ヤフー株式会社は、日本で利用者数No.1のポータルサイトを運営している企業です。
知名度の高いサービスを多数提供しているため、中途で転職したい方も多いはずです。
そこで今回は、
- ヤフーの企業情報・沿革
- 事業内容や業績推移
- 平均年収の推移
- ヤフーが求めている人材
- ヤフーへ転職成功するためのコツ
などを紹介していきます。
この記事を読めば、あなたがヤフーへの転職にトライすべきかどうかがわかるようになるので、ぜひ最後まで読み進めてください。
ヤフー株式会社とは
インターネットで何かを調べるとき、検索サイトとして使われる「Yahoo! JAPAN」。
そのほかにもニュースが見たいときに見る「Yahoo!ニュース」や、欲しいものを個人同士が売買するオークションサイト「ヤフオク」など、おそらくインターネットを使用する人は何らかの形で利用する機会が多いですよね。
ヤフー株式会社は1996年にインターネット上の「情報検索サービス」を提供することを目的として設立されました。
そこから事業を拡大させ、現在は主な事業として、「広告事業」「イーコマース」「会員サービス事業」などを行っています。
国内のネット企業の中では、楽天と並ぶトップ企業です。
ここでは、そんなヤフー株式会社の企業情報や事業内容、ミッションなどについて紹介していきます。
ヤフーの企業情報
ヤフー株式会社の会社概要は以下のとおりです。
会社名 | ヤフー株式会社 |
---|---|
代表者 | 代表取締役社長 小澤 隆生 |
主な事業内容 |
イーコマース事業 会員サービス事業 インターネット上の広告事業 など |
本社所在地 | 東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー |
事業開始日 | 2019年10月1日 |
決算 | 3月 末日 |
資本金 | 300百万円(2021年12月31日) |
親会社 | Zホールディングス株式会社 |
ヤフーの歩み・沿革
ヤフーの創業当初から現在までの歩みを表にまとめたので、ご参照ください。
年月 | 沿革 |
---|---|
1996年1月 | ヤフー株式会社設立 |
1996年4月 | 国内初の商用検索サイト「Yahoo! JAPAN」を開始 |
1999年 |
「Yahoo!メール」 「Yahoo!ショッピング」 「Yahoo!オークション」(現「ヤフオク!」) を開始 |
2001年 | 「Yahoo! BB」開始 |
2003年 | 東京証券取引所市場第一部へ上場 |
2012年 | 新執行体制への移行。「LOHACO」開始 |
2015年 | スマホ版トップページリニューアル |
2019年 |
持株会社体制化へ移行し、これまでのヤフー株式会社は「Zホールディングス株式会社」に商号を変更。 新たに設立した「ヤフー株式会社」はZホールディングス株式会社の子会社となる。 |
ヤフーの事業内容
ヤフーの事業は大まかに「メディア」「コマース」「ビジネス」の3つのカテゴリーに大別され、そのカテゴリー下に多数のサービスを抱えています。
それぞれ見ていきましょう。
- 映画
- カーナビ
- carview!
- カレンダー
- きっず
- GYAO!
- クリエイターズプログラム
- 検索
- スポーツナビ
- 知恵袋
- テレビ
- 天気
- ニュース
- ネット募金
- ファイナンス
- 防災速報
- パートナー
- MAP
- メール
- Yahoo! JAPANアプリ
- リアルタイム検索
- 路線情報
- ebookjapan
- 占い
- エールマーケット
- カード
- ゲーム
- ショッピング
- チケット
- トラベル
- PassMarket
- BEAUTY
- 不動産
- プレミアム
- PayPay
- PayPayフリマ
- PayPayモール
- ヤフオク!
