それはベテランほど、転職先から寄せられる期待は大きいからです。それに応えられずに躓いたときのダメージやリスクは、残りの時間が少ない分だけ、若者より大きいとも言えます。

ましてや全く経験のない異業種への転職となると、自信の壁はさらに高くなって、目の前に立ちはだかることになるでしょう。

自信の壁をのり超えろ!

ではそんな壁を越えるために何をすれば良いのでしょうか?それはひと言、動きだすしかありません。まずは情報収集、そして勉強です。思い出してみましょう、初めての就職の時はみんなそうしていましたよね。

たとえばそう、業界研究を徹底的にしませんでしたか?たくさんの会社のことを調べたり、セミナーに参加したり。OBを訪ねて話を聞いて歩いたりなどもありますね。

アルバイトをしたり、資格に挑戦することで、その仕事の雰囲気や仕組みを掴んでいった人もいるでしょう。

こうしたことは、転職希望者の立場ではできない場合もありますが、それでも大事なことはひとつです。動けば動いただけ、知れば知っただけ、自信が積み重なるということです。自信の壁が自身の中にあるからといって、それを見つめて自問自答ばかりしていたって何も始まりません。

まずは動いてみましょう。どこかに情報はないか、話を聞ける人はいないか、今の自分を客観的に評価してもらえる場所や機会はないか。目をどんどん外に見開いて、誰かに頼るべきところはどんどん頼っていくことも大切です。

そんな行動を重ねていくごとに、目の前の高い壁にも、ひとつずつ、それを乗り越えるための確かな足がかりが出来ていくことでしょう。

知らないことは誰しも怖いのです

ツテをたどる中から、「その業界だったらあの先輩が働いているよ。連絡をとってみようか」、不意にそんな声が届くかもしれません。動いてみてこその結果だといえます。

逆に、行動してみて、壁を乗り越えられそうにない、ということになっても、無理に落ち込む必要はありません。それはそれでプラスと考えられます。「今は自分にとって転職のタイミングではない」ということに気づけたことにもなるわけですから。

その時は、どこからチャンスが転がり込んでくるのかわからない、予測のつかない未来に備えて、いま進める目の前の道を着実に進んで行きましょう。方向はともかく、前進する気持ちを持ち続けることこそが、何より大事なのです。

転職したいと思うけどなかなか転職活動を行えない…そんな人に聞いてみた

転職をしたいと思う理由と実際に転職することができない理由を教えてください

憧れの職種へ転職を夢見ています(28歳・女性)

新卒の時に、5社ほど広告代理店を受けましたが、面接で落とされてしまい、あまり気が進まないまま、5年以内に転職するつもりで、現在の会社に就職しました。最初に決めていた5年を過ぎたので、早く自分のやりたいことができる会社に転職したいと思います。

実際に転職することができない理由は?

同じ部署の女性が、相次いで妊娠して、産休や育休を取得したため、明らかに人員不足の状態が続いていて、いま退職を言い出しづらい状況です。

それでも、転職活動はしなければいけないという思いはありますが、平日に休むことも難しく、面接まで進んだとしても、日程の調整が難しいことが容易に想像できるため、なかなか踏み出すことができずにいます。

社内の人には、誰にも相談できないので、1人で考えることが多いのですが、どう進めていけば良いのか思いつかずにいま。

■現職
会社:人材派遣
職種:総務
年収:350万円
■希望職
会社:広告代理店
職種:企画
年収:年収アップ希望

転職で収入アップしたいけど年齢的にとても不安(37歳・女性)

収入に不満があるからです。店の売り上げに比例して給料も下がる一方で、正社員なのに賞与もありません。主人と二人で働いて、贅沢もしないのに親子三人食べていくのがやっとです。仕事内容や職場の人間関係には不満はありませんが、このままではやっていけません。

実際に転職することができない理由は?

転職活動をしても、今より好条件の仕事に就くのは年齢的にまずムリだろうと思うからです。現在、社内から生活資金を借入しており、返済が済んでいないからということも理由にありますが、まずは年齢が一番心配です。

仮に転職したとしても、今から新しい職場や人間関係に馴染めるか不安というのもあります。これといった資格もないし、好条件の転職先を探してもまず見つからないだろうと思ってしまい実際に転職活動をせずじまいになってしまいます。

■現職
会社:百貨店
職種:販売
年収:200万円
■希望職
会社:小売業
職種:販売
年収:年収アップ・賞与

退職の切り出し方に失敗(33歳・女性)

とにかく低所得であること、その上少なすぎる休日。サービス業からの転職を考える人間が初めに気づく疑問点だと思います。30代も半ばを過ぎて親や自身の老後について考え始めると、どう考えても貯金が出来ない。

独身である以上安定した収入は必須です。知り合いや転職コンサルタントと話し、スキルはなくとも職種が変わればかなり収入が変わることを知り、決意しました。

実際に転職することができない理由は?

転職を決意し、すぐに上司に気持ちを伝えました。ところが、役職持ちである自分に今抜けられては困る、昇給は約束するし休日も今年中に増やすから、一旦保留にさせてほしいとの返答。

流された形となってしまいました。それでも退職するぞという意思は変わらないので、転職費用を稼ぐぞという気持ちでとりあえず流されてみることにしました。

しかし次こそは退職を確実にしたいので、どのように切り出せば実現させることが出来るかを考えているところです。

■現職
会社:サービス業
職種:販売
年収:200万円
■希望職
会社:業界問わず
職種:営業事務
年収:年収大幅アップ希望