美容業界全体の共通事項としていえるのが、年間休日が非常に少ないということです。普通の企業でカレンダー通りに休めれば、だいたい年間120日以上の休みが取れることになりますが、美容業界はそこまで休めないことが多いのが現状です。
そして休日は土日や祝日よりもなるべく平日休みにしてもらいたいと考えている企業が多いので、美容室なら月曜日か火曜日、エステサロンは金・土・日を外した平日が休みになる場合が多く見られます。
そんな中、エステサロンや美容院では「シフト制で週休2日」という休日日数を設定しているところもあります。一瞬「これならコンスタントに休めてよさそう」と思ってしまいますが、祝日が多い週でも週休2日休まされ、逆にゴールデンウィークなどの大型連休ではお客さんのが来るので、実際は年間休日で言うと100日弱になってしまうというところも存在しています。
休日だけじゃなく、休憩も少ない?
美容業界は予約してからお店に行くことが多いと思いますが、実はこれこそが休憩が少ない原因の一つともいわれています。
どんな仕事であっても、労働時間が8時間を越える場合は、休憩を60分以上取らないといけないのは、労働基準法で決まっていますが、お客さんを待っている時間は休憩時間に含まれないとされています。
法律の話になりますが、休憩時間は労働から完全に離れた状態となるため、お客様に対応するために準備しなければならない“待ち時間”は休憩していることにはならないのです。
実際の現場では、お客さん対応をしてない隙間時間を有効的に使って休憩をうまくとるようにしている方が多くいます。ただでさえ休日が少ない美容業界ですが、美容業界に転職を考えているのなら、こういうこともあると覚悟しておきましょう。
休みが取れる企業もある!
エステサロンの場合、シフト制で週休2日制の月に8~9日の休みが多いです。例えば大手エステサロンのTBC、ミュゼプラチナム、銀座カラー、脱毛ラボ、エルセーヌなどはすべて週休2日制をとっています。土日休みとは記載されていないので、土日の勤務もあると考えたほうがよさそうですね。
美容業界のJエステは休みが120日以上とれる!
そんな中、実は多くの休日を設けている企業もあるのです!Jエステという企業をご存知でしょうか。Jエステは年間休日がなんと120日以上も設けられているのです。出産・育児のための休暇制度もあるので、女性が長期にわたって働けるというメリットがある企業です。
結婚前のみ働こうという考えではなく、結婚した後も引き続き働きたいなと思っている人にはありがたい企業ですよね。実際に30代~50代の女性も頑張っている企業です。
エステティシャンとしては、客側としては若くきれいな人に施術してもらいたいという人が多いかもしれません。年齢が高くなってきたときに、エスティシャンとしての需要はあるのだろうかと不安に思うこともありますよね。しかしJエステでは管理職もあるので、年齢に合った仕事ができるでしょう。
土日は仕事と思った方が良いの?
美容業界の客層としては20~30代の女性が中心です。普段OLとして働いている人が比較的多いので、土日祝の休みの日にエステサロンに通ったり、美容院に行こうと考えたりする人が多いです。そのため休日に忙しく、平日の日中に時間にゆとりのあるエステサロンや美容院は、シフト制といいながらもどうしても平日の休みを指定する企業が多いのです。
平日の日中は多くの従業員を確保しておく必要がないので、どうしても平日休みが多くなることは避けられないでしょう。土日休みが欲しいと考えている人には難しい職種かもしれません。他にも普段の休日以外に、夏期休暇、冬期休暇、特別休暇、有給休暇があるのかも調べておくとよいでしょう。
長く働きたいと考えているなら産休・育休制度があるのかもチェックしておきたいところです。記載がない場合は、そういった休暇がない場合もあるので注意した方が良いですね。
以上、美容業界の休日についてご紹介してきました。土日休みが少なく、年間休日も比較的少ないというのは避けられないかもしれません。その中で少しでも「休日が多いところに転職したい」と考えるなら、DODAやマイナビエージェントに相談して探してもらうのも一つの手段といえるでしょう。
美容業界の平均休日を知ろう
勤める業界によって休日の数は違うため、休日が多く欲しければまず休日を多く取得できるような業界から選んでいくことが大切です。20代や30代の若い人の平均休日は年間120日といわれています。この程度の休日があるようなら、平均的に休める業界と思って良いと思います。
しかし世の中にはあきらかに休みが少ない業界もあるのです。例えば「外食・レストラン」などの飲食業、そして、今紹介している「美容師・エステティシャン」などの美容業が少ない業界として有名なのです。
個人のお客さんを相手にする仕事だと、働いた分だけ給与に反映されることもあります。逆に言えばお客さんに来てもらえないと売り上げが上がらないので、一般の人が休みの時に仕事をしなければならないというところが共通している点です。
長期休暇がとりやすい仕事もある?
いくら好きな仕事をしていても、当然疲れは溜まりますよね。たまにはリフレッシュしたいという気持ちは誰もが持っていることでしょう。
ただここまでお話してきたように、美容業界は休みが少なく忙しいので、長い休みを取ろうと思っても難しい場合がほとんどなのです。しかし同じ美容業界でも、職種によっては長い休みが取れるケースもあるようなのでご紹介しましょう。
例えば化粧品メーカーの販売員は、遅番や早番のシフトを調整しながら連休を組むことができる企業もあるようです。もちろん、接客業なので繁忙期は難しいでしょうが比較的暇な時期であれば、毎月連休を作ることもできるかもしれません。
しっかりと仕事してしっかりと休む。このような働き方が出来れば、美容業界の大変な仕事でもよりよい環境で働くことができるでしょう。