- データソリューション
- プレイス
- マーケティングソリューション
- LODGE
- 災害支援
これら事業の多角化が、ヤフーの強みです。
ヤフーのミッション
ヤフーは、企業のミッションとして、次のように掲げています。
「課題解決」というこの言葉が、まさにヤフーという企業のキーワードといえます。
そんなヤフーの現状や年収、採用情報等についてみていきましょう。
ヤフーの業績推移
下の表はヤフーの2014年期から2021年期(2020期からはZホールディングスの業績)の推移です。
2021年期に過去最高の売上高を更新し、24期連続増収(ヤフーで22期連続、Zホールディングスで2期連続)となっています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 |
---|---|---|
2014.03 | 4085億1400万円 | 1964億3700万円 |
2015.03 | 4284億8700万円 | 1972億1200万円 |
2016.03 | 6523億2700万円 | 2249億9700万円 |
2017.03 | 8537億3000万円 | 1920億4900万円 |
2018.03 | 8971億8500万円 | 1858億1000万円 |
2019.03 | 9547億1400万円 | 1405億2800万円 |
2020.03 | 1兆0529億4300万円 | 1522億7600万円 |
2021.03 | 1兆2058億4600万円 | 1621億2500万円 |
一方で営業利益は2016年期をピークに伸び悩んで利益率が落ちているのがわかります。
これは販管費が増えているためで、PayPayへの先行投資拡大や、ZOZOの連結子会社化が主な原因と見られています。
ただし、インターネット業界で圧倒的なトップシェアを誇るヤフーの経営基盤は揺るぎないものです。
業界としては今後も拡大していくと考えられ、それと歩調を合わせるようにヤフーの成長も伸びていくでしょう。
ヤフーの平均年収
ヤフー株式会社は未上場企業で平均年収を公開していないため、上場企業で親会社のZホールディングスの平均年収を調査しました。
Zホールディングスの有価証券報告書によると、平均年収は1,079万5485円です(2021年度3月末時点)。
業界の中でもトップ10に入ります。
ただし、上記した平均年収額はZホールディングスの持株会社に移行した影響もあり、かさ増しされている感もあります。
次の段落の平均年収推移のグラフを見ながら深掘りしていきましょう。
ヤフーの平均年収推移
以下の図は直近12期分のヤフーの平均年収推移を表したグラフです。
2019年期ではおよそ765万円だった平均年収が、Zホールディングス体制になった2020年期では1100万円超へ急伸しています。
Zホールディングスの社員数は少なく、役員やコア人材主体のホールディングス会社のため、平均年収が引き上げられているものと思われます。
ヤフー株式会社単体の平均年収は、今までの推移から760万円~800万円だと推測できます。
働き方がハードな印象のあるインターネット業界で、ヤフーは有給取得率が78.3%と高いなど、従業員のワークライフバランスに対して配慮がされている企業です。
そのような状況におけるこの平均年収と考えると、非常にバランスが取れている働き方ができていると考えられます。
ヤフーで求められる人材とは
ヤフーでは20周年という節目を迎え、次のような内容の「UPDATE JAPAN」というビジョンとステートメントを掲げています。
ビジョン – Vsion –
世界で一番、便利な国へステートメント – Statement –
買いたいものが、すぐ手に入る。知りたいことが、すぐわかる。
世の中を便利にすればするほど、人はもっと自由に、人生はもっと豊かに。
世界に誇れる便利さで、すべての人の可能性を引き出したい。
オンラインとオフラインの境界を無くし、100を超えるサービスを通じて、日本を、世界で一番、便利な国へ。
参照:ミッション・ビジョン・ステートメント – 企業情報 – ヤフー株式会社
「課題解決」というミッションから、さらにより良いものへと進化していくことを目指していることがわかります。
社長のメッセージからも、次のような言葉が語られています。
1996年のサービス開始時から変わらない「ユーザーファースト」の価値観を大切にします。
そして、既存サービスの磨き込みだけではなく、今の延長線上にはないような「良いサービス」をつくり、ユーザーのみなさんの生活や社会をもっと便利にアップデートし続けることで、日本を「世界で一番、便利な国」にしていきます。
参照:ヤフー トップメッセージ
何か問題にぶつかった時に、思考を停止するのではなく、いかにその問題を紐解き、課題へと落とし込み、解決していくか。
さらに、その解決だけでなく、よりよい方向へと新しいものを生み出せるか。
そういった思考を持った人であれば、存分に能力を発揮できる企業だといえます。
ヤフーの中途採用について
中途採用としては、大きく二つの入口があります。
「ポテンシャルコース」と、「中途採用コース」です。
ポテンシャルコース
18歳以上、30歳以下を対象としたコースです。
就業経験の有無にかかわらず応募できます。
応募のコースとしては、以下3つです。
1. エンジニアコース
ハードウエアインフラの構築からデータサイエンス領域まで、技術領域に関わる業務。
2. デザイナーコース
サービスデザイン、ビジュアルデザイン、アプリ開発、コーディングなど、ユーザーの快適な利用状況を考え、提供する業務。
3. ビジネスコース
企画提案営業や管理部門、編集やそのほかのビジネス部門などの幅広くビジネスに関わる業務。
応募資格は、エンジニアコースの「データプラットフォーム&サイエンスコース」を希望する人は条件として提示されているスキルが必要とされますが、それ以外については年齢以外の条件はありません。
キャリア採用
これまでの経験を活かした職種に応募します。
ポテンシャルコースより、さらに細分化されています。
- エンジニア部
- デザイナー部門
- アナリシス&マーケティング部門
- 研究部門
- サービス企画&ビジネス開発部門
- 営業・営業企画部門
- 編集部門
- カスタマーサポート部門
- コーポレートスタッフ部門
加えて、「オープンポジション」という採用方法があります。
それは、現時点での採用は行っていなくても、応募者に適した職種、ポジションができたときにその選考情報を受け取ることができるシステムです。
このポジションでエントリーした人全員に選考のチャンスがあるわけではないですが、機会が増えると考えれば、チャレンジする価値は多分にあります。
エントリー後は有効期限があるので、その点はご注意ください。
セルフコントロールしながら情熱をもって仕事をしていきたい人におすすめの企業
「課題解決」をミッションに、さらにUPDATEを目指していくヤフー。
自由で風通しがよい環境は、働きやすくもありますが、当然ながらその環境の中で結果を出していくことが求められます。
その場合、求められるのはしっかりとしたセルフコントロール力です。
自由な環境の中で、目的を見失わず、また、流されずにやるべきことをやっていける、そのような人には思い切り能力を発揮できる企業だといえます。
ヤフーのユニークな社内制度・福利厚生
インターネット業界というと、長時間労働でハードな働き方というイメージがありますが、ヤフーではユニークな社内制度を導入し、働き方改革に対して積極的な取り組みを行っています。
- ヤフーの「新しい働き方」
- コアタイムなしフルフレックス
- リモートワーク回数 制限なし
- 国内なら居住地自由
- 通勤手段の制限なし
このような新しい働き方を掲げている中で、社員のリモートワーク回数はなんと90%にも達しています。
参照:働き方 – 制度・環境 – 採用情報 – ヤフー株式会社
フレックスタイム制はもちろん、「どこでもオフィス」といって場所を選ばず仕事ができる、自席を離れてカフェでミーティングを行えるなど、場所や時間を選ばず働ける環境があります。
休暇制度にも特徴があります。
「サバティカル休暇」として勤続10年以上の正社員を対象に、自分のキャリアや経験、働き方を見つめなおしてさらなる成長へとつなげていくために2~3か月の範囲で取得可能な制度もあります。
他にも、専門知識や語学力を習得するために勤続3年以上の正社員を対象に、最長2年の「勉学休職制度」があるなど、休暇取得後にさらによい仕事をするための休暇制度が整っています。
更には、「才能と情熱を解き放つ」を目的に、ヤフーでは副業も許可されています。
ヤフーに籍を置きながら起業にチャレンジすることができる「企業内起業家」を育成する取り組みも行われています。
このような制度を利用すれば、持っている能力を制限せず、いかんなく発揮できます。
ヤフー株式会社の口コミ・評判
ヤフー株式会社への転職で気になる口コミ・評判をチェックしてみましょう。
以下がヤフー株式会社に対する主な口コミ・評判です。
全体的に大企業らしく福利厚生が充実しており、しっかりしているという口コミが多く見られました。
社風としては基本的に成果・実力主義ですが、若手でも大きな仕事を任せてもらえる風通しのよい社風のようです。
また、業種的にも在宅勤務制度に積極的な環境のようですね。
ヤフー株式会社への転職難易度
ヤフー株式会社への転職難易度は一般的に高いとされています。
理由としては、やはり企業としての知名度がかなり高い事。
その分応募者も多く、人気が高いので採用条件が厳しくなっています。
また、キャリア採用では基本的に即戦力になる人材が求められており、前職での職務経験やスキルに高いレベルが要求されます。
その上で優秀な人材が多く応募しているため、自分自身の強みや自分が企業理念にマッチする人材であるという最大限のアピールが必要です。
ヤフー株式会社への転職成功確率をアップさせる唯一の方法
ヤフー株式会社への転職成功確率をアップさせる方法として、必ず活用すべきなのは転職エージェントです。
ヤフー株式会社は人気が高く優秀な人材が多く応募しているため、特化された面接対策や職務経歴書作成のアドバイスが貰える転職エージェントの利用は大きなメリットとなります。
また、転職エージェントが扱う非公開求人からヤフー株式会社の求人情報を入手できる可能性もあります。
競争率の高いヤフー株式会社への転職成功確率を確実にアップさせるためにも、転職エージェントを利用し、そのメリットを最大限活用できるようにしましょう。
ヤフーへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
ヤフーへの転職を考え中の方へおすすめできる転職エージェントは以下4つです。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記の転職エージェントのうち、1社だけに登録するのではなく、2、3社へ登録して転職活動する方が転職成功確率が上がります。
ここでは転職エージェント各社の強みやおすすめする理由について詳しく見ていきましょう。
1.リクルートエージェント
転職する時、求人情報はできるだけたくさん見たいですよね?
そんな方におススメなのが『リクルートエージェント』。
業界トップクラスの求人数を保有していて、転職支援実績No.1 の転職エージェントです。
職種や業種にかかわらず、豊富な求人情報が手に入るので、絶対登録すべきといっても過言ではありません。
「他の転職エージェントでは見なかった求人があった」
「いろんな職種の求人があるので希望条件の幅が広がった」
と利用者からの評判が高いエージェントです。
ただし、アドバイザーの対応が少しドライだったという口コミがあったり、サービスの質の安定感に欠けるところもあるので、『doda』、『パソナキャリア』など他のエージェントと併用することでより質の良い転職活動ができるようになります。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
パーソルキャリアが運営している国内大手の転職エージェント『doda』。
業界トップクラスの求人数に加え、担当者ひとりひとりのレベルが高く提案力には定評があります。
職務経歴書や履歴書作成のサポート・面接対策にも実践的なアドバイスがもらえるので、利用者の満足感と評価が良いことでも知られています。
ほかのエージェントの担当者では納得いかなかった、と感じた人はぜひ登録してみることをおすすめします。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
『パソナキャリア』は求職者に対するサポートやフォロー体制がしっかりしている大手の転職エージェントです。
初めて転職する方にとってはどのように転職活動を進めていけばよいかわからないことがよくありますが、そんな時にパソナキャリアが転職者の助けになってくれます。
しかし、業界最大手に比べると求人数劣る点がデメリットです。
そこでおすすめなのが、求人数が多い「リクルートエージェント」や「doda」をメインで使用し、「パソナキャリア」をサブ利用する活用法です。
そうすることでベストな転職先を探せて良質なサポートも受けながら転職活動することが可能になります。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
自分の力を試したい、だから管理職やハイクラス人材として、より上のステージに転職を目指す。
そんな想いがある方には、『JACリクルートメント』がおすすめです。
外資系企業、国内大手企業などグローバルな求人かつハイクラスな求人が揃った、他社を圧倒する感のあるJACリクルートメント。
企業ごとの担当者がいるので、企業風土や組織文化、事業戦略やリアルな情報も入手可能で、他にはないVIP級の案件も保有しています。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
以上、ヤフーの企業情報や事業内容、業績推移、平均年収、求められている人材などを詳しく紹介しました。
最後にもう一度、ヤフーへ転職したい方が抑えておくべき情報を振り返ると、
- 24期にもわたり増収基調が続いている
- PayPayや各種ネットサービスへの先行投資による利益率が鈍化傾向
- 平均年収は1,000万円超えで高水準
- 実力主義の社風だが柔軟な働き方と手厚い福利厚生を得られる
の4点が挙げられます。
「ヤフーに転職して日本一のサービス開発に参与したい」
「自分の能力と経験をヤフーで発揮したい」
そんな方は、このページで紹介した“ヤフーへの転職に強みを持つエージェント”に2~3社登録し、転職活動を始めてみましょう。
そうすれば、転職成功率を最大値まで高めることができるはずです